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台風三連星

2021/8/7

9号・10号・11号とまるで黒い三連星のジェットストリームアタックかの如き台風3連発の天気図は珍しい。

近年の夏場の日本周辺の海水温の高さをデータで見れば、今後もこんな天気図がちょくちょく見られるようになるんだろうなと思う。

しかもマッシュ..10号ねw..は五輪の閉会式当日に太平洋岸をかすめて行く予報なのだから、どんだけ呪われてってんだ五輪って感じw

ただ、すでにほうぼうで言われている通りこの季節のこの時期を選んだことにすべての原因があるのであって、突然の出来事でもなんでもなく、人為的な問題であるのは間違いない。

情報として知らなかったのでミスだったのではなく、知っていても尚強行したのだから、これによって生じるいかなる問題もすべて開催を決定した関係者の責任である。

FUJIFILM GFX100S / GF23mm F4 R LM WR / Velvia

FUJIFILM GFX100S / GF23mm F4 R LM WR / Velvia

先日の夕焼けはこの夏一番の焼け具合だった。夏の夕焼けは大気中の湿気に左右される。

聞いているだけで汗が流れ落ちてくるようなミンミンゼミやアブラゼミの大合唱が終わり、ヒグラシのカナカナと共に急速に夏の光が失われていく。

カテゴリ:気象・天体|タグ:

前日に仕舞い忘れていたほうき..この時期は夕方に雷雨が来ることが多いので..でそのまま玄関前を掃こうと思って持ち上げて何やら違和感が。

Google Pixel 5

違和感の原因はナナフシ。ほうきの上でしっかり擬態のポーズだが、さすがにこれは目立つぞw

子供の頃に捕獲したときの印象でナナフシは脚がすぐに取れるイメージが残っていたので、慎重に静かに近くの生け垣に退避願う。

Google Pixel 5

逃した後、そう言えばナナフシって羽がないんだっけ?と思い調べてみたら、これはナナフシではなくナナフシモドキだった。

モドキとはまた胡散臭い名前を付けられたものだとは思うが、ナナフシを模した別の種というわけではなく、れっきとしたナナフシの仲間ということだ。

羽がないということは生息域はかなり限定的..自分の意志で分布を広げられない..のように思えるが、実際はどこにでもいる普通種で、卵もしくは自身が鳥に捕食されて糞で生息分布を広げる戦略らしい。

しかも本種は単為生殖なので、自然界で観られるのはほとんどがメスとのこと。そう言えば最近群馬の森でオスのナナフシが見つかってニュースになっていたのを思い出した次第。

カテゴリ:小動物|タグ:

機材背負ってえっちらおっちら森林限界の上へと上がってきた。

標高2000m前後の稜線はちょうど雲が湧く高さで、北から夏雲が次から次へとダイナミックに湧いては南へと流れていき、観ているものを飽きさせない。

Google Pixel 5

Google Pixel 5

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

Google Pixel 5

ただ、観察自体はこれがまたなかなか大変。苦労して対象..当然天狗様ね..を発見して追尾しても、雲に入られたり雲の下に回り込まれたりすると当然そこでロストとなって、再びサーチの繰り返しだ。

流行りの山ガールたちの好奇の目に耐えながらの観察も、担いできた3リットルの水が底を尽きかけたので、雷雨警戒もあって午後早々に昼飯食ってから撤収。

帰路は稜線鞍部のニッコウキスゲなど横目で愛でながらのんびりと下山してきたが、車まであと1kmのところで水が尽きて最後はやや熱中症気味にw

カテゴリ:季節感, 猛禽

日本上空の寒気がいなくなったせいか、しばらく天気が安定しそうな感じである。

高原は涼しいと先日書いたばかりだが、昨日はさすがに扇風機を回していないと汗が引かない程度に暑かった。ぬこ様対策で一応エアコンがあるのだが、オフィス勤めから身を引いて随分経つので、長時間エアコンの冷気の中にいるのは辛いのである。

