カテゴリ : 猛禽

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子供の頃、某国営放送で「御宿かわせみ」という番組が始まると聞いて、てっきりカワセミ..もちろん鳥のことね..が出てくるのかと期待して初回放送を観て、バリバリの時代劇だったのでガッカリした記憶があるw

それでもドラマのタイトルに生きものの名前が被せられていると、ついつい懲りずに観てしまうのは悲しい性なのか、つい最近はテレ朝の「ハゲタカ」というドラマを観ていた。

以前に同じ原作(真山仁)の某国営放送版..この時の主役は大森南朋で今回のテレ朝版では綾野剛..を観ているので、前述の下りはまあネタ絡みの冗談なのだが、ネットの予告だったかでイヌワシを探しに行くような場面があって、今回は騙されないぞと思いつつもついつい、というのが話しの振りであるw

ドラマの内容はどうでもいいのだが、確かに初回放送のエンディングにイヌワシが登場した。トビとかノスリとかの映像でなかったのを確認、背景等から知り合いの映像だというのもすぐに判った。

何しろあれだけネイチャー系番組を放送している某国営放送のドラマですら生きもの考証は部局の縦割りの影響で適当なので、我らが天狗様ことイヌワシを適当に扱われては気分がよろしくないのでね。

それにしてもだ。番組タイトルはハゲタカなのに、なぜイヌワシを登場させる必然性があるのかの疑問はある。

それについての理由は番組内で「鷲津(主役の名前)は海外ではゴールデンイーグル(イヌワシの英名)と呼ばれていて狙った獲物は逃さない」的な説明セリフがあり、ああそういうことねとその時点では納得したものの、その後も外資のファンドをハゲタカと称しているわりに主人公をゴールデンイーグルと呼ばせている点には何とも違和感アリアリなのである。

まさかイヌワシをハゲタカと一緒にはしてねぇよなぁという疑心の念をもちつつも、鷲津のタイトルバックにチラッと写る写真がハゲワシっぽいので、何となく混同しているようにも思えるし、うーんw

ちなみにハゲワシ(英名でVulture)は実際に存在するが、ハゲタカという鳥は実在しない。ハイエナ的なポジションを与えられた、より攻撃的で弱者を食い物にする悪役の意味合いで使われる、小説や映画の世界の俗称である。

ニホンイヌワシ

Canon EOS-1D MarkIII / EF600mm F4L IS II USM

これが天翔ける天狗様の雄姿だ。兎にも角にもハゲタカ風情などど我らが天狗様を一緒にしてほしくないねw

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続・G9 PROのAF

2018/6/17

朝から林道脇の空地で天狗様をのんびり待っていると、ちょっと前から目の前をウロウロしていたノスリが、何を思ったか不意にこちらに向かって降下して来るのが目に入った。

なかなかこちらに向かって飛んでくる鳥を撮る機会はない..普通は逃げていくので後追いが多い..ので、G9 PROをAFCに切り替えると同時にカスタムセットをトビモノ用のC3-1にセット、「カモ~ンカモ~ンw」とつぶやきながら60コマ連写..正確にはロスト時に一回中断しているが..した。

動体撮影時、左右方向に等速で移動する物体の追尾はそう苦もない話なのだが、手前に向かってやや降下気味を追尾する..右に向かって少しずつ振り下ろしイメージ..のはそれなりに技術を必要とする。ただでさえ近距離ほど見掛け上の移動速度が早い上に、ノスリは両翼を畳んだ辺り(写真2枚目)で加速し始めたので、ファインダーからやや顔を離して、両手だけの動きでスクリーン中央にノスリを捕捉し続ける。

ファインダーにぴったり顔を押し当てていると、腰の動きと連動しないと構えたカメラを素早く振り回せないのだが、腰回りに余裕がないwオッサンにはそんな若い頃のような芸当はできないので、このケースではG9 PROのファインダー倍率を0.7倍に下げて、スピードファイダー的に使うのがベター。

以下はそこから抜粋した一連のカット。60コマ中で完全にピンを外したカットは3枚で、やや甘カットが6枚、合焦率は85%といったところだ。さすがに空抜け青バックで被写体のコントラストも高いので、被写体の移動速度が加速度的であっても、コントラストAFにこだわるパナのDFDの面目躍如といったところか。

