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続・G9 PROのAF

2018/6/17

朝から林道脇の空地で天狗様をのんびり待っていると、ちょっと前から目の前をウロウロしていたノスリが、何を思ったか不意にこちらに向かって降下して来るのが目に入った。

なかなかこちらに向かって飛んでくる鳥を撮る機会はない..普通は逃げていくので後追いが多い..ので、G9 PROをAFCに切り替えると同時にカスタムセットをトビモノ用のC3-1にセット、「カモ~ンカモ~ンw」とつぶやきながら60コマ連写..正確にはロスト時に一回中断しているが..した。

動体撮影時、左右方向に等速で移動する物体の追尾はそう苦もない話なのだが、手前に向かってやや降下気味を追尾する..右に向かって少しずつ振り下ろしイメージ..のはそれなりに技術を必要とする。ただでさえ近距離ほど見掛け上の移動速度が早い上に、ノスリは両翼を畳んだ辺り(写真2枚目)で加速し始めたので、ファインダーからやや顔を離して、両手だけの動きでスクリーン中央にノスリを捕捉し続ける。

ファインダーにぴったり顔を押し当てていると、腰の動きと連動しないと構えたカメラを素早く振り回せないのだが、腰回りに余裕がないwオッサンにはそんな若い頃のような芸当はできないので、このケースではG9 PROのファインダー倍率を0.7倍に下げて、スピードファイダー的に使うのがベター。

以下はそこから抜粋した一連のカット。60コマ中で完全にピンを外したカットは3枚で、やや甘カットが6枚、合焦率は85%といったところだ。さすがに空抜け青バックで被写体のコントラストも高いので、被写体の移動速度が加速度的であっても、コントラストAFにこだわるパナのDFDの面目躍如といったところか。

設定は以下の通り。明るいのにISOが無駄に高いのは、このちょっと前に林内でコジュケイを撮ろうとしていてAUTOに戻し忘れたため。

焦点距離 換算800mm
絞り F8〜F9
ISO 1600
シャッタースピード 1/2000〜1/2500
連写 メカシャッターで連続9コマ
オートフォーカス AFC
オートフォーカスモード カスタムマルチ
AFエリア 最大
AFカスタム設定 設定2

ちなみに背景が込み入っている場合は、AFカスタム設定は設定2をベースに、AF追随感度を-1にして少し我慢して粘る方向に振るのがイイ感じである。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

ところでこのノスリがなんで突然人のいる方に寄ってきたのかだが、車があるのは判っていたので恐らく人もその辺にいるものと思い込み、そこから少し離れた目立つカラマツに留まって探餌しようとした、まあそんなところだろう。

ちょうど拙者が車から離れた位置に立っていた..カメラ持って付近をうろついていたため..のと、奴さんから見てこちらが逆光であったことで、どうも人が立っているという認識が無かったようである。

なのでこちらもそれなりに捕捉し続けられたのだが、途中で「わっ、人だ!」とばかりに気付いて急遽反転し、慌てて遁走に移っていくという流れ..写真11枚目で「おぉ、危ねぇ危ねぇ」とか何とかブツブツ言ってるっぽい..になっている。

突然目の間で反転されたために捕捉しきれなかったのが写真5〜6枚目で、この後一旦1秒ほどロストするのだが、再びキャッチした時点でDFDがすぐに復帰したのが写真7枚目..実際は一つ前に左翼が半分だけ写るカットがある..となる。

そう言えば、最近はトビモノを撮る際にドットサイトをカメラの横に装着するのが流行っているようだが、オッサンは昔ながらの直焦点の方が歩留まりが良くて楽である。

深度合成自体は既存のアナログ技術の具現化であり、特に目新しいものではないが、注目すべきは一連の行為がカメラ内で完結できる点にある。それはまさに昨今のミラーレスカメラのトレンドである、連写速度のアップと手ブレ補正能力向上の賜物だ。

