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今更ながらだが、G9PROの動物認識AFを鳥以外で試す機会がなかなか無かったところ、うまい具合に近所の新顔のノラが向こうからこちらに気付かず無防備にやって来たので、少し試すことができた。

結果は概ね期待通りと言ったところで、人物認識同様にネコと認識できる形状である限り囲み枠が現れて、ネコを捕捉し続けていた。

ただ、本件に関してこちらが操作に不慣れなこともあって、事前に設定したAF動作との組み合わせ?による挙動のクセまでは今ひとつ把握しきれてない。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

他のノラと違ってちょっと無防備過ぎると思って眺めていたが、正面を向いたところで左目が見えていなのがわかった。

片目だけだと立体視ができないので、獲物との距離感を測るのはかなり苦労すると思われ、狩りをする動物としてはちょっと致命的だろう。

近所のノラたちは入れ替わりが激しいので、この個体がいつまで姿を見せるかは不透明だな。

某写真家の作品集について、「望遠レンズに頼らないで撮影」という論評を見かけたが、それがあたかも良いことだという認識は、生きものを撮影するケースに限って言えば必ずしも正しいとは言えない。

望遠レンズより広角レンズを使うほうが上位に評価されるというのは写真業界全般の風潮であるのは事実だが、そもそも望遠どころか超望遠ですら撮影が難しい、いや困難な生きものが存在するわけで、焦点距離で写真の善し悪しを評することは妙な話だ。

確かに被写体に可能な限り近寄るストーキング術というのはあって、短い焦点距離のレンズを使って広いパースの威力で被写体を表現すれば力強さを表現できるが、野生動物にとって人間は脅威の対象でしか無いので、被写体たる生きものに無用なプレッシャーを与えてまで撮ることの意味というのは考えなければならない。

ましてや相手が人よりも強大な力を保持する生きものであればなおさらで、ゾウやトラ、クマを相手に「望遠レンズに頼らないで撮影」することが命との引き換えになることは理解しなければならない。下手すればその結果次第で相手すら駆除される可能性もあるのだから。

生態写真の黎明期ならいざしらず、デジタルカメラの台頭であらゆる撮影行為が迷惑がられている1億総カメラマンのこの時代において、無闇矢鱈に対象に近づいて撮影する行為は厳として慎まねばならないだろう。

プロアマ問わずとかくカメラマンという人種には、被写体に対する知識も知見もない、そして敬意一つ抱かず品性の欠片もない馬と鹿が多い。目立たず離れてそっと静かに撮影することがもっと評価されるべきである。

LUMIX G9 PRO/ LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

それなりに距離をとっても、レンズを向けると迷惑そうに訝しげに見つめてくる生きものもいる。

田舎の農村外れのノラを見ていると、一応人の生活圏内に住んではいるが、人と馴れ合うつもりはサラサラない感がよく伝わってくる。

カテゴリ:ほ乳類, 写真・カメラ|タグ:

広島と長崎の平和祈念式・式典でのアレのあいさつが話題になっている。

ニュージーランドのアーダーン首相のような核兵器廃絶を堂々とぶちかました素晴らしい正論演説、と言いたいところだがそんなことは望むべくもなくだ。で、今年も焦点は「前回との間違い探し」という情けなさw

昨年以前と比べて内容はほぼほぼ同じという点で今年もオチは同じだ。取り巻き腰巾着の補佐官もどきがスピーチライターよろしく原稿を用意しているのは疑いようもないが、6日の広島と9日の長崎で「地名以外はまったく一緒の文面」という手抜きは呆れて物が言えないな。

世界に向けて発信する公式行事なので、アレの「何を言っているのか意味不明で要領を得ないグダグダな能書き答弁」をダラダラと流されても日本の恥でしかないので、百歩譲って原稿を読むことは良しとしてもだ。被害の規模も被害者の数も同じではないので、せめて広島と長崎で文面を変えるくらいの気遣いがあっても良かろうに。

そして公式行事なので両日とも当然のように記者会見が用意されていたのだが、これがまたいつもの茶番問答劇というオマケ付き。事前に御用記者から当たり障りない質問を集めておいて、当日はその答えを原稿で棒読みという国民を舐め腐った態度は一体何だ?

しかも原稿朗読会の終わったあと、アレはうつろな目をしながら手にした原稿を机上で揃える仕草を見せたが、まったくやる気が無いので気が付かずに文面側を公にしていたところをカメラマンにすっぱ抜かれ、見事に「問」と「答」のパートに別れた原稿カンペをさらけ出す間抜けさときたら。

国際会議の場でもコンフィデンシャルな外交文書で同じようなことをやってんじゃねぇのかと勘ぐりたくもなるぞ。

とにかくこうした公式行事でも渦中の新コロナ対策でも、責任者として自分の言葉で語れない、まったくやる気が見えてこない無策無能さは一国民として情けない限り。

そんなに行政のトップとして仕事するのが嫌なら、ソーリ大臣なんて辞めてもらって結構だぞ。

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

久しぶりにケモノが歩いてくるのが見えたので、すかさず路傍に隠れて待ち伏せ。

でも1回シャッター切っただけですぐに気が付き、警戒心Maxで立ち止まってフリーズ。お前、新顔だな。

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一言で写真を評価すると言うが、実はそこには「誰もが共感し納得できる定量的な指標」など存在しないのである。

