カテゴリ : 花・植物

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春の花は黄色から始まる。ロウバイ、スイセンと続いて今はダンコウバイが山の端の雑木林を賑わしている。

そんな早春の黄色を少しハイキー気味で。

FUJIFILM X-T4 / XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR / PROVIA

FUJIFILM GFX100S / GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR / PROVIA

ラージフォーマットとAPS-Cという面積比で4倍近く異なるセンサーなのに、同じフィルムシミュレーションを使う限りGFX100SとX-T4は同じ色の傾向を示す。

画素数が多くなれば入力される受光量、つまり情報量が多くなるので、データを平均化するなどの定量的な処理はその分頭を使う必要があるのは自明の理。

GFXに限った話ではないが、高画素機の演算処理能力は高速連写機のそれ同様、相当にパワーが必要ということだ。

赤城高原でもウグイスの初鳴きを確認。世の中の桜開花の報と同様、当地での初鳴き確認も一週間程度早い。

ちなみに同じように春が早かった昨年は3月23日だったようだ。

FUJIFILM X-T4 / XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR / PROVIA / ソメイヨシノ

FUJIFILM X-T4 / XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR / PROVIA / ホトケノザ

さすがに桜の開花はまだ先の話だが、ソメイヨシノの花芽は結構膨らんできているので、この後日中の気温が高い日が続くと、桜の開花もそれなりに早いかもしれない。

早春の野草であるホトケノザは路傍ですでに元気が良いが、こちらは雪解けの時点で花をつけていたので、昨日今日咲いたという話ではない。

梅咲き始め

2021/3/21

下界では桜の開花が話題だが、当地では梅がチラホラ咲き始め。ま、春本番にはもう少し時間がかかるかな。

FUJIFILM X-T4 / XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR / PROVIA

このレンズ、これまでのフジのラインナップには無かったスペックで、凄く使い勝手が良い。

XF55-200と大きさほぼ変わらずで、テレコンに対応したのでx1.4で35mm版換算で約630mm相当..x2なら約900mm..になる。x1.4までなら画質的にまったく問題ない。

その上で0.5倍(35mm版相当)のハーフマクロまでこなせるので、花や小さな生きものまで望遠マクロとして狙えることになる。

Xを使っているカメラマンがスナップやポートレートばかりでないことを、メーカーサイドもようやく理解し始めたかな。

蕗のとう

2021/3/20

庭の土手や近所の雑木林の林縁にフキノトウが顔を出し始めている。

落ち葉の下に隠れているので、うっかりすると意外に気が付かずに旬を逃してしまうことがあるが、このところ風が強く吹くことが多かったせいで、特に道脇の落ち葉が飛ばされて見つけやすくなっている。

でも近所の連中が誰しも狙っているので、まあ見つけやすいところのはあらかた収穫されてしまっているけどねw

FUJIFILM GFX100S / GF45-100mmF4 R LM OIS WR / PROVIA

一枚目はGF45-100の最短付近で、二枚目は中間リングを挟んだ広角端による。GFレンズに限らずフジのレンズが寄れないものが多いので、中間リングの携行は必須である。

以下は備忘録。

地元ではないが先日北アの山麓でイワツバメを確認し、これが個人的な今シーズンの夏鳥第一号ということになる。

拙者は見ていないが、同じ日にサシバが高空を北東方向へ流れていくのも確認されているので、これから徐々に夏鳥の飛来が始まるだろう。

昨晩は少し雨が降ったようだ。

気温があまり下がらないので、雪にならずにそのまま冷たい雨が降る日が増えてきたが、啓蟄ということで季節はいよいよ春らしくなってきた感あり。

餌台の来客にシメとアトリが増えてきたのも、春の生きもの風物詩そのものである。

FUJIFILM GFX100S / GF45-100mmF4 R LM OIS WR / PROVIA

庭のロウバイがポツポツと花をつけ始めた。平野部は梅が見頃のようだが、赤城高原ではこれからロウバイの黄色い花の季節である。

F4通しのズームレンズとは思えない開放ボケがほどほどで良い感じだ。

カテゴリ:季節感, 花・植物|タグ:

初冬の赤

2020/12/8

紅葉に彩られた秋が足早に過ぎると、次に控えし冬は徐々に色が失われる季節でもある。

そんな寒々しい季節にあって、冬に咲く花もあれば一粒でも多く鳥や小動物に食べられたい実もあったりで、目を凝らせば少ないながらも冬の彩りを見つけることができる。

FUJIFILM X-T4 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Classic Nega.

FUJIFILM X-T4 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Classic Nega.

FUJIFILM X-T4 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Classic Nega.

