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今年の冬鳥は全国的に当たり年。個人的には今月に入ってからベニマシコの遭遇率が高い。

東北から中部日本まで、原野や空き地があれば必ずと言っていいほど見かける。夏の原生花園と違ってレンズ向けるさっさと草むらに隠れてしまうけど。

今年うちの庭に渡って来たのは若い個体。時々仕事場の窓から可憐な姿を拝むことが出来る。

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO

名前の紅は夏羽の色で、本州で見かける冬羽はそこまでの鮮やかさはなく、少しくすんだ銀朱っぽい色合いになる。

それでも初めて観察して依頼、ベニマシコと言えばこの色なのである。

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みちのくを北から南へ移動する途中、久しぶりに伊豆沼へ立ち寄ってマガンたちの朝のねぐら立ちを見物してきた。

四半世紀ぐらい前はガン類4万少々でそれでもその数には驚いたものだが、ちょうど同日に一斉カウントをしていたらしく、速報では5万8千という話だった。もちろん伊豆沼・内沼、蕪栗沼周辺全体を含めればその数で収まるわけもなく、10万は軽く超えているだろう。

恐らくは個体数が増えたと言うより、伊豆沼周辺への一局集中ということだろうと想像。それだけ彼の地に冬の間の彼らの胃袋を支える餌資源があるということに他ならないが、もし鳥インフルが流行った場合を考えると、九州出水のツル同様厳しいことになるだろう。

LUMIX GH6 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

LUMIX GH6 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

LUMIX GH6 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

iPhone 13 mini / 伊豆沼の獅子ヶ鼻の土手より

昔よく足を運んでいた頃は伊豆沼の獅子ヶ鼻がポイントであったが、年にも依るが総数としては蕪栗沼のほうが多いようである。

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ということでこの日は蕪栗沼でねぐら立ちを眺めていた。3回に別れて出立していったが、動画は最後の集団が飛びった時の様子。

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ツグミ渡来

2023/11/2

日中は20℃を越える陽気が戻って、上着要らずの赤城高原。それでも朝晩は吐く息が白くなるようになっており、遅々としつつも秋の進行を窺わせる気配を感じる。

そんな中、先日は明け方に庭のブナの梢にツグミが姿を見せ、キョキョっというあの鳴き声で目が覚めた。

この秋は北東北に足を運んでいるため、彼の地ではすでにツグミの渡来は観測しており、つい先週は隣県の山でもその姿を確認している。その波が赤城の当地にもやって来たということだ。

それにしても平年より2周間近く早い渡来は、過去最速?の速さであるな。

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その隣県のお山の山頂。

茶臼岳の火口跡は草津白根山の湯釜を知っているとスケール感で比べるべくもないが、荒涼とした火星の如き眺めはやはりそこそこの異世界感が漂う。

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烏の濡羽色

2023/10/28

黒い黒いと言われるカラスだが、烏の濡羽色とはよく言ったもので、陽の当たり方でいわゆる真っ黒ではないことが分かる。

Web屋的には#000000ではなく#333333って感じw

LUMIX GH6 / Swarovski STX95 / 4K120P静止画切り出し

画像はハシブトガラス。英名はJungle Crowで、文字通り森のカラスを意味しているが、日本では都市部にも普通に生息している。

昔は山はこのハシブトガラスで、平野部にはハシボソガラスという棲み分けがされていたようで、普通にカラスと言うと後者のハシボソガラスを指すそうだ。

尚、我々は単にカーと呼ぶことが多い。どっちと聞かれて初めてブトかボソと言う感じ。

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ちょっと前に近所で何者かの食痕を見つけた。羽毛の感じからして襲われたのはアオバトのようで、食べたばかりのミズキの実が落ちているのが分かる。

樹上のアオバトをけものが襲うことは考えづらいので、その場で羽毛がむしられている点で恐らくオオタカの仕業と推察できる。

iPhone 13 mini

尚、近所のオオタカは今年も繁殖に成功している。

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雁行

2023/10/7

西高東低の冬型の気圧配置の影響で、初冠雪の富士山を始め北アルプスなど高標高の稜線部から軒並み積雪の報告が届いている。なんだか秋を短縮して一気に冬の足音が聞こえ始めた感じだ。

