花の季節が始まって、黄色から青、赤系ときて梅雨の頃は白い花の盛りだ。水辺の河畔林ならニセアカシア(ハリエンジュ)が幅を利かせているが、山の斜面ならトチやミズキ、それにヤマボウシだろう。
とりわけヤマボウシはよく目立つ。天狗様を探しながら斜面を眺めている時、新緑も過ぎて緑一色となった初夏の森の中で良い目印になる。
このヤマボウシが花を落として赤い実を付ける頃、山は深い緑の海と化す。
え、まだツクシ生えてんの?ええ、まだツクシが見られるんですよ、うちの周りでは。
ツクシ、土筆んぼう、スギナなどと色々な呼び方をされるが、ツクシ(土筆)は写真のような胞子茎の時期の呼び方で、胞子を飛ばした後に伸びてきた状態をスギナ(杉菜)と呼ぶ。写真のツクシが成長してスギナになるわけではない。
ツクシの時期は食用にもなるが、スギナになると迷惑千万な雑草扱いとなる。先日のセイヨウタンポポ同様、繁殖力が強くて根絶はほぼ無理と言って良い。
で、その地下茎、いわゆる根っこが深く張り巡らされることから、付いた異名が「地獄草」。土筆んぼうなどと呼んで子供の頃は意味なく摘んで遊んだものだが、よもやそんなおどろおどろしい別名があるなどとは知らなかった。
最初の一枚のみ、フジノンXF16/f1.4で撮影。
XF16はフルサイズ換算で24mm相当の画角となるハイスピード広角レンズである。24mmでf1.4の大口径レンズは、キヤノンのFDとEFをそれぞれ使ったことがあるが、キヤノンのは何れも寄ることができなかった。
XF16の素晴らしいところは最短撮影距離が15cmと、ほぼレンズ前玉直前まで近づけるので、広角マクロとしての使い勝手が良い。開放だとボケが硬い感じになるが、一段絞ってF2なら問題ない。
専用のマクロレンズもマウント毎に持っているが、積極的にマクロ域で撮影する機会はほぼなく、自ずから仕事でブツ撮りに使うのがほとんだ。どちらかと言えば、広角でグッと寄って撮りたい派なのである。
と言うことで、引いて良し、寄って良し、暗くても良しのこのXF16は、TMにとってはフジを使うキラーレンズの一つと言っても過言でない。
県北の高標高地の山野で、ヤマザクラが良い感じになってきている。まだ芽吹きが始まってないような北向きの斜面でも、所々淡いピンクに色付いているのが遠目にも判る。
愛でることを目的として人為的に植えられた園芸種のソメイヨシノと違って、ヤマザクラはひっそりと佇むように自生していることが多く、桜という同じアイデンティティを持ちつつも、和のテイストは結構異なると思う。
ある意味両極端にも見える両種であり、人によっては好き嫌いで派ができたりするようだが、個人的にはどちらも好きな花ではある。そしてそんな桜の季節も、新緑を向かてそろそろ終焉と言って良いかもしれない。
ヤマザクラも花びらは白い。が、ソメイヨシノに比べて赤みを強く感じるのは、花が咲くと同時に新芽が開くからである。
その点、ソメイヨシノは花が散ってから葉が開くので、その辺りのメリハリ感も好き嫌いが別れるのだろう。