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おらが村ではこんにゃく芋の収穫が始まっている。この季節の風物詩って言えばそんな感じだ。

標高の加減に違いがあるのは分からないが、下から上がってきて今はうちの周辺。

ちなみにコンニャクと言ってあの白濁した固形物がそのまま埋まっていると思っている人は居ないと思うが、二枚目がそのコンニャクの元になる芋である。

大小入り混じっているが、小さい芋はまた来年も植えることになる。概ね3年程度は植え替えるので、その点はジャガイモとは異なる。

LUMIX GH6 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

秋はこの日に限らないが、好天が続いているため上州武尊山がよく観えている。

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霧は大切

2019/7/6

入梅時から晩夏にかけて、赤城高原は霧がよく発生する。この時期に関越道を走ると、赤城ICから沼田ICの間で霧が出ているの経験している人も多いだろう。

これは利根川と片品川の合流点が作り出した、国内最大の河岸段丘という地形的な要因がその理由だ。

赤城山の西麓は榛名山、子持山、それに浅間山からの軽石を含む火山灰土の地質で水はけが良いので、標高の高さによる朝晩の冷涼な気候とも相まって、高原野菜の産地として知られている。

大規模な畑を持続的に維持するにはそれなりの水が必要なので、飲料水共々、片品川から導水して利用しているが、野菜が最も生育する時期に霧が畑を覆うのは、野菜の生産農家にとってまさに恵みの水といった状況だ。

FUJIFILM X-T3 / XF16mm F1.4 R WR / 1・4枚目ETERNA / 2・3枚目ACROSS

植物は根から水分を吸収するだけではない。晴れていると葉の表面は蒸散作用で乾いた状態になるが、霧など雨滴が付着すると、浸透圧の関係でみずみずしい状態を維持できる。

先日の記事で、こんにゃく芋には野生動物も手を出さないと書いたが、中には味見を試みるチャレンジャーがいるのも事実。

若い個体は経験値が少ないので仕方ないが、これが毒のある植物だったりするとそこで命を落とすことになるので、食わないのも身を削ることだが、食うこともまた命に関わる問題に直結する可能性もあるのだ。

それもまた野に生きるものの掟であろう。

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少しかじった跡が残っているが、歯型からシカの仕業と判る。いくら腹が減っていても、さすがにエグくて最後まで食べる気は起きなかったろうねw

台風一過の農道上に、何やらゴロゴロと丸いものが転がっている。ジャガイモ?いやいや、これらはすべてコンニャクの原料となる、こんにゃく芋である。

なかなか一般の人がコンニャクの原料を見る機会はないと思うが、おでんの具や、すき焼きに入れるしらたき、マン○ンライフなどに代表されるコンニャクゼリーも皆、このこんにゃく芋から作られているのだ。

そのこんにゃく芋がなぜ道端に転がっているかと言えば、台風24号の叩きつけるような滝の如き雨によって畑の表土が流されてしまい、浅いところに植わっていたこんにゃく芋が掘り出され、農道上を川のように流れ下る雨水に運ばれてきた、その結果である。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / CLASSIC CROME

写真では分かりづらいが、この道は奥に向かって傾斜しており、どん詰まりはガードレールで行き止まりだが、そのまま谷底へと落ちているのである。

大半の芋はそんな赤城の谷へ転がり落ちていったはずだが、恐らく写真の芋は、台風が過ぎ去った後の勢いの無くなった雨水が残していった置き土産と言ったところだろう。

ところで、森へと消えたこんにゃく芋だが、さぞ野生動物が喜ぶだろうと思うかもしれないが、こんにゃく芋には劇物にも指定されているシュウ酸カルシウムが多量に含まれているため、人が生で食べると下痢などを引き起こし、野に生きるものでもエグくて食べることはまずない。

赤城高原はこんにゃく芋の生産量は日本で一二を争うが、イノシシやシカによるこんにゃく芋への直接の鳥獣被害がほとんどないのには、そんな理由があるのだ。

蒟蒻畑

2018/7/4

この時期に初めて赤城高原を訪れる人が不思議そうに眺めるのがコンニャク畑である。ほとんどの人が加工食品の「こんにゃく」しか見たことがないので、そもそも大元の原材料を知らないのだ。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / PROVIA

まあ、この作物からプルプルしたあのこんにゃくを想像するほうが無理があるのだが、地下茎のいわゆる蒟蒻芋を粉にして加工したものがこんにゃくなのである。

赤城高原では、連作障害を避けるためにレタス畑とコンニャク畑が数年おきに入れ替わるが、うちの周囲は今年はこんにゃく畑が多いかな。

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