従来の方法論で言えば、スタジオ内で物撮りする際、カメラを三脚に固定してピント位置をずらしたブラケット撮影を行い、PCに画像を取り込んで合成する手順を踏む。一般的に物撮りは一度に大量の商品撮影をするケースがほとんどなので、今でもこの方法がポピュラーだ。

が、そういったスタジオ撮りではなく、野外での近接撮影時に手持ちでも深度合成が行えるとなると、それは撮影領域が広がるというものだ。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

土地柄すぐ撮れるサンプルがこういったもので恐縮。実はここ数日庭に来ているアサギマダラを例に撮ろうとしたのだが、理由は後述するがそれは上手くいかなかった。

上の3例とも左が手前にピントを合わせた場合で、右が奥まで深度合成したもの。いずれも換算400mm相当を手持ちで近接撮影しているので、通常の撮影では画面内の何処か1点にしかピントを合わせることが出来ない。

画像を合成する上で一番重要なのは、一連の撮影結果の構図が大きくズレてないことだ。三脚に固定すればそこは回避できるが、野外で手持ち撮影となるとそう上手くも行かないだろう。

そこで重要なのが、いかに短時間にブレることなく複数枚を連続して撮影できるかになるが、それが前述した高速連写機能と手ブレ補正能力の高さということになる。G9 PROの連射性能にIBISとレンズ側の手ブレ補正のシンクロなら、そう労せず期待した結果が得られる。

ただ、画像合成という手段を取る以上、注意しなければならないことがある。前述の構図のズレ..多少なら吸収してくれるが若干トリミングされる..の他、ピントを合わせる範囲は連続して続いている必要があるという点だ。

複数の花が咲いているようなシチュエーションで、そのすべての花にピントを合わせてコンポジットとはいかないのである。花と花の間が空間となってピントが合ったところがないので、この場合はPhotoshopを使っても不自然に仕上がる。アサギマダラ云々の話はまさにこれに当たるものだった。

それと被写体自身が動いているケースもまた然り。動体は基本的に手ブレと同義なので、この辺りの理屈は高解像度のハイレゾ合成と同じだ。

とまあ、使い方や場面を選ぶことは必要だが、深度合成を野外でその場で完結できることは、ネイチャー分野、特に昆虫や小さな植物の写真では大きな進歩と言える。2016年発売のオリのE-M1 Mark IIでは早くに実現されていたため、昆虫を撮るカメラマンの間ではすでにデフォルトの機能となっているようだ。

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ピント位置を少しずつづらしながら一度に撮影してくれるフォーカスブラケットは便利である。

露出に関してはRAWであれば後から調整が効くものの、ピント位置だけはどうにもならない。あらかじめ複数のピント位置を抑えておけば、後から自由にカットを選べるわけで、被写界深度の浅い一眼デジカメではあるとないとでは手間が違うのだ。

フォーカスブラケットがない時代でも、複数のカットをコンポジットするのはブツ撮りの世界ではスタンダードな撮り方である。三脚に載せてカメラを固定し、商品の手前から奥までピントをずらして撮影、Photoshopにレイヤーで取り込んで合成するという流れだ。

さらにフィルム時代なら、専用のシフト・ティルトレンズを使って、光学的に結像範囲をコントロールすることで同等のことを実現していた。バイテンやシノゴなど大判カメラに蛇腹の機構が付いているが、あれも原理的に同じことをするものである。

もちろんデジタル全盛の現在においても、シフト・ティルトレンズはその道のプロ御用達で需要があるのだが、特機的な機材でもあるため高価である。昔はキヤノンのTS-Eの90mmを使っていたが、うちのような零細田舎フリーランスには新型は減価償却的に手に余るので、今は端から問題外だ。

そしてようやく本題の話。実はフォーカスブラケットだけだと、ピント位置をずらした写真が複数カット連続して撮れるだけである。もちろんそれでも便利なことに変わりはないのだが、オリとパナの場合、前述の合成作業..Photoshop云々と書いている部分..まで撮影時にやってくれる機能も実装されているのである。

それが深度合成だ。オリの場合はそのまま深度合成で、パナの場合は6K/4Kフォトの機能の一つとして実現している。後でも合成作業はできるとは言っても、手間を考えると時間があればその場で済ませたいのが人情というものだろう。

LUMIX G9 PRO / LUMIX G VARIO 14-140mm F3.5-5.6 ASPH. POWER O.I.S.

