近所に生息はしているが、シジュウカラやヤマガラと違って家の周囲で見かけることはないのがコガラ。今日は珍しく近くの雑木林で見かけたところをパチリ。
地味な種類だが、個人的には好きな鳥である。
XF70-300は1.4倍のテレコンかませると35mm版換算で630mm相当となる。
普段マイクロフォーサーズのED300PROを1200mm相当で振り回している身からすると若干物足りない感はあるが、このコンパクトサイズなら文句の付けどころもあるまいて。
言うほどは超広角レンズを多用するほうではないが、やはり撮れるのと撮れないのとではアングルのバリエーションが違ってくる。
風景を引きで撮るケースで使うことはほぼないが、パースの広がりを意識しつつグッと寄るのが正しい使い方だろう。
しかしシグマのレンズの優秀さには舌を巻く。これまでの意識はまさに食わず嫌いとはよく言ったものだ。
中判ミラーレスカメラとしてGFXが市場に出てきて4年が経つ。
そんなGFXも高額商品でニッチマーケットを狙ってきているため、交換レンズのバリエーションが少ない、というよりほとんど無いので選択肢が限られるのがウィークポイントである。
フジも毎年新しいGマウントレンズを発表してきて、35mm版換算で18mmから200mm相当まで一応は一通り揃ってきているが、3本あるうちのズームレンズに超広角ズームがないのが当初より指摘されている問題である。
GF23mmが35mm換算で18mm相当の最広角扱いとなるが、潰しの効かない単焦点であること、作例を見て画質が優れているのは分かるものの、何より貧乏人には本体以上に割高感があるのは否定できないw
そんなGFXであるが、ミラーレスカメラなのでフランジバックが短く、各社一眼レフの交換レンズを流用できる。ただ、センサーサイズが35mm版より1.7倍大きいので、イメージサークルが狭いレンズはクロップなしでは使えないことは先日記事にした通りだ。
そこで登場するのがレンズマウントを変換できるマウントアダプターである。
GFXは中華製を中心に意外にも多数のマウントアダプターが用意されているが、これは前述のメーカー自他ともに認める「交換レンズが少ない」状況を鑑みてのことだろう。
先日の記事ではキヤノンFDマウントだったので、電気接点のないそれこそただの変換リングだったが、 AFであるEFマウントレンズを使いたいので今回はAFが動作する電気接点のあるタイプを所望。
海外含めネットで色々調査した結果、マイクロフォーサーズとEFマウントの変換でもお世話になっているKIPON製をチョイス。
Metabones製が良いというのを海外のサイトで情報を得ているが、今のところ国内では流通していないのと、KIPONは一説にはメーカー毎に各社から個別にインターフェイスの仕様を正規に入手して対応しているという話もあって、とりあえずそこを信じてみることにしてみた次第。
超広角ズームとして選択したのはシグマの14-24mm F2.8(EFマウント版)。画質優先を目指す同社Artブランドである。
仕事仲間に使っている人がいるので実物は見て知ってはいたが、こうしてみると大きさは半端ないサイズである。特に重さが1.2kgもあって結構な重量感だが、まあこの点は他のGFレンズも似たようなものではある。
それにしても、市場は35mmフルサイズ百花繚乱だが、世の中の人はみんなこんなでかいレンズを使っているのかと、生粋のマイクロフォーサーズ・APS-Cユーザーである拙者などは思うのであるw
まずは広角端の14mmを試す。GFXでは約11mm相当という超の上に超が付きそう広角となるが、想像通り周辺が見事にケラれる。
ただ、これはイメージサークルの不適合からくる周辺減光というよりも、出目金レンズに対応した特徴ある花形フードが原因であることは何となく想像できる。
ではノーマルのままどこまでズームすればケラれないかであるが、試した限りでは20mm付近より望遠側では問題ないようだ。
写真一枚目のズーム位置通りギリギリ許容できるのは20mmの少し手前で、この位置で撮るとEXIFでは19mmと記録され、35mm版換算で約15mm相当となり、個人的には必要十分な超広角レンズと言える。
余談だが、KIPONが秀逸なのはEXIFへの情報記録が正確な点である。レンズ名は当然のこと、焦点距離は実数と35mm換算の双方が記録される。
どうしても額面通りズームレンジ全域を使いたければ、例の35mmフォーマットモードが有効。画素数が6000万画素に減るものの、このレンズ本来のスペック通りに運用可能だ。
GFX100Sが1億画素カメラなので、6000万画素だと画素数が減ってしまった印象があるが、それでも高画素機であることは間違いないんだけどねw
個人的イチオシのパノラマモードで65:24だとさらに1mm広げることができるので、35mm版で約14mm相当までイケるかな。
Artの噂通りの高画質は1億画素のハイレゾでもいかんなく発揮されている。直線が真っ直ぐ写るゼロディストーションが謳い文句だが、周辺部まできっちりと解像する様はさすがだ。
正直そこまで期待していなかったのが本音だが、某C社の超広角Lズームよりシグマのほうが優秀というのは、価格差を考えるとすごいことである。
ただ、運用上AFはやや難あり。日中の光が潤沢に回っている状況ではそれほどではないが、朝夕の光量不足の時間帯ではなかなか合焦しないケースが目立つ。
純正レンズでは何の迷いもなくスパッと決まるシーンでも、ジーコジーコとモーター駆動してレンズ群が行ったり来たりするのは精神衛生上あまりよろしくない。もちろんこれは本レンズのAF性能が悪いのではなく、中華製のマウントアダプターを間に挟んでいることで、本来AF測距に必要な情報が不足しているのではないかと推察できる。
迷い出したらすぐにMFに切り替えるか、AFが合焦しやすいところを見つけてそこでピンを合わせておいてから再フレーミングするのが吉。超広角レンズなのでそれが許されるのだし。
最後に余談。これは試していないのでネタということになるが、本レンズはメーカーが用意している公式改造で特徴ある花形フードをそっくり外すことができる。
つまり出目金が完全に露出した状態になるわけで、これはマルチカム対応でレンズ間の干渉を防ぐのが目的であるようだが、同改造でフードを外せば写真二枚目のケラれが無くなるのではないかと想像している。
そうすると35mm版換算で約11mm相当とズーム全域が使える可能性が出てくる。
フジはGマウントレンズのロードマップを公開しているが、そこには記載されていないものの、年内にズームレンズをもう1本発売するような話をしているので、それが超広角ズームであればその広角端次第ではシグマの同改造を受けてみたいと思う。
春の花は黄色から始まる。ロウバイ、スイセンと続いて今はダンコウバイが山の端の雑木林を賑わしている。
そんな早春の黄色を少しハイキー気味で。
ラージフォーマットとAPS-Cという面積比で4倍近く異なるセンサーなのに、同じフィルムシミュレーションを使う限りGFX100SとX-T4は同じ色の傾向を示す。
画素数が多くなれば入力される受光量、つまり情報量が多くなるので、データを平均化するなどの定量的な処理はその分頭を使う必要があるのは自明の理。
GFXに限った話ではないが、高画素機の演算処理能力は高速連写機のそれ同様、相当にパワーが必要ということだ。
カラスは雑食のように言われていてそれは概ね間違ってはいないが、猛禽類同様に肉食が基本であるため、捕食活動も普通に行う。
少し離れた対岸の水際でハシボソガラスがひとしきり行ったり来たりしていて、おもむろにくちばしを水の中に突っ込んだので、てっきり水でも飲むのかと思ったが..
しばらくもぞもぞと難儀していたが、水の中から引き上げたのはどうやらザリガニのようである。泥まみれなので種は不明だが、農業用水の池なんでアメリカザリガニだろうね。
この後は傍らにやって来たもう1羽と取り合いを始めたが、結局引き上げた当人がくわえて飛び去っていった。
ちなみにザリガニは英語でCrowならぬCrawfishだ。
赤城高原でもウグイスの初鳴きを確認。世の中の桜開花の報と同様、当地での初鳴き確認も一週間程度早い。
ちなみに同じように春が早かった昨年は3月23日だったようだ。
さすがに桜の開花はまだ先の話だが、ソメイヨシノの花芽は結構膨らんできているので、この後日中の気温が高い日が続くと、桜の開花もそれなりに早いかもしれない。
早春の野草であるホトケノザは路傍ですでに元気が良いが、こちらは雪解けの時点で花をつけていたので、昨日今日咲いたという話ではない。
時間をやりくりして「シン・エヴァンゲリオン劇場版」を観てきた。
ヤマト・ガンダム世代とあって、テレビシリーズをリアルで観ていなかったこともあり、それほど本シリーズに思い入れはないが、続き物の完結編とあっては観ておかねばなるまい。
ネタバレご法度なのでストーリーについての評は控えるが、想像していたのとは真逆の結末であったことは確か。それに回収されてない伏線があった..それどころか謎が増えていたぞw..が、それでも一応筋は通したことになるのだろうね。
尚、昨日NHKで放送された「プロフェッショナル 仕事の流儀」を観ておくと、いろいろ演出意図が理解できるシーンがあるぞ。
最初にエヴァンゲリオンを観た時に感じたことで、前述のNHKの番組内で庵野本人も言っていることだが、同作品が他のアニメーションと決定的に異なる点はカメラアングルにある。
本来アニメは自在にシーンを描くことができるはずが、多くのアニメでは意外に人目線から外れるようなアングルや視点移動は少ない。
実写映画でも同監督作品のシン・ゴジラを意識して観るとよく分かるが、寄ったり引いたり見上げたり見下ろしたりとにかくカメラアングルについては自由自在である。
この辺りのカメラワークは映像作品だけでなく、写真の分野でも手法として取り入れるのは面白いだろうね。