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フィールドスコープとGH6の組み合わせで、約2.5km先の鉄塔で誇示止まりする対象個体を拡大望遠で観察中。

フィールドスコープを片目で覗き続けていると、歳のせいか閉じていた方の眼を開けた時にすぐに回復しない。そこでミラーレスカメラの背面モニターに件のように拡大表示して、一歩離れて両眼視すれば、観察行為が非常に楽になる。

イヌワシもクマタカも午後になってねぐらに入る前に長時間止まってやり過ごすことが多く、下手するとこのまま1時間以上動きがないこともザラである。

長時間同じ姿勢で接眼レンズを覗く行為は苦行に等しいので、デジタルの利便性を最大限享受させてもらっている。

iPhone 13 mini

この拡大機能は初代G9やG9IIではAFポイントスコープと呼ばれていて、EVFの像を最大6倍まで強拡大して観られる。

こういうのは無駄にセンサーがデカいカメラでは到底真似できない芸当。まさに望遠に強いマイクロフォーサーズならではだ。

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結局G9II

2023/12/25

初代G9は歴代のマイクロフォーサーズ機では名機だったが、この秋に発表された二世代目のG9IIは使用用途でOM-1と被る部分が多いと判断して、当初は見送るつもりでいた。

が、このところそのOM-1が某レンズ専用となっているため、同じマウントということもあって結局二代目も導入することに。つまりコリメート動画専用のGH6の置き換えではなく、主に写真目的のマイクロフォーサーズ機の追加ということになる。

尚、購入に当たっては密林のポイントがかなり貯まっていたため、直接の持ち出しは実はそう多くはない。

iPhone 13 mini

G9II、当たり前のようにメーカーの設計思想が異なるので、いざ使ってみるとなかなかにOM-1とは別モノに仕上がっていて面白い。

E-M1XとE-M1の頃のように仕事で使うならもう一台OM-1というのが正しい選択だが、依頼された撮影結果をクライアントに納めるような厳密さを求めてないので、異なる設計思想というのを理解した上で使うほうが楽しめるというものだ。

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G9II

2023/9/16

噂のあったLUMIXのG9PROの後継機が発表された。

前モデルを使っていたので新型は仕様次第で即手に入れるつもりだったが、AFが位相差式に変わった点を除けばセンサーがGH6と同じらしく、GH6ユーザーからするとやや新鮮味に欠ける印象だ。

フジのX-H2SとX-H2の関係..こっちは見た目の点でまったく新鮮味はないがw..と同様に、動画撮影に寄ったGH6に対してより写真撮影に重きを置いているのは前モデルと同じコンセプトだが、スペックを眺めているとX-H2兄弟ほどの別物感はなく、見た目は別にしてもあくまでGH6をベースにした作りであるようだ。

筐体はSシリーズのS5IIとまったく同じで、前面から眺める限り銘板とマウント以外で見分けるのは難しそう。新鮮味に欠けるという印象はこの点が大きいのだろう。

今どきの新型発表なのでSNSですでにレビューが上がっているが、信頼できそうな筋の話だと、この季節の日中屋外で4K120Pの撮影はすぐに熱停止したという報告があるので、GH6の置き換えとしては厳しい。

この夏、図らずもGH6で4K120Pを炎天下で30〜40分断続的に何回か回すことが何回かあったが、熱停止の兆候すら見せなかった..電動ファンが回って排熱はしていた..ことで、個人的にGH6の評価が高くなっている。

それに写真用途だとOM-1に対してどの程度なのか、何れ出てくるであろう比較レポートなど見極める必要がある。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

一時はようやく涼しくなるかと思ったが、依然として日中はまだ汗ばむ陽気が続き、このままお彼岸を迎える勢いで、暑さ寒さも彼岸までが今年は通用しないかもしれない。

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G9 PROの動物認識AFは遅まきながらも気が付いてからは便利に使っている。

E-M1Xは欲しいという知り合いにちょっと前に譲ってしまったので、手持ちのカメラではG9 PROが唯一動物認識AFを備えていることになるが、細かいこと言わなければ性能的にはE-M1Xのそれと大差ない感じだ。

E-M1Xにはそれなりに稼がせてもらったが、新コロナ禍で業務内容を変えて以降は撮影依頼の仕事を受けなくなっているので、特にこの一年は稼働率が落ちているのと、仕事で使わないとなるとやはりあの大きさのカメラは持ち出すのにためらいがw

E-M1Xの握り心地はなかなか気に入っており、車脇で使う分には別に大きくても良いのだが、アクセサリーなど取り外せば小さくなるほうが合理的ではあるので、同じOM-DならE-M1Mk3のほうが出番が多くなるのは自明の理だ。

