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X-H2の4000万画素は画素ピッチで言えばGFX100Sの1億画素に近い。高密度すぎて高感度ノイズが危惧されていたが、ノイズは高画素の海に紛れてしまい、結果的に高感度性能が従来機より優れている状況である。

それに画素数だけ見れば4000万画素は1億画素の半分以下なのだが、よほどモニター上で部分的に強拡大しない限り見分けは不可能である。

そんなX-H2の4000万画素に期待しているのは、先日も書いたがXF150-600にデジタルテレコンの合せ技のクロップ機能であり、1.4倍時でも2000万画素が担保される点で言えば、個人的にそれだけあれば十分と思っている。

さらにGFXで復権したパノラマ風に65:24でトリミングしても2000万画素以上残るので、これまた必要十分ということになる。ただ、パノラマへのリサイズはあくまでMacやPCに取り込んでからの話なので、ここは画像サイズに65:24をぜひとも追加して欲しい。

しかしこうなるとGFX100Sと巨大なレンズ群の立場が微妙になって来くることになり、間違いなく使用頻度が減るのは必定、さて今後どうしたもんか思案中である。

こちらの言い値で欲しいという人は何人かいるので、売り飛ばしてジムニーでも買うかなw

FUJIFILM X-H2 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / CLASSIC CHROME

パノラマに切り出してもOM-1と同等の2000万画素が残る事実。

35mm版では高画素が絶対正義のように語られるが、業務であっても個人的にはそこまで画素数は必要としないことは何度も書いている通り。

ただ、8Kや4Kの映像と同様、情報の多さから得られる自由度を否定するほど頭は固くないので、編集や加工などコンピューテショナルな使いみちはウエルカムだ。

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X-H2のデジタルテレコン時のEVFの見え方だが、よく考えたらGFX100Sに35mmフォーマットモードというのがあって、35mmフルサイズにクロップされた状態で表示されるので、X-H2も同じ挙動になると考えるのが適当だろうね。

というどうでも良い話って言えばまあそういうことだw

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

今週はどうにも湿気っぽい日々に逆戻りしてしまって、秋は一体どこへ行ってしまったの?って感じ。

気温もこの季節としては朝から異様に高く、ヒダリマキマイマイの幼生が活発に動き回っているぞ。

GFXを導入して以降、シネマティックなパノラマ撮影と同時に、最近は1:1のスクエアも積極的に撮っている。

スクエアと言えばブローニーフィルムの6×6だが、その昔ハッセルを使っていたときには今ひとつ使いこなしに難儀していたので、そういう意味では再チャレンジということになる。

ただ、今回はハッセルの時のような違和感を感じることもなく、異なるアスペクト比のバリエーションの一つと認識できているようで、これはこれで面白い。

前述の通りパノラマには映画のスクリーンを観ているようなシネマティック感があるが、スクエアの場合は窓枠や額縁に景色を当てはめるような感覚になる。

FUJIFILM GFX100S

ちなみにパノラマでもスクエアでもRAWは残しているので、アスペクト比は現像時に変更したり元に4:3の標準に戻すことはいつでも可能で、それこそデジタルさまさまと言ったところだ。

もちろん撮影の時点でここはパノラマ、ここではスクエアと意識しているので、後から現像で自由に変更するという野暮な作業はしていない。

たが、業務用の素材として使う場合は編集者次第というところもあるので、求められればRAWも提供している。

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沼田の桜

2021/4/7

歯医者の定期検診で沼田に降り、その道すがら市内の桜を眺めつつ帰ってきた。

沼田公園は完全にタイミングを逸しており、御殿桜(ヒガンザクラ)は散り際寸前。ソメイヨシノは離れて観る分には何とかなるが、以前に公園を整備した際に弱っていた木を伐ってしまっていて少々寂しくなっている。

市内の他の公園も見て回ったが、城址よりは少し標高の高い十王公園はちょうど満開で見頃だった。

もう少し周辺まで足を延ばしたいところだが、今月・来月とアプリのリリースがいくつか控えているので、季節は春爛漫だが今シーズンはちょっと厳しい。

スケジュール調整して誰か手伝いを探さねば..