プロと呼ばれる写真家A氏の作品があったとして、第三者に「良い写真ですね!」と評価されるとき、それは間違いなく「A氏が撮った作品」というフィルタを通しての評価となり、第三者がA氏のファンであれば尚のことそのフィルタ効果が強くなる。

つまり作品そのものの良し悪しの評価の前に、誰が撮ったかが重要なファクタになるということで、それ自体は人が常にどこかのグループに属していたい..心とか思いの拠り所だな..という願望の延長にあると見ていいだろう。あばたもえくぼという心理状態などまさにそれな、である。

この辺りはお気に入りのアーティストのファンクラブ的なものを想像すればわかりやすいかな。SNSで異様なまでにフォロワーの数を求めたり競ったりするのもまったく同じ心理だろう。

もちろん音楽や美術と同じで、自分の作品を発表してその評価を沢山得たいとすればファンを増やすことは大事なので、その事自体は何の問題もない。ただ、決して「作品自体の良し悪しを絶対的に現すものではない」ことは理解しておいたほうが良いかも。

ではフォトコンテストでの評価はどうだろうか。どちらかと言うとフォトコンはアマチュアカメラマン..世間では無名の意味で..が応募して競い合う場なので、「誰が撮ったか」という評価軸は存在しない。まさしく作品だけの良し悪しで評価が決まることになる。

だが、フォトコンの多くは評価者にプロの写真家やカメラマンを登用するので、実は選ぶ側の主観、つまり選者の好みに大きく左右されるという落とし穴があるのだ。

もちろん選者は写真で生計を立てている人たちなので、ある程度の技術を評価点として良し悪しを決定しているはずだが、そこはやはり人なので、自身の持つ理想や経験則にどうしても引っ張られる傾向が強いのは否めないのだ。

つまりフォトコンテストで賞を取りたければ、「誰もが共感し納得できる定量的な指標」を目指すのではなく、「選者の好みに則った作品」で応募すべきであり、それでトップを取ったからと言って、これまた「作品自体の良し悪しを絶対的に現すものではない」ということは理解すべきだ。

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

この時期はシカもキツネも見かけない。

鳥は巣立ち雛がもう自由に動き回っているので数はそこそこいるが、木々が繁茂していて姿はほとんど見かけない。

これから秋口までしばらくは、近所の森で野生の生きものに出会うのは難しい端境期といったところだな。

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昨日のNHK「ダーウィンが来た!」でヤンバルクイナの保全の話を放送していたが、なかなか保全が進まない理由に、ノラネコなど野生化したペットが繁殖を阻害しているというのを挙げていた。

奄美大島でもアマミノクロウサギがノラネコに襲われているという例もあって、野生化した個体や外飼している飼育個体の問題が顕在化してきているようである。

イリオモテヤマネコやツシマヤマネコを除けば、現在のイエネコは基本的に外来種である。そんなイエネコも野生化した時点でノネコであり、籠抜けしたアライグマやタイワンリスと同列の扱いにするべきで、害獣と認識できれば駆除の対象となるのは当たり前だが、なぜかネコだけは世の中で特別扱いされているのは周知の通りだ。

人の生活圏でネズミの駆除として活躍してきたことや、愛玩動物としての歴史が長いことがその理由の最たるものであるが、何よりテレビなどメディアでの扱いも相当に方向性が偏っていると言って良い。

先の番組内でヤンバルクイナの天敵と称してネコを名指ししているが、そもそもNHK自身がBSで「ネコ合光昭の世界ネコ歩き」という番組を放送してネコブームを牽引しているので、どの口がそんなことを言えるのかといった意見も出てきそうである。

Canon iVIS HV10

1981年に沖縄県の山原地方で発見されたヤンバルクイナは、当時「世紀の大発見」と話題になったものだ。

当時まだ鳥を見始めたばかりで大した知識もなかったが、1967年に発見されたイリオモテヤマネコに並ぶ新種として興奮したのを覚えている。

iPhone 11 Pro

我が家のぬこ様はご多分に漏れず室内飼いで、冬はコタツ脇の窓辺で寝ていることが多かった。

FUJIFILM X-T4 / XF10-24mm F4 R OIS / CLASSIC CHROME

暖かくなってからは仕事場のモニター裏の窓辺で外を眺めていることが多く、庭木に集う鳥の賑やかさに野生を触発されているようだ。

新コロナの影響で売上が半減した中小企業と個人事業者の支援策として、それぞれ最大で200万円と100万円を給付する持続化給付金が始まった。

残念ながら?うちは給付対象ではないのだが、Web系システムの業界人として気になったので一応サイトを覗いてみたところ、意外にお役所臭の少ないサイトで驚いた。

またいつものようにWindowsのIEでなければ動作しないとか言われるのかと思ったが、作りに関しては.NET系ではなく、セールスフォース辺りを使っている風..最初はRailsかと思ったが.である。

サイトデザインも、いつものいかにも国産の電気系ITメーカー臭は漂ってなく、まあ今風に収まっている感じだな。

実際に申し込みができないので導線やユーザーインターフェースについては分からないが、同時期に立ち上がった全国民が10万円もらえる特別定額給付金のポータルサイトは恐ろしく評判が悪いので、あまり期待はできないかもね。

一点気になったのは、政府系が運営するサイトなのにドメインがgo.jpでなくただのjpドメインであること。で、一応「持続化給付金サイト(jizokuka-kyufu.jp)」をWHOISで検索した調べたところ、「一般社団法人サービスデザイン推進協議会」という、天下り先を彷彿とさせるいかにもな法人がドメインの登録者であった。

当初はjizokuka-kyufu.jp..これも相当に怪しいフィッシングサイトっぽいぞw..を経産省のサイトから辿れない点でちょっと胡散臭い感じを否定できなかったが、これはどうや杞憂に終わり、現在は同省の受付案内ページから正式にリンクされているので本物のようである。というかすでに申請して着金している報告が上がっているけどね。

go.jpドメインを使わない点が気になるが、一時的に開設された時限のサイトなので、まあその辺りに経緯というか理由がありそうだ。

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO

どんなに限りなく姿勢を低くしても、見えまっせダンナ。

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オッドアイ

2020/5/7

このところ時々見かける新顔のノラ。多雪地帯の冬ならいざしらず、体毛が白いというのはこれからグリーンバックの季節はなかなか狩りは厳しかろうと思う。

最初に野生化した世代は何とかなったとしても、次の世代が生き残れるかは未知数だ。ホッキョクグマやホッキョクギツネ、シロフクロウなど一般的に白毛の生きものは極地に多いことからも容易に想像がつく。

さて、件のシロ..勝手に命名しているw..だが、大抵はこちらより先に気が付いて後ろ姿を眺めることが多いのだが、この日は運良くこちらが先に見つけたので、姿勢を低くしてうずくまっていたところ、すぐ目の前に来るまでまったく気が付かず。

で、近くで見て驚いたが、この個体はオッドアイであった。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO

聞けばオッドアイ白毛の種に多いらしく、組み合わせも青と黄が多いようだ。さらに遺伝的に聴覚に障害がある割合も高いとも聞くので、もしそれが事実ならなおさら野で狩りをするにはハンデが大きい。

ちなみにシロを撮ったのは半月ほど前が最後で、その後はパッタリ見掛けなくなった。近所のノラも出入りが激しいので、すでに追い出されたのかもしれない。

カテゴリ:ほ乳類|タグ:

E-M1Xが他のミラーレスカメラより明らかに優れているのは、なんと言ってもその手ブレ補正機構だ。

すでに過去記事で何度かその手ブレ補正の凄さに触れているので繰り返しになるが、ED300PROと2倍テレコンであるTC-20の組み合わせで、35mmフルサイズ換算で焦点距離1200相当という超望遠が手持ち撮影できてしまうのは、これは驚愕の世界である。

もちろんラフに扱えばブレてしまうのは当然なのだが、それでも歩留まりの高さはハンパではない。スタンディングポジションでもしっかり脇を締めてシャッターを静かに落とすように切れば、1200mmで1/15とかイケてしまうのである。

ブレるブレない以前に、そもそも35mmフルサイズで1200mm相当の超望遠レンズを手持ちで構えること自体が無謀な行為なので、この話はマイクロフォーサーズ機でないと実現しないという側面も大きいかな。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-20 / クリックでGIFアニメ

近くに人家もないこんな村はずれの農地脇で、また見慣れない初顔のノラと遭遇。ネコは寒さに弱いとかよく言われるが、いくらこの冬が暖冬と言っても朝は普通に氷点下なので、こういう個体を見ていると全然そんな気はしないぞ。

歩いて来たので被写体ブレを抑えるべくISO感度を1600まで上げて、シャッター速度1/30で撮影。すぐに気付いて逃げるかと思いきや、全然気が付かずにフラフラと歩いてきたので、1200mmの画像集めてGIFアニメにしてみた(画像クリックで再生)。

ニッチな分野向けとはいえ、1000mmオーバーで低速シャッターが余裕で切れるE-M1Xの傑出した手ブレ補正性能は、生きものを撮るカメラマンには非常にありがたいものである。

敵意

2019/12/18

見たことねぇツラだ、新顔だなオメェ?ってお互いに思った瞬間。

OLYMPUS OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-14

もうなんか敵意しか感じないぞw

カテゴリ:ほ乳類|タグ:

梅の花

2019/6/29

先週の大雨で農道に流れ出た泥の上に、梅の花一輪。場所が同じなので、先日出会ったコイツかな。

FUJIFILM X-T3 / XF16mm F1.4 R WR / ETERNA

キツネやタヌキなどイヌ科の連中と違って、本来の性分なのかそういう歩き方なのか、ノネコは案外ハッキリとした足跡を残さない。

この時は前後左右を見回しても他には見当たらないので、残した本人も不本意だったのではないだろうか。

カテゴリ:ほ乳類|タグ:,