1枚目はヒヨドリジョウゴの実だが、だからと言ってヒヨドリが好みとしているわけでもなさそう。

3枚目はツバキ?と思いつつも、恐らくサザンカかな。よく似ているので時々混乱するけど。

もみじF1.0

2020/11/26

ここ半月ほどは平年を上回る暖かい日が続いている。

標高の高いところで北風に吹かれれば、ウィンドブレーカー代わりにレインウェアの上着ぐらい羽織るが、早朝の日の出前でもダウンのような中綿の入った上着の必要性を感じない。

長期予報ではこの冬は寒さ厳しく雪も多いような話だったが、11月に入ってからの気温だけならとてもそんな雰囲気はない。まあだからと言って今年もまた冬が温かいという判断を早計にはできないものの、なんというか晩秋らしさを感じない11月だったのは確か。

ま、とにかく暖かくても良いが少雪は勘弁して欲しいね。

FUJIFILM X-T4 / XF50mm F1.0 R WR / Velvia(最後のみClassic Nega.)

何の変哲もない低山の麓の雑木林で見つけた、今年最後となりそうなささやかな秋もみじをF1.0で。

仕事ではクライアントの意向が絶対なので観光地や景勝地で撮影する機会も多いが、そういった場所は誰が撮ってもそう代わり映えしないステレオタイプな絵柄に落ち着くものだ。

逆に言えばクライアントは最初からそういう結果を期待しているので、当たり前といえば当たり前の話である。

個人的に人出の多いところは苦手というか好きではない..特にカメラマンが集まっている場所はダメだw..ため、普段は逆に避けて行動しているので、間道や林道など走りつつ地元の人しか知らないようなところでのんびり撮影することが多い。

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白い花火

2020/11/16

おらが村の風物詩であるコンニャク芋の収穫も徐々に標高を下げつつ終盤戦に突入、ホウレンソウを除けば高原の耕作地は畑仕舞いに向かっている。

下界では新コロナ対策でやれマスクだのソーシャルディスタンスがどうしたこうしたと面倒極まりないが、田舎の山の上はスキーシーズンまでしばらくは人影まばらで実に静かな時期だ。

仕事柄、オンラインで事が済むので限りなく100%に近く電脳の世界に引きこもることも可能だが、撮影や調査は物理的な移動を伴う..それでも人に会うのはコンビニとGSぐらいだし..ので、さすがにその境地には至ってないけどね。

とは言え今回の新コロナ禍の世情を眺めていると、もともと自分の生活と仕事がいかに人と接触機会が少ないのかを実感している次第だ。

これから世の中の生活様式が変わっていくとは言うが、自分自身に限って言えばマスクをする以外は恐らくこれからもそう大差ないだろうなという感じで、変わらなければならない人たちには面倒で厄介な時代の到来だなと思うぞ。

FUJIFILM X-T4 / XF16mm F1.4 R WR / Classic Nega.

FUJIFILM X-T4 / XF50mm F1.0 R WR / Classic Nega.

1ヶ月前なら近所の畑でまだウドが花をつけていたが、もう地上茎はすっかり枯れ果ててしまっている。

そんな白い花火の如きウドの花を大口径レンズ2種の絞り開放の最短距離で接写。

XF50mmは決して寄れるレンズではないが、中望遠でF1.0の威力はかなり大きい。XF16mmは広角レンズなれど広角マクロ的に近接が得意なので、F1.4で撮れば望遠レンズかというほどよくボケる。

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気象庁が昭和28年から続けてきた生物季節観測の対象種目を変更すると発表した。

同観測は指標となる特定の動物と植物の全国統一のいわゆる定点観測のことで、よく知られたものでは皇居でのソメイヨシノによる桜の開花宣言だろうか。

植物に関しては対象となる標本木の確保が難しくなったとのことで、従来の34種から桜や梅、アジサイなどの開花・紅葉・落葉の9つの現象のみに絞られるようだ。

驚いたのは動物のほうで、今までは鳥ならばウグイスやカッコウの初鳴き、ツバメの初見、昆虫ならミンミンゼミやハルゼミの初鳴き、アキアカネやモンシロチョウの初見、両生類ではアマガエルの初見、等々が目視等で観測されてきていたのを、これら23種が全廃されるということだ。

主たる理由として、地球温暖化の影響による気候変動で季節の歩みにバラツキが大きく、地域によっては個体群が絶滅したりして対象種を見つけ出すこと自体が困難になってきている、ということらしい。

まあ確かに思い当たるフシは大いにあるのでそこはわからないでもないが、本当の理由は「必要な予算」と「対象種を見つけ出す識別能力のある人材」の確保がままならないから、という辺りを想像する。必要な人材も予算なくしては確保できないわけなので、結局は金の問題なんだろうな。

まあこの手の情報は我々のような在野のアマチュアのほうがデータを持っているので、国がやらずとも観測行為自体が無くなることはないが、観測はデータが取れようが取れまいが継続することに意味があるので、永らく続けてきたデータ収集を止めることは残念なことではある。

しかし、気象庁の観測予算などたかがしていているはずだが、それさえも削らているのだから情けない話しだ。クソの役にも立たないムダノマスクに何百億も投じたり、GoToナンチャラにかこつけて特定事業者に何千億も中抜きさせたりと、尽く税金を無駄遣いするくせによ。

気象庁の予算削減然り、教育予算の削減も然り、さらには話題の日本学術会議の10億の予算をケチるなど、科学研究と教育に対する無策無能で冒涜な所業が続く限り、この国の基礎技術研究や科学、それに自然科学がの行く末は風前の灯火だぞ。

FUJIFILM X-T4 / XF50mm F1.0 R WR / Classic Nega.

空き地で季節外れに花を咲かせていたセイヨウタンポポが綿毛に変わっていた。

植物が花を咲かせるのは、人が定義した春とか夏とかいうカレンダー的な季節という概念に囚われているからではなく、気温や日照時間など条件が揃うからである。

草刈りが行われたことで日差しが届き、たまたま暖かい日が続けば日中の気温も上がるので、本来なら春に咲くタンポポが活動を始めたという理屈が成立する。

何にも例外はあって、それは植物でも動物でも同じということ。ただ、そうなることには理由なり意味があるので、そこを地道に調べてイレギュラーの要因を探ることも、科学としては必要なことだと思う。

定点観測とは、そういう研究を下支えする本来重要なデータを集める行為にほかならない。

XF50mm F1.0は、その開放F1.0という大口径スペックが故に「F1.0以外で撮ると死んでしまう病」を患ってしまうという、クセ玉を通り越してある意味的病的なレンズである。

当然のように撮影前に絞りリングが1.0の位置であることを確認するが、万が一撮影後に1.0からわずか1/3クリックでも動いていようものなら、再生確認してF1.0で撮れてないカットを探し出し、わざわざ戻って撮影し直さないと気が収らないという症状が現れてしまうから困ったものだw

XFレンズの絞りリングは一応クリック感があるが、電気的な信号を送るだけの単なるエンコーダで、昔のレンズのような物理的な機構ではないので、うっかり触ると簡単に動いてしまうのが難点だ。

プログラムオートとシャッター速度優先用にAポジション的な位置が最小絞りの隣に用意されているが、それすらも完全に固定できないのはメーカーの手抜きとしか言いようがないな。

そんなAポジションの完全固定と、絞りクリック感のさらなる硬さの追求はすべてのXFレンズでやって欲しいのだが、このXF50mm F1.0に限っては、開放1.0の位置でも固定というギミックも是非欲しいねw

FUJIFILM X-T4 / XF50mm F1.0 R WR / Classic Nega.

FUJIFILM X-T4 / XF50mm F1.0 R WR / Classic Nega.
FUJIFILM X-T4 / XF50mm F1.0 R WR / Classic Nega.

FUJIFILM X-T4 / XF50mm F1.0 R WR / Classic Nega.
FUJIFILM X-T4 / XF50mm F1.0 R WR / Classic Nega.

FUJIFILM X-T4 / XF50mm F1.0 R WR / ETERNA BLEACH BYPASS

FUJIFILM X-T4 / XF50mm F1.0 R WR / Classic Nega.
FUJIFILM X-T4 / XF50mm F1.0 R WR / Classic Nega.

FUJIFILM X-T4 / XF50mm F1.0 R WR / Classic Nega.

晴天下の日中では電子シャッターのお世話になるので、「チッ」という舌打ちのような味気ないシャッター音wになるが、薄暗い林内ではF1.0の大口径が利いてくる。

iPhone 11 Pro

「何でもかんでもF1.0病」には困ったものだが、XF50mm F1.0にはメリットもあって、それはそのサイズ感故に、それまで大きく重いと思っていたXF16-55mm F2.8が小さいと思えるようになった点かなw

コンパクトな単焦点レンズばかり揃えていると、APS-C専用とは言えフジの大三元ズームと言えどいずれも大きく重いのは否定できない。とりわけその一角をなすXF16-55は、その性能とのバーターで贔屓目に見てもサイズが大きいのは間違いないからね。

実際、最近はXF16-80mm F4ばかり使っていたが、XF50mm F1.0が手元に来てから標準ズームの座にはXF16-55mm F2.8が復権していて、XF16-80はND装着しっぱなしで動画専用と化している。

先日のXF14mm同様、このレンズでも大げさすぎる専用フードは使っておらず、うちにあった77mmのメタルフードを常時付けっぱなしで使用中。これまたこのままバッグに収められるのがありがたい。

フードが短いと遮光になっていないのでは?という意見もあろうが、フレアが出るような強い逆光では手やキャップ..そのための帽子愛用者なんでね..で不要な光をカットするので特に問題なし。

XF50mm F1.0は大口径というそのスペックから想像するより意外に逆光耐性があるのも特筆だしね。