上の写真は2mの距離から280mm相当で撮影..スタジオの物撮りでこんなシチュエーションは想定外だが..したもの。レンズ先端にピントを合わせるとボディのネームはボケてしまう(写真左上)。逆にボディにピントを合わせればレンズ先端はボケる(写真右上)。これをフォーカスブラケット後に深度合成することで、手前から奥までピントの合った画像が得られる(写真下)。

絞り込んで被写界深度を深く取ればある程度は結像範囲を広げられるが、マイクロフォーサーズやAPS-Cでは回折現象の影響があるので現実的ではない。絞りを開けて被写界深度を浅くしつつ深度合成することで、対象を強調しながら背景をぼかすといったことも可能になる。

ただ、オリの場合は深度合成を選択して撮影後に即合成となるが、パナは6K/4Kフォトの延長の機能なので、あれやこれや指示した後に動画から画像を切り出す作業が入るせいで処理中はカメラがダンマリ..30秒近く操作を受け付けなくなる..になるのがイマイチ。せめてG9 PROにはオリ同様にJPEGで即合成する機能が欲しい。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm F2.8-4.0 ASPH. POWER O.I.S

春から3ヶ月ほどX-H1を使ってきて、製品コンセプト含め画質・基本性能面には満足するものがあり、今やX-T2に代わってメイン機の立ち位置を任せるに至っている。

が、X-T2から性格付けが変わって、タフなフィールド系カメラとして付き合う以上、特に操作周りに関しては微妙に難があるので、そこは一言言っておかねばなるまい。

こんな場末を通り越した田舎もんのブログなど、天下の富士フイルムが見ているとは思わないが、耳障りの良い褒めネタはそう労せずしてネットで拾えるし、カメラ雑誌の提灯記事ではないので、手放しで褒めるというものでもないしね。

