先日この春のツバメ初日だった。さらにイワツバメも同様。
ただ、いまだにツグミ、カシラダカ、シメ、ウソ、それにジョウビタキもいて、
フィールドの鳥たちは春混沌としていて面白い。
不意に目の前に現れたジョウビタキの♀を、800mmでパシャ。
それにしても花粉の飛散がすごい。
もうスギはピークを過ぎたっぽいが、今はヒノキが真っ盛りだ。
取り立てて花粉症がひどいわけでは無いが、
野外に放置した撮影機材などが撤収時には黄色くなっているのには閉口する..
一部のその筋の方々には絶大な人気を誇るBORG。以前からその存在は知ってはいたものの、本日とうとうBORGデビューを果たした。
BORGはもともと天体望遠鏡のラインナップだが、その光学性能の高さが一部の鳥屋さんたちに評価され、近年人気が高まっているトミーテック製の望遠レンズである。
キャノンでもニコンでも、いわゆる超望遠レンズは桁一つお高い高額商品である。貧乏人にはとても手が出ない代物で、そんなニッチを狙ったどうかは定かでは無いが、BORGはとにかく手頃に安く、しかも様々なパーツを自分で組み立てることで、各自のニーズにかなった仕様とできるのが特徴である。
一応はEDガラスを使用してはいるものの、何しろ2群2枚という潔いレンズ構成で、かの往年の銘レンズ、ライカ テリートR400/6.8 とその仕様は全く同じだ。
で、肝心の性能だが、正直に言えばそれはやや期待外れといった感がある。全般的にフレアっぽく、世評で言われているような画質のキレが見られないのだ。やや強い風が吹いてその影響は否めなかったものの、順光であったのでそんなに悪い条件では無かったはずだ。借りたレンズには1.4倍のテレコンが装着されていたのだが、それを差し引いてもイマイチと言わざるを得ない。
さらにその操作感の悪さは動画撮影時に完全にアウト。ピントリングが重く、ヘリコイドが繰り出し式のため、小刻みにピントを合わせていると、撮影中に画面がブレてしまうのだ。そして何より笑うしか無いのが、絞りリングに手が届かないこと(苦笑)。絞りの機構がレンズ銅鏡の先端部に付いているため、無限遠を出すためにドローチューブを延ばした状態では、右手でパン棒を握っていると、左手が絞りリングに届かないのである。
世の中には、BORGのこの仕様でも、写真や動画を撮っている人が沢山いることは知ってはいるが、残念ながら私的にはこれは苦行でしかない、というのが現時点での結論だ。