カテゴリ : 写真家

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水面に沈む秋

2024/11/18

暑いさなかに

2023/7/17

世の中は3連休だとかで天気も良いことにどこも人手で溢れている。何もこの暑いさなかに出掛けなくてもとは思うが、そんなのは休みをコントロールできるフリーランス稼業の戯言か。

とは言え、その暑いさなかに道路愛護で地区の草刈りに従事している時点で言えた立場ではないが。

取り敢えずここまで好天に恵まれると梅雨も明けたのではと勘繰りたくもなるが、前線がまだ下がる気配があるということで、今週後半まで持ち越しのことだ。

FUJIFILM X-H2 / XF30mmF2.8 R LM WR Macro / Velvia

また訃報が届いた。この春に亡くなられた飯島正広氏のNPS仲間でもあった、動物写真家の吉野信氏の逝去の報である。

吉野氏と言えば、我々の世代がカメラ持って生きものを取り始めた頃にはすでに第一線で活躍していた動物写真の御大である。

そんな大先輩がまた一人逝かれた。その昔、CPSで何度かお会いした程度ではあったが、ご冥福をお祈りしたい。

カテゴリ:写真家, 季節感

去る2月8日、藤原のマサ先輩こと動物写真家の飯島正広氏が亡くなられた。

飯島氏は早くから野生動物の記録には映像が適している判断し、NHKの生きもの地球紀行などテレビ放送の分野を中心に活躍した方である。

栗林慧氏が代表を務めるNPS(ネイチャーフォトスタジオ)の設立メンバーとして写真表現の分野でも著書は多数。アジア動物探検記(福音館書店)などアジアを中心に、東アフリカ・極東ロシア・ブラジルやアルゼンチンなど南米で精力的に取材活動をして来られた。

また、とかく動物写真というと目立つ大型の生きものをやりたがるカメラマンが多い中、ネズミの仲間やリス、モグラなどの小動物を対象に、大学のその道の研究者たちと一緒に活動していた。

特に近年は日本産コウモリ全種の記録を目指して精力的に取材活動を続け、残すところあと数種まで来ていたのに残念なことである。

あまり自慢げに成果を語る人ではなかったが、日本人写真家で初めてアネハヅルのヒマラヤ越えやユキヒョウをカメラに収めたのもマサ先輩だった。

個人的にカメラなどデジタル機器とIT周りをサポートさせてもらっていたが、Macが起動しないとかスマホがつながらないとかのやり取りももう無いのかと思うと寂しい限りである。

同じ県内の月夜野町在住で2016年に亡くられた植物生態写真家の埴沙萠氏とは親兄弟かのような関係を築かれていたが、一足お先にと言っておられた埴先生と再会を果たし、今頃は埴先生のお相手で一杯やっているかも知れない。

飯島正広氏のご冥福をお祈りします。

Asia Nature Vision 旅立ちのお知らせ

FUJIFILM X-H2S / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / CLASSIC CHROME / 藤原のあるみなかみのシンボル谷川岳

海野先生も小諸日記で書かれているが、我々が若い頃に憧れた先達たちの訃報が増えてきた。病気や事故という不慮の場合もあるが、やはり年齢制限というか老いには従わざるを得ない。言ってしまえば順番というやつだ。

何より自分がそういう年齢になったという裏返しでもある。小生はまだ死ぬ予定は持ってないが、病気や事故の可能性はもちろんあるわけで、さてその時に自分の順番だと割り切れるものかどうか。

ま、死んだ後は無に帰すのでどうでも良いことと割り切っているつもりだけど、さてさて..

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MINAMATA

2021/9/29

ジョニー・デップ主演の映画「MINAMATA」を観てきた。

ジョニーはどうしてもパイレーツ・オブ・カリビアンのジャック・スパロウなどからくる、被り物俳優のイメージが付いて回るが、本作は一応エンタメ枠ではあるものの、社会問題を題材にしたドキュメンタリーっぽい作りの作品である。

しかもテーマが世界的にもよく知られる日本の水俣病という公害問題ということで、ハリウッド俳優が主演を演じることが逆に日本人にとっては外から見える国内問題を覗き見しているように感じられる不思議な作品とも言える。

そもそも水俣問題を世界に知らしめたのが、当時米ライフ誌とも契約していたマグナム・フォトのカメラマンだったユージン・スミスなので、米国人が同氏を演じることに何の違和感もないのも実際のところだ。

水俣の公害問題自体は国も関係してすでに過去のものとして蓋をしていることから、国内の熊本が舞台なれど関係各所から適切な協力が得られなかったことは、スクリーンを通して観る景色から容易に想像がつく。何しろユージンの当時元妻だったアイリーン・美緒子・スミス氏は、今でも筋金入りの反核の環境活動家だしね。