以下、番号に特に事の大小の意味はないので念の為。

Qボタンここじゃない
X-T2は位置的に意図して触れない限り見て見ぬふりできたが、X-H1は割と指が掛かる位置にあるので、突然見慣れない表示が現れてビックリすことがある。そもそもクイックメニューなんて使い方が取説読んでも意味不明(誰か便利な使い方教えてケロ)。ネットでググってもほとんど情報がないところ見ると、誰も使ってねぇんじゃねぇの?と勘ぐりたくなる。ここはせめて「使わない(押しても反応しない)」という設定がほしい。
AF-ONボタンが小さすぎて押し辛い
世界のケン・ワタナベではないが「フジのカメラのボタンは小さすぎて押せなーい!」と叫びたくなるほど小さい。段差を付けて差別をしていると思われるが、隣のAE-Lボタンのほうが突出していて押しやすい点で意味不明。取り敢えずAEロックなどまったく使わないので、こっちにもAF-ONを割り当ててどちらを押してもAF駆動するように設定している。
フォーカスレバーの位置が微妙
X-T2も同様だが、位置が微妙によろしくない。ここは絶対AF-ONボタンの「すぐ下」が正しい。そういう意味でAF-ONボタンの位置ももう少し右に寄るのがベターだろうね。
セレクターボタンが深すぎて押し辛い
お前の指が太いとか言わないでくれ。とにかくボディに埋め込み過ぎで押し辛いことこの上ない。特に冬場に手袋していると操作はなかなか厳しい。それに素手だと右手親指にあかぎれが起きやすいwので痛いのである。ここは明らかにX-T2から退化しているぞ。
視度調節ダイヤルがすぐ回っちまう
カメラバッグから出し入れする際に勝手に動いている時がある。もうホントこれは何とかしろと声を大きくして言いたい。他のダイヤルにはロックが付いているのに、何故視度調節ダイヤルにはないのだ。こんなもの一度調節すれば頻繁に動かすもんでも無かろうに。X-T1からまったく対処されてないのが理解不能。 仕方ないので今回も引き続きパーマセルのお世話になっているぞ。
アイカップ無駄にデカ過ぎ
アイカップだけの問題ではないが、LCDを起こしてローポジションまたはローアングルに構える時、ライブビュー映像が見えにくくなるのがイマイチ。そもそも眼鏡使い..ハ◯キルーペではないぞw..にこんなデカイ遮光は効果ないし、押し付けないと全視野が見えづらい。カメラバッグにしまう時も引っ掛かって邪魔。取り敢えずX-T2のもの(EC-XT M)に交換することで対応しているが、デカイ方をオプションにしてくれやい。
フロントコマンドダイヤルそこじゃないっしょ
EOSとパナに慣れているせいか、この位置だと通常の撮影時に操作するのはほぼ不可能だと思うが、他の人はどうなんだろうか。どうせ配置するならEOSやパナのようにシャッターボタンの手前でしょ。但し、縦位置に構える時にグリップ側を下にした際には操作できるので、リアコマンドダイヤルと同様に露出補正を割り当てると、それはそれで便利ではあるけどね。
フォーカスモード切換レバーもそこじゃねぇし
Xシリーズ共通なのだが、シングルAF(S)とコンティニュアスAF(C)の切り替えレバーがボディ前面の向かって右下にあるのが理解不能だ。モードを切り替えるのにいちいち左手を使わないとならないとはこれ如何に。確かナイコンも同じ位置にあった..写真はF4だが確かに同じであった..と思ったが、撮影中に交互に切り替えるとかそういう操作をまったく想定していないのが不思議だ。モード切り替えはパナのように右手親指で操作できる位置にあるべきだろう。想像だが、フジはデジタルカメラ黎明期にFマウント互換機を造っていたので、その時の名残じゃないかと勘ぐってみたりして。

ちなみにもっとふざけた操作を要求するのが天下のプロ機EOS-1Dだ。左手でボタン2つを同時に押して尚且右手でダイヤル操作で選択という「ctrl+shift+option+commandでさらに英字のPを押す」みたいな操作だったはず。もうアホちゃいますかって感じだったねw

バッテリー容量少なすぎ
Xシリーズ系は今に始まった話ではないが、とにかくバッテリーが保たない。X-T1の頃から型番が変わってなくて..多少容量はアップしているが..使い回しができるのはありがたいのだが、1本フル充電でも1日300枚も撮れないのは何とかして欲しい。メーカーのソリューションとしてバッテリーグリップを付ければ3本のバッテリーで運用できるというのがあるが、いやいやそれじゃせっかくのミラーレス機が重くなっちまうでしょ、と声を大きくして言いたい。X-H1でバッテリーの仕様を刷新する良い機会だっただけに、実に惜しい話である。

まあ、すでに慣れてしまって今のままでも現状問題ないものもあるが、少しパナのG9 PROを見習えって感じがしないでもない。G9 PROは..GH3以降のGH系も同様..AF関係の操作系が1ヶ所に集められていて、カメラ構えてファインダー覗きながらでも右手親指で操作できるので使いやすいのだ。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR

個人的な好みもあるが、パナは昔から業務用カムコーダーを作っているだけあって、フィールド系カメラとしての操作系はいちいち理にかなっている。

デザイン性を優先するのはX-ProとX-Tに任せて、X-Hはフィールド系カメラとしてもっと操作性に重きをおいて設計して欲しいね。フジとしてX-H1にそういう設計思想を込めているのはよく判るので、次機種ではさらなる現場志向を目指して欲しいぞ。