とは言えG9もE-M1Mk3もバッテリーグリップ的なアクセサリーは使っておらず、マイクロフォーサーズ本来の小さく携行を最優先としている。

OM-Dの次の新型がグローバルシャッター搭載という噂を耳にするが、ガタイがE-M1Xのような一体型でないことを期待したいね。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

ノスリが見ている先にのんびり歩くキジバトが。と書くとあたかもノスリが獲物として狙っているようにも見えるが、実際はノスリがキジバトを襲うのはレアケースである。

飛んでしまえば飛翔速度はキジバトのほうが早いのと、そもそも猛禽類が地上を歩く鳥類を待ち伏せ方式で狩るというのはなかなかハードルが高いのである。

鳥を襲うならオオタカやハイタカのように物陰からいきなりさらうか、飛んでいるところを上から急降下して襲うのが常道だ。

何よりノスリが待ち伏せ猟で狙っているのはノネズミかモグラなどの地上性の小動物である。

ちなみにこの時もG9 PROの動物認識AFはどちらもキッチリ認識していた。特にキジバトは見え隠れしながら歩いていたが、鳥と認識できる形になるとAF枠がすぐに現れて追随していた。

ちょっとした晴れ間を縫ってミンミンゼミがサマーセールのバーゲンよろしく終日鳴いている。

仕事場の窓辺に実生から成長したクヌギが立っていて、窓を開け放っているときにそこで鳴かれるとなかなかにうるさいのだが、自然界で発生する音に関しては音量が大きくても言うほどは騒音とは感じないから不思議である。

ただ、盛夏に鳴くアブラゼミやミンミンゼミの声は、暑さを冗長する傾向があるのは否定しないw

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

この時期、鳥はもうホオジロとガビチョウぐらいしか鳴くことはないが、両種でまったく正反対の音質なので、比べるならやはりガビチョウは騒々しいな。まあ繁殖期ほど長く鳴くことはないけど。

先日記事にした鳥認識はこの時も威力を発揮。少し前からファインダーで捕捉していて、顔が見えたところでシャッターを切っている。

終始灌木の中をチョロチョロと移動していて、常に手前に障害物があったが、鳥と認識できる限りしっかり目にピンが来ていた。

今更ながらだが、G9PROの動物認識AFを鳥以外で試す機会がなかなか無かったところ、うまい具合に近所の新顔のノラが向こうからこちらに気付かず無防備にやって来たので、少し試すことができた。

結果は概ね期待通りと言ったところで、人物認識同様にネコと認識できる形状である限り囲み枠が現れて、ネコを捕捉し続けていた。

ただ、本件に関してこちらが操作に不慣れなこともあって、事前に設定したAF動作との組み合わせ?による挙動のクセまでは今ひとつ把握しきれてない。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

他のノラと違ってちょっと無防備過ぎると思って眺めていたが、正面を向いたところで左目が見えていなのがわかった。

片目だけだと立体視ができないので、獲物との距離感を測るのはかなり苦労すると思われ、狩りをする動物としてはちょっと致命的だろう。

近所のノラたちは入れ替わりが激しいので、この個体がいつまで姿を見せるかは不透明だな。

電柵ホオジロ

2021/7/18

子育てが終わってほとんど鳥が盛夏を静かにやり過ごす中、ホオジロだけは思い出したようにいつものソングポストで歌を謳う。

もうことさら縄張りを主張する必要もないはずだが、何を想ってか一筆啓上イッピツケイジョウと歌うのである。

そして今年もまた暑い夏がやって来る。

LUMIX G9 PRO/ LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

先日、手持ちの機材で動物認識に対応しているのはE-M1Xの鳥認識だけと書いたが、G9PROが一昨年のバージョンアップ(Ver.2.0)ですでに動物認識に対応していたのをすっかり失念していた(汗)。

基本的にG9PROは超望遠用コリメートの動画機として運用していたので、頭からそこが抜けて落ちていた次第。

ホオジロをファインダーに捉えた時点で人物認識同様にホオジロを囲むように枠が表示され、フレーミングを動かしてもしっかりAFが追随してきた。

そう、そういう意味では同S5にも動物認識が搭載されているので、すでにうちには3台も生きものを認識して捕捉するAF搭載機があったわけで、今後はそこをもう少し利用しないとならんなと思い直しているところ。

とは言え今のところS5も超望遠用コリメートの動画機運用だし、そもそもAF可能な手持ちのレンズはシグマMC-21を介した同14-24ズームと同70mmマクロしかないので、鳥など生きものを撮るには相当に難易度が高いぞ。

などと言っている時点で、Lマウントの超望遠を手に入れるフラグがたった可能性を示唆だなw あ、でもLマウントにはまだ超望遠がないんだっけ?

ツグミ達がぼちぼち家の周辺に定着し始めた。しばらくはさらに南への通過個体群だったようで、声を聞いたり聞かなかったりが続いていたが、ここ数日は終日よく声を耳にするようになった。

こんなに越冬個体の定着が遅い年は初めてだが、今年の季節の動きを見る限り、まあこんなもんかと思わざるを得ないけどね。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S. / ISO12800

ツグミの話をしておきながら写真はジョウビタキの雄。

例のごとく日の出前の林内なので、一般的にこの暗さでシャッターを切ることはまずないが、今どきのマイクロフォーサーズのISO12800でもこのくらいのサイズなら何とか見られる。まあ結構ノイジーではあるけどね。

シャッター速度は1/20なので、尾羽根を上下に絶えず動かすジョウビタキの場合、800mmの手持ち撮影では手ぶれ・被写体ぶれ必死の状況だが、この時は奇跡的にピタリと止まった。

AFもややゆっくりではあるが正確に動作して、目にジャスピンだから恐れ入る。さすがEV-4の低照度測距を誇るG9 PROである。

日中の暑さがぶり返してきているが、夜の空気はすっかり秋の高原のそれである。マツムシの秋の声に誘われ、仕事場の窓を開け放って空を見上げると、淀みのない大気に月齢10の月が浮かんでいた。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

G9 PROでEXテレコンに設定(約2倍)して撮影。撮影後にトリミングしたほうが自由度も高く好結果が得られるが、画質の低下がほぼなく..ただし画素数は減るが..手軽に焦点距離を伸ばせるのは、JPEGしか取らない人には便利であろう。

個人的にはEXテレコンは動画用だと思っている。動画も編集時にトリミングはできるが、画像のように画素補間ができずジャギーの目立つ荒い絵になってしまうので、撮影時に必要な焦点距離で収録するのがベストである。

パナ機のEXテレコンは4KでもFHDでも必要な解像度は維持したまま焦点距離を伸ばせるので、動画の望遠野郎には非常に有効である。

オリンパスのフィッシュアイボディーキャップレンズ BCL-0980。海野先生の小諸日記を読んでいて、そう言えばうちにもそんなレンズ..いやボディキャップかw..あったなと思い出して、久しぶりに使ってみた。

どこに仕舞ったかしばらく思い出せなかったが、結局パナのGM1に文字通りレンズキャップ代わりに装着され、本棚の途中に放置されていたのを発見した。

iPhone 6

BCL-0980は製品名通りボディキャップ並みの薄さで、パナのG9 PROに装着するとグリップのほうが突出して目立つことになる。m4/3規格で尚且電気的な信号のやり取りもないので、パナ機でも何の問題なく使用可能だ。

スペックとしては9mm F8 Fisheyeということで、いわゆる魚眼レンズに分類される。ただ、m4/3では18mm相当になって、普通に遠景を撮ると歪みの目立つ安っぽい超広角レンズという写りになるので、使い方としては近接域で広角マクロとして使うのが正しい。

LUMIX G9 PRO / OLYMPUS 9mm F8 FISHEYE

最短20cm付近まで寄って撮影。この時の撮影倍率は35mm換算でも0.1倍にも満たないので、いわゆる接写を目的としたマクロレンズ的に使うのは厳しい。

BCL-0980はMF専用レンズだが、当然のようにヘリコイドの類はついてなく、レバー操作で無限遠と20cm近接で固定して使用する。なので無限遠の場合はピント合わせはパンフォーカスに期待することになる。

最短付近ではさすがに背景がボケるので、カメラ自体を前後させてピントを探ることになるが、GH5やG9 PROではMF時にピントの合った場所を強調するピーキング表示ができるので、EVFでも背面モニターでもピント合わせは容易である。この辺りはミラーレス機の恩恵と言えよう。

LUMIX G9 PRO / OLYMPUS 9mm F8 FISHEYE

庭のアサガオに同じく最短20cmで近接。花の直径は8〜9cm程度。背景を選べば特有の歪みもさほど気にならないだろう。

LUMIX G9 PRO / OLYMPUS 9mm F8 FISHEYE

前述した通り普通に構えて遠景を撮ると水平が歪んでしまうので、一般的な撮影としては魚眼の特性を活かしたこんなアングルからの使い方が良い。小売価格8千円程度のレンズで、ここまで写れば必要十分と言える。