実態を伴ってないぞ
某社によるITエンジニアのアンケート結果というのを見た。
対象は日本全国のITエンジニア約400名とのことで、「理想の開発環境に関するツール・サービス調査」という触れ込みだったか。そもそも「日本全国のITエンジニア」という括りが本当に平均的なものなのか怪しい調査だな。
まず最初から疑問符がついたのが使いたいOSで、Windows約90%、Mac約10%というのである。もうこの時点で相当に偏った「ITエンジニア」からサンプリングしたんだなと思われても仕方ない。
少なくても拙者の周りはまったくその逆であり、Mac使いがほとんどである。もちろん拙者自身もBtoB系でエンタープライズな開発ではWindowsを使うが、その際の選択の自由はこちらは持ってない。
元請けさんの大メーカー辺りの大部屋ででもない限り、Windowsを理想とする輩が90%もいるというのは考えられない。少なくても自分の意志で開発環境を選べるフリーランスのエンジニアならMacを選ぶのが普通である。
ただ、この疑問は使いたいチャットツールで約56%がTeams、業界の代名詞とも言うべきSlackが約14%というのを見てまあ納得はする。TeamsはMicrosoft製なので、Office365を導入して連携していればチャットツールとして採用されるのは必然であり、そういう意味で企業所属のITエンジニアが対象なんだろうなと。
ちなみにTeamsはこのコロナ禍で一斉を風靡しているWeb会議ツールのZoomをも上回っている..Tesms約39%、Zoom約28%..ので、そのことでも前述の想定を裏付けるというものだ。
ともかくもこの手のアンケートというのはどんな人を対象にしたのか、本当に不作意だったのかをはっきりさせてもらいたいものである。
まあ我々のような末端のフリーランスなど端から対象外なのだろうが、20億もの税金使って発注され、日付チェックすらしていないようなWebシステム..某衛省が最近発注したアレなw..の開発者風情を集めてアンケートとって、さあこれが日本の実態ですみたいな大風呂敷は止めてほしいね。
フリーランスをナメてもらっては困る。我々のような突発的な案件にも対応できる能力こそ、IT土方業界を下支えしているのを忘れてもらっては困る。
いつでも突然依頼でき、そして必要なくなればいつでも適当にすっぱり切り捨てられる立場こそ、業界は重宝しているはず。
拙者は長らくフリーのエンジニアとしてやってきているが、プロ意識はそこらのサラリーマンエンジニアとは一線を画していると自負している。
だからこそこうして今日もプロらしく昼飯は外でPROを冠したものを頂いているのである。仕事は内勤でなく裏仕事の現場だけどw