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蛇苺

2019/7/4

ヘビが植物の実を食べることはないので、いかにも連中が出そうなところに生えているからというのが命名の由来なんだろうね。

子供の頃は毒があると頑なに信じていたwが、そんなことはなく一応食べられる。同じバラ科なので分類上はいわゆるイチゴに近い種類なのだろうが、本家のイチゴのように決して美味いものではない。

FUJIFILM X-T3 / XF16mm F1.4 R WR / ETERNA

今の季節に路傍のこの赤はよく目立つ。うちの庭に勝手に自生している露地物イチゴよりは遥かに赤くて美味そうである。

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そう言えば、オシドリはカモの仲間なので長いこと冬鳥だと思っていたが、どうやらその認識は時代遅れ?だったようだ。

つい先日、鳥屋の知り合いから、西日本では冬鳥..国内の移動組だとすれば漂鳥とも言えよう..だが中部から関東では留鳥で、東北以北では夏鳥だと聞かされて青天の霹靂。

実際にこの目でオシドリの親子を夏季に見たことはないが、確かに夏場でも山間の湖にいるのを確認はしている。その時は単なる居残り組程度の認識であったが。

それでも冬に大陸方面から渡ってくる個体群もいるので、大筋ではやはり冬鳥枠で良いような話でもあるようだが、この話は昔からそういう分類だったのか、近年そういう認識になったのか、その辺りを知りたいなぁと思う次第。

FUJIFILM X-T3 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / CLASSIC CHROME

初夏の午後遅く、北部山間の湖でオシドリの雄がさざ波を追いかけるように湖面に奇跡を残していた。

この時、日陰になる湖岸には複数の雌の姿も見ているが、やはり子連れ姿は確認できなかった。

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最初見た時は電柵に泥でもはねたのかと思っていたが、数日後に見たら蜂の巣であった。

ちょうど親バチが巣をいじっているところだったので、近づいて確認しようとするが、常にこちらに顔を向けて威嚇?っぽい素振りを見せるので、姿全体を拝めず。

アシナガバチの仲間だろうか、だったら刺されると痛いよなぁという幼児体験があるwので、とりあえず放置して離れたが、すぐ脇が畑の出入り口なので、あまり大きくなると畑主に撤去されるだろう。

農道を挟んで反対側は防風林なのに、わざわざ目立つところに巣を作ろうとするのは不思議なものである。

FUJIFILM X-T3 / XF16mm F1.4 R WR / ETERNA

XF16mmはF1.4という大口径であると同時に、フジにしては珍しく近接性能の高い寄れるレンズである。

主題を大きく写すのではなく、可能な限り主題に寄って尚且その背景をも写し込む広角マクロとして使うのが正しい使い方だ。

車窓から

2019/7/1

道路工事中の信号停止にちょうど引っ掛かってしまったので、開けてあった運転席の窓から何気に隣接する川を見下ろすと、川の流れの中にアオサギが佇んでいるのが見えた。

恐らく餌を探しているのだろうが、この連中はそういう素振りを見せないことが多いので、実際に何を考えているのかは判らない。

信号待ちは1分30秒と長かったので、後ろの席からカメラを取り出して車窓から撮ろうとした途端、身構えて即飛び立って行ってしまった。

距離は7〜80m程度は離れていたと思うが、両脇が狭まっていたので、それなりに警戒して漁をしていたのだろう。水面自体は護岸よりかなり低く、恐らく向こうからは拙者だけが目立って見えていたと思われる。

FUJIFILM X-T3 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / PROVIA

何となく予感が無いわけではなかったので、構える前にプリ連写の設定にしておいたので功を奏した。横位置で、いや川の流れを縦位置でとやっているうち刹那に飛び立ったのでね。

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1億夢遊病

2019/6/30

フジの1億画素カメラ(GFX100)が売れているらしい。どこの店にも店頭在庫なく、軒並み入荷待ちと言うから驚きだ。

そもそも数を作ってなく流通自体知れたものだろうから、売れ過ぎてというほどのこともないのだろうが、百万超えのカメラが品不足というのは貧乏人には驚きの話だ。

春頃に発症していたGR病はその後沈静化して快方に向かっているのだが、梅雨に入る頃から気がつくと1億画素をネットで検索し始める1億夢遊病の兆候が出始めていて怖いw

さて、1億画素も要らないというのは十分な買わない理由となるが、フジもセールスポイントにしている通り、1億画素もあるとトリミング耐性の高さに関しては十分な説得力がある。たかだか?4000万画素少々のフルサイズ機で同じことを言われてもふーんだが、1億画素というのはそれだけインパクトがある。