FUJIFILM GFX100S / SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM Art / ASTIA

FUJIFILM GFX100S / SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM Art / ASTIA

FUJIFILM X-T4 / XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR / ASTIA

FUJIFILM GFX100S / SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM Art / PROVIA

FUJIFILM X-T4 / XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR / ASTIA

FUJIFILM GFX100S / SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM Art / ASTIA

FUJIFILM GFX100S / SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM Art / PROVIA

FUJIFILM GFX100S / SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM Art / PROVIA

シグマのArt14-24と1億画素の組み合わせは、それこそ目が痛いほどの解像感だ。やはりこういう緻密な絵柄は高画素の恩恵を強く感じる。とは言え仕事的にはAPS-Cの2600万画素でもお釣りが来るんだけどねw

そう言えば、今日最初にGFX100SにArt14-24を装着した際、EVF(と背面モニター)が明滅してレンズエラーなるものが表示され、正常に動作しない現象発生。

電源を入れ直しても症状変わらずだったので、一旦レンズを外して双方..この場合ボディ側はマウントアダプター..の通信接点を指先で拭ってから再度試したところ、その後は何事もなかったように撮影可能となった。

EOS時代にも似たような症状は何度かあって、特に今回はマウントアダプターを間に挟んでいる自己責任運用なので、まあこの程度は想定の範囲内だ。

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Gマウントレンズのラインナップが少ないことがウィークポイントというのは先日書いた通りで、特には超広角・超望遠・マクロという、特定の分野のその筋には欠かせない焦点域が足らないことになる。

超広角は先日の記事の通りシグマのArt14-24で代替できており、超望遠については同社Xまたはマイクロフォーサーズ機があるのでそこはもちはもち屋で対応可能だ。

どうしてもGFXでということであれば、特に100Sは1億という余りある画素数があるので、それを生かしていかようにでもトリミング自在である。

そもそもGマウントで超望遠が出てきても、ペンタ67系のような強大なレンズになるであろうし、何よりお値段も相当な値付けになるのは想像に難くないしね。

そして残るはマクロ。Gマウントでは唯一純正でGF120マクロが用意されていて、既出のサンプル画像を眺めても画質は素晴らしいものがあるが、例のごとく結構なお値段がする代物である。

撮影対象がネイチャー主体と言ってもそこまで投資するほどマクロ撮影をするわけではない..どちらかと言えば広角マクロか望遠マクロが好み..ので、ここは必然的に超広角同様サードパーティ製にご登場願うことになる。

iPhone 11 Pro

ということで、カミソリマクロの異名を持つシグマの70mmマクロ(EFマウント版)試してみた。14-24mm同様にこれも画質優先のArtブランドである。

マウントアダプタは例のKIPON製。最近のこの手の中華製アダプタがよくできているのは、USBコネクタが装備されていて、わりと頻繁にファームアップが行われている点である。

新しいボディが出てくれば、ボディとレンズの通信制御の仕様に追加・変更が行われることは多々あり、カメラメーカー側も既存の製品に対し更新ファームウエアを提供してくるわけで、その間で情報のブリッジを為すマウントアダプタにも必然的にその対応が求められ、そこにいかに素早く対応しくれるかが導入のポイントであることは言うまでもない。

実は件のKIPONも、最初にこのシグマ70mmマクロを装着した際、GFX100Sのボディ内手ブレ補正(IBIS)が機能してないことがすぐに分かった。そりゃ近接時にEVF覗いていれば画面が震えているくらいは判るw

同レンズに手ブレ補正が付いてないのは分かっていたので、そこはGFX100SのIBISに期待していたのだが、このままでは三脚必須レンズになりかねない。

ダメ元でメーカーに確認したところ、最新ファーム..これを書いている時点ではV1.20..が提供されていたので早々にダウンロードしてファームアップしたところ、グレーアウトしていた手ブレ補正の設定が機能することを確認できた。

当然のようにEXIFのレンズ情報もちゃんと表示される。

FUJIFILM GFX100S / SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO Art / PROVIA / 70mm(56mm相当)

