冷え込めば山焼け
先週の大寒波ですっかり大気が冷え込んでしまったようで、連日日の出前は氷点下10℃が続いている。
こうなると晴れさえすれば周囲の山々でモルゲンロートの大安売りとなる。
それでもぐるり上信越国境すべての山々が山焼けするのは一冬にそう何回もない。
先週の大寒波ですっかり大気が冷え込んでしまったようで、連日日の出前は氷点下10℃が続いている。
こうなると晴れさえすれば周囲の山々でモルゲンロートの大安売りとなる。
それでもぐるり上信越国境すべての山々が山焼けするのは一冬にそう何回もない。
今年はかなり多いと言われているスギ花粉。南関東の標高の低い山際の杉林はすでに準備万端の様子。
小生は花粉症と言えるほど辛い症状が出るわけではないが、この時期に屋外に終日立っているとやはり目が痒くなったりくしゃみが出るので、これ以上は影響が出ないに越したことはない。
どこぞの無能政府がコロナ明けの手始めにまずはマスクを外せと言い出し始めているが、そんなこと関係なく日本人はこの時期マスクを手放せない人が多いはずで、花粉の飛散量が多いと聞けばそれはなおのこと。
桜が散る頃までマスクを外す人は実質的には少ないだろうね。
ほのかに漂う甘い香りに視線を移せば、民家の庭先ではロウバイが咲き始めていた。
大寒波襲来という話だったが、昨日は期待した?ほどは気温は下がらず、朝の時点で氷点下12℃。一応今シーズン最低ではあるが、過去にはもっと下がった年もあった。
大寒波とは言っても地勢で状況は異なるので、今回は西日本といつもの日本海側に影響が大きかったようだ。
ただ風は一昨日からかなりの強風が吹き続け、外仕事などする気もおきない体感気温は推して知るべしで、お昼前の時点でもマイナス11℃だったな。
え?東京も寒かったって?いやいや、氷点下4℃なんてこちらの日常なので、そこは鼻で笑わせてもらおうw
とは言っても寒さに慣れてない人には辛いだろうねこの極寒は。さながら牙をむく寒さって感じで。
赤城の大沼は通年ワカサギ釣りで賑わっているが、特にはやはり結氷後に氷に穴を穿ってを釣り糸を垂らすのが有名である。
さらに沼が凍ると湖上を往来できるようになるため、週末ともなると釣り客以外の人出もあって賑やかである。
そんな全面結氷からまだ人が湖上歩き回る前の僅かなタイミングで、アイスバブルの写真が狙えることが近年知られてきたため、覚満淵と並んでカメラマンの姿を多く見かけるようになった。
沼は最初に湖面から凍り始めるため、そのタイミングで湖底からガスのような気泡が浮かんでくるとそのまま凍りつくことになる。
ガスの種類は火山性のものや湖底のバクテリアから発生するメタンガスなど種類があるようで、赤城の大沼・小沼がどの性質のもの中は不明。
アイスバブルを撮りに行ったわけではないが、小沼の積雪が少ないところで細かい気泡の凍結が見られ、さながらマイクロアイスバブルといったところだ。
冬山のシーズンなので上毛三山より北側の山々ではアイゼンの出番が増えてきた。
Nレコのニュースフィード(季節の便り)に落葉と開花が同時に並んでいるのはこの時期ならでは。まさに季節が混沌としている証である。
特に一昨日からこの時期に珍しく雨が降ったことも早春を感じさせる。もちろんそれは一過性のものであって寒さはこれから厳冬となるのだけど。
気象庁公式の生物季節観測では観測樹種が決まっているが、Nレコが連携するNatureRecordは特定種に限らず世間一般の季節の便りを配信するサービス。
こんな花が咲いたとかこんな鳥がさえずったなど、自然センサスを集めて共有することを目的としている。
フィールドノートを付ける習慣がない方でも、季節の移ろいを感じたり発信するのにご利用いただければと。
◆Nレコ iOS版はこちら
https://apps.apple.com/jp/app/id1605321258
◆Nレコ Android版はこちら
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.nature.record.nrec
上越国境の山々を除き、山を歩いていると山の上で観音像や仏像をよく見かける。もちろん山を信仰の対象としているのは我が県に限った話ではないので、これは全国的なことではあるが。
修験道のような過酷な修行を行うケースだと標高の高い山となるようだが、里に近い低山では周辺集落の単位で仏像や偶像を建立し、五穀豊穣的な神事や祀り事の儀式に利用したりしている。
それらの像を目にすると、その風情はまさにいにしえとう言い回しが適当になる。
1枚目は観音像の一体だけピンを合わせて他をぼかしている。2枚目はお地蔵様の端から端までピンが来るように深度合成している。
先週ドカ雪が積もる前に県北へは足を運んでいるので、この日は県南エリアの今年最後の天狗詣に出撃。
谷奥への林道の支線の状態を一通り確認してから、機材背負って夏以来の尾根定点へ上がって終日観察。
午前中はそれこそ鳴かず飛ばずであったが、昼飯食ってすぐにペアで出現し、目の前で割と長めの探餌を行った後に巣材を運んで谷奥へとロストしてこの日は終了。
今年最後とはあくまで暦の上での話なので、年明け来週以降も引き続き地元ペアの行動確認を行う予定。
朝は氷点下で午前中は3℃ぐらいまでしか気温は上がらなかったが、ピーカンで日差しが強く南向きだったため、やむなく日傘で対応。
県南は冬の関東平野の気候そのものなので、真冬でも晴れるとこんな感じになる。
山中を歩いていて偶然見つけたのだが、大きな岩場の岩のくぼみにどんぐりが詰まっていた。
実はコナラのようだがよく見るとすでに根が生えており、くぼみ周辺のすき間に沿って同様に詰まっている土にその根を伸ばしている様子。
偶然詰まったのか、はたまたカケスやリスが貯蔵目的で隠したのか。前者の場合、周辺の林分にはコナラが点在しているのでその可能性はあるが、岩場の直上や周囲には生えていない。
後者の場合なら「森をつくるカケス」的なストーリーが想像できて面白いが、それこそその現場を見たわけではないので想像の域を出ない。
自然とは偶然が必然の如く積み上がった産物であり、そこが観ていて面白い。色々想像するのは受け手の自由だしね。
岩場の場所はNレコのフィールドノートに位置をプロットしたので、機会あれば数年後にまた様子を観に訪れてみたい。