カテゴリ : 花・植物

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XF14mmメインで色づくブナの森を写してきた。同レンズは35mm版換算で約21mm相当の超広角単焦点レンズだ。

画角だけで言えばXF10-24mmの同換算15mm相当のほうが圧倒的に広いが、XF14の凄さは開放F2.8でも隅々まで解像する解像力と、デジタル補正なしでも歪むことなく直線がまっすぐ写る..XF10-24mmはデジタル補正あり..光学性能の高さにある。

何でもかんでもPhotoshopで補正できてしまうこのご時世、歪まないよう無理に設計するよりはデジタル補正前提で解像力を重視したほうが良いという風潮が多い中、APS-C専用とは言えこのコンパクトさを実現した上でのこの光学性能はさすがである。

登場時期も古く地味なレンズで、ネイチャー系よりは夜景や都会的な人工物のほうが使い勝手が良いとは思うが、XF16mm F1.4ほどではないが意外に近接能力も高く、ズームほど出番は多くはないが個人的には好きなレンズである。

FUJIFILM X-T4 / XF14mm F2.8 R / Velvia

FUJIFILM X-T4 / XF50mm F1.0 R WR / Classic Nega.

FUJIFILM X-T4 / XF14mm F2.8 R / Velvia

FUJIFILM X-T4 / XF14mm F2.8 R / Velvia
FUJIFILM X-T4 / XF14mm F2.8 R / Velvia

FUJIFILM X-T4 / XF14mm F2.8 R / Velvia

FUJIFILM X-T4 / XF50mm F1.0 R WR / Velvia

FUJIFILM X-T4 / XF14mm F2.8 R / Velvia
iPhone 11 Pro

XF50mm F1.0のように大口径で明るさにこだわったレンズもあるが、フジにはXF14mmのように地味だが良い仕事をしてくれる単焦点レンズも多くラインナップされている。

同梱のフードは同時期に発売されたXF18-55mmと兼用でいささか大きすぎる。それにフジの単焦点レンズのフードは一部を除いてデザインがいただけない。

そこでXF14mmにはネットで探してきた角型フードを使っており、見た目もさることながら、付けっぱなしのままバッグに収納できるのが良い。

新コロナ渦もあってお江戸関係の仕事をオンライン対応以外ではお断りしているため、上京する機会がまったくない状況である。

正月に初詣で明治神宮に行って以来、10ヶ月も足を運んでいないが、バブル期にシステム営業で都内を飛び回っていた頃から含め、ここまで長期間上京しないのは初めてのことである。

同じ関東ではあるが、東京はまったく生活圏ではないので、そもそも業務以外では用がないというのもあるが、それでもついでに済ませてくる用事が多少なりともあったのは事実だ。

何より写真展の類を見て回れないのはなかなかつらいものがある。今どきはSNSの時代ではあるが、やはり写真を大伸ばしのプリントで生で眺める感覚と、何より撮影者自身に出会える機会は、小さなモニター越しでは味わえないものだからね。

そんな中、ニコンサロン銀座が閉館するというのを知ってやや驚いているところ。カメラメーカー系列が運営するフォトサロンでは、ニコンサロンは富士フォトサロンと双璧であり、中でもニコンサロン銀座は半世紀の歴史を誇る写真文化の拠点だった。

それが店仕舞とはまた由々しき事態だと思いつつも、どうもニコンサロン自体が無くなるという話ではなく、銀座を閉館して新宿にフロント業務を集約するということのようだ。

新コロナ禍で人が直接介する写真展にお客が足を運ばない時期もあったが、最近は人出も戻ってきていると聞いているので、閉館の直接の原因はこの新コロナではなく、やはり昨今のニコンの窮状というのが大きいのだろうと推察する。

もちろん景気が悪いのはニコンに限った話ではないので、各メーカー軒並み拠点の集約を図っているのは耳にしているが、事情はどうあれ人と人をつなぐコミュニティの場が狭まっていくのは寂しい限りだ。

それと、銀座が文化の拠点だったのは今は昔のことであり、近年は新宿など山の手の西側に移ってきているというのも大きいのかな。

FUJIFILM X-T4 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS / Velvia

FUJIFILM X-T4 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS / Velvia

FUJIFILM X-T4 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS / Velvia
FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Velvia

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Velvia

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Velvia

FUJIFILM X-T4 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / Velvia
FUJIFILM X-T4 / XF10-24mm F4 R OIS / Velvia