設定は以下の通り。明るいのにISOが無駄に高いのは、このちょっと前に林内でコジュケイを撮ろうとしていてAUTOに戻し忘れたため。

焦点距離 換算800mm
絞り F8〜F9
ISO 1600
シャッタースピード 1/2000〜1/2500
連写 メカシャッターで連続9コマ
オートフォーカス AFC
オートフォーカスモード カスタムマルチ
AFエリア 最大
AFカスタム設定 設定2

ちなみに背景が込み入っている場合は、AFカスタム設定は設定2をベースに、AF追随感度を-1にして少し我慢して粘る方向に振るのがイイ感じである。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

ところでこのノスリがなんで突然人のいる方に寄ってきたのかだが、車があるのは判っていたので恐らく人もその辺にいるものと思い込み、そこから少し離れた目立つカラマツに留まって探餌しようとした、まあそんなところだろう。

ちょうど拙者が車から離れた位置に立っていた..カメラ持って付近をうろついていたため..のと、奴さんから見てこちらが逆光であったことで、どうも人が立っているという認識が無かったようである。

なのでこちらもそれなりに捕捉し続けられたのだが、途中で「わっ、人だ!」とばかりに気付いて急遽反転し、慌てて遁走に移っていくという流れ..写真11枚目で「おぉ、危ねぇ危ねぇ」とか何とかブツブツ言ってるっぽい..になっている。

突然目の間で反転されたために捕捉しきれなかったのが写真5〜6枚目で、この後一旦1秒ほどロストするのだが、再びキャッチした時点でDFDがすぐに復帰したのが写真7枚目..実際は一つ前に左翼が半分だけ写るカットがある..となる。

そう言えば、最近はトビモノを撮る際にドットサイトをカメラの横に装着するのが流行っているようだが、オッサンは昔ながらの直焦点の方が歩留まりが良くて楽である。

いつものように餌台を横目で眺めつつ朝飯を食っていると、カラ達がピッーという警戒声を発して一斉に近くの樹上に飛び上がるのが見えた。

またロシアからの客人たちとのいざこざ..餌台の対立軸は概ね地元勢vsロシア勢の図式..だろうと新聞に視線を戻そうとすると、視野の隅に小鳥とは違う大きな影が入ってきた。

ハトが来ていると家人が言うものの、拙者が座っている位置からは死角になっていたので、茶碗を置いて窓辺に近づきカーテンの隙間から除くと、雪上に降り立っているのはハトではなくハイタカの雄の成鳥であった。

その距離3mほどだが、狩りに成功して興奮しているのか、両翼を軽く開いて周囲を睥睨してこちらには気が付いてない様子。証拠写真を押えようかこのまま食事を見守ろうかの刹那に、こちらの心中を見透かしたように不意に飛び立っていった。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / PROVIA

襲われたのはアトリだったようである。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / PROVIA

左奥に立っているのが餌台の一つ。ハイタカは死角になる家の陰から不意に襲ってきたようだ。この後スズメとアトリはしばらく姿を見せなかったが、シジュウカラとヤマガラは何事もなかったようにすぐに戻ってきていた。

赤城高原ではハイタカは通年姿を見かけ、特に冬は家の周囲を飛んでいることが多いが、これは餌台を設置するようになってからだ。餌台に集まる小鳥たちの群れはどうしても目立つ。特にアトリはちょっとしたことですぐに一斉にバタバタと飛び立つので、普段からハイタカが目を付けているのは明らかだ。

昔BigDipperを名乗っていた頃のブログ記事にも似たようなものがあった。

狙っている獲物が集まる場所で待ち伏せするというのは、襲う側からすれば理になかっている行動だ。オオタカが水鳥が集まる湖沼に居着いたり、ライオンがマラ川を渡るヌーの群れを襲うべく川辺りで待ち伏せしたり、例えは悪いが痴漢やスリが人混みに紛れるのも同じようなものだ。

Canon EOS-1D / EF600mm F4L IS USM x 2

こちらはさらに以前の写真。この時襲われたのはムクドリだが、季節はやはり冬。ただ、この頃はまだヒマワリレストランは開いてなかったので、これ自体はハイタカが普通に生息していることを示しているものだ。

ちなみにこれはうちの裏がまだ空地だった頃の話だが、Exifを見ると機材の古さが時代を語るw

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雪少なめ

2018/2/11

福井の豪雪にある通り、北陸や西日本で雪が多い年は県北は意外に雪が少ない。ただ、寒波の影響で連日気温が低いため、赤城高原では降った雪が解けずに残って景色だけは白銀ではある。

FUJIFILM X-T2 / XF18-135mmF3.5-5.6 R LM OIS WR

と言うことで、県内も行くところによって雪の量に大きな差がある。天狗様の狩場としては雪は無いよりはあったほうが良いのだが、観察に行く者の都合としては無いほうがありがたい..重い機材背負って長々と林道を歩かなくても済むので..という本音もあるw

FUJIFILM X-T2 / XF18-135mmF3.5-5.6 R LM OIS WR

昨年暮れに天狗父が巣材を運んだのを確認していたので、年明けから定期的に調査中。その時は行動からどうみてもハンティングだと思っていたが、斜面に飛び込んで暫くして姿を見せたら、何故か巣材を運んでいったのである。

現在は抱卵中なのでそっちには近づかないようにしているが、こっちの谷筋にも天狗父が時々姿を見せるので、日当たりの良い対岸の林道脇から観察続行中。

カテゴリ:季節感, 猛禽|タグ:

新春一鷹

2018/1/2

みなかみ藤原など上越国境に近いエリアを除けば、小雪の続く利根沼田界隈。標高の低い林道であればジムニークラスのクロカン4WDなら少し奥までアプローチできるところもある。

鉄砲撃ちが付けたであろう雪の轍を辿って、サルを探してゆっくりと林道を流していると、割と近くで「ピィ、ピィ、ピェ〜」という甲高い猛禽類の鳴き声が聞こえてきた。

カメラを片手に長靴ツボ足でズボズボと支線を100mほど歩いていくと、声の主は沢を挟んだ対岸のスギ林付近にいるようである。しばらく探していると、最初の音源と反対方向のカラマツの横枝に、クマタカの雌が止まっているのを確認した。

FUJIFILM X-T2 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS WR

距離にして50〜60m程度だろうか、向こうからはこちらは丸見えのはずだがほぼ無関心。当初より鳴いている声の主..この時点で音源が移動しているが判ったので飛んだのだろう..の方をジッと注視している。

やおらこの雌も2声ほど鳴いてから飛び立ち、一旦林影で見失うもすぐに3羽になって戻ってきた。うち1羽は昨年生まれの幼鳥、他2羽は先ほどの雌と雄のペアらしく、幼鳥を追い払うと言うほどではないが、特には雄のほうが何となく最初の止まり位置に近づけさせたくないような行動をしていた。

と書くと如何にもだが、このクマタカはよく見知っているペアで、割りと成績よく繁殖しているのである。今日の幼鳥も恐らく昨年のがまだ周辺をうろついているといった状況なのだろう。

ここ数回の繁殖に利用していた巣は把握していないが、以前の古巣は知っている。でもそれは今いる谷ではないので、今日の行動から今年はこの谷の先ほどの林を使うつもりなのかもしれないな、などと思いつつすぐに引き上げてきた。

FUJIFILM X-T2 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS WR x1.4

本来なら一富士二鷹の順が望ましいが、今年は富士より鷹のほうが最初であった。でもフジで鷹を撮ったからそれでもいいっかw

もっと言えば、初天狗様より先に小天狗を観てしまうというのは思うところがないわけではないwが、まあ近年は以前のような原理主義を捨てて懐広く自然と接することを心がけているので、さもありなんだね。

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タカ渡り

2017/10/18

早朝からノスリが数羽単位で南下していく姿を見た。ちょっと立ち止まって数えただけでも、15分ほどの間に十数羽が、高度はバラバラに麓に沿って南へ移動して行った。

アカハラダカやハチクマで始まるタカの渡りも終盤戦に入っており、徐々にノスリやハイタカの姿が多くなる。赤城高原はメインのルートではないものの、時期が合えばまとまった数の渡を見ることが稀にあるが、今朝はそんなタイミングだったようだ。

散歩から戻ると庭先にノビタキが3羽たむろっていた。コサメビタキやエゾビタキはひと秋に2・3日の間しか見かけないが、ノビタキは結構移動時期に幅があるようだ。

FUJIFILM X-T2 / XF35mm F1.4 R

今朝は一週間ぶりに日の出を拝んだ。が、この好天も1日限りで、明日からはまた前線の影響を受けるらしい。例年なら10月は晴れの得意日のはずだが、今年は夏から続く不順な気候を未だに引きずってきているようである。

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ノスリ一休み

2017/7/21

近所で繁殖中のノスリだが、今年は3羽が巣立ったようだ。例年は2羽なので、今年は成績が良い。駄犬の散歩で演習林に入るとピーピーと大騒ぎだが、じきにこの森からも飛び出していくだろう。

LUMIX GH5 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

ノスリはハイタカ族と違って見た目で雌雄の判断がつきづらい。ペアで飛べば大きさの違いで判るけどね。

アカマツの営巣木は森の中ほどだが、林縁部に立つこのモミによく留まって休んでいる。こちらを見留ても逃げるでもなく、どこか一休みといった風情だ。

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雨は少し前に上がっていて、もしかして西陽が入るかと撤収せずに待機していると、谷間からガスが巻いて立ち昇り、そこにタイミング良く陽が差し込む。神々しいなどとは風景写真家がよく使う言い回しで陳腐だが、現場にいれば言い得て妙ではある。

写真は撮る技術以上にそこに居合わせるという運のようなものも必要だろう。もっと言えばその運を引き寄せる事前の下調べ、それに勘所も必要だろうね。

などと書くと、さも景色を撮っていたように聞こえるが、別に美しい景色を狙っていたわけではなく、天狗様の観察で見晴らしの良い林道に上がっていた結果論だが、実はこの話で本当にグッドタイミングだったのは、一度稜線の向こうに消えていたアノ人が戻ってきたこと。

この時間帯に谷の奥へと入っていくのは大抵ねぐらへ向かうことが多く、ほぼ戻ってくる可能性は低いのだが、目の前の景色が前述のとおりだったこともあって、待機していたことが2つの偶然を生んだことになる。

FUJIFILM X-T2 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS WR

中央付近の小さな鳥影がアノ人。当然、4K超望遠で動画も楽しい絵を撮らせてもらった。

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梟現る

2017/3/25

夕方、庭で餌台の掃除をしていると、道を挟んだ向かいの畑の上を白っぽいものがフワフワと飛んでいるのが目に入る。

最初はいつものノスリが低空飛行でもしているのかと横目でチラ見していたが、単管で作られた壊れかけの柵に留まってこちらを振り向いたところで、その白い物体がフクロウだと判った。

昼間撮影に行ってそのまま車に積みっぱなしにしておいたカメラを取り出し、庭先を匍匐前進..はしてないけどとにかく腰を低く..して庭の端っこまで行ってそっと顔を上げると、雪解けの畑を見下ろしてこちらを気にしてない感じ。

赤城高原は緩やかな高低差を利用して畑が作られているため、下側の畑の畦伝いにさらに近づき、カメラ構えたままゆっくり体を起こすと、ちょうどこちらを見てるところであった。

こちらと畑を交互に見る度に、接近中に電子シャッターに切り替えておいたX-T2+XF100-400で静かにシャッターを切る。十数枚撮ったところでフワッと、それこそ文字通り羽音も立てずに飛び立つと、畑の南側の林縁に消えていった。

実はうちの近所には結構フクロウが生息していることが判っている。近くの牧草地で狩りをしている姿を見掛けるし、家の中にいても、求愛期の晩秋から冬ともなればゴロスケホーコーと鳴き交わしているのをよく聞く。

たださすがに庭先で姿を見かけたのは初めてのこと..しかもまだ日も暮れてないうちに..で、今更ながらその存在を意識することとなった。

餌台の掃除が終わって2階の仕事場に戻るが、何となく後ろ髪引かれていたのでベランダから先ほどの林縁を探すと、何とまだいるではないですか、フクロウ君。

今度はベランダに三脚立てて、X-T2+FD800でパシャ。この距離で30年前のオールドレンズでも、しっかり解像するX-T2のローパスフィルターレスセンサーはさすが。

カテゴリ:猛禽, |タグ:, ,

風を感じる

2017/3/20

バサッという音とともに風を感じる、そんな距離感が程よい緊張を生む。野生の命と向き合うとはいうのは、いつもそんな感覚だ。

X-T2のAF-Cはこんな不意の出会いにも歩留まりよく対応する。そのクラシカルな見かけとは裏腹に、どんなミラーレス機より実にスパルタンな性能を秘めている。

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