月別アーカイブ : 2021/05

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皐月が暮れる

2021/5/31

FUJIFILM GFX100S / GF45-100mmF4 R LM OIS WR / Velvia

暮れゆく月末

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月末モードに突入中で多忙を極めるため、先日のホオジロ同様にこれまた顔見知りのヒバリに登場を願う。

なぜヒバリなのかにあまり深い意味はないが、ちょっと前に漫画家の江口寿史氏の話をTwitterで見かけ、なんとなく「ストップ!! ひばりくん!」を思い出したため。

昨今はLGBTが何かと世間の話題に上るが、同漫画は主人公がトランスジェンダーの美少年という設定で、30年近く前にすでに先を行っていた作品だったと記憶。

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS + MC-14

縄張りにライバルが侵入するとシュワッチとばかりにすかさずスクランブルに向かう雄。

そのタイミングで偶然農耕車が走っていて「危ない!」と思うこともしばしばあるが、まあ大抵は直前で避けきれているようだ。

特に路上でバトる時は周囲をよく注意しようぜ、ひばりくんw

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陽炎との闘い

2021/5/29

よく晴れた屋外で超望遠レンズを使って離れた被写体を撮ると、それはもう陽炎との闘いと言っても良い。

カメラ親父が「俺の長玉はフローライトにUDガラス使いまくりだから写りは最高さ!」などと自慢の白レンズでいきがって見せても、光学式である以上、大気のゆらぎという自然の摂理の前では無力である。

さらにこちとら天狗様の記録用に超が3つぐらい付く超望遠システムを使っているので、陽炎などもはや割り切って撮るしかない無我の境地である。

天狗様に限らず、観察対象が谷を挟んだ対岸の尾根上を飛ぶなど日常茶飯事だが、揺らぐ視界の中でピンを合わせることは職人技でしかないなし得ない世界なのだ。

LUMIX S5 / Super Telephoto System / APS-C 約4500mm相当

裸地..作付け前の畑..を跨いで約60mほど離れた灌木帯でさえずっていたウグイス。

晴天時ならたとえ冬でも地面の露出した畑など陽炎の発生源以外何者でもないが、この日はいわゆる曇天で、寒冷前線が本州に入ってきて気温も低かったため、奇跡的に陽炎の影響をほとんど受けることがなかったようだ。

S5の4K60Pデータのクリアさも期待通りで、この超望遠システムで使っているマスターレンズの性能の高さを推し量るにはちょうど良い条件であった。

萌黄から緑へ

2021/5/28

以前はGH5を使っていた時期もあったが、いくつかの理由でG9PROに乗り換えている。

正当な後継であるGH6の前に登場するGH5IIでは、そのG9に乗り換えた最大の理由であるUSB給電への対応がなされ、しかもバッテリーがDMW-BLK22に変わってS5と共用できるようだ。

S5と同時に運用することを考えるとこれだけでも魅力的ではあるが、ここはやはりおとなしくGH6の4K120Pを待つべきだろう。

年内にオリンパスもE-M1系の後継機を出すアナウンスをしているので、今年の後半はマイクロフォーサーズが面白くなりそうである。

と、そう言えばG9にも新ファームが出るそうで、S5で重宝している録画中の赤枠インジケータが表示されるとのこと。こういう既存モデルへの手堅いファームアップはさすがパナである。

FUJIFILM GFX100S / GF30mmF3.5 R WR / PROVIA
FUJIFILM GFX100S / GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR / PROVIA

FUJIFILM GFX100S / GF63mmF2.8 R WR / PROVIA
FUJIFILM GFX100S / GF63mmF2.8 R WR / PROVIA + カラークロームブルー

梅雨の訪れと同時に森が萌黄の世界から緑一色へと移り変わった印象。

そして昨日今日と朝は冷え込んだ赤城高原だが、朝からエゾハルゼミが鳴き始め、いよいよ季節が初夏へ動き出し始めた。

某社によるITエンジニアのアンケート結果というのを見た。

対象は日本全国のITエンジニア約400名とのことで、「理想の開発環境に関するツール・サービス調査」という触れ込みだったか。そもそも「日本全国のITエンジニア」という括りが本当に平均的なものなのか怪しい調査だな。

まず最初から疑問符がついたのが使いたいOSで、Windows約90%、Mac約10%というのである。もうこの時点で相当に偏った「ITエンジニア」からサンプリングしたんだなと思われても仕方ない。

少なくても拙者の周りはまったくその逆であり、Mac使いがほとんどである。もちろん拙者自身もBtoB系でエンタープライズな開発ではWindowsを使うが、その際の選択の自由はこちらは持ってない。

