平気なの?
2019/6/25
田んぼの畦でよく見かける菊のような白い花はシロバナムシヨケギクといって、その名の通り除虫菊と呼ばれている。
ピレトリンという殺虫成分が抽出できるため、防虫目的で明治以降に米国から持ち込まれた帰化植物である。
戦後直後ぐらいまでは日本が栽培量で世界一だったほどで、現在国内どこに言っても見かけないことはないくらい分布が広いのはその頃の名残であろう。
英語でモスキートコイルと呼ばれる日本の蚊取り線香が、この除虫菊のピレトリンが練り込まれた線香であることはよく知られている。
FUJIFILM X-T3 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / PROVIA
虫から見たら近づきたくないように思える防虫菊だが、モンシロチョウが盛んに蜜を吸っているところを見ると、蜜には殺虫成分はないようだ。
もっとも、考えてみれば受粉を虫に頼っているのだから、当たり前と言えば当たり前の話だね。