FUJIFILM X-T4 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS / Velvia

昨年の秋はパッとしなかったが、今年の関東甲信越は台風の直撃を受けていないので、色合いは近年になく見栄えが良い。特に赤が良いね。

ブナは不作の年なので、山の生きものには残念と言わざるを得ないが、実のなりとは関係なく森の彩りは実に賑やかである。

県北の紅葉

2020/10/20

朝から終日天気が良いということだったので、県北の天狗様詣でに出張る。着いてすぐに対象ペアが姿を現したが、すでにペアで巡回行動を取っているので、今年もシーズン突入といった感がある。

帰りは少し遠回りして戻ってきたが、道すがら標高1500m前後のブナ林の紅葉が見頃となっており、今年は赤が目立つようだ。

さらに寄り道して支線から林道経由で森に入って、昨年アカショウビンが使った巣穴を今年も使ったか見に行くが、GPSデータ取ってあったにもかかわらず現地で迷ってしまった。

恐らく半径10m以内に対象のN木はあったと思うが、似たような枝ぶりの木に惑わされて再発見ならず。ま、繁殖期に再訪すれば声でわかるだろうけどね。

FUJIFILM X-T4 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS / Velvia

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Velvia

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Velvia

FUJIFILM X-T4 / XF10-24mm F4 R OIS / Velvia

FUJIFILM X-H1 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS / Velvia

FUJIFILM X-T4 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / Velvia
FUJIFILM X-T4 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / Velvia

GoToナンチャラの影響なのか、平日だと言うのにどこも紅葉スポットは観光客の多いことに驚く。

まあ見た感じ年寄りが多いのでサンデー毎日な皆さんなんだろうけど、兎にも角にも轢かれたくなかったら三脚担いで道端でぼ~っとしてんなよな。

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日中F1.0

2020/10/16

標高の高い高原のコスモスはすでに花を散らしているが、外界ではまだギリギリ愛でることができ、そんな終盤戦のコスモスを日中F1.0で狙う。

朝方は雲が多かったが昼前後に晴れ間が広がり、日向で開放F1.0ではシャッター速度が軒並み1/20000秒とか1/32000秒を叩き出す。

が、フジのカメラはメカニカルシャッターと電子シャッターをシームレスに切り替えてくれるので、メカニカルの上限である1/8000を超えても撮影はそのまま続行可能なのが良い。メニューから電子シャッターに切り替えたり、NDフィルターを付けるなどは結構面倒なものである。

しかし、若干風があってユラユラと花が安定しない状況で、ただでさえF1.0はピンが薄いこともあって、なかなか撮るのは難儀したが、取り敢えずシングルポイントのAF-Cで狙いを定めて歩留まりを上げた。

そう言えば、撮影中にキヤノン使い..レンズはEFだったがボディはR5!..の若いカメラマンに話しかけられたが、XF50mm F1.0は品薄らしいね。

元々そんなに生産数が多いとも思えないが、EOS R5も然り、このクラスの価格帯のプロダクツが売れているということは、言われているほど世の中景気が悪いってことでもないのかねぇ。

FUJIFILM X-T4 / XF50mm F1.0 R WR / PROVIA

先日北海道と北東北で今シーズンの初雪が降ったようだ。赤城高原も今朝は5℃となってこの秋最低を更新。

週末は雨模様らしいので、またさらに下がるかもね。

台風14号はこの季節にしては珍しい奇妙な進路を描いて東へ抜けていった。

それ以外にも、事前の予報の時点で進路の予報円がやけに大きく描かれていたため、今ひとつどっちに行くのか判断しかねていたのも事実だ。

で、その原因が世界的な新コロナ禍の影響に依るものだと知って、へ?ってなったのだが、どうやら人々の往来が無くなり民間航空機が飛ばなくなってしまったため、飛行機から得ていた気象データが集まらなくなったのがその理由なんだとか。

知らなかったが、飛行時に得られる気温や風速、特に偏西風のデータは重要らしく、それらのデータが集まらなくなると台風の進路予想にかなりの影響がある..雲の配置だけなら気象衛星の画像でわかるが..らしい。

今のまま新コロナ禍が長引くと気象予報の精度そのものの低下を招くため、由々しき事態ということのようである。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

標高の高い耕作地は上から順に畑仕舞いとなってきているため、人の往来もだいぶ減った感がある。

そんな畑の防獣ネットにミツバアケビが絡まっていて、実がイイ感じになってきていたので近々収穫しようと思っていたが、ここ数日の雨の中、誰かに先を越されてしまった。

誰の仕業かは大体想像はつくが、そう言えば一番奥にコンニャク畑が残っていた..収穫はこれから..よなぁと思いつつ、まあこの手の野のものは人も野生動物も早いものがちだよな。

ロシア極東のカムチャッカ半島沿岸で、ヒトデやタコ、ウニや貝類など大量の海洋生物の死骸が打ち上がっているのが確認されたらしい。

最初は地元のサーファーらが目の痛みなどを訴えたことで発覚。当局が一帯を調査したところ、フェノールや石油製品など基準値を超える有害物質を検出したとこと。

汚染範囲はかなり広範囲に広がっていて、近くの軍の施設に貯蔵していたロケット燃料..そうであればミサイルだろうな..が流出した可能性が高いようだ。

確か夏前にもシベリアで火力発電施設から軽油が漏れ出す騒ぎがあったばかりで、どうにもロシアのこの手の施設の適当さには開いた口がふさがらないな。自国内で収まる状況ならまだしも、海や川を介している時点でロシア一国で済む話ではない。

この話、国内ではまったく報道がないが、カムチャッカ半島は千島列島の先に位置し、オホーツク海を介して日本ともつながっている海域なので、流氷が海洋を漂う季節がこれから来ることを考えると、日本に影響が及ばないとも限らないぞ。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO / コナラ

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO / クヌギ

今年は県北のブナがかなり不作である。ちょっと前に県境の北、つまり新潟側も見てきたが、場所によっては凶作と言ってもいいぐらいだ。

そして同様にこの赤城高原でもコナラなどドングリ類が少ない印象で、恐らくこの10年ぐらいのスパンでコナラなどはもっとも不作かも。

こうなるとクマの行動が気になるところ。もちろん必ずしもブナやドングリに依存しているクマばかりではないが、相対的に餌量が不足することで彼らの行動も変化を余儀なくされる。

沼田市内でも最近になって目撃例がポツポツ出てきているので、山以外でもうっかり出会い頭みたいな事故が起きる可能性に注意が必要だ。

連日すったもんだしている日本学術会議の任命問題だが、なんかスダレがやらかした感があるな。

前アレ政権からそのまま引き継いで軽い調子で適当に決めたら、予想外に関係各所と世論の抵抗にあっている模様。

やれ首相に任命権があるとか、前例踏襲の打破とかエクストリーム擁護陣が一生懸命論陣を張っているが、そもそもなぜその6名を任命できないのか理由を説明すれば済む話で、仕組みとか前例云々以前の問題だろう。

が、政府に盾突いた学者、つまりは気に入らないヤツだから任命しないとは今さら言えず、引っ込みが付かない状態なんだろう。一度言ったことは間違っていても訂正しない、そして後戻りもしない、まさに日本政治の悪い見本そのものだ。

エクストリーム擁護の中でとりわけアホらしいのに、「学術会議には10億円もの予算が使われている!」というさも税金の無駄遣いのような批判があるが、900億円近い国民の血税をカビだらけ虫だらけの布マスクに投じてドブに捨てたのはどこのどいつだよ。もう忘れたか!

何度でも書くが、目先の経済のことしか考えず、教育と基礎研究に予算を掛けない国は遠からず必ず衰退するぞ。今まさにノーベル賞の発表が行われているが、日本人が受賞できるのは教育と基礎研究に金を掛けていた時代があったからに他ならない。

それにしても棚からぼたもち政権のくせにやることが姑息と言うか不遜極まりないな。ただでさスダレは自助・共助・公助などと言ってひんしゅくを買っているが、自助の前に排除ときたか。フザけんなよ。

FUJIFILM X-H1 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / PROVIA

FUJIFILM X-T4 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS / PROVIA

コスモスと並んで休耕田で目につくのはソバの花で、この時期はいわゆる秋そばになる。概ね10月中には収穫されて、新そばとして市場に出回るのもこの秋そばだ。

あー、旨い新そばをツルッと頂きたいね。

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渦中の花札野郎は曲がりなりにもれっきとした米国大統領なんで、入院ともなればちゃんとお付きの医師団が会見を開いて記者たちの質疑応答に応じている。

