タグ : モンシロチョウ

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白くてヒラヒラ飛んでいるので、視野の隅でもよく目に付くモンシロチョウ。名前の通り翅に紋付きのような黒い点が特徴で、白いチョウといえば本種であろう。

うちの近所だとスジグロシロチョウのほうをよく見掛けるけど、キャベツ畑など菜の花の近くではやはり本種が多い。

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

FUJIFILM X-H2S / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / PROVIA

キャベツ畑と書いたが産地で有名な嬬恋村辺りだと、畑周辺では思ったほどはモンシロチョウ含めチョウの仲間は見かけない。

理由は推して知るべしだが、日本人は虫食いの野菜を買わない傾向があるので、こればかりは農家を責めるのはお門違いである。

モンシロチョウが食べるほど安全であるという認識を持って欲しいとは、農村に住むものとして常日頃から感じていることである。

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平気なの?

2019/6/25

田んぼの畦でよく見かける菊のような白い花はシロバナムシヨケギクといって、その名の通り除虫菊と呼ばれている。

ピレトリンという殺虫成分が抽出できるため、防虫目的で明治以降に米国から持ち込まれた帰化植物である。

戦後直後ぐらいまでは日本が栽培量で世界一だったほどで、現在国内どこに言っても見かけないことはないくらい分布が広いのはその頃の名残であろう。

英語でモスキートコイルと呼ばれる日本の蚊取り線香が、この除虫菊のピレトリンが練り込まれた線香であることはよく知られている。

FUJIFILM X-T3 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / PROVIA

虫から見たら近づきたくないように思える防虫菊だが、モンシロチョウが盛んに蜜を吸っているところを見ると、蜜には殺虫成分はないようだ。

もっとも、考えてみれば受粉を虫に頼っているのだから、当たり前と言えば当たり前の話だね。

仕事でみなかみに出た帰り、後閑の駅前でツバメを今シーズン初認した。赤城高原ではまだだが、一応地元のことではあるので、備忘録としておく。

FUJIFILM X-H1 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS + MCEX-11 / PROVIA

それと、モンシロチョウも今シーズン初認。県南の平野部ではとうに発生していると思うが、県北で本格的に活動が始まるのは桜が咲く頃である。

それにしてもモンシロチョウの撮影は虫のトーシロには難易度高い。とにかく人の動きに敏感なので、どんなにゆっくりとした動作で近づいても、すぐに逃げられてしまう。

鳥もそうだが、やはりこの手の連中はジッと待つのが吉である。

空き地に集まる虫たちの続き。雨が上がって日が射してくると、小さい連中は途端に活発になる。

FUJIFILM X-H1 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS WR x1.4 / PROVIA / キアゲハ

FUJIFILM X-H1 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS WR x1.4 / PROVIA / モンシロチョウ

FUJIFILM X-H1 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS WR x1.4 / PROVIA / キアゲハ
FUJIFILM X-H1 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS WR x1.4 / PROVIA / マルハナバチ(トラマルハナバチ?)

3枚目のキアゲハのバトルは、840mm相当で至近距離からAF-C+トラッキングモードで狙ったが、背景に引っ張られることなく終始追うことができた。

絵柄的に一度背景に抜けると復帰は絶望的なシーンで、パナのDFDだとちょっと厳しい状況なのだが、フジの場合は位相差式というのが大きいだろうね。特にX-H1のAF-Cはなかなか優秀だ。

ただ、バトルしながら不規則に飛ぶチョウをフレーミングするのは至難の業だね..

螺旋の花

2018/6/22

里山の休耕地は小さな生き物たちの憩いの場だ。人にとっては無益であっても、命のつながりの中では無くてはならない空き地と言える。

そんな空き地に咲き乱れる野草の花々には、風まかせにやってくるもの、たまたま通りがかったもの、終日そこで過ごすもの、その甘い蜜を求めて昆虫たちが集まってくる。中でも目立つのはやはりチョウの仲間だろう。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / PROVIA

ネジバナに集まっているチョウたち。左がベニシジミ、右がモンシロチョウ。

日本では古くはモジズリと呼ばれていたネジバナ。学名のSpiranthes sinensisはギリシャ語で言うところの「螺旋の花」を意味するらしいので、まさに言い得て妙だ。

ネジバナは、休耕地など日当たりの良い土地の中でもある程度湿り気のある場所を好んで生える。時期的に梅雨時の今が花の盛りなのも、そんな事情があるのだろう。野草だが観賞用に古くから栽培も行われていたようだ。