DSMC
60pの動画から切り出したジョウビタキ♂。従来のインターレス画像とは一線を画す映りに、良い時代になったもんだと感慨深い。
pはプログレッシブのPであり、対義はインターレスのiである。静止状態の画を映し出すのに、インターレスが2フィールドで1コマ(フレーム)合成して表示するのに対し、プログレッシブは最初から写真と同じ1コマであるため、静止画という意味ではパラパラ漫画の原理と同じで再現性では有利である。テレビやPCでは30pが標準であるが、単純に情報量が倍になる60pなら尚更だ。
静止画を切り出すために動画を撮るわけではないが、記録という点では写真よりも動画のほうが色々な意味で情報量が多いのは自明の理。動画から必要な情報を取り出す、つまり静止画を切り出すという使い方は、報道や研究の分野ではすでに当たり前の使い方である。
そしてそれは映像業界の今後のトレンド「Digital Still and Motion Camera」の世界。昨年末に登場したC社のCINEMA EOS-1D Cは、まさに現在最強のDSMCである。