ドラマは脚本次第
2019/12/16
大河ドラマ「いだてん」が昨日最終回だった。
テーマ的に視聴率は伸びないだろうというのは放送前から想定されていたと思うが、実際その通りで芳しくなかったようだ。やはり大河は室町後期の戦国絵巻物でないと視聴者がついて来ないのはデータ通りか。
個人的にも戦国と幕末の史実が好みであるが、今回はクドカンということだったので、結局最初からすべて見てしまった。そこで、言われるほど面白くないこともなく?いやいやなかなか良かったんじゃないの?というのが、後半以降の流れの率直な感想である。
クドカンワールドというのだろうか、随所に散りばめられた史実の小ネタが実によく効いていて、放送..でも実際は録画を観ていたので視聴率に貢献してないけどw..の後に毎回のようにネットでネタ元を検索してしまった。
特に日本への五輪誘致とそこに至るまでの歴史の動乱と、義務教育では決して触れることのない太平洋戦争と戦後史につながる辺りの描き方は秀逸で、学徒動員の行進と東京五輪の選手入場をオーバーラップさせているのは、今の時代に向けてグッジョブと言って良い。
来年は安定の戦国絵巻物に戻って明智光秀であるが、テーマの要素に引っ張られる大河と言えど、やはり脚本次第でドラマは面白くなるものだということをあらためて知って、さすがクドカンと溜飲が下がる思いだ。
FUJIFILM X-H1 / XF90mmF2 R LM WR / CLASSIC CHROME
先週12日が今年最後の満月だったようで、その影響で週末のふたご座流星群が今ひとつだったと知り合いがぼやいていた。
満月の月夜は意外に明るいので、長時間露光が目的の星空ハンターたちにはありがた迷惑な条件だろう。