それに比べて担当医師の記者会見も無ければ診断書の公開もなく、政権を放り出してとっと辞めてしまったアレはどうなんだって話だ。

しかも新しい薬で元気になったとか何とかで、最近はまたぞろ会食三昧だっていうし、やはり政権運営上何か都合の悪いことでもあって、その追求を逃れるために仮病で逃げ出したんじゃねぇの?という疑惑がフツフツと湧いてくる。

国のトップという同じ立場なのに、我が国のアレのザマは何とも軽いとしか言いようがないな。

FUJIFILM X-T4 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / PROVIA

FUJIFILM X-T4 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / PROVIA

適当に草刈りやっているせいで、いよいよ庭のコスモスがまともに生えてこなくなってしまった。

秋とは言え例年咲いている花がないのは何となく寂しいので、来年は夏前の草刈り後に種まきせねば。

カテゴリ:独り言, 花・植物|タグ:

ニコンがプロサービス(NPS)のサービス内容を変更するようである。

年会費が無料になるものの、入会金が値上げされ、登録機材の点検も有料になる上に、さらに修理にかかる費用の割引率も下がるということで、頻繁に利用する人には実質的に値上げということになる。

何より修理中の代替え機材の貸し出しが無くなるのは痛いのではないだろうか。都内在住でそれこそ機材を酷使するような状況にでもないと、地方在住で会員であることのメリットはほとんどなくなるな。

まあプロを名乗っていても市井の商業カメラマンにはプロサービスに加入していない人のほうが多いであろうから、今回の変更措置の影響はそれほどはないと思うが、そこに至った経緯というか理由は気になるね。

国内のカメラメーカーではニコンが特に厳しい状況にあるのは間違いないので、そういうことの影響は否めないだろう。

ミラーレス機に主戦場が移りつつある昨今、以前はライバルだったキヤノンが見ているのはもうニコンではなくソニーである。このまま後塵を拝する三番目の地位さえ守り抜けるのか、キヤノンの新製品ラッシュを見ているとそりゃなかなか厳しいだろうなと。

話をプロサービスに戻すが、実はキヤノンの同サービス(CPS)ではすでに会員を高級プロと貧困プロの2種類に分類しており、今回のニコンの変更はキヤノンの貧困プロ..とメーカーが言っているわけではないw..相当ということになる。

以前はNPSは高嶺の花という印象が強く、今でも入会すること自体のハードルはかなり高いことに変わりはないが、こういう一見小さな変更が何かの前触れだったりするから怖い。

何より火のないところに煙は立たないと言うしね..

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO / 深度合成

森で山栗を採集。うちの近所はあらかたはぜて落果しているが、標高の低いところではまだこれからである。

手を伸ばしたら先客がいるのに気が付いたが、ここは遠慮してもらった。

台風など大風が吹いた後は自ずと木々の枝や葉が散乱することになるが、それとは別に何も自然撹乱は起きていないのに、まだ青いドングリが落ちていることがある。

それも必ず葉っぱ付きで。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO / 深度合成

先日のクリの毬の話ではないが、夏の終り頃からこの季節にコナラやクヌギの雑木林を歩いていると、不意に頭上からドングリが降ってくるのを見ることもある。

そしてこれはゾウムシの仲間であるハイイロチョッキリという小さな甲虫の仕業である。ハイイロチョッキリの成虫はドングリがまだ青いうちに穴を穿って産卵し、その後に枝ごと切り落とすので、件のような状態になるというわけだ。

下の写真のように、ドングリの帽子..正式には殻斗(かくと)と呼ぶ..やその境目付近に穴が空いていればハイイロチョッキリの仕業である。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro / 深度合成

切り落とすと言えばスパッと短時間という印象を持つが、強力な顎を持つとは言え体長が10mmにも満たない小さな甲虫なので、実際は数時間掛かるという話である。

ではなぜわざわざ大変な労力を強いてまで切り落とすのか?

地面に落ちた後、ドングリはネズミなど他の小動物に採餌される可能性が高いので、樹上に残したままのほうが良い..とは言え何れは落ちるのだけれどね..ように思える。

明確な答えはわからないが、植物が自身が傷つけられた際に出す生体防御のための物質..ハイイロチョッキリから見れば成長を妨げる迷惑な物質..を嫌っているという説もあるようで、そうであれば食物連鎖から見る生態系サービス上の戦いというか、まさに双方の生き残り術という感じになって興味深いね。