月別アーカイブ : 2019/03

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やけにヒバリの声が近いなと思って窓の外に目をやると、バルコニーのすぐ目の前を降下していくところであった。

G9を持ってきて窓際でしばらく待っていると、再び鳴きながら上昇を始めたので何枚かシャッターを切る。

ヒバリは周囲の畑で普通に目にするが、庭に入ってきたのは初めてだ。今は営巣場所を巡って雄が争っている真っ最中なので、そんないざこざの一コマかもしれない。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

ヒバリのさえずり飛翔で翼の動きを止めるには、かなり高速シャッターを切る必要がある。

上の写真では止まっているがこれは単なる偶然で、狙って撮るなら日中の明るい時間帯でないとまず無理である。

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春の青赤黄緑

2019/3/19

外界で少し春を先取り。

FUJIFILM X-H1 / XF35mm F1.4 R + MCEX-11 / PROVIA

青はオオイヌノフグリ。漢字で書くと「大犬の陰嚢」で、実が犬のキン◯マに似ているのでその名前があるというが、似ているのはただのイヌノフグリのほうで、本種の実は似ていないぞ。

FUJIFILM X-H1 / XF35mm F1.4 R + MCEX-11 / PROVIA

赤はホトケノザ。オオイヌノフグリも小さいが、この花も小さい。でもアップで見るとなかなか凝った造形だ。

FUJIFILM X-H1 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS / PROVIA

黄は菜の花。これは多分カラシナかな。早くもセイヨウミツバチがやって来て蜜を集めていたが、何とも春らしい光景だね。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / PROVIA

緑はライ麦。これは鋤き込んで緑肥となる。蒸散作用の朝露が美しい。

春の調査

2019/3/18

昨秋の調査で、北部フィールドの某谷の天狗様の行動圏が少し西にずれたように思われるので、その辺りの確認含め朝から調査に出張る。結果自体はまあ想像の域を出ていないもので、ある意味期待通りでもあった。

さらに午後遅く隣接ペアとの境界付近で大きく波状飛行を繰り返したので、その更に奥を見ていると、その対象主も視野に捉えることができ、この日はこの時期にしては珍しく3個体同時出現というオマケ付きであった。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / PROVIA

高いところから少し広く眺める必要があるため、久しぶりに双眼スコープを引っ張り出した。

この前来た時は時ならぬ雪に阻まれたが、さすがにその雪も解けていたので、少し歩いて一汗かいたものの、まあ良い運動になったぞw

FUJIFILM X-T3 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS / CLASSIC CHROME

尾根が折り重なるように眼前に広がる。その襞のような連なりの陰から斜面の一つ一つまで、双眼スコープでじっくり舐めるように視線を送る。

ご多分にもれず、この山域も例年に比べて明らかに積雪量が少ない。

FUJIFILM X-T3 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS / CLASSIC CHROME

林道の途中はマンサクの花がまだ見頃であった。標高が高いので季節の歩みも一ヶ月くらい遅い。それでも眼下の谷筋からは時折ミソサザイのさえずりが聞こえてきた。

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寒の戻り

2019/3/17

今朝はよもやの氷点下に思わず身震い。年によって桜の咲く頃に雪が降ったり、GW明けに遅霜が降りたりというのはあるが、氷点下5℃を下回るのもさすがにこれが最後だろう。

冬の最後のあがき、いや春の寒の戻りといったところか。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

上からシジュウカラ、ヤマガラ、アトリ、シジュウカラ。

ヒマワリレストランも食材が底を尽きかけているので、そろそろ店仕舞の算段だ。今の感じだと月末まで持つか微妙な感じ。今年はロシアからの客人が予想以上に多かったので、まあそれもやむ無し、また来冬お越しあれだ。

明治のフルーツ牛乳が生産終了になると、ちょっと前にニュースで話題になっていたが、よく出掛ける近所の温泉施設からもそのフルーツ牛乳が姿を消した。

コーヒー牛乳も嫌いではないのだが、風呂上がりはフルーツ牛乳というのを定番にしていたので、生産終了は何とも残念な話である。

ただ、生産終了になるのはあくまで瓶のやつで、春にはペットボトルで復活させるような話も聞くので、もう飲めなくなるということでもないようだ。

iPhone 6

明治のフルーツ牛乳が無くなって、その代りにメイトーのフルーツパイン味が新たに追加されていたが、まあこれはこれで良いかもしれない。

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木こり作業

2019/3/15

赤城高原に住み始めた頃に植えたカラマツが、17年を経て10mを超えるまでに成長した。

元々は沼田の花木センターで叩き売りされていた50cm程度の苗木3本で、1本は割と早い段階で枯れてしまったが、2本は日当たりの良い位置に植え替えてから順調に育った。

それが昨年、赤城山から吹き下ろす台風の大風で今にも倒れそうなシーンを目の当たりにしたことで、大事に至る前..その時は車に倒れるのではないかと冷や汗をかいた..に伐り倒すことにしたのだ。

針葉樹のカラマツは根が浅く横に広がるだけでなので、樹高が増すに連れて倒れやすくなるのは仕方ないことであろう。

別に意図したわけではないが、結果的に遊んでいるような造形になっているw

iPhone 6

樹高は10m以上あったが、実際に使えるのは7〜8mといったところか。高い位置で伐り倒したのにはワケがあるが、それはまた追々..

大量の横枝の処分が厄介だが、それはさておき良い感じの材が2本手に入ったので、さてさて何に使うかな。

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実は年明け早々に天狗3号が故障した。原因は墜落に近いが、どちらかと言うと落下というのが正しいかな。

雪に埋もれる冬の森を空撮していた際、1クール撮影を終えて帰投させている時のこと。森の中の倒木空間から離陸していたので、自動でそこまで一旦戻し、最後は手動に切り替えて降下に入った。

が、すぐ近くでガサッという物音がしてそちらの方にほんの一瞬気を取られたその刹那、一番注意していたはずの付近で一番高いブナの樹冠付近に引っ掛かってしまったのだ。

これは拙いとすぐに再始動させてプロペラを回すも、枝は揺れるものの飛び立つ気配無し。いずれ大風が吹けば落ちてくる可能性はあるが、そこまで気長に待つのもなぁ、などと考えている間にも繰り返しプロペラを回す。

20回ぐらいチャレンジして諦めかけた時、突然枝のほうが折れ、一緒に天狗3号も落ちてきたのだ。高さは10m近くあったと思うが、下は積雪の上に笹薮が顔を出しているところで、天狗3号はその落下自体の被害は免れた。

すぐにチェックしたところ、プロペラは繰り返し枝と接触したことでボロボロであったが、モーターは無事。プロペラとバッテリーを交換して試しに飛ばそうとしたところ、ジンバルが正常でない云々の警告が出て離陸できず。

これは3回ほど叩いたらw、外れていた部品でもはまったのか離陸できるようになったが、肝心の映像が何も映らない状態に。こっちは叩いても解決しなかったwので、しげしげとジンバルとカメラ周りを観察すると、カメラをつなぐ薄っぺらいケーブルが断線しているのを発見し、この日はやむなくここで撮影終了して下山となった。

空撮用にはPhantomもあるし、うちのカメラマンチームは皆Mavic Proを持っているので、仕事には困らないのでそのまま放置、新型のMavic 2でも手に入れようかと考えつつ、修理の見積もり取ったら2万くらいで直るという話なので、先月修理に出した次第。

Mavic Pro

修理から戻ってきて早速近所でテストフライト。赤城高原の畑はどこも堆肥がすき込まれて黒々し、今シーズンの準備は万全だ。上越国境も数日前に降った雪でつかの間の白さを取り戻している。

それまで墜落こそしていないが、森の中で小枝などにぶつかってジンバル部が怪しい状態だったが、修理前より明らかに画質が安定しているのが判る。

Mavic Pro

利根川の河岸段丘に沿って白く霞がたなびいているが、これは花粉が風で流されている様子である。午後の光が左奥から入ってきているので逆光気味でやや強調されているが、先日の花粉光環同様に光が回折している影響が判る。

そうそう、書き忘れるところであったが、天狗3号の事故のキッカケとなった物音の正体はカモシカ。ドローンの音が気になったのか向こうからわざわざ近づいてきた感じであった。

拙者の存在も途中まで木の陰で気が付かなかったのだろう、慌てて逃げていく際の下枝を折る音であった。

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花粉に悩まされるこの時期の旬の話題の一つが花粉光環現象だ。

大気中に大量に飛散した花粉によって太陽光線が屈折する..いわゆる回折現象だ..のは虹と同じ理屈で、日中に確認される光環はまさに虹のそれである。

通常は花粉が飛び始める日中に見られるのだが、飛散が数日続くと日の出の時点ですでに光環が現れる場合がある。それだけ大量に花粉が浮遊している証拠と言える。

FUJIFILM X-T3 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS WR / Velvia

関東平野の北の端っこに、後光が射したような朝日が昇る。

花粉の大量飛散はそれに悩まされる多くの人には迷惑千万な話だが、見方を変えれば季節ならではの気象現象としてフォトジェニックに眺めることができる。

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早咲き桜

2019/3/12

沖縄・八重山地方の桜と言えばカンヒザクラだが、本州で早咲きと言えばカワヅザクラだ。お馴染みのソメイヨシノに先行すること一ヶ月、静岡や神奈川など暖地では二ヶ月近く早く花を咲かせる。

早咲きではあるが、南関東に比べれば榛名山麓はさすがに一ヶ月遅い。先週の時点ではまだ五分咲き程度といったところ。

FUJIFILM X-T3/ XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS + MCEX-11 / PRO Neg. Std

FUJIFILM X-T3/ XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS + MCEX-11 / PRO Neg. Std

FUJIFILM X-T3/ XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS + MCEX-11 / ASTIA

FUJIFILM X-T3/ XF10-24mm F4 R OIS / PRO Neg. Std

フィルムシミュレーションにうっかりVelviaを選択してしまうとけばけばしい感じになってしまって、春らしい淡いパステル調の色合いが台無しなので、春の花にはPRO Neg.かASTIAが良い。

同じバラ科でも梅と桜では撮り方に違いがある。

桜は梅に比べて高木に成長し、花も密生して一斉に咲くので、桜の木そのものを撮るのが定番だろう。

その点、梅は幹があまり高く成長せず、どちらかと言うと枝が水平に張り出し、花の密度も桜ほど高くはないので、広がりのある枝ぶりを強調するように撮るのが良い。

これは桜が主に鑑賞目的の園芸種として植えられているの対し、梅は実を収穫する農産物という側面があって、品種改良の結果とも言えよう。

FUJIFILM X-H1 / XF10-24mm F4 R OIS / PROVIA / Dレンジ優先

FUJIFILM X-H1 / XF10-24mm F4 R OIS / PROVIA / Dレンジ優先

FUJIFILM X-H1 / XF10-24mm F4 R OIS / PROVIA / Dレンジ優先

FUJIFILM X-T3/ XF10-24mm F4 R OIS / PROVIA

FUJIFILM X-H1 / XF10-24mm F4 R OIS / Velvia

桜を撮るときは、少し距離をとって望遠レンズで木全体を切り取るように撮ることが多いが、梅の場合は懐に入って広角レンズでガバっと写し込む。

XF10-24は開放だと周辺がやや流れるが、F8まで絞り込むと四隅までしっかり解像してキリッとした写りになる。