同レンズは35mmフルサイズ用なのでGFXでは当然のようにケラるが、それでもこの程度で済むので、イメージサークルは広いほうだろう。

写真のように空、それに雪面など均一に明るい背景だと目立つが、背景によっては気にならない感じである。そもそもこういう遠景風景を空入れて撮るような目的のレンズではないしね。

FUJIFILM GFX100S / SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO Art / 70mm(35mmフォーマットモード)

例のごとく35mmフォーマットモードであれば、件のようなシーンでも何の問題もなく使える。

FUJIFILM GFX100S / SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO Art / PROVIA / 70mm(56mm相当)

マクロ域で使う限りはケラレは言うほど気にならないので、さほど意識して35mmフォーマットモードにする必要はないだろう。

AFは同社14-24mmに比べればマシに動作してそれなりに合焦してくれるが、近接だからというのはあるかも。14-24mmの先日の評価はあくまで遠景だったのでね。

まあバイワイヤーなれどMF時のフォーカスリングのトルク感は結構良い感じなので、迷ったらAF作動範囲を制限し、それでもアレならMFにすれば良いのは14-24mmと同じだ。

それにしてもカミソリマクロとはよく言ったもので、1億画素の近接撮影でもまったく問題ないのはさすが。これで価格は純正の6分の1以下なのだから、そのコストパフォーマンスさときたら抜群ということになる。

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言うほどは超広角レンズを多用するほうではないが、やはり撮れるのと撮れないのとではアングルのバリエーションが違ってくる。

風景を引きで撮るケースで使うことはほぼないが、パースの広がりを意識しつつグッと寄るのが正しい使い方だろう。

FUJIFILM GFX100S / SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM Art / Velvia

FUJIFILM GFX100S / SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM Art / PROVIA
FUJIFILM GFX100S / SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM Art / PROVIA

FUJIFILM GFX100S / SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM Art / Nostalgic Nega.

しかしシグマのレンズの優秀さには舌を巻く。これまでの意識はまさに食わず嫌いとはよく言ったものだ。

中判ミラーレスカメラとしてGFXが市場に出てきて4年が経つ。

そんなGFXも高額商品でニッチマーケットを狙ってきているため、交換レンズのバリエーションが少ない、というよりほとんど無いので選択肢が限られるのがウィークポイントである。

フジも毎年新しいGマウントレンズを発表してきて、35mm版換算で18mmから200mm相当まで一応は一通り揃ってきているが、3本あるうちのズームレンズに超広角ズームがないのが当初より指摘されている問題である。

GF23mmが35mm換算で18mm相当の最広角扱いとなるが、潰しの効かない単焦点であること、作例を見て画質が優れているのは分かるものの、何より貧乏人には本体以上に割高感があるのは否定できないw

そんなGFXであるが、ミラーレスカメラなのでフランジバックが短く、各社一眼レフの交換レンズを流用できる。ただ、センサーサイズが35mm版より1.7倍大きいので、イメージサークルが狭いレンズはクロップなしでは使えないことは先日記事にした通りだ。

そこで登場するのがレンズマウントを変換できるマウントアダプターである。

GFXは中華製を中心に意外にも多数のマウントアダプターが用意されているが、これは前述のメーカー自他ともに認める「交換レンズが少ない」状況を鑑みてのことだろう。

先日の記事ではキヤノンFDマウントだったので、電気接点のないそれこそただの変換リングだったが、 AFであるEFマウントレンズを使いたいので今回はAFが動作する電気接点のあるタイプを所望。

海外含めネットで色々調査した結果、マイクロフォーサーズとEFマウントの変換でもお世話になっているKIPON製をチョイス。

Metabones製が良いというのを海外のサイトで情報を得ているが、今のところ国内では流通していないのと、KIPONは一説にはメーカー毎に各社から個別にインターフェイスの仕様を正規に入手して対応しているという話もあって、とりあえずそこを信じてみることにしてみた次第。

超広角ズームとして選択したのはシグマの14-24mm F2.8(EFマウント版)。画質優先を目指す同社Artブランドである。

仕事仲間に使っている人がいるので実物は見て知ってはいたが、こうしてみると大きさは半端ないサイズである。特に重さが1.2kgもあって結構な重量感だが、まあこの点は他のGFレンズも似たようなものではある。

それにしても、市場は35mmフルサイズ百花繚乱だが、世の中の人はみんなこんなでかいレンズを使っているのかと、生粋のマイクロフォーサーズ・APS-Cユーザーである拙者などは思うのであるw

FUJIFILM GFX100S / SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM Art / PROVIA / 14mm(11mm相当)

まずは広角端の14mmを試す。GFXでは約11mm相当という超の上に超が付きそう広角となるが、想像通り周辺が見事にケラれる。

ただ、これはイメージサークルの不適合からくる周辺減光というよりも、出目金レンズに対応した特徴ある花形フードが原因であることは何となく想像できる。

FUJIFILM GFX100S / SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM Art / PROVIA / 19mm(15mm相当)

ではノーマルのままどこまでズームすればケラれないかであるが、試した限りでは20mm付近より望遠側では問題ないようだ。

写真一枚目のズーム位置通りギリギリ許容できるのは20mmの少し手前で、この位置で撮るとEXIFでは19mmと記録され、35mm版換算で約15mm相当となり、個人的には必要十分な超広角レンズと言える。

余談だが、KIPONが秀逸なのはEXIFへの情報記録が正確な点である。レンズ名は当然のこと、焦点距離は実数と35mm換算の双方が記録される。

FUJIFILM GFX100S / SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM Art / PROVIA / 14mm(35mmフォーマットモード)

どうしても額面通りズームレンジ全域を使いたければ、例の35mmフォーマットモードが有効。画素数が6000万画素に減るものの、このレンズ本来のスペック通りに運用可能だ。

GFX100Sが1億画素カメラなので、6000万画素だと画素数が減ってしまった印象があるが、それでも高画素機であることは間違いないんだけどねw

FUJIFILM GFX100S / SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM Art / PROVIA / 18mm(14mm相当)

個人的イチオシのパノラマモードで65:24だとさらに1mm広げることができるので、35mm版で約14mm相当までイケるかな。

Artの噂通りの高画質は1億画素のハイレゾでもいかんなく発揮されている。直線が真っ直ぐ写るゼロディストーションが謳い文句だが、周辺部まできっちりと解像する様はさすがだ。

正直そこまで期待していなかったのが本音だが、某C社の超広角Lズームよりシグマのほうが優秀というのは、価格差を考えるとすごいことである。

ただ、運用上AFはやや難あり。日中の光が潤沢に回っている状況ではそれほどではないが、朝夕の光量不足の時間帯ではなかなか合焦しないケースが目立つ。

純正レンズでは何の迷いもなくスパッと決まるシーンでも、ジーコジーコとモーター駆動してレンズ群が行ったり来たりするのは精神衛生上あまりよろしくない。もちろんこれは本レンズのAF性能が悪いのではなく、中華製のマウントアダプターを間に挟んでいることで、本来AF測距に必要な情報が不足しているのではないかと推察できる。

迷い出したらすぐにMFに切り替えるか、AFが合焦しやすいところを見つけてそこでピンを合わせておいてから再フレーミングするのが吉。超広角レンズなのでそれが許されるのだし。

最後に余談。これは試していないのでネタということになるが、本レンズはメーカーが用意している公式改造で特徴ある花形フードをそっくり外すことができる。

つまり出目金が完全に露出した状態になるわけで、これはマルチカム対応でレンズ間の干渉を防ぐのが目的であるようだが、同改造でフードを外せば写真二枚目のケラれが無くなるのではないかと想像している。

そうすると35mm版換算で約11mm相当とズーム全域が使える可能性が出てくる。

フジはGマウントレンズのロードマップを公開しているが、そこには記載されていないものの、年内にズームレンズをもう1本発売するような話をしているので、それが超広角ズームであればその広角端次第ではシグマの同改造を受けてみたいと思う。