撮影のほとんどが有明海から遠く離れたセルビアということで、日本人的には石造りの漁村風景に異国感が漂う..冒頭のドローンショットはさすがに熊本のようだ..のはいささか難はあるが、そういう仔細な点よりもやはり俳優陣の演技力に目が行くのは間違いない。

主演がジョニー・デップなのでどうしてもそこに衆目が集まるが、真田広之や國村隼、浅野忠信など国内の著名な俳優陣も出演している。

最初にエンタメ枠とは書いたが、それはあくまで正確に史実のみを時系列で追った作品ではないのでドキュメンタリーとできないだけであって、テーマは限りなく重く、そこに楽しさやハッピーエンド的な演出は1mmもないことは言うまでもない。

されど本作で描かれている内容は日本で起きた紛れもない事実であるので、日本人はぜひとも観ておくべき作品と言えるだろう。エンドロールに登場する福島原発事故共々ね。

FUJIFILM GFX100S / GF23mm F4 R LM WR / Velvia

フィルムとデジタルという時代的な背景の違いもあるが、WebやSNSで安っぽく大量に写真が消費されていく現在と比べ、写真一枚の持つ意味の圧倒的な重さにあらためてそういう時代があったのだということを思い出せてくる作品だった。

SNSでいいねを押してもらって喜んでいる自称写真家たちこそ、時代を知り己の軽薄さを悟り、表現者とは何たるかを知るべきだな。

宮崎学
イマドキの野生動物
2021.8.24(火)—10.31(日)
東京都写真美術館
http://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-4025.html

あー、これは絶対に観たい。是非にでも観たいんだけど、それこそノコノコとイマドキの東京へ出かけるのはどうにも憚るのう。

大体、都内の仕事も新型コロナを理由に断ってるぐらいだから、いくらプライベートとは言えさすがに拙かろう。

こういうイベントものは何年も前から決まっていたことだろうから仕方ないが、なぜにこの時期にやるのよって感じ。うーん、でも観たいなぁ。

都内でワクチンをすでに2回接種済みで、マスクなど感染対策バッチリな人は是非観に行ったほうが良い。

SNSにあふれているただキレイに撮っただけの野性味のかけらもない生きものではなく、ワイルドライフみなぎる日本の生きものの姿がみられること請け合いだ。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

晴れそうで晴れない予報が外れる日が続くが、今朝も朝から雨模様。でも昼前には薄日が漏れて、気温も一気に上昇気味な赤城高原。

晴れ間が出る頃合いで、久しぶりにホオジロが一筆啓上と歌っていた。

カテゴリ:写真家, |タグ:

8月8日は写真家星野道夫氏の命日である。

星野氏は23年前の今日、ロシアのカムチャツカ半島のクリル湖畔にて、テント内に居るところをヒグマに襲われ亡くなった。

事故からもう随分と時間が経つのだが、本棚には同氏の著作物が沢山並んでいて、いつでも氏が紡いだ生命の地図を開くことができる。

書いた本人はもうこの世には居られないのに、その言葉と想い、足跡とゆく道が見えるというのは不思議なものである。

実際に見たことがなくてもそれを想うだけで幸せになれる、といったような言葉が氏の著作物の中に散見されるが、今まさにそんな気分といったところだ。

FUJIFILM X-H1 / XF10-24mm F4 R OIS / Velvia

立秋ではあるが、盛夏のこの残暑厳しい時期に、秋の気配を探すのもなかなか至難の業というものだ。

ふと我が赤城高原の上空に、夏らしくモクモクと入道雲が湧いている。こんな夏らしいカットはもしかして今夏初かもw

ではこの巨大な雷雲が赤城高原に夕立ちをもたらすかと言えばさにあらず。この雲はお隣の下野国こと栃木へと流れていくのである。

カテゴリ:写真家, 季節感

まだ公開時期は未定だが、水俣病闘争を描いた作品(原題「Minamata」)で、主演のジョニー・デップが写真家のユージン・スミスを演じると話題である。日本からは真田広之や國村隼、浅野忠信らも参加するそうで、なかなか楽しみな作品に仕上がりそうだ。

その劇中カットで、ジョニー・デップが構えるカメラがミノルタのSR-T101なのだが、ユージン・スミスは従軍カメラマン上がりなので、ご多分に漏れずライカ使いであったが、来日した際に撮影機材を紛失..というか恐らく盗難だろう..したため、ミノルタが無償で機材一式を提供したという、いわゆる史実に基づいた設定である。

作品の内容はまだ伝わってこないので未知数だが、細かい設定に凝っている辺りで、期待しないわけにはいかないだろう。それに何と言っても被り物をしないジョニー・デップも珍しいしねw

FUJIFILM X-H1 / XF35mm F1.4 R/ CLASSIC CHROME

FUJIFILM X-H1 / XF16mm F1.4 R WR / CLASSIC CHROME

予報通り季節を無視したような気温の高い立春となった。昨日の雨の影響もあるが、近所の畑は軒並み融雪が進んで、美味そうなチョコマーブル模様になっている。