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業務含めマイクロフォーサーズ機で困ることはほとんどなくて、強いて言えば初見のクライアントの担当者がカメラ好きだったりすると、「フルサイズじゃないんですか?」という目で見られることぐらいかw

iPhone 11 Pro

雑誌のグラビアでキレイなオネイサンでも撮るなら35mm版の85mm辺りの大口径レンズが常道だが、そんなポートレートの依頼でもない限り背景が無闇矢鱈にボケるのは一般的な商業写真ではご法度なので、絞らなくても被写界深度が得られるマイクロフォーサーズのほうが適している。

画質はセンサーサイズが大きい35mm版のほうが良い!という論調があるのは否定はしないが、実際の印刷物に仕上がった成果物を見て、センサーサイズを看破できる人はほとんどいないと断言しても良い。

iPhone 11 Pro

ということで、柄が大きく見た目の押しが強いE-M1Xは、商業分野でも取材用としては最強なのである。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO / E-M1系のライブコンポジット撮影は飛び道具

ただ、そんなマイクロフォーサーズが誰の目から見ても不利であるのは高感度性能である。これに関しては画素辺りの面積が広いほうが集光に関して有利なのは自明の理なので、夜景や薄暗いところでの撮影では分が悪い。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO / E-M1系は夜景の手持ち撮影はお手の物

業務でもない限り個人的に夜景を撮ることはないが、生きもの撮影では朝夕や林内など光が十分でないケースは多々あって、そういう場面では35mm版のセンサーサイズは有利だと思う。

それでも今さら高価で巨大な超望遠レンズを担ぐことを良しとはしないので、小型軽量で山野を自由に動き回れるマイクロフォーサーズバンザイの主義を変えるつもりはサラサラなく、まあ高感度性能はそのアクティブ性能とのバーターと思って諦めているのが実際のところだ。

が、この春、その芳しくない高感度性能に救いの手が差し伸べられた。それがDxO PureRAWというRAW現像ソフト..正確にはレタッチ前のプレ現像的な位置付け..である。

DxOはディープラーニングによるAI技術である「DeepPRIME」を用いてデモザイキング..RGBの画素混合の過程でノイズを低減する..を行うことで、純正の現像処理では実現できないノイズ除去を実現しているのである。

難しい話はさておき、実際に結果を見てみるのがわかりやすい。

何れもデータとして共通しているのはパナのG9PROとパナライカ100-400で、ISOは通常ではまず使わないISO12800である。左が純正のJPEGで右がDxOの現像結果で、中央のスライダーを移動させると比較できる。


拡大画像 ビフォア / アフター

拡大画像 ビフォア / アフター

拡大画像 ビフォア / アフター

どうだろう、ISO12800の高感度ノイズがここまで劇的に低減されるのは驚異的ではないか。Photoshopでもノイズを低減できるが、引き換えに解像感が失われてベタッとした結果になるが、DxOにはそれが見られない。

むしろ解像感は増していて、何より不自然さがないのが良い。まだ試していないが、これなら恐らくISO25600でも十分使えるのではないかと想像できる。

独立した別フローなのでPCに取り込んでからの後処理になるが、正直ここまでノイズレスになるのであれば、マイクロフォーサーズの弱点をカバーして俄然その優位性が引き立ってくると言えよう。

尚、DxOはRAWデータを対象とするので、メーカー側で対応したプロファイルが用意される必要があるが、今のところ手持ちの機材はすべて対応済みであった。

ただ、手放しで良いことばかりではなく、現像速度はPCの性能に依存する。マイクロフォーサーズの2000万画素程度なら1〜2分と言ったところだが、GFX100Sの1億画素で試してみたら、うちの古いMac(2.5 GHz Core i7 16GB)では5分近く処理に時間がかかった。

まあ毎時必要な処理ではないのでそう気にすることもないが、それでも近々のM1Macの導入は待ったなしなのは間違いないな。

カテゴリ:写真・カメラ|タグ:
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