不幸せの青い鳥
ビンズイの件といい、この春は以前にない例外的な観察事例が起きているが、今朝は近所で青い鳥を確認してしまった。
赤城高原は朝から霧が巻いていたのだが、ガスを通してどこからかキビタキのさえずりに混じって麗しい三鳴鳥の声が聞こてくるではないか。まさか空耳?と思いつつも確かにオオルリのさえずりなのである。
声を頼りに歩いていくと音源は近所の農道脇の雑木林で、この環境はどう見てもオオルリ好みではない。どちらかと言えばオオルリは渓流など水系に近い場所を好んで営巣するので、こんな乾ききった高原の耕作地では考えられないのだ。
程なく枝先でさえずる個体を見つけるが、さてここで繁殖する気があるのか、果たしてただの通りすがりなのか、でも雌がいなけりゃ繁殖もなにもないので、若い個体が気まぐれに鳴いてみているだけっていうところかな。
ちなみにおらが村でも利根川や片品川に近い谷筋ならオオルリは普通に見られるが、家の周囲で「生きた」オオルリは初記録である。
そう、生きたオオルリは初記録だったが、実は「死んだ」オオルリはちょっと前に家の敷地内で確認済みだったりする。
GW中の話だが、この日は前日の晩から明け方まで割と大風だったので、恐らく明け方近くに風に煽られたかで1Fの窓に衝突したようである。まあいわゆるバードストライクだね。
それでも鳥インフルの可能性もゼロではないので直接触れることはしなかったが、我が家のマメさんは見たこともない青い鳥に興味しんしんなのであるw
青い鳥で余談だが、チルチルとミチル兄弟が幸せを求めて青い鳥を探す旅の童話は有名だが、探し歩くのは確かに青い鳥で正しいのだが、結果的に探していた鳥は家で飼っていた籠の中の鳥だったというオチである。
しかも飼っていたのはハトの仲間..原文ではTourterelleなのでキジバトだ..だったので、オオルリのような小鳥ではなかったらしい。