そろそろ渡去か
近年、国内で数例の繁殖例が報告されているジョウビタキだが、その大半は越冬個体で冬鳥ということになる。
うちの周囲にも秋になると判で押したようにやって来て、桜の咲く頃には姿を見なくなるので、赤城高原では既定通り冬鳥ということになろうか。
繁殖も同じ場所で繰り返し行うことで地域個体群が作られていくが、一回限りでは偶然の域を出てないので、留鳥として定着するには途方もない時間がかかるのだろうとは容易に想像できよう。
しばらくうちの庭にやって来るのは雌だけだったが、ここ数年は雄の越冬個体も時々見かける。
ただ、お互い出くわすと常に排斥行動の応酬になるので、ペアとなって繁殖を期待などと思うのは、夢々早計であることは考えるまでもない。
子孫を残す以前に、そもそも自身がこの冬を生きて越せるかが、野生動物たちの日常の関心事なのだからね。