年別アーカイブ : 2013

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20131231

今日は大晦日ということもあって、午後はそばを打たねばならないため、ワシ納めには朝早くから出撃。が、慌てて出掛けたため、短い焦点域のレンズを忘れ、今日の一枚は朝の散歩から失礼。ま、何はともかく、ワイルドライフに人の暦は関係ないのならい通り、今日も普通に一日が暮れましたとさ。ではまた来年。

カテゴリ:季節感

少雪越年

2013/12/30


20131230

その後にまとまった雪が降らないため、予想とは裏腹に少雪の越年となりそうだ。北部フィールドの林道も一部は車で進入できるところがチラホラ。ただ、鉄砲撃ちが先客として入り込んでいるため、溶けて凍ってを繰り返した路面は条件が悪く、板バネジムニーにはちと辛い状況だ。


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林道の周辺から新しい伐採地周りを歩き回ると、ノウサギのフットプリントを結構見かけた。過去に何度か書いていることだが、ノウサギの足跡を見るのは嬉しいことである。 木を切ったからといって、シカのようにそう簡単に増えてくれないのがノウサギだから。

フードチェーンの頂点に立つ捕食者たる天狗様を守る上で、餌動物の数というのは非常に重要な要素である。天狗様そのものを直接保護する施策も大事だが、繁殖活動を持続させていくの必要な餌量を確保できるように、ノウサギやヤマドリが増えていくような環境作りに重きを置くほうが、より効果的に天狗様の保護につながる。

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20131229

北部フィールドでは普通種のクマタカ。場所によってはハイタカ属よりもよく見かける。こちらは別にこれと言って用はないのだが、向こうから近づいてくる分には遠慮なく撮らせてもらう。午前中、ペアで目の前を飛び回り、仲睦まじく爪合わせなどしていたが、1羽がこちらの頭上まで来てジロジロ眺めて去っていった。

午後に再び近くまでやって来たが、向かいの稜線上に天狗様が姿を見せると、アッという間に背後の尾根を超えて姿を消し、天狗様がいなくなってもその後はまったく姿を見せなかった。名前も見た目も勇壮なイメージがある猛禽だが、同属同士では争っても、大抵は他種に追い回されて林内に逃げ込む事が多く、案外小心者だ。

写真家の宮崎学氏が、著書「鷲と鷹」で「野武士のようだ..」と表現されていたが、私的にはまったくそんなイメージはない。

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クマ棚少ない

2013/12/28

観察中にハンターに声をかけられたので、これ幸いと情報収集したところ、予想通りこの秋は山の実りは悪くなかったようだ。片品の知り合いの猟師も似たようなことを言っていて、ミズナラやコナラなどどんぐりは出来が良かったらしい。特に山中のどんぐりが良かったようで、里山界隈でのクマの目撃例は少なかった。もちろんだから駆除数が少なかったかといえばそんなこともなく、例年並み程度は捕殺されたとも聞くが。

よくクマ棚の数が少ないと、クマ自体も少ないと勘違いしている輩がいるが、クマ棚とクマの数に相関性はない。クマ棚が一つの斜面に沢山あったとしても、そのほとんどは一頭ないし親子など身内で作ったものだ。クマにもナワバリがあるので当然の話しである。ただ、例外なのが芽吹きの頃。冬ごもりから明けてすぐの頃は、争いよりも食欲優先と見えて、同じ斜面に複数のクマが見られる時がある。

クマ棚を目にするのが落葉期の冬から春にかけてのためか、棚が出来るのは秋だと勘違いしている人がいるが、クマが木に登ってドングリを食べるのは、盛夏から秋のはじめにかけてのことである。まだ葉が青いうちに枝が折られると、葉が落ちずにそのまま枯れるため、密集して枝が折られた場所がクマ棚として目立つようになる。理屈から言えばサルがやっても同じことになるが、移動しながら餌を探すサルと違ってクマは1カ所に留まる傾向が強いため、より大きな棚ができることになる。

20131228

しかし、その頃はまだ実が青くそんなに旨いとは思えないのだが、実の出来不出来を知っているクマにしてみれば、餌の競合を避け、先食いしている状況にあるわけだ。では誰と競合しているのかといえば、昨今増えた増えたと騒がれているイノシシとシカであることは明白だ。蹄の連中は木に登れないため、落果したドングリを狙っているわけで、クマにしてみれば落ちる前に食べてしまう戦略をとっていることになる。クマ棚とはその過程できる産物というわけだ。

と言うことで、クマ棚の数が少ないとはどういう状況か、それはクマが木に登る必要がないことを意味する。落果したどんぐりを食べて事足りるということは、体力を使うを木登りをすることもなく、競合他種と分けあっても問題ないレベルの餌量であるということなのだろう。

冒頭のハンターいわく、この冬はクマが穴に入るのが早いとも言っていた。十分に栄養確保ができたクマたちは、本格的な積雪を前に、お気に入りの冬眠穴に早々に逃げ込んていることが想像できる。用心なく安易な場所に潜れば、運悪く穴撃ちされてしまうこともあるが、そこはそれ野生の勘で犬にも近づけないような斜面を選べば安心だ。

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樹氷の如く

2013/12/27

雨が降ったぐらいだから、気温はそんなに下がらなかったのだろうが、やはり太陽が出ていないと無性に寒い。さらに風も結構強く吹いていたため、すぐに鼻水がズルズルと垂れてきて、自分の鼻をすする音がうるさい(苦笑)。

