個人的歴史的カメラ
日本カメラ財団が選定する「その年の」歴史的カメラが発表された。
この手のものは「誰が」選考するのかで評価が決まるので、カメラ雑誌のフォトコンテスト同様に絶対に普遍的にはなり得ないことを頭の片隅に入れて見るべきだろう。その内容にオヤっ?と思う選出となるカメラがあっても、それは貴方自身の問題なので概ね気にしないように。
今年の選定カメラは以下の7台(並び順は発売日順)だった。
- OLYMPUS OM-D E-M1X
- RICOH GR III
- Panasonic LUMIX S1R
- RICOH THETA Z1
- FUJIFILM GFX100
- SONY α7R IV
- SIGMA fp
それぞれの財団の選定理由はそちらを見てもらえばわかるので割愛するが、歴史的という言葉をどう捉えるかがズレている気がしないでもない。
まず少なくてもGR III、THETA Z1、α7R IVの3機種は先代モデルからの順当なスペックアップでしかないあまり面白みのないカメラなので、2019年において歴史的と判断できるとは思えない。
つぎにE-M1Xだが、これは小型軽量カメラの開発を社是とするオリンパスにとって、こんな巨大なカメラを世に送り出してしまった点で、同社にとっては確かに歴史的wだろうが、市場においてはほぼ無視されるレベルのものだろうね。
その点、3社によるアライアンス事業という新たな業界の動きを創出したS1R、レンズ交換式の民生品カメラでは世界初となる1億画素センサー搭載のGFX100、レンズ交換式では世界最小の35mmフルサイズシネマカメラとなるfpについては、2019年において歴史的と評するに相応しいと思われるぞ。と、以上は拙者のあくまで独断であることご了承いただきたい。
ではこの中からどれを手にしたいか?と問われれば、レンズ交換式カメラを初めて手にするならS1R、一億円持っていればGFX100、ローガンが無くなればfpといったところだなw
今年もたくみの里(みなかみ町)に天狗様の巨大わらアートが登場したので、銀稜の仙ノ倉山バックに記念撮影。