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水のある景色

2019/5/20

普段から乾いた畑に囲まれて生活しているからか、水のある景色に憧れがある。それも平野部の計画されたような広大な水田地帯より、どちらかと言えば山間地の農村部に強く惹かれるものがある。

里山と呼ばれるような昔ながらの様式美なら尚ベターだが、雪国の山間に点在する集落そのものが農村であるような地域で良い。

特に稲作が始まる初夏の頃合いなら、田んぼに張られた水が映し出す周囲の眺めが美しい。しかもそれらが人の生産活動の賜であることにも注目したい。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR(4枚目のみ XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS) / PROVIA(一枚目のみDレンジ優先)

ちなみに我が赤城高原は火山灰土の土地柄で水はけがよく、野菜など農作物の生育には適しているが、それは水が少ないことの裏腹でもある。

現在は耕地全域に水が行き届くよう圃場整備され、関東への野菜供給地として名を馳せるが、世が世ならば部落間で水源を巡って争いが絶えなかったと、長老たちの昔話で伝え聞くのも生々しい。

カテゴリ:季節感