サシバやハチクマなど多くのタカが南へと渡去し、小鳥たちもぞくぞくと列島を南下しているが、こうして北風が強く吹き始めると入れ違いに冬鳥たちの姿も増えてくる。

所要でしばらく北東北へ出掛けていたが、現地ではあちこちでマヒワの小群が目に付き、シメも数羽確認している。

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

カハンカハンと北方向の空から声が降ってきて、見上げると高空をマガンの編隊が文字通り鈎になり竿になりで南へと飛んでいくのが目についた。

どこから飛び立ってきたのかは不明だが、雁行は連日お昼少し前に始まって午後遅くまで続き、合計すると軽く1000羽は超えていたのではないかな。

四半世紀ぐらいまえになるが、当時好んで伊豆沼周辺に通っていた時期があったので、カハンカハンと鳴きながら往く雁行にはどこか哀愁を感じるものがある。

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鳥はどこ?

2023/10/5

農道を歩いていて不意に林縁に気配を感じたので、OM-1を向けたら被写体認識枠が表示された。

パッと見、その時は何かいるようには見えなかったが、取り敢えず数枚シャッターを切るとその瞬間に葉陰からカケスが飛び出した。

撮影結果を背面モニターで確認すると、確かにカケスの青い雨覆が写っているが、頭部は葉っぱの影に隠れている。てっきり被写体認識は頭部やくちばしの形状で判断すると思っていたので、この状態で鳥を認識するのには驚いた。

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

カメラのオートの歴史はAE・AFと来て、現在はAIによる被写体認識である。まだまだ被写体認識は発展途上の段階にあるが、状況によっては人の業を超えているのは確かだ。

カメラにできることはすべてカメラに任せて楽をしたいので、被写体認識にはこれからもオッサンは期待しているぞ。

カテゴリ:写真・カメラ, |タグ:

秋雨滴る柄長

2023/10/4

夏鳥たちは南へと去り、冬鳥がやって来る前の森の中は静かなものである。

時々早くも混群となったシジュウカラやヤマガラなどカラ類と、その後に続くようにエナガの群れがやって来てにわかに活気づくが、彼らが去るとまた森の中は静寂が訪れる。

まだ気温も高く、青々とした葉が生い茂って秋を感じることは少ないが、小鳥たちが群れで行動している姿は来る寒い季節を想像させる。

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

雨上がりの森の中をエナガの小群が通り過ぎてゆく。なかなかジッとすることのないエナガだが、ちょうど上手い具合に葉陰の隙間で一瞬止まるところを写すことができた。

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先日も引き続きNレコのフィールドテストで県南へ。県北では圏外エリアを選んでテストしていたが、県南では微弱ながら通信可のエリアへ。

タカ渡りの季節なので高空も時々眺めていたが、サシバは5つが午前中に西へ向かったのと、1つが目の前の谷の中からそのう膨らませて上がってきて同様に西へ向かった。ハチクマはゼロ。タカ渡りに関しては先日の白樺峠の情報から東日本はすでにピークを終えているのは分かっていたけどね。

それとこの日は稜線上は結構風が強く、朝から西へ向かうかなりの数のハリオアマツバメとアマツバメ、イワツバメを見送った。あとアサギマダラが忘れた頃に中高度をヒラヒラしていたので、やはり空の上も風が強く追い風だったようだ。

折しも下界は猛暑だったようだが、観察地点の標高は1200m程度なれど前述の通り朝から風が強かったので、晴れていても寒くて上着が用だった。

iPhone 13 mini

尚、肝心のワシはポーズ。午後一に、天狗谷でクマタカの雌が侵入若雄を波状しながら執拗に排斥していたので、近くにワシはどちらも居ないのが判明。

良い風吹いてたんだけどねぇ…

24日の白樺峠はサシバ4000羽超えだったとか。過去データを見る限りこの10年では最多ということになる。こういうデータの連続性は連日観測している関係者のお陰あってこそだ。

そして北海道からはツグミ到来の報告例が上がり始めた。ツグミは本州だと11月遅くに姿を見せる冬鳥の中では最終ランナーなのだが、北海道に意外に早く姿を見せる。

冬鳥も最終的な越冬地にまっすぐやって来る種もいるが、多くは餌となる植物の実が確保できる場所に留まり、無くなり次第本州へ降りてくることになる。年によって来たり来なかったりするように見えるのはその為だ。

LUMIX GH6 / Swarovski STX95 / 4K120P静止画切り出し

写真は雨の日のキジバト。記事とは関係なく渡り鳥ではないので念のため。

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