何しろGFX100のセンサーをフルサイズ相当にトリミングしても、6000万画素も残るのだから言わずもがなだろう。

コマーシャル系と違って野生動物を撮るのに超望遠レンズの存在は欠かせないが、GFXに某C社のEFレンズを利用できるアダプターも出回っているので、例えばEF800mmとかEF600mmを6000万画素のフルサイズカメラとしても使えるのだから、見方によってはお買い得感は高いかも。

ちなみにGレンズで最も望遠はGF250mmで、これは35mmフルサイズ換算で200mm相当になるが、これで撮影した画像を800mm相当の画角までトリミングしても約600万画素残る計算になるので、雑誌や図鑑程度なら十分に使える計算になる。

いやいやまてまて、そんな危ない計算をしてどうする。買わない理由を探していたはずなのに、いつの間にか買っても良い言い訳探しになってるぞw

FUJIFILM X-T3 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS / CLASSIC CHROME

先日の話で、拙者がレタッチを否定しているかのように受け取る向きがあるようだが、まったく否定などしていないし、むしろ仕事なのでガンガンレタッチはする。クライアントに成果物を収めるのに手を入れないことなどあり得ない。

例えば上の写真は朝の光芒を写したものだが、カメラのJPEG撮って出しでは決してこのようには写らない。もちろん撮影時に細かい撮影パラメータをいじれば撮れなくもないが、後でもできることを撮影時にわざわざする必要はない。撮る時は撮ることだけに集中が基本である。

ということで、最終出力に1億画素はまったく必要ないのだが、トリミング含めたレタッチの自由度が増すことは、仕事をする上では必ずしも無駄な話ではないということだ。

と、あれ?また1億画素の存在理由を言い始めてしまってw、うーんまあここらでお後がよろしいようで..

梅の花

2019/6/29

先週の大雨で農道に流れ出た泥の上に、梅の花一輪。場所が同じなので、先日出会ったコイツかな。

FUJIFILM X-T3 / XF16mm F1.4 R WR / ETERNA

キツネやタヌキなどイヌ科の連中と違って、本来の性分なのかそういう歩き方なのか、ノネコは案外ハッキリとした足跡を残さない。

この時は前後左右を見回しても他には見当たらないので、残した本人も不本意だったのではないだろうか。

カテゴリ:ほ乳類|タグ:,

市場動向調査とその他諸般の事情もあって、いくつかのアカウントで複数のSNS界隈をウォッチしている。

とりわけ写真関係では、こちらの意志とは関係なく..好きでフォローしているわけでなく仕事の都合上という意味ね..フォローしている誰ソレさんが読んでいます、イイねしましたみたいな投稿やリツィートも多い。

FUJIFILM X-T3 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / PROVIA

そういう中で流れてくる数々の写真を見ていると、異様に彩度の高いものが目につく。どのカメラメーカーの設定にもそのようなモードがある..キヤノンならピクチャースタイルの風景とか、フジならフィルムシミュレーションのVeviaとか..が、それ以上に明らかにPCで過剰とも言えるレタッチが施してるあることがよく分かる。

レタッチ行為とそのなれの果て自体は個人の趣味なので好きにすればいいと思うが、そういった輩に限ってメーカーにこだわり、挙句の果てにこのカメラだから撮れた、このレンズでないとこの写りは実現できないなどとコメントを添えてしまう。

FUJIFILM X-T3 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / PROVIA

素材として写真や動画を扱う立場としてハッキリ言ってしまえば、最終的な出力がレタッチが前提なら、今どきのどのメーカーのカメラ・レンズを使おうともまったく関係ないと断言できる。フルサイズかAPS-Cか、マイクロフォーサーズなどというセンサーサイズの違いもね。

メーカーのプロモでお抱えカメラマンの「xx社のxxだからこそ撮れた一枚」みたいなキャッチを読む度に、宣伝宣伝と割り切って読むことになるが、片腹痛いと思うのは拙者だけではあるまいw

FUJIFILM X-T3 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / PROVIA

ということで、仕事柄どのメーカーのカメラがオススメかという相談をよく受けるのだが、自分の好みのメーカーで選べば良いという回答しかできないのである。

強いて言えば、PCと同じで周囲に同じメーカーの製品を使っている人がいると、使い方で分からないことがあったら聞くことができるとは答えるