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錦繍の武尊

2021/10/10

ちょっと前に当ブログでもちょくちょく登場する上州武尊山へ山行。

武尊は仕事場の窓から正面に見えている標高2158mの独立峰で、地図だと上州武尊山と表記されている。武尊の名は東征の際にヤマトタケルノミコト(日本武尊)が立ち寄ったことに由来する。

漢字表記だと異なるが、北アの穂高と区別するために上州武尊山と呼ばれる。正確には最高峰の沖武尊や前武尊、剣ヶ峰に家の串などからなる複合的な山体を指して武尊山と言う。

2000mの稜線部は若干早いものの錦繍の秋といった風情が漂ってイイ感じであった。西側の剣ヶ峰..川場谷を挟んで東側にも剣ヶ峰がある..までの稜線歩きはいつもながら素晴らしい景観で、結構な数でホシガラスを見かけたのも山の秋を感じさせた。

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

山歩きにはマイクロフォーサーズが最適解。24mm〜200mmをレンズ1本で、特にE-M1Mk3は手持ちハイレゾショットで5000万画素で簡単に記録できるのが素晴らしい。

山行用に下げているサコッシュには35mm版換算で16mm相当の8-25mm、ザックには最大800mm相当になるパナライカ100-400mmを入れているが、行動中は12-100mmでほぼほぼ完結してしまう。

やはり軽さは正義。問題は撮影者の体重だなw

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先日発売されたDJI Mini 2は運用時の機体重量が199gで、いわゆるトイドローンというカテゴリに入る。

同じく199gである先代のMavic Mini含めトイドローンはどこでも自由に勝手に飛ばせると勘違いしている輩が多いが、トイドローンが法的に適用外なのは航空法であって、依然として小型無人機等飛行禁止法の対象にはなるので、そこを理解せずに飛ばすと罰則が課せられる可能性がある。

最初に200gで線が引かれてから5年程度経過して、その間に飛行ドローンはめざましくし進化してきているため、次回の改正では100gまで上限が引き下げられることになっている。

そういう意味で今回のDJI Mini 2の発売は訴求ラインギリギリを攻める事情があったろうが、HUAWEI同様に世界的に中華製デジタルガジェットへの締め付けが厳しくなっていく状況は、今後もさらに広がっていくと思われる。飛行ドローンは兵器にも転用可能で実際にテロ行為にも使われている状況からすれば、そういうこともやむ無しだろうな。

国内の飛行ドローンはもうホビーユースで飛ばすのは敷居が高くる一方で、ソニーが急にドローンビジネスに進出すると表明したのもそういう事情あってのことと推察する。

まあどのみちうちは仕事で飛ばす都合上、包括申請で許可承認を取っているし、主な飛行エリアの所管官庁にも許可申請を受けているので、重さによる航空法の適用云々は関係ない話であるけどね。

iPhone 11 Pro

小型ミラーレスカメラのE-M1 MarkIIIと比べてみるとその小ささは一目瞭然だ。このサイズで4K30Pの空撮映像が記録できるのだから恐れ入る。

元祖折りたたみ式ではMavic Proも十分コンパクトであった。この手の小さいガジェットにデバイスを詰め込むのは日本のお家芸だったはずだが、もはやDJIに太刀打ちするのは厳しいと思わせる製品に仕上がっている。

iPhone 11 Pro

さらにローターを畳むとこのサイズに収まる。下からコントローラ、予備バッテリー収納ケース(3本収納可)、本体。とにかくザックやカメラバッグへの収まりが良く、せいぜい交換レンズ1本程度で、35mm版なら標準ズームよりも小さく軽いぞw

本格的にドローンでの空撮を専門でするわけではなく、あくまでフレーミングやアングルの多様性確保が目的なので、交換レンズ1本分というサイズ感は非常にありがたい。

DJI Mini 2

雪化粧をし始めた初冬の上越国境と奥利根方面を空撮。先日と同じようにこの尾根への取り付きにも1時間半程度を要するため、ミラーレスカメラ含め荷物は軽ければ軽いほど良い。

案の定、裏話が漏れ伝わるところによれば、布マスク2枚配布はバカボンの独断先行だったようで、またぞろやってる感演出の小道具に200億余りの我らの税金が無駄に使われることとなった。

一世帯にマスク2枚はおかしいと言われたスダレハゲが、では世帯分だけ追加で配布と言ったそうだが、志村けんがそこにいたら、正すべきはそこじゃねぇだろうと、ピコピコハンマーかハリセンで後頭部を叩くに違いない。

さて、そんな布マスク2枚配布を揶揄する世間の声に、「いやいや政府はマスク配布以外にもちゃんと仕事しているよ!」という政権擁護のネット民応援団が攻撃し始めているようだが、一日経ってニュースは世界を駆け巡り、世界中から嘲笑されるような間抜けで無駄な策など実行しようとするから、真っ当な世間から突っ込まれているだけであろう。

考えてみて欲しい。政府が自国民のために奉仕するのは当たり前のことであり、少しでも早く国民の不安を取り除くアナウンスをすべきなのである。もとより政府が新コロナ対策で支援策..そもそもそっちが足らないヌケサクなんだけどな..を打ち出していることなど百も承知である。

掛かるコストにまったく見合わない、もう後のないバカボンの人気取りのためではなく、本当に必要とされる医療機関に優先して送るとか、そもそも日本の建設技術を持ってすれば、200億もあれば1000床クラスの隔離用医療施設を中国のように突貫で造れるはずである。

もう何度も書いていることだが、お金は正しく使えよ政府。それ、我々の税金なんだぞ。

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

サンニッパズームの別名あるED40-150PROの手持ちで、ダンコウバイを深度合成で撮影。

iPhone 11 Pro

同じカテゴリのパナライカVARIO-ELMARIT50-200も使っているが、最近はこのED40-150PROの出番が多い。

VARIO-ELMARIT50-200は画質が素晴らしく、それでいてコンパクトで取り回しよくこれぞマイクロフォーサーズといった望遠ズームだが、E-M1XとE-M1Mk3でいくつかの機能が使えないのがちょっと残念。

マクロ域で特にお世話になるカメラ内深度合成もその一つで、画像のコンポジット時にレンズの距離ごとの収差情報が細かく必要らしく、オリンパスのレンズでもPROレンズとマクロレンズでのみ有効となる。

春の吹雪

2020/3/24

てっきりオリンピックは世界のスポーツの祭典かと思っていたが、今回のドタバタを見ているとあらためて政治の道具、茶番なんだなと思っている次第。

完全な形で実施とか選手ファーストとかアレがもっともらしく言う度に、そんなこと全然思ってねぇーよなコイツって逆に分かってしまう情けなさよ。

政治の道具や駆け引きに使われる五輪のマークがいと哀れ..

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

ほんの15分前まで朝焼けが見えていたのに、あっという間に吹雪に襲われた今朝の赤城高原。

iPhone 11 Pro

おかげでカメラも雪まみれとなってしまったが、こんな時にオリンパスのE-M1系とPROレンズだとまったく心配の必要がない。

フジのX-T3やX-H1も防塵防滴には定評があるが、レンズもWR仕様の赤バッジズームを使わないと片手落ちとなってしまうので要注意。フジは今は単焦点レンズメインで使っているのでね。

カテゴリ:季節感, 独り言|タグ:,

東京五輪の開催是非は、世論の声に負けてどちらが先に音を上げるかという、もはやIOCと日本政府..正確にはJOCだが..とのチキンレースの様相である。

出場するために苦労と努力を重ねてきた選手の気持ちは理解するが、世界のこのパンデミック状態を見て誰がどう判断したら「安全に開催できる」と判断できると言うのだろうか。

中止にしろ延期にしろ間違いなくこの夏に東京で予定通り開催しないことは決まっているが、責任を負いたくないので誰もそれを言い出せないというのが実情だろう。

問題なのは、粛々と準備を進めるとか中止も延期もありえないとか、さもまだ希望があるかのように思わせぶりで選手や関係者を翻弄する為政者たち..当然IOCもここに含まれる..の無責任な言動だ。

万が一にも急速にパンデミックが収束して何事もなかったように開催可能となれば、希望を捨てずに頑張って良かったとか何とか我先に自分の手柄のように言い出すだろうし、中止または延期の場合は決定者の意思を尊重したいとか何とか調子いいことを言って、そいつにすべての責任を押し付けるというのは分かりきっている茶番である。

最近は延期を示唆するようなアドバルーンを関係者がほうぼうで上げ始めているので、恐らく裏ではそういう方向に動いているのだろう。あとは今年の秋なのか例外的に1年延期..冬季五輪があるので2年延期の線は無いと思う..するのか、その辺りの判断で侃々諤々つばぜり合いをやりあっていると想像する。

選手の気持ちを思えば中止ではなく延期が望ましく、それならそれで選手には早めにアナウンスして、各自の判断で調整方法を変更できるようにしたほうが良いぞ。

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro

ちょっと冷え込んだ朝、防風林の林床にも霜が降りていた。そんな落ち葉たちをマクロレンズの手持ちハイレゾショットで切り取れば、目が痛いほどの高解像度の世界になる。

E-M1Mk3はMk2とあまり変わらないという意見があるが、E-M1Xと同等に手持ち撮影で5000万画素の高解像度画像が簡単に手に入る時点で、Mk3は確実に買いである。逆にMk3を持っているのに手持ちハイレゾショットを使わないのは宝の持ち腐れである。

でかくて重い35mmフルサイズが無駄にもてはやされる風潮がある昨今だが、手持ちハイレゾショットを使えば小型軽量なシステムで高解像度画像が手に入ることを、オリンパスはもっとアピールすべきである。

月末処理をしていて今年がうるう年であることに気がついた。納期や締め切りを考えると例年より1日多いのはありがたいのだが、週末に被ってしまってはその旨味も少ない。

勤め人でもないし小中高に通う子供もいないので、新型コロナウィルスによる直接的な影響は今のところ限定的だが、イベント系案件はすでに中止・延期が出てきているので、あまり長引くようだとジャブのように効いてくるだろうな。

さりとて何か効果的な対策を打てるわけでもなく、うがい手洗いぐらしかやることはないので、ひたすら嵐が通り過ぎるのを待つしか無いね。それだけに無能な政府に余計腹が立つのよw

OM-D E-M1 MarkIII / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

E-M1Xでお馴染みの手持ちハイレゾショットが、MarkIIIでもできるようになった。と言っても先代のMarkIIを知らないので比較のしようもないけど、できるとできないとでは大違いなのは間違いない。

これまたいつもの10km先の沼田市街地を5000万画素で撮影。ハイレゾショットは単純に画素数が増えるだけでなく、ノーマル(2000万画素)に比べて高感度時のノイズがかなり減るのと同時に、大気の揺らぎによる画像劣化も軽減してくる副産物がある。

拡大するとノーマルでは建屋の窓枠が大気の影響を受けて波打つように写るが、ハイレゾショットでは見事に補正されているのが分かる。

TruePic VIIIエンジンを2基搭載しているE-M1Xのほうがコンポジット処理は早いという話だが、両機を並べて同時に使うわけではないので、その差を実感するのは難しい。ま、その程度の差ということだ。

プロにお金払って撮影を頼むのだから大きいカメラが良い、という「大きなカメラがイチバン信仰」が残るのが地方案件である。冗談のような話だが意外にまだ根強いのが田舎のアルアルなのだ。

10年前にマイクロフォーサーズのミラーレス機を使いだした頃、最初にGH2で撮影に行った時、そんな玩具みたいなカメラで撮るのかとクライアントに真顔で言われたことが何度かあった。

そもそも当時GH2は動画メインだったので、リグを組んで外付けモニターやら何やらデコレートしたが、スチルでは仕方なくしばらくバッテリーグリップ付きのEOSと併用していた時期がある。もう使うことはないが、今でもその頃の名残で5DMk3と大三元ズームだけは残してある。

E-M1Xの大きさはマイクロフォーサーズのメリットをスポイルしているとよく言われる。個人的にもそう思っているwのだが、皮肉にもパッと見がEOS 1DやニコンD一桁機とそう大差ないこともあって、「小さいカメラによる低コスト感」をかなり軽減してくれる効果がある。

もちろん業務に使うのに性能的に何らの不足もないのが最大の理由だが、田舎の「大きなカメラがイチバン信仰」にも十分に対応できるという点で、E-M1XとED12-100PRO..24mmから200mmを1本でカバーする..のセットは、性能も見た目wもクライアントの要求に十分応えることが出来る機材なのである。

余談だが、ビデオカメラも高性能で小型化しつつ4K撮影が普通に行えるようになっているのに、テレビ業界では未だに大きなドッカブルタイプの古いカムコーダーを肩に担いで仰々しく撮影しているのも、色々な意味で「我々は撮影している」感を醸し出したいという意図がある..リースの関係もあるが..のだ。

つい先日、フジがX100Vのプロモーション映像でやらかした件..ストリートスナップの撮影風景に問題があった..も、スマホ並みに小さいカメラでいきなりスナップ撮影をするから盗撮..隠れて撮影していないので実際は盗撮ではないが..などと言われてしまうが、大きなビデオカメラを担いだ複数のスタッフと一緒ならそういう事態にはまずならないのである。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO / ポップアート

という話は、あくまでコマーシャル系の商業分野に限ったことであって、ストックフォト用の素材写真や普段の撮影ではやはり小さいカメラが望ましいのは間違いなく、E-M1X並の性能で小型化されたE-M1 MarkIIIには期待している。

銀残し

2020/2/20

カメラ内であれもこれも合成を済ませてしまえるE-M1Xだが、他社同様に撮って出しのJPEGの仕上げもアートフィルターなる機能で完結できるようになっている。

ただ、オリンパスのそれはフジやパナ、EOSに比べてかなり種類が豊富に用意されているのが特徴で、PCによるレタッチが面倒と感じる向きには色々便利なんだろうと思う。

フィルター系は好みの問題があるので、メーカーで用意されているものすべてを使うわけではないが、ポップアートやドラマチックトーン、デイドリームやヴィンテージ辺りは仕事でも使わせてもらっている。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

沼田の夜景をアートフィルターのブリーチバイパスで銀河風に仕上げて、21:9のシネスコイメージでトリミング。

ブリーチバイパスはいわゆる「銀残し」という映画でよく使われる効果で、モノクロに近い陰影が金属的で硬質な雰囲気で表現されるのが特徴だ。

噂ではフジの新しいフィルムシミュレーションにも搭載されるらしいので、そっちも楽しみである。

無能な政府のせいで新型コロナウィルスの感染拡大はもはや待ったなしだ。素人目に見てもやはり武漢で騒ぎ出した時点で中国全域からの入国を禁止にすべきだったろうと思うぞ。

直近では皇居の一般参賀の中止が発表されているが、今後は人がたくさん集まるイベントは同様に中止の判断となるだろう。

それにしてもだ。先月あたりはまだ日本は清潔だから安全みたいなことを宣っていたコメンテーターがいたが、この期に及んでマラソン大会にマスクをして参加するなど、狂気の沙汰としか思えない。安全どころか日本人はバカなんじゃなかろうかとさえ思えてくる。

日本の、いや日本人の危機管理の甘さがことごとく身にしみる今回の新型コロナウィルス騒動である。

ということで、こんな田舎でも仕事がらみでイベントものが中止になる例が出始めている。感染の可能性を考えると中止になるのは願ったり叶ったりだが、その意思決定がモタモタしていて遅いのなんの。とにかく直前にならないと決まらないというのが困りものである。

そう言えば月末のCP+(カメラショー)も中止だとか。カメラなど機材は新型が良いに決まっているが、病原体の新型は情報がないだけ勘弁いただきたいね。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-20

頭上にやって来たトビを1200mmで画面いっぱいになるまで連写したうちの一枚。

安定して構えられるということは、レンズとボディ、そしてその大きさと重さ等々、まさに組み合わせとしては理想的なセットだな。

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E-M1 MarkIIIが発表されたが、3年ぶりの更新の割にセンサーとEVFが据え置きのようで、MarkIIを使ってる人からはため息が聞こえたとか聞こえなかったとかw

先日記事にしたように個人的にはE-M1Xの小型版を期待していたのでその意味では申し分ないのだが、MarkIIを使っていないにしてもタコなEVFはE-M1Xに下剋上してでも高画素なタイプに置き換えてほしかったな。

センサーについては自社で作っていない以上、そこはソニーに頼らざるを得ないので、こればかりは供給元の動向次第で致し方なしといったところか。手持ちハイレゾショット(5000万画素)がMarkIIIでも可能になっているので、仕事で使う分には2000万画素もあれば十分であるし。

ま、常にデジカメ事業終了フラグが立っているwオリンパスが、立て続けに新型機を出してきている点はとりあえずの安心材料だろうか。

LUMIX G9 PRO / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-20

この冬はよく姿を見せるアカゲラ。この個体は警戒心が意外に強くなく、カーテンの隙間からレンズを出しても簡単には逃げていかない。

G9 PROでもとりあえず超望遠1200mmは使える。手ブレ補正にパナご自慢のDual I.S.2が使えずレンズ側だけの補正になるので、E-M1Xほどラフには撮れないけどね。