シネマ風

2021/3/26

65:24のアスペクト比で撮るだけで、毎日見慣れた眺めが気の利いた景色へと変わり、それはまさにシネマの世界の様相。

時節柄気温が少し高くなることで霧が巻き、それをエテルナ・ブリーチバイパスで撮ればさながら映画のワンシーンのようだ。

FUJIFILM GFX100S / GF45-100mmF4 R LM OIS WR / PROVIA

幻想的とか非日常的とか、あくまで観る側がイメージするものだが、生活感を包み隠すことでかなりその世界が近づく。

そういう意味で霧は手頃な自然現象と言えるかな。まあ出そうと思って自分の都合で出るものでもないが。

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GFXはフランジバックの短いミラーレスカメラなので、他社マウントの一眼レフ用レンズを使用することができる。

ただ、35mm版フルサイズの約1.7倍大きいセンサーサイズなので、イメージサークルの狭いレンズだと周辺がケラレたり極端に減光したりする場合がある。

それでも撮影後に不要な部分をトリミングすれば画像としては何も問題なく使えるが、レタッチと同じでそれ前提というには何とも面倒である。

そこで、GFXには35mm版フルサイズでセンサーを自動でクロップする35mmフォーマットモードなる機能が用意されていて、面倒な後処理を省いてくれる仕掛けになっている。

自己責任の範疇であるにせよ、他社製のレンズを制限なく自由に使えるような機能を用意しているのは、そもそも専用のGマウントレンズが少ないので背に腹は代えられないという事情だと推察。

ちなみにクロップされるので当然画素数は減るのだが、それでも6000万画素あるので何も困ることはないだろう。まあ言ってしまえば6000万画素の35mm版フルサイズ機としても使えますよ、ということだな。

iPhone 11 Pro

ということで、まずはキヤノンのFDレンズの銘玉FD500mmを装着してみたが、ラージフォーマットの中判ミラーレスカメラとは思えない意外にコンパクトな装着感に驚く。

予想通り35mmフォーマットモードをOFFだと四隅が若干ケラれるが、ONにすると問題なく使える。

MFレンズなので動体撮影では使い勝手がよろしくないが、GFXには超望遠レンズがラインナップされていないので、必要な人にはこれはこれでアリかな。

AFに慣れてしまっているので個人的に写真目的で使うことはないだろうが、GFXで動画を撮る際には結構使えるのではと期待している。

FUJIFILM GFX100S / Canon New FD500mm F4.5L / Velvia

庭に来るカワラヒワを狙ってみたが、6000万画素もあるとそれこそ恐ろしいほどの解像感だ。

GFX100SはIBISが搭載されているので、ISOを上げて早いシャッターを切れば500mm手持ち撮影もできなくはないが、さすがに歩留まりはよくないので、三脚使用が妥当だろう。

ちなみにクロップされてもファインダー上では周辺がマスクされることはなく、それこそ違和感なく35mm版フルサイズ機の感覚で使えるのは気が利いている。

フジは新しい機種を出すと併せて新しいフィルムシミュレーションを追加してくるが、GFX100Sにはノスタルジックネガなるモードを追加してきた。

難しいことはよくわからないが、メーカーによればノスタルジックネガは「アメリカン・ニューカラー」なる色調を再現しているらしい。

階調表現は柔らかく、アンバー気味に色を載せているので、ネガフィルムの持つ言葉通りノスタルジックな雰囲気の調子が得られるようである。

似たような語感のクラッシックネガは逆に硬調なトーンなので、名称こそ似てその実は非なるカラーモードと言うことになる。

思うに自然の造形物より人の生活圏で人工的なものを写すほうが適しているように思うので、個人的に主たる撮影対象ではあまり出番はなさそうだが、やたら色を盛る傾向にある昨今の風潮とは対象的な表現方法には好感を持てる。

ちなみにこのクラッシックネガ、1億画素センサーに合わせてチューニングしているらしく、今のところGFX100S専用の扱いとなっている。この辺りの設計思想がフジのこだわりであり、フィルムシミュレーションが他のカメラメーカーのカラーエフェクトの類とは一線を画す所以である。

FUJIFILM GFX100S / GF45-100mmF4 R LM OIS WR / Nostalgic Nega.

近所の廃屋にある資材置き場で試してみたが、確かにどこか懐かしい雰囲気の出る色調だ。併せてこの立体感もスゴイ。