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仕事に使うにはAPS-Cやマイクロフォーサーズでは心許ない、やっぱり写真はフルサイズだとか何とか言う論調をよく聞く。

趣味の世界でアマチュアが何を言おうとそれは自由だし、むしろ大金はたいて無駄に..もとい高級志向で高い機材を揃えるのは、景気高揚の意味でも大いに意味がある。若い人は知らないだろうが、その昔は贅沢税と言われた物品税が日本にもあったほどだしね。

話が逸れたが、今どき写真を飯の種にしていて、APS-Cやマイクロフォーサーズでは仕事ができないと言うならば、それは自ら撮影技術がないことを逆宣伝しているだけなので、老婆心ながら営業センスが無いと言わざるをえない。

全倍以上の展示物の仕事..実質的な鑑賞距離を考えるとそれさえも疑問だが..でもない限り、センサーサイズの違いなどまず判らないと断言していい。仕事柄様々なカメラの画像を元に、ポスターからチラシまで印刷物の編集作業を請け負ってきているが、デジタルカメラの黎明期を除けば、未だかつてフルサイズでないから困ったことなど、ただの一度もない。

黎明期の時でさえ、フルサイズかどうかではなく絶対的な解像度の問題のほうがはるかに大きかった。そしてその解像度でさえも、雑誌なら800万画素、ポスターサイズでも倍の1600万画素もあれば、今の印刷技術を持ってすればおつりが来るほど必要十分なのである。

フルサイズで4000万画素以上などというのは、もはや自己満足のレベルでしかなく、HDDなどストレージの肥やしであり、生涯掛かってもその必要性の意義など見出すことなく消えていくことだろう。

撮影テーマが星とか夜とかとにかく暗いので常用高感度での性能が高いほうが良いという実質的な理由はさておいても、いやいや、クライアントの前で小さいカメラでは面目を保てないので、なるべく大きなカメラでおいらは仕事してまっせと主張する必要があるwとか、味のあるオールドレンズを本来の画角で隅々まで使いたいとか、まだそういった理由でフルサイズを使うと宣うほうが潔くて判りやすい。

FUJIFILM X-T2 / XF16-55mm F2.8 R LM WR

再びBLUE MOMENT。暖かいとは言ってもそれは日中の話であって、日が沈むと急速に冷え込んでいく。