春の里山鳥景色
田起しも済んで、水路を開けて水を引いている田んぼで、ツバメたちが巣材となる泥を集めていた。
見ている間に数ペアが入れ替わり立ち替わりやって来ては、集めた泥を口にくわえて運んでいった。春の里山の景色だなぁと最初は呑気に眺めていたが、アレまてよ、関東南部のわりにちょっと遅いのではないか。
ツバメは、関東だと概ね3月中旬過ぎに渡来してきて、遅くとも4月の上旬には巣作りを始めるはずだ。普通に考えても一ヶ月以上遅い。ツバメの子育ては早いもので30日少々、遅くても40日程度あれば巣立つので、何らかの理由で1回目を失敗したか、逆に2回目の巣作りに入っているのかもしれない。
アオサギは終日田んぼの畦に常駐し、土の中から出てきたドジョウを捕食していた。ドジョウたちは春を待ちわび水に惹かれて土の中から出てきた..ドジョウは魚類だが皮膚呼吸ができるので土の中で越冬できる..のだが、アオサギたちもそれを首を長くして待っていたわけだ。あ、もともと長いか首は(笑)。
ハシブトガラスも田んぼに隣接する大きなシイで子育て中。田んぼに降りては、アオサギの上前をはねるようにドジョウを捕まえて巣に運んでいた。
同じくハクセキレイも子育て中。さすがにドジョウは口にあわないと見えて、起こされた土の中から水生昆虫の幼虫らしきものを探していた。