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野生の生きものが人馴れする時、その多くは餌付けされているなど生活面で依存または期待しているケースがほとんどだ。

例外として、種が受け継がれきた中で人から迫害された記憶のないDNAを持っていれば、例えばライチョウのように人を恐れない種も見られる。

修験者のような特殊な例を除けば、一般の人が登山をするようになったのは歴史的に見ても近代に入ってからなので、3000m級の高山に生息するライチョウが人の存在を気にしないのは当然の話しだ。

ライチョウの場合は種の性質として人を気にしないわけだが、人の生活圏に生息する多くの生きものの場合はまったくその逆にあり、人を避ける、人から逃げる、人から隠れる、時によっては人を攻撃するというのはまあ普通のことであろう。

ただ、野生の生きものにも個体差があるので、個体として人を気にしないケースも時折見られる。

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

このホオジロは恐らくそのケースに当てはまりそう。

路傍で一筆啓上仕り候とやっているところに通りがかっても、こちらを気にする素振りを見せないのである。試しにさえずっているところに2mほどまで接近しても、一旦は鳴き止みはするが、顔を向けて凝視しない限り逃げることはない。

ただ、その近接からカメラを向けたりするとあっけなく飛んで逃げていくが、これは見つめられる..レンズを向けることが自分に興味があることと理解しているっぽい..ことイコール捕食者のイメージが強いことの警戒感から来るものと推察する。

ホオジロは通年この場所付近で見かける..当ブログに登場するホオジロはほとんど同じ個体..が、このような行動から同じ個体であることは想像に難くない。確かな記憶ではないが、ここ3〜4年は多分入れ替わってないように思う。

ま、言ってみれば顔見知りって感じだろうかw

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS + MC-20

こちらは上の雄の連れ合いっぽい雌。

先月下旬ころからパッタリ見かけなくなったことと、雄が餌をくわえて畑脇の防風林へ入っていくのを見ているので、その辺りで営巣中なのだろう。

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