奥山のブナの森を空から眺めてみると、春から初夏への季節の移ろいは、見る者を置いてきぼりにするかのようにあっという間の出来事だ。

キツツキのドラミングがこだましていた雪解けの森は、エゾハルゼミの大合唱にあふれる萌黄の森へと移り変わった。生きものや植物の息吹あふれる季節の進みは待ったなしである。

DJI Mavic Pro(1枚目は4Kから静止画切り出し)

森の中からドローンを上げるにはそれなりの技術を必要とする。上空に障害物となる木々の枝が張り出してないか慎重に確認することが求められ、闇雲に離陸させると幹や枝にプロペラを引っ掛けて墜落の憂き目に遭うことは必定だ。

例えそれが芽吹き前の明るい林内であっても、枝の張り出し自体は展葉期と変わらない。逆にそこに枝があることに気が付かない..細い枝には障害物回避センサーは反応しない..ため、プロペラの破損、ひいては機体の破損につながる可能性が高いのである。

低山の森で開けた空間を探すのは一苦労だが、奥山のブナの森には倒木更新が見られる。大木となって枝を大きく張り出したブナが何らかの要因で倒れると、そんな場所にはポッカリと樹冠が空けている..ギャップとも言う..のである。

一般的にブナは単層林を形成することが多く、それ1本で森の中の空間を広く支配している。そんなブナが倒れるということは、自分の立ち位置を他の植物に譲ることになり、追っ付け光を求めてブナも含めた生存競争が始まるのである。そのきっかけが倒木更新なのだ。

森の中に特機のクレーンを持ち込むなど想定外であるため、そんな倒木更新で空けたギャップを利用させてもらうことで、林内からドローンを森の上空へと離陸させることが出来るのである。

但し注意が必要なのは、芽吹き前は多少ドローンを移動させても下から捕捉することが出来るが、展葉期は空いた樹冠以外は空が見えてないため、上下降以外の動きをドローンにさせるのは危険である。飛行可能エリアであっても、目視外飛行のためには専任の監視要員が必要なのと、そもそもその監視要要員からドローンが見えている必要がある。

折りたたみ式で携行性の高いMavic Proの登場で、こういった単独シチュエーションでも空撮が出来るようになったが、安全面での配慮を怠ってまで飛行させることが出来ないのは言うまでもない。

ミラーレス一眼を2台..フジのX-H1とX-T2..にその交換レンズ、小型トラベラー三脚、それに空撮用のドローンを一つのバックパックに収納して運用中。

別のパターンでは、X-T2の位置に対生きもの用にG9 PRO+パナライカ100-400が収まる場合もあるが、終日撮影の場合は食料他の収納も必要なので、歩行中の速写性の観点からもG9 PROはトップローダー式のショルダーで下げている場合が多い。

何にせよ写真に動画にしかも空撮まで、こんなコンパクトな機材で運用できるのだから、つくづく良い時代になったもんだとしみじみ。

ミラーレスカメラの台頭で、ファインダーと言えばEVF(電子ビューファインダー)というのはすでに市場的には認知されているが、報道の分野で未だにOVF(光学ファインダー)が求められているという。

スポーツ報道では表示映像の遅延によるタイムラグは困るというのは昔からあって、それへの一つの答えが、ソニーα9のようなブラックアウトフリー..露光中でも常にファインダーに像が表示されている..のミラーレスカメラとなって具現化されている。

ただ、先日どこかの記事で読んだ話として、EVFは長時間覗いていると目が疲れるが、その点OVFはそんなことはないというものがあった。報道で終日張り込みのような現場だと、特に夜間の場合はその影響は大きいとのことだった。

ファインダーを覗きっぱなしというのが通常あまりないのだが、言われてみれば以前に天狗様の繁殖行動に張り付いてブラインドに籠もっていた時、当時はビデオカメラのEVFを長時間覗いていたなぁというのを思い出した。

天狗様撮影時のブラインド内での様子(ビデオカメラはCanon XL-H1)