もっとも、天気が悪いほうが日中から餌動物の動きが活発になるし、風が強いことも天狗様には好都合。雪が降っているわけではないので、荒天を嘆くのも詮無きことか。

20131227

標高の高いエリアでも水分の多い雪だったようで、県南の山でも樹氷の如き着雪が見られた。

カテゴリ:季節感

賀状に一言

2013/12/26

年賀状などという日本固有の慣習から足を洗おうと、過去何度も試みているものの、結局今年(来年?)も観念して印刷することにした。

別段、便りを出すことが悪いことだとは思わないし、インターネット時代だからメールで済まそう的な考えもない。だが、何故に年も明けていないのに「あけましておめでとう」などと書かねばならないのか不思議でならない。年が明けて正月過ぎてから書いたほうが、気持ちも盛り上がると思うがどうなんだろうか。

どうにも未来のことを白々しく書くのが納得がいかず、今年も手書き一言は書かないというささやかな抵抗だけはしてみる。え?書くのが面倒なんじゃないかって?いえいえ、今年の通信面の背景は暗色なもんで、書くところが無かったりするのだ(笑)。以上、あしからず。


20131226

インクジェット用の年賀ハガキを買いに行くつもりだった..朝早くに郵便局は開いてないって(苦笑)..のが、現実逃避でそのままフィールドに繰り出す。が、昼頃には雲行きが怪しくなったため、林道2本走り継いで下山してきた。しかし、天狗様でなくクマタカがちょろちょろしているのが気になる..

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離島価格以上

2013/12/24

古い領収書の束をシュレッダーにかけていて、何気に日付を見たら平成12年とある。数枚めくるとすぐにガソリン給油の領収書が見つかったが、そこに記載されていたリッター単価88円を見つけてしばし絶句。そう言えばと思い返してみれば、天売島にウトウの帰巣を撮影に行った際、島に1軒しかない漁協のスタンドでリッター140円払って、なんて離島は高いんだと驚いたのを思い出した。

それが今やその離島を超える価格が当たり前であるから困ったもんである。田舎ゆえに車には乗らざるを得ないので、 燃料経費ばかりかかって仕方がない。何とかミクスとか何やら世の中は騒ぎ立てているが、実体経済のもとで景気が良くなってくれないと、一部の金持ちだけ儲かっているようで納得がいかない。特に映像の分野など広告宣伝活動に従属するものがほとんどなので、まだまだ企業の財布の紐が固いうちは、末端に従事する我々零細フリーランスは、持ち出しのほうが多いのが現実である。

20131224

消耗品の調達に出たついでに、ちょっと足を延ばして冬景色の撮影。渓流沿いに車を走らせていたら、対岸にサルの群れを発見。こいつらジムニー見るとすぐに逃げるので、ソロソロと低速で近づいたがやはり一斉に逃げられた。すっかり顔覚えられているんだよね (苦笑)。

カテゴリ:独り言

巡回中

2013/12/23

天狗様はまだ造巣初期なので、こちらも年内のこの時期は主フィールド以外の探索行動をメインとしている。

20131223

先日も書いたが、北部の特に谷筋を伝う林道はもうどこも進入不可のため、 県南や県西部の車で入れそうな林道を選んで巡回している。さすがに標高が高いと厳しいが、日中に日当たりが良い南向きの林道ならまだ走行可能なのだ。

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主フィールドと違って定点調査が目的ではないので、一箇所に留まることなく、2時間程度で少しづつ視野を変えて移動するようにしている。 本来はじっくり腰を据えて眺めていたいのだが、少ない目で且つ限られた時間を有効に利用するにはこのやり方がベターだ。

カテゴリ:季節感

今日は冬至

2013/12/22

例年より一週間早く大掃除が完了。特にこれといった特別な理由があるわけではないが、冬至前に大掃除が終わる..あ、終わったのはあくまで仕事部屋周りの話ね..のは初めてのことだったりする。

実際はまだ伝票整理など業務上の事務処理が残っているが、気持ちの上ではもういつ今年が終わってもいい感じだ(笑)。

20131222

先日の降雪で周囲の山々はいずこも白くなった。年が明ける前に榛名山が白いのは近年では珍しい。

そう言えば、ちょっと前まで朝のうち騒々しかったガビチョウだが、ここ数日は鳴き声を聞いていない。今年は遅くまで鳴いていたので、このまま越冬するのか気になっていたが、やはり雪が積もると餌が探せないので、冬を越すのは難しいのだろう。

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初かんじき

2013/12/21

20131221

ようやくカンヅメより開放。正確には週明けの話だが、暦の上では週末連休で皆様お休みなので、本日より事実上の野外復帰である。

で、その2週間ほどご無沙汰していた間に、北部フィールドの林道はすべて雪で閉鎖。ジムニーなら無理やり侵入できそうなところもあるが、過去に何度もスタックして脱出に苦労した経験があるので、無理強いはしない。

ただ、まだ雪が締まっていないので、スノーシューでもなかなか労力が必要だ。わずか2kmの移動に大汗かいてしまった。体が鈍っていたせいもあるしね。ま、まだシーズンは始まったばかりだ。

カテゴリ:季節感