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鹿鳴の季節

2023/10/12

先週近所でシカの初鳴きを聞いた。それ以来ほぼ連日朝に夕にどこからか、例の叫び声とも悲鳴ともつかぬ鳴き声が聞こえてくる。

先日秋が遅いと書いたが、シカのラッティングコールに関しては平年並みと言ったところ。早い年は9月中旬に聞くこともあるが、大体10月上旬が平均である。

イノシシは少し勢いが減った感がある..近年県内で流行っている豚コレラの影響と言われている..が、シカに関して相変わらずで、県内山間地ならどこ行っても本体も痕跡も見掛けないこと無いぐらいだ。

LUMIX GH6 / Swarovski STX95 / 4K120P静止画切り出し

午後遅く、1kmほど離れた対岸の牧草地に姿を現した牡ジカ。

肉眼で黒い点を見つけたときは最初クマかと思ったほど全身黒々として、今まさに繁殖期といった感じだ。

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シカの寝床

2023/9/28

裏山の森の中でさっきまで誰かが寝ていたような寝床を発見。

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寝床の主は牡ジカ。前日に同じ林分でクマを見掛けていたので最初はクマを疑ったが、クマは身を隠せる藪っぽいところを好むのと、何より近くに生々しい角研ぎの痕があった。

秋はシカたちの祭りの季節。ラッティングコールがそろそろ聞こえそうだ。

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1980年代までニホンジカの北限は宮城県の牡鹿半島か、岩手県の五葉山周辺に限られた個体群がいるだけだった。

それが2000年代に入りその五葉からジワジワと生息域を広げ始め、岩手県では北上高地のほぼ全域、明治期に一度絶滅して現在は個体群の定着は確認されていない青森県でも時おり目撃例があるため、もはや本州最北端への侵入は時間の問題と言われれている。

岩手では特に早池峰山周辺での林業被害が顕著で、北アや南ア同様に固有の高山植物にも被害及んでいるらしい。

北上高地は昔から尾根筋に放牧地が広がっており、特に冬期は使われてないため恰好のシカの餌場となっていると思われる。

さらに国内木材の需要を見込んでか植林地を増やしているため、一時的な伐開地も散見され、結果的にシカの餌場を人が提供する状況になりつつある。

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

伐開地内を移動中に見かけた若い牡ジカ。この前日に親子グマと20mほどの距離でニアミスしており、ガサガサと動くものにかなり神経使っていたのでこちらが先に気が付いた。

それでも小生が風上だった..親子グマの時は逆にこちらが風下だった..ので、カメラを構えてすぐに尻毛を白く膨張させて飛び跳ねつつ逃げていった。

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メニーヒル

2023/6/2

雨の日に停車中の車から道脇の休耕地を眺めていたら、隣接する雑木林からワラワラとシカの群れが姿を現した。一群は若い牡のグループのようで、一部は袋角が生え始めていた。

何で休耕地を眺めていたのかと言えば、街中というわけではないが周辺には民家もあって、散歩中の人の姿もチラホラあるのにヌタ場と化していたからである。

人里と言えど関東平野末端もシカの通年生息地になりつつあるということか。

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

若ジカたちが去った後に侵入路探しに行ったけど、あまりのメニーヒルwで即退散となった。

やはりこのエリアでは雨の日は長靴にヤマビルファイターを塗布してないと地獄を見ることになる。

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いきなりシカが道脇の防風林から飛び出してきて、目の前5mほどを横切って走り去ったのにはさすがに驚いた。

こちらが歩いてきたのに気が付いたが時既に遅しで、逃げようかどうしようか悩んでいるうちに小生の接近を許してしまったといったところだろう。

こちらも1頭程度ならそこまで驚かないのだが、林からガサガサと続けざまに7頭が走り出てきたのでビックリした次第である。

FUJIFILM X-H2S / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / PROVIA

農地に張り巡らされた防鹿柵に沿って逃げ去る一群。相変わらずシカ除けとしてまったく機能していない。

これから出産シーズンを迎えるので、そろそろシカの群れもバラける頃合いだ。

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そろそろ周辺の積雪が無くなり始めており、動物たちの足跡という可視化された情報を追うのも難しくなってきている。

小生が引っ越すに当たり、生活に影響のない範囲で雪が積もることを条件で探して今の場所に住んでいるのも、そんなことが理由の一つだったりする。

FUJIFILM X-H2 / XF18-120mmF4 LM PZ WR / ノウサギ

FUJIFILM X-H2 / XF18mmF1.4 R LM WR / CLASSIC CHROME / ノウサギとキツネと人
FUJIFILM X-H2 / XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR / CLASSIC CHROME / シカ
FUJIFILM X-H2 / XF18mmF1.4 R LM WR / CLASSIC CHROME / キツネと俺

足跡が消えるそれはつまり春が近いことでもある。

ナイコンZ9がまたまたファームアップしたらしく、仕事仲間でZ9..手に入れるのに苦節8ヶ月待ったらしいw..使い曰く登場時のアナウンス内容とは別物となりつつあるとのこと。

ハードウエア的にまだ余裕があるとメーカーも公式でアナウンスしていたので、エレキカメラがソフトウエアの改修で性能アップしていくさまはまさにイマドキ感ある。

個人的には単に発売日に間に合わなかっただけじゃねぇーの?と勘ぐってみていたが、さすがに度重なるファームアップでここまで機能を追加を盛り込んでくるのは、逆に最初からそのつもりで世に送り出したのは間違いないなと思い直しているところ。

正直なところ一眼レフ時代のナイコンには殿様商売のイメージしかなかった。釣った魚には決して餌をやらんとばかりに、バグフィクス程度しかファームアップしていた印象がなかったので、Z9のこの動きは意外である。

前述の通りデジタルカメラはソフトウエアの塊..Z9に関して言えばミラー機構さえ無いしね..なので、後で機能追加できるように仕様を定義してあれば、ファームアップで更新されていくのはPCのOSと考え方は同じである。

デジタルカメラの場合はPCほどの汎用性はないので何れ限界は来るが、Z9はその伸びしろの部分に相当に余裕がある感じ。

ソニーのように大量にセンサーが売れないと困る企業はともかく、次から次へと新型を定期に発売していくビジネスモデルは徐々に終焉を迎え、一つのモデルを一定期間ファームアップ熟成・進化させていくビジネスモデルが出てきても良い頃合いだろう。

FUJIFILM X-H2 / XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR / Classic Nega.