元請けさんの大メーカー辺りの大部屋ででもない限り、Windowsを理想とする輩が90%もいるというのは考えられない。少なくても自分の意志で開発環境を選べるフリーランスのエンジニアならMacを選ぶのが普通である。

ただ、この疑問は使いたいチャットツールで約56%がTeams、業界の代名詞とも言うべきSlackが約14%というのを見てまあ納得はする。TeamsはMicrosoft製なので、Office365を導入して連携していればチャットツールとして採用されるのは必然であり、そういう意味で企業所属のITエンジニアが対象なんだろうなと。

ちなみにTeamsはこのコロナ禍で一斉を風靡しているWeb会議ツールのZoomをも上回っている..Tesms約39%、Zoom約28%..ので、そのことでも前述の想定を裏付けるというものだ。

ともかくもこの手のアンケートというのはどんな人を対象にしたのか、本当に不作意だったのかをはっきりさせてもらいたいものである。

まあ我々のような末端のフリーランスなど端から対象外なのだろうが、20億もの税金使って発注され、日付チェックすらしていないようなWebシステム..某衛省が最近発注したアレなw..の開発者風情を集めてアンケートとって、さあこれが日本の実態ですみたいな大風呂敷は止めてほしいね。

Google Pixel 5

フリーランスをナメてもらっては困る。我々のような突発的な案件にも対応できる能力こそ、IT土方業界を下支えしているのを忘れてもらっては困る。

いつでも突然依頼でき、そして必要なくなればいつでも適当にすっぱり切り捨てられる立場こそ、業界は重宝しているはず。

拙者は長らくフリーのエンジニアとしてやってきているが、プロ意識はそこらのサラリーマンエンジニアとは一線を画していると自負している。

だからこそこうして今日もプロらしく昼飯は外でPROを冠したものを頂いているのである。仕事は内勤でなく裏仕事の現場だけどw

カテゴリ:独り言

GH6は5.7Kか

2021/5/26

先日パナが発表したGH5IIと、同時に開発発表された後継機のGH6に関して情報を見る限り、マイクロフォーサーズについては4Kに集中し、8Kは35mm版のSシリーズで行く方針のようだ。

やはり噂通りマイクロフォーサーズでは8Kを実現できるセンサーの調達が難しいのだろう。

理屈の上では最低でも3300万画素ないと8Kは実現できないが、極小画素による画質低下との兼ね合いを考えると現時点では2400万画素辺りに落ち着いて、6K..ちょっと足らないが..辺りで手を打つ算段のようだ。

その分、大きなセンサーでは当分実現できそうにない4K/60Pの無制限記録..GH5IIもUSB給電に対応したし..だとか、4K/120P 10bit搭載のほうが現実的な解ということだな。

どこぞのメーカーのように奇をてらったなんちゃって8Kで話題先行するのではなく、確実に動作する仕様を実現するというのはいかにもパナらしい。

確実に動作と言えば、この冬登場したソニーα1も8K記録を売りにしているが、果たしてこの夏の暑さの中どこまで満足な結果を出せるものか観ものである。個人的にはどこぞのメーカーさんのR5と大差ないのではないかと勘ぐっているw

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

梅雨の晴れ間に少し標高の高いところへ。標高1500mを超えていることもあって何とも肌寒い日だった。

コルリやルリビタキ鳴く標高1300m前後ではヤマツツジはまだこれからで、ミツバツツジがちょうど良い感じに咲いていた。

ただ欲張って高く登りすぎて見下ろしになってしまって、肝心の天狗様を探すのはちょっと大変だったな。

オオタカと並んで里山のタカとして知られるサシバ。

ただ、もともと低地の人里近くに好んで生息しているのではなく、食性が湿性環境に依存しているので、結果的に水田地帯に適応して定着しているというのが実情だろう。

生息環境もチュウヒが好むようないわゆる湿原や河川敷ではなく、営巣林に適した森の中の湿地、つまり谷地を好む。

人が稲作のために水源と隣接する谷地に棚田を作り出して以降、結果的に人里近い水田地帯で繁殖活動を行うようになっている。

我々ワシ屋にすれば、どちらかと言えばサシバは雪山の谷筋の中で営巣するイメージが強く、実際の生息数も世間で言われているような里山環境よりは圧倒的に山中のほうが多いだろう。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-20

ピックィーというその独特の鳴き声とともに、奥山近くの谷間を飛ぶサシバ。

猛禽類は小型になるほど性格が強気になっていくが、このサシバも例外ではなく、そのけたたましいほどの勢いの前にはクマタカも逃げ惑う。

そして時には果敢に天狗様ことイヌワシにも向かっていき、気が済むまでモビングを繰り返すシーンは、この季節の奥山の風物詩的なものだ。

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早いもの勝ち

2021/5/24

このところアプリ開発でiOS・Androidのマルチプラットフォーム対応の依頼が続き、Android版は若手スタッフに依頼していたのだが、ここにきて期待のA君がオーバーフロー気味になってきたため、久しぶりに自身でAndroid Studio開いている昨今。

正確には営業サイドの仕様策定がなかなかフィックスせず、それ待ちの間にA君のスケジュールを別件で抑えられてしまったというのが実情。皆、各自で営業チャンネルを持っているので、腕の良いフリーエンジニアは早いもの勝ち的なところがあるのでこればかりは仕方なしだ。

ただそうするとアテにしていた当方が困ったことになるwので、このケースは自分でやるしか無いという多忙モード突入事案なのである。

FUJIFILM GFX100S / GF30mmF3.5 R WR / ETERNA BLEACH BYPASS

FUJIFILM GFX100S / GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR / ETERNA BLEACH BYPASS
FUJIFILM GFX100S / GF30mmF3.5 R WR(左) GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR(右) / ETERNA BLEACH BYPASS

FUJIFILM GFX100S / GF30mmF3.5 R WR / ETERNA BLEACH BYPASS

梅雨の晴れ間とは言え雨がふらないだけで天候はスッキリしない。艶やかな季節ではあるが、こんな時は逆に銀残しがいい感じになる。

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緑は青い

2021/5/23

今年はキビタキがあまり林縁部に近いところに出てこない代わりに、アオジをよく見かける。

アオジも比較的高い木の梢でさえずることが多いが、それはビンズイほどでもなく、林内中層の目線ぐらいの高さでもよく鳴いている。

双方とも音質もよく似ていて、時々聞き間違えてしまうこともある。

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS + MC-14

アオジを見ると、高校生の頃に後輩が「ミドリジ」じゃね?と言っていたのを思い出す。

緑色のイモムシのことを青虫と言ったり、緑色の若いリンゴを青りんごと言ったりと、昔の人は緑を青に分類していたので、アオジ(青鵐)もそんな関係だと思われる。

そう言えば春は若い緑のイメージがあるが、若い時代を青春というのも似たようなことかな。

アオアシシギのようにどう見ても脚が青にもましてや緑にも見えないのに、キアシシギよりは青っぽいよね的に分類の便宜上アオが付くよりはマシかもね。

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ビンズイの件といい、この春は以前にない例外的な観察事例が起きているが、今朝は近所で青い鳥を確認してしまった。

赤城高原は朝から霧が巻いていたのだが、ガスを通してどこからかキビタキのさえずりに混じって麗しい三鳴鳥の声が聞こてくるではないか。まさか空耳?と思いつつも確かにオオルリのさえずりなのである。

声を頼りに歩いていくと音源は近所の農道脇の雑木林で、この環境はどう見てもオオルリ好みではない。どちらかと言えばオオルリは渓流など水系に近い場所を好んで営巣するので、こんな乾ききった高原の耕作地では考えられないのだ。

程なく枝先でさえずる個体を見つけるが、さてここで繁殖する気があるのか、果たしてただの通りすがりなのか、でも雌がいなけりゃ繁殖もなにもないので、若い個体が気まぐれに鳴いてみているだけっていうところかな。

ちなみにおらが村でも利根川や片品川に近い谷筋ならオオルリは普通に見られるが、家の周囲で「生きた」オオルリは初記録である。

Google Pixel 5

そう、生きたオオルリは初記録だったが、実は「死んだ」オオルリはちょっと前に家の敷地内で確認済みだったりする。

GW中の話だが、この日は前日の晩から明け方まで割と大風だったので、恐らく明け方近くに風に煽られたかで1Fの窓に衝突したようである。まあいわゆるバードストライクだね。

それでも鳥インフルの可能性もゼロではないので直接触れることはしなかったが、我が家のマメさんは見たこともない青い鳥に興味しんしんなのであるw

青い鳥で余談だが、チルチルとミチル兄弟が幸せを求めて青い鳥を探す旅の童話は有名だが、探し歩くのは確かに青い鳥で正しいのだが、結果的に探していた鳥は家で飼っていた籠の中の鳥だったというオチである。

しかも飼っていたのはハトの仲間..原文ではTourterelleなのでキジバトだ..だったので、オオルリのような小鳥ではなかったらしい。

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