裏山のアカヤシオ
裏山の鳥居峠で春の名物アカヤシオが見頃になっていた。4月の気温の低さが影響しているのか、例年に比べて一週間くらい遅い感じで、今週末辺りまで十分見ることができるだろう。
大沼湖畔で標高1300mほどあるが、新緑の芽吹きにはまだ程遠く、当日はやや薄曇りだったせいもあって、森の中は早春の雰囲気に包まれていた。
中腹でコマドリがよく鳴いていて、少し粘ったが時間的に姿を見るまでには至らず。その代り近くに来たコガラとゴジュウカラを撮影。
裏山の鳥居峠で春の名物アカヤシオが見頃になっていた。4月の気温の低さが影響しているのか、例年に比べて一週間くらい遅い感じで、今週末辺りまで十分見ることができるだろう。
大沼湖畔で標高1300mほどあるが、新緑の芽吹きにはまだ程遠く、当日はやや薄曇りだったせいもあって、森の中は早春の雰囲気に包まれていた。
中腹でコマドリがよく鳴いていて、少し粘ったが時間的に姿を見るまでには至らず。その代り近くに来たコガラとゴジュウカラを撮影。
普段から乾いた畑に囲まれて生活しているからか、水のある景色に憧れがある。それも平野部の計画されたような広大な水田地帯より、どちらかと言えば山間地の農村部に強く惹かれるものがある。
里山と呼ばれるような昔ながらの様式美なら尚ベターだが、雪国の山間に点在する集落そのものが農村であるような地域で良い。
特に稲作が始まる初夏の頃合いなら、田んぼに張られた水が映し出す周囲の眺めが美しい。しかもそれらが人の生産活動の賜であることにも注目したい。
ちなみに我が赤城高原は火山灰土の土地柄で水はけがよく、野菜など農作物の生育には適しているが、それは水が少ないことの裏腹でもある。
現在は耕地全域に水が行き届くよう圃場整備され、関東への野菜供給地として名を馳せるが、世が世ならば部落間で水源を巡って争いが絶えなかったと、長老たちの昔話で伝え聞くのも生々しい。
写真はちょっと前に雪国某所を山越えした際のもの。豪雪地帯の初夏を彩る緑色はアクセントカラーだね。
今朝、ホトトギスの渡来を確認。この時期だと例年並みというところだが、カッコウより遅いのは久しぶりかな。
春から夏にかけて、低山から亜高山帯までよく耳にするホーホケキョのフレーズ。
言わずと知れたウグイスのさえずりであるが、大きな声の割に、藪の中で鳴くその姿をを拝むのはなかなか至難の業である。
されど時々樹冠で縄張りを主張する個体もいて、春の展葉前ならすぐに見つけることも可能だ。
とは言え新緑の季節になると、声を頼りに葉や枝の隙間から探すことになる。
さらにその姿をキッチリとフレームに収めようとすると、それこそ前後左右上下にと、見通しの利く隙間を探して動き回ることになるのは受け合いだ。
上溝桜とは、先だって皇室行事の大嘗祭でも話題に上った亀甲占いにおいて、溝を彫った板の材料に使われたことが名前の由来である。
その板を波波迦と言うらしいが、波波迦はそのまま本種の古名でもある。
ウワミズザクラはヤマザクラやソメイヨシノと同じバラ科であるが、ウワミズザクラ属として別に分類されている。実際、ブラシのように小さな花が集まっている様を見て、桜を連想できる人はそうは居るまい。
ヤマザクラが散り、ミズキやヤマボウシ、ホウノキなどの白い花が咲き出すその少し前に、ウワミズザクラはひっそりと花を付ける。
写真の木は昨秋の台風で幹が折れてしまっていたが、この春も無事に花を咲かせている。ただ、基本的に防風林内の倒木なので、今年中に倒されてしまうだろうなぁ。
SNS界隈では生きものの尻を撮るのが流行っているようなので、当ブログからはヒバリのケツを。
別に恥ずかしがっているわけではなく、羽づくろいの途中だったりする。さらに背景が風流に残雪っぽくもあるが、ただのマルチの残渣だったりするしw
ヒバリは赤城高原で見られる鳥類では、もっとも早くに子育てに入る。ただ、場所とタイミングによってはトラクターで畑にすき込まれてしまうので、その度にやり直すなどなかなか苦労の耐えない。
端っこの畦で営巣すれば良いのだが、キツネやノラネコが近づいてもすぐに気がつけるように、周囲がよく見通せる畑の真ん中に営巣することが多いようである。
4K/60Pを10bitで内部記録できるX-T3の動画性能は、連続した録画時間の長さを除けば、パナのGH5を超えて現行コンシューマ機では最強と言っていいだろう。
さらに、1.25Xクロップされた1660万画素なれど、AF追従で30コマ/秒でJPEG60枚(RAWの場合は35枚)を記録できる点で、同じくパナのG9 PRO(AF追従で20コマ/秒、JPEG50枚)と比肩する性能である。
そしてその前連写番長であったG9 PROのウリの一つであるプリ連写機能においても、X-T3は遡り最大20コマ(G9 PROは最大24コマ)と健闘していると言って良いだろう。
辛口の海外レビューで知られたDPREVIEWの総評で、昨年の金賞(APS-C部門で優勝)を取ったのも頷ける。
飛んだ瞬間にレリーズしているものの、この画角(600mm相当)で通常なら絶対に写し止めることは不可能だが、事実上時間を遡って記録できる点で、プリ連写は人間業では到底成し得ない機能であることは疑いようもない。
ただ、そうは言ってもそこにはいくつかの条件が揃わないと実用的な結果が伴わないのは、特に生きもの相手の場合は自明の理である。
わかり易い例として鳥が飛び立つシーンを適当に狙ってみたが、兎にも角にも早いシャッター速度で撮るのが必定、とりわけ朝早い時間帯とか暗い林内では高感度を必要とするため、そこは画質との戦いということになる。
上の例だと1枚目・2枚目はISO1600で1/3000秒だが、3枚目などISO6400でも1/200秒なので、動きは捉えられても被写体ブレはどうにもしようがない。
これはG9 PROの例だが、1/16000秒まで出せればこの程度は止まる。
それと大事なのは対象の次の行動である。いくら時間を遡れても、こちらが期待した方向に動くとは限らないのが生きものの常。
スポーツなどで次の行動を予測するのはそんなに難しくないが、野生動物は日頃から対象を観察する目を養っておかないと、なかなか意図したような絵にはならない。
上の例は予想ハズレの図。右方向に飛び出すものと思いつつも、一応両方向どちらにでも対応すべく中央に配置していたが、直前にこの手前を別の雄が横切ったので、それを追いかけるように手前に飛びしてきたという例。
逆に1枚目・2枚目は予想が当たった例だ。
奥山の某所を目指す途中、谷筋からブナ林を抜けるのだが、冷涼な県北の春は遅いため、芽吹きもまだこれからという状況。
途中、クマを2回ほど目視。一回目はこちらに驚いて笹薮を揺らしながら逃げていくところで、二回目はやや遠い斜面を征く親子であった。
二回目の時は機材を出して撮影といきたいところであったが、登攀中でゼーゼーハーハーでとてもそんな気にはならず..