ダラダラ暑いのはもちろん勘弁だが、軽く汗が浮くくらいがちょうど良い。

それにしても今夏の北海道は暑そうだね。群馬では正常運転とも言える熱中症警戒アラートが初めて発表されていると言うから、生粋の道民は相当堪えているのではと推察。

その昔によく北海道に通っていた頃の記憶でも、夏場の平野部でふつうに窓閉めて車中泊が出来ていたのを憶えているので、猛暑のイメージがまったくない。

しかしこうなると東京は暑いからと言ってわざわざ札幌にマラソンを移したのが完全に裏目に出て、まさにどうすんのって感じ。ここまでケチのつく五輪も珍しいのではないだろうか。もはや呪われていると言われても否定できまいw

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

朝晩は涼しい高原ではエノコログサの穂が朝露に濡れている。

うちのぬこ様のお気に入りなので猫じゃらし用に数本摘んでいくが、秒でボロボロにされるのでこれは毎日の日課だw

「感染者数の多い少ないを騒いでも仕方ない、死亡者数で判断するべきだ」といういかにももっともらしいことをシャーシャーという輩がテレビでもSNSでも目につくが、分母が増えれば上に乗っている数字も必然的に増える..下手すれば指数関数的に増加する..ことなど小学生だって分かる話だぞ。

感染者数が200人も満たない豪なんてそれでもロックダウンに踏み切っているのを知らんのか?いくら海で隔てられた島国だと言っても鎖国していた時代とは違うって分かってんのかね。

Google Pixel 5

林道上にマスクの落とし物。以前ならコンビニ袋が目立ったものだが、有料化されて以降は入れ替わるようにマスクが目につく。

これも昨年から続くもう見慣れた風景となっているが、こんなのが一体いつまで続くのか..

カテゴリ:独り言

下界はいざ知らずだが、赤城高原の8月はそろそろ盛夏から晩夏というのが適当な季節感である。特に秋の虫が鳴き始める朝夕の涼しさは高原特有のもので、関東平野の一翼を担う平野部とは一線を画す。

暑さが厳しいことで知られる群馬の平野部も今年はまだ本気を出しておらず、日本で一二を競うお馴染みの猛暑感は(まだ)ない。それでもとてもスポーツに最適なシーズンだとは言えないけどねw

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

標高の高い山の上では群れをなしている避暑トンボだが、ちょっと前から赤城高原にも姿を見せ始めている。

アキアカネが姿を見せ始める頃、山の上ではエゾハルゼミからエゾゼミにバトンタッチし、低地ではアブラゼミにツクツクボウシの鳴き声が混ざり始め、午後遅く鳴き出したヒグラシに夕暮れとともにスズムシが続く。

季節の境目はパレットの色が徐々に混じり合うように微妙な移ろいだが、夏と秋の境は虫たちのリレーで繋がれていく。

カテゴリ:季節感, 小動物|タグ:

業務含めマイクロフォーサーズ機で困ることはほとんどなくて、強いて言えば初見のクライアントの担当者がカメラ好きだったりすると、「フルサイズじゃないんですか?」という目で見られることぐらいかw

iPhone 11 Pro

雑誌のグラビアでキレイなオネイサンでも撮るなら35mm版の85mm辺りの大口径レンズが常道だが、そんなポートレートの依頼でもない限り背景が無闇矢鱈にボケるのは一般的な商業写真ではご法度なので、絞らなくても被写界深度が得られるマイクロフォーサーズのほうが適している。

画質はセンサーサイズが大きい35mm版のほうが良い!という論調があるのは否定はしないが、実際の印刷物に仕上がった成果物を見て、センサーサイズを看破できる人はほとんどいないと断言しても良い。

iPhone 11 Pro

ということで、柄が大きく見た目の押しが強いE-M1Xは、商業分野でも取材用としては最強なのである。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO / E-M1系のライブコンポジット撮影は飛び道具

ただ、そんなマイクロフォーサーズが誰の目から見ても不利であるのは高感度性能である。これに関しては画素辺りの面積が広いほうが集光に関して有利なのは自明の理なので、夜景や薄暗いところでの撮影では分が悪い。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO / E-M1系は夜景の手持ち撮影はお手の物

業務でもない限り個人的に夜景を撮ることはないが、生きもの撮影では朝夕や林内など光が十分でないケースは多々あって、そういう場面では35mm版のセンサーサイズは有利だと思う。

それでも今さら高価で巨大な超望遠レンズを担ぐことを良しとはしないので、小型軽量で山野を自由に動き回れるマイクロフォーサーズバンザイの主義を変えるつもりはサラサラなく、まあ高感度性能はそのアクティブ性能とのバーターと思って諦めているのが実際のところだ。

が、この春、その芳しくない高感度性能に救いの手が差し伸べられた。それがDxO PureRAWというRAW現像ソフト..正確にはレタッチ前のプレ現像的な位置付け..である。

DxOはディープラーニングによるAI技術である「DeepPRIME」を用いてデモザイキング..RGBの画素混合の過程でノイズを低減する..を行うことで、純正の現像処理では実現できないノイズ除去を実現しているのである。

難しい話はさておき、実際に結果を見てみるのがわかりやすい。

何れもデータとして共通しているのはパナのG9PROとパナライカ100-400で、ISOは通常ではまず使わないISO12800である。左が純正のJPEGで右がDxOの現像結果で、中央のスライダーを移動させると比較できる。


拡大画像 ビフォア / アフター

拡大画像 ビフォア / アフター

拡大画像 ビフォア / アフター

どうだろう、ISO12800の高感度ノイズがここまで劇的に低減されるのは驚異的ではないか。Photoshopでもノイズを低減できるが、引き換えに解像感が失われてベタッとした結果になるが、DxOにはそれが見られない。

むしろ解像感は増していて、何より不自然さがないのが良い。まだ試していないが、これなら恐らくISO25600でも十分使えるのではないかと想像できる。

独立した別フローなのでPCに取り込んでからの後処理になるが、正直ここまでノイズレスになるのであれば、マイクロフォーサーズの弱点をカバーして俄然その優位性が引き立ってくると言えよう。

尚、DxOはRAWデータを対象とするので、メーカー側で対応したプロファイルが用意される必要があるが、今のところ手持ちの機材はすべて対応済みであった。

ただ、手放しで良いことばかりではなく、現像速度はPCの性能に依存する。マイクロフォーサーズの2000万画素程度なら1〜2分と言ったところだが、GFX100Sの1億画素で試してみたら、うちの古いMac(2.5 GHz Core i7 16GB)では5分近く処理に時間がかかった。

まあ毎時必要な処理ではないのでそう気にすることもないが、それでも近々のM1Macの導入は待ったなしなのは間違いないな。

カテゴリ:写真・カメラ|タグ:

これで何度目かという「何となく緊急っぽい宣言」が発出されるそうだ。発出などと言うと大層な物言いだが、まあ他に言うこともないのでそんな感じで言ってみた、といった程度のものだだろうな。

すでにその何とか宣言に入っているところもあり、またマンボウが呑気に泳いでいるところもありで、もはやこの国の緊急とは一体何を指しているのかさえ誰も分からない有り様である。

昨晩もうっかりバカの茶番会見を見てしまったが、一体何を言っているのか何が言いたいのか、相変わらずフガフガと要領を得ない意味不明な口上にはため息しか出ない。

記者から新たな策を問われ、「テレビで五輪を観る」と言ったのを聞いた時は、ちゃぶ台をひっくり返す星一徹の気持ちがよくわかったよw

他の誰に代わっても同じだという論調が世間にはあるようだが、それはあくまで推測の類でしかなく、前と現のバカソーリとその一派がこの有事に際して無能であることは紛れもない事実なので、そこはよく理解しておいたほうが良いな。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S. / スジグロシロチョウ

梅雨明けしたのにも関わらず、終日晴れていたのは数えるほどしかなく、7月後半は午後か夜半には必ず雨が降っていた印象しかない。

五輪で盛り上がる東京周辺の猛暑具合とは裏腹に、日中こそ扇風機を回すことあれど、夜は窓を開けて寝ることはない。うっかりそんなことすれば明け方に寒さで目を覚ます、それこそ緊急事態だw

未だうちでエアコンの恩恵を受けているのは日中留守番するネコ様だけだw

雲海という単語は俳句の世界では夏または晩夏の季語であるが、雲海自体は季節を問わず発生する。

原理的には夜間に雨が降り、翌朝晴れて放射冷却でその湿気が冷やされ、空気中の水分が飽和すると霧となるが、それを上から見下ろす眺めを雲海と呼ぶことになる。まあ言ってしまえばただの霧ということ。

雲海は高いところからでないと景色としては望めないので、山の上から見下ろすというシチュエーションが必要だが、登山などというレクリエーションは近代になって以降の話なので、昔は信仰のために山に登ってそこで眺めた景色がまさにそれということ。

なので昔の俳句で雲海にちなんだものは、ほぼ行者さんの心象を歌ったものということになる。

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

標高600m〜800m程度ある赤城高原からは、隣接する利根沼田を見下ろすことになるので、坂東太郎こと利根川と片品川に侵食された河岸段丘で発生する雲海..下界では川霧となる..は珍しいことではない。

昨晩強く雨が降ったので予想はしていたが、今朝も雲海が見られた。ただ、今日の霧はいつもより100m以上高く漂っていたかな。

カテゴリ:気象・天体|タグ:

アスリートたちの活躍で金メダルの獲得数に脳天気な国民は日々一喜一憂しているが、それをはるかに凌駕する勢いで新コロナの感染者数が増加している。

県を跨いだ移動は自粛して控えろと国も自治体も言うが、そりゃどう考えても無理だろう。なんたって世界中の200を超える国々から様々な人々が大挙してやって来ているんだからな。

昨日は全国で一気に9000人を数えるに至り、関係者やマスゴミは大騒ぎだが、それでも無能政府は「五輪が感染を広げているわけではない」と未だに強弁する有り様。

発症までに最大2週間のタイムラグがあるので、五輪が始まってまだ1週間経ってない昨日の時点での感染者数は五輪以前のものと判断できようが、そもそもそれ以前からすでに世界中から五輪関係者が入国してきているので、バカでなければ「五輪は関係ない」などと言えるわけもなかろう。

こうなると未だに遅々として進まないワクチン接種が問題だ。絶対的な数が足りてないこともさることながら、接種する順番を完全に誤ったと言っていいだろう。

重症化するという理由で高齢者優先で始めたわけ..個人的には秋の衆院選の票目当てと見ているが..だが、現在世界中で猛威を振るうデルタ株相手では年齢を問わずに若い人でも重症化することが判っているので、今となっては年齢で優先順位を付けても無意味だったということになる。

当初から言われていたように、エッセンシャルワーカーを始めとして、工場や流通それに対面の接客を要するサービス業など労働世代を中心に接種を進めれば、リモートの無理強いや自宅待機などせずに経済を回しつつ感染拡大を抑えることができたはずである。

もうしわけないが現役世代ではない年寄りには家でジッと我慢してもらえば良いのである。何より年寄りのほうが大本営発表など何かとお上の言うことはありがたくよく聞くしね。

今となっては時既に遅しではあるが、公平にとか言って自治体任せにする前に、職域接種を優先すべきだったろうな。そうすれば五輪も多少は人を入れて開催できたろうし。

とにもかくにも、今も昔も兵站に関してまったく無能なのが我が国の情けないところだ。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

今年は地区の草刈りのタイミングが悪かったようで、例年ならそこかしこで見られるヒルガオなど野草の花が少ない。

もちろんまだこれから咲き始めるものもあるとは思うが、そのせいかチョウの数も少ない印象だ。

カテゴリ:独り言, 花・植物|タグ: