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やたら見づらいEVFに、何をするにもモッサリした感のあるGH3ではあるが、正直2K(フルHD)映像なら必要十分である。が、一度GH4を触ってしまうと、GH3は2世代くらい前のモデルではないかと錯覚するほどイライラする。一年少々使ってきてだいぶ稼がせてもらったが、GH3を使うことはもはや苦行以外何者でもない(苦笑)。

4K映像云々以前に、GH4はそれほど基本性能が向上していると言っても良い。EVFは下手な光学式より見やすくなり、スチルカメラとして見ても動作は実に軽快だ。あくまでEOSがメインなので、仕事のスチル撮影をGH4でこなそうとは思わないが、新しい空間認識AFとやらは、案外と動体撮影に使えるかもしれない。

一昨年、GH3は満を持してGH2の後継機として登場したわけだが、GHシリーズの四代目であるGH4を見ていると、GH3はGH4の踏み台的なモデルなんだろうなと思えてくる。変な言い方だが、GH4のために市場でのストレステスト的に世に送り出された感が見て取れるのだ。もっと穿った見方をすれば、4Kの「4」に引っ掛けてGH4とするために、その前に3を使っておく必要があったのでは?などと考えてしまう(笑)。あくまで営業的な側面が大きいが、マーケティングなんて案外そんな他愛もない要素が大きく作用するものだ。

ということで、EOS5D MarkIIIの後継機は、4K撮影を可能とするMarkⅣ(Mark4)となるとここで予言してみよう。今年は7D後継機の発売があるのでどうかとも思うが、ビデオカメラメーカーでコンシューマ市場の4K撮影機がないのはキヤノンだけになってしまっているので、発表だけは案外早いかもしれない。

20140604

4K動画から800万画素の静止画を切り出す。16:9のアスペクト比でなければ、もはや動画の1コマと看破するのは難しいだろう。