スチルはEOSだったので当然OVFだが、ビデオは同社のXLシリーズで、特にXL-2以降のモデルでは、EVFを跳ね上げてLCDとしても使えたので、その辺りの差はあったかもしれない。直接目を近づけて覗くよりは、離れて見ている方が遥かに楽だしね。

件の記事では、便利さや機能面ではすでにミラーレスカメラのほうが報道分野でも勝っているというものだったが、唯一OVFだけが手放せないという主旨であった。もはやEOS-1DとかD5とかそんな大げさなものでなく、必要に応じてEVFとOVFが切り替えられるようなハイブリッド式が求められていると感じる。

実はフジにはX-ProというまさにEVFとOVFのハイブリッド式カメラがあるのだが、報道分野で活躍できるほどの耐久性があるのかは怪しい限りだ。こと「絶対に故障しない(と思いたいw)」的な信頼性に限って言えば、やはりCとNのフラッグシップ機の存在意義を認めざるを得ないだろう。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

ホトトギスは朝に夕に、例え雨が降ろうとも依然として叫び続けている..トッキョキョカキョクは鳴くというより叫ぶ感じだよね..が、カッコウはもう一通り用事が済んだようで、めっきり鳴かなくなった。

写真はちょっと前に家の前の電線にやって来たカッコウ。この日は最後の追い込み?だったのか、仕事場から見える全方位で精力的に動き回っていた。

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210mmのF1.4

2018/5/30

近年非常に元気の良いシグマから、F1.4シリーズのDGレンズとして105mmが発売される。件のレンズ、EFマウント版であればアダプター経由でマイクロフォーサーズにもフジにも使えるので、ちょっと気になっている。

今年のCP+を見てきた友人にも聞いていたが、見た目もさることながら重さも1.6kg超えというから中望遠としては尋常ではないサイズ感だが、特にマイクロフォーサーズで利用すると換算で210mm F1.4となって、ISO感度の低さを補う明るさを得られるのは興味深い。

その昔、キヤノンのFDとEFの双方にF1.8の200mmがあったが、まさにそれの再来感がある。あまり寄れないようだが、マイクロフォーサーズなら最大撮影倍率も倍になって、暗い森の中の生きものを狙うにはちょうど良いのではないだろうか。何よりキヤノンのやつより価格が安いしね。

FUJIFILM X-T2 / XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR / Velvia

最初にムシカリで教えてもらったので今でも名前はムシカリと出てくるが、オオカメノキのほうが正式のようだ。漢字では「大亀の木」と書き、葉が亀の甲羅に似ているのでこの名前がある。

ではムシカリはとは言えば、こちらは「虫狩」と書くらしく、上の写真でも判る通りハムシの類が好んで葉を食べ、虫食い状態になることからそう呼ばれているらしい。

虫が植物の葉を食べるのはこの木に限ったわけではないのに、なぜにムシカリなのかは謎である。

αの快進撃

2018/5/29

商売柄、カメラ機材の相談を受けることがあるが、まあ正直、高画素フルサイズ一眼と高級レンズを買える財力、それにそれらを運ぶ体力..これが結構重要だけどね..があるなら、間違いなくその選択のほうが後悔しないだろうね。特に現状ならα7R3かD850がベストだろう。

ソニーはデジタル一眼カメラでは後発であることから、恐らく戦略的な意味合いでレンズマウントに縛りを入れていない。C社やナイコンはユーザーに自社製レンズを使ってもらうことにかなり執着している..交換レンズビジネスは結構儲かるのだ..が、ソニーはEマウントの仕様をオープンにしており、ライセンス契約することでサードパーティが自由に交換レンズで商売できる。

そう、つまりマウントによる囲い込みをせず、とにかく早く市場にαシリーズが浸透するように仕向けることで、CNの市場に割り込みを掛けている。そして実際に一定のプロを除いては、両者のシェアをかなり侵食してきているのが現状だ。

ちなみに拙者の仕事周りで増殖中なのが、レンズはC社のEFレンズで、ボディがソニーαというパターン。ソニーは最新技術を出し惜しみすることなく詰め込めるだけ詰め込んでいるのに対し、C社など未だ出し惜しみ番長という社風?が災いしており、まあ言ってみれば身から出た錆というところだろう。

動体撮影で強みのあったCNの2大ガリバーも、α9の登場でその立場を危うくしている。例えば鳥屋の分野なら、カメラ爺たちは未だ大砲レンズに固執しているが、若い世代ではα9+FE100-400にサブで同RX10の4というのが昨年からのトレンドになっていて、SNS系でも秀作をよく目にすることができる。

とにかくソニーの躍進はまだまだ続くだろう。ロシアワールドカップと東京五輪を控えて、プロの分野ではCNも巻き返しを図ってくるだろうが、果たして勢いのあるαの快進撃を止められるのか。

異端のフジパナ愛用者wとして、ふとそんなことを思ってみたりするのである。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Velvia

季節の進みが暦より早いので、そろそろ関東でも梅雨入りの声が聞こえ始めている。ここ数日も降りそうでいて降らない日が続いており、庭の畑も乾き気味である。

カテゴリ:ガジェット, 季節感

X-H1のセールスポイントの一つは、Xシリーズ初のボディ内手ブレ補正(IBIS)であろう。すでにオリやペンタやソニー、最近ではパナもIBISを搭載したモデルを用意しているため、それ自体に目新しさはなく、むしろ自由度の高いはずのミラーレス機では周回遅れの感漂うフジであった。

ミラーレス一眼のメーカーとしてやや後発であること、当初は画質優先を謳って手ブレ補正に懐疑的な発言をしていること、コンシューマではなくプロシューマを目指すモデルで初めて実装してきた..営業的には写真のビギナーにこそ訴求力が高い..辺りに、フジの自信の程が伺えるというものだ。

撮影時の手ブレの原因はシャッター速度が遅いというのが最も大きい要因だが、それを逆手に取って意図的に撮影結果に織り込む手法もある。で、実際のフィールドでスローシャッターを使う場面と言えば、星景写真のような長時間露光を除けば、水の流れや滝などの流動感を表現するケースだろう。

今までならそんな時はさすがに三脚のお世話にならざるを得なかったのだが、先日来、いくつかの場面でX-H1のIBISの威力を試したところ、広角レンズ使用時にシャッター速度が1秒以下であれば、かなり歩留まりよくIBISだけで対応できることが判った。

FUJIFILM X-H1 / XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR

FUJIFILM X-H1 / XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR

まずは1/15秒の例。日中でNDフィルタなしだと、どんなに絞り込んでも1/15秒辺りが下限であるが、この程度だと望遠レンズでもレンズ内手ブレ補正であればさほど問題ではないだろう。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR

これらは木漏れ日の差すやや明るい感じの林内で、雪解け水の流れをスローシャッターで狙ったもの。ND8を装着してF22まで絞り込み、1枚目が0.3秒、5枚目が0.5秒、それ以外は1秒で撮影した。

過度な絞り込みによる回折の影響はさておき、さすがに1秒では歩留まりが5割まで下がった..ここは個人差があろう..が、それでも1秒というスローシャッターを手持ち撮影できるというのは強力な武器であろう。

今回のケースで言えば何れも三脚が使えないシチュエーションではないので、普通に考えれば三脚に固定するのが望ましいのだが、フィールドの状況や撮影アングルによってはそう上手くいかないこともあり得るので、やはりIBISの恩恵は計り知れない。

ちなみに小中大滝..表記がややこしいのだが、小中という場所にある大滝のことねw..の写真も手持ちスローシャッターによるもので、この時もND8で0.3〜1/8で撮影している。当日は時折風が吹く状況だったので、手ブレよりは被写体ブレでアウトになるケースが多かった。