FUJIFILM X-H2 / XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR / ETERNA BLEACH BYPASS

このところ明け方は連日のようにシカのラッティングコールが聞こえてくる。

近いときは家の前の畑に出てきているようで、収穫が済んだこんにゃく畑に足跡が多数残っていることからそれが分かる。

少しずつ下がっている日中の気温もさることながら、シカの動きでも秋が深まってゆくのを感じる。

GH6で鹿追い

2022/10/15

GH6の被写体認識..パナでは自動認識という..は、他メーカーのように人物・犬猫・鳥のように明示的に別れていない。それどころか「動物+人」なんてモードまである。

これはいちいち切り替える手間がないので便利そうではあるが、画面内に鳥とネコを同時に捉えると、どっちを優先するのかという問題がある。

実際そんなことは滅多にないとは思う..でもアフリカのサバンナなら哺乳類と鳥類というのはあるかw..が、撮影者の意図に沿わない誤認識を防ぐ意味では、識別する対象は明示的に選べるほうが良いように思わなくもない。

それと拙者は撮らないので気にしてなかったが、パナの被写体認識には鉄道・航空機・自動車といった他のメーカーではトレンドになっている被写体が入ってないので、コントラストAFの件もあってそっち系からは敬遠されそうである。

ではその動体を「動物+人」の自動認識で追い掛けたらどうなるかを試してみた。以下、最初の一枚のみ写真で、他はすべて4K120P映像からのフレーム切り出しである。

LUMIX GH6 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

シカがこちらに向かって駆けてくるというおあつらい向きのシチュエーションで、AF-Cでフォーカスモードはゾーンを使用。

シカが飛び跳ねるので時おりロストするときもあったが、概ね先を行く個体をAFの被写体認識枠が置い続け、手前にススキの穂が入っても後ろのシカにピンが合い続ける結果になった。

動画撮影は基本的にMFで行っており、AFを使うこと自体あまりしてこなかったのだが、このシチュエーションでここまで被写体を補足してくれるのは意外であった。

まああくまで状況次第ではあるが、被写体認識を併用する限り動体撮影でも結構使えるかもと思い直しているところ。

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テンが道脇に現れ立ち上がったのでちょっとビックリしたが、こりゃすぐ踵を返して逃げるなと思っていたら、なんと目の前3mほどの距離で道を横切ってさらにビックリ。

日の出前でまだ薄暗かったが、何となくこちらに気が付いてなかった可能性が高い。残念ながら撮影できるような明るさではなかったが。

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

その30分後に今度は農道を向かいから歩いてくるキツネを発見。

人の形をしているとすぐに気が付かれるので、カメラを構えて身をかがめて待ち伏せていると、こちらが微妙に風上だったようで、20mほど先で立ち止まると鼻を突き出してクンクンすると、脱兎のごとく道をそれて逃げていった。さすがに鼻は良い。

不意にニンジン畑で立ち止まったので証拠写真と映像は撮れたが、この時やっこさんが気にしていたのは拙者ではなく、100mほど離れた林縁に屯していたシカたちであった。

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人づてに聞いた話だが、ちょっと前に札幌でクマが出た..今どき珍しくもない話だが..ということで、その出没場所にもうクマが寄ってこないようにとクマ避けスプレーを撒いてほしいと市役所にお願いした団体がいたそうだ。

ここで言うクマ避けスプレーとは、恐らくカウンターアソールトなどカプサイシン噴射型のいわゆるトウガラシスプレーのことを指していると思われるが、おいおいあれはクマ除けであってクマ避けじゃねーぞ。

トウガラシスプレーはあくまでクマの攻撃を一時的に減退させるために噴霧するもので、虫除けみたいに事前に撒いて忌避行動をさせるもんじゃねぇって。むしろ撒いてから数日経って威力が減退した頃に、逆に誘引する可能性すらあるぞ。

そんなアホな要求をした団体とは例の日本熊◯協会なる、今風に言うならクマに入れ込んだややカルトっぽい集団だ。全国各地からどんぐりを集めてそれをクマの生息地に撒くという、遺伝錯乱も甚だしい行為を堂々と行ったりと、過去にも非科学的な行動をして専門家から指摘を受けてきている。

今回も本当にそんなバカなことを役所に言ったのかは定かではないが、当該団体のニュースで関係者がそう言っているのだからそうなのであろう。

世間に可愛そうみたいな情に訴えるのは保護活動の入り口までは有効であるが、実際の行動は科学的な根拠に基づかねばならない。安っぽい感情論はかえって現実的な施策の足かせになると知ったほうが良い。

LUMIX GH6 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

生きものの保護活動は一朝一夕では進まない。特にそこに獣害が絡むとなるとなおさらだ。

おらが村の農地にも万里の長城よろしくぐるり防鹿柵が取り囲むが、日中から堂々とシカがその内側をうろついているのをよく見掛ける。

どんなに擬人化してみても、相手は野に生きる動物。言って聞かせて分かりあえることもなく、人の思った通りにはなかなか行動しないのである。

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