それこそ長玉..いわゆる超望遠レンズのこと..を使っていた頃は三脚の使用が大前提であったが、ミラーレス一眼と高性能な手ブレ補正の登場でそれももはや過去の話だ。

動画や物撮り、それに待機を余儀なくされるようなケース..ワイルドライフ撮影でのブラインド利用とか..を除けば、デイライトでは三脚は使う機会は少ない。

風景写真を撮るなら三脚は必須ではないか?ということになるのだろうが、拙者の撮影ジャンルは風景スナップ..勝手にカテゴライズしているだけだけど..なので、三脚にカメラを載せじっくり構えてレリーズでパシャ、なんてことは基本的にやらない。あくまで速写性重視なのである。

同時に動画を撮ることがあるのも理由の一つではあるが、そもそも三脚を使う必要がない場面でいちいち脚を広げてセッティングをすること自体をナンセンスと考えているのが大きい。そのためにもレンズ内であれIBISであれ、手ブレ補正は必須なのである。

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先日デジタルカメラのファームアップの話を書いたが、ペンタことペンタックス(現リコー)が興味深いサービスを始めた。

それは「K-1アップグレードサービス」というもので、どうやらカメラ内の基盤を交換するという話である。PC的に言い換えればマザーボード交換とでも言うべきもので、ソフトウエアのファームアップではなくハードウェアの換装という荒業である。

作業的に当然ユーザー自身の手によるものでなく、ペンタのSC送りになるようだが、メーカーの手間暇は相当のものだろうと推察する。果たしてユーザー有料負担分だけでペイできるものなのか、何とも判断つかないサービスである。

面白いのは型番はIIと付く新モデル..K-1がK-1 MarkIIになるわけだ..なのに、製造番号は元のままという点。新モデルに中身は入れ替わるのに、修理扱い的なサービスであることは、SC対応であることからも判る。

もちろんこれがすべてのモデルで有効なのではなく、K-1に限ったものというマーケティングの側面を匂わせる部分があるが、それでも理由はともあれメーカーにしてみれば営業的には大英断だったろう。

そしてペンタついでではあるが、話の本題はこっち。現役プログラマーとして興味深かったのは、カメラを外部..USBまたはWi-Fiで..から制御するAPIをSDKとして公開するというサービスだ。

APIはアプリケーションプログラミングインタフェースのことで、ソフトウエアどうしが通信する手段を取り決めて公開するものだ。このAPIの仕様に基づき動作するソフトウエアを開発することで、外部からペンタのカメラを制御できるということを意味する。

スマートフォン用にはリコー謹製の純正アプリとして「Image Sync」というのが用意されているので、一般的にはそれで用は足りるはずだが、独自にカメラを制御できるアプリ開発が可能となれば、商業的に色々展開を考えられるのではないだろうか。

例えばInstagramにTwitter、Facebookなど複数のSNSと連携する場合、今なら個々のサービス毎にシェアするような作業が必要になるが、画像にクレジットを挿入しつつそれぞれに適切なフォーマットに変換してアップするというようなことが、一回の作業で完結できる..一旦自前のWebサービスを経由する必要はあるが..ようになる、などなど。

SDKはスマホ用にiOSとAndroidの他、PC向けに.NETとC++も用意するとのこと。このAPI公開は是非他のメーカーにも波及して欲しいね。ガラパゴス仕様はレンズマウントだけで結構だ。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

ご近所コゲラはまだ抱卵中らしい。今日は餌を探しているオス..見えたら幸せの赤パッチが見える..を近くの雑木林で見かけた。

朝なので林内は陽も差さずに暗いのだが、G9 PROのAFはそこそこ食いついてくれている。ただ、少しでも測距点を外すとすぐに背景に持っていかれるのはパナのDFDの悪癖なので、このケースでは測距点のサイズをあまり小さくしないほうが良い。

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2018/6/9
G9 PROの深度合成
ピント位置を少しずつづらしながら一度に撮影してくれるフォーカスブラケットは便利である。 露出に関して ...
2018/6/8
予備機を持って備えるべし
デジタルカメラになって一番のメリットは、フィルムの交換が必要ないことである。などと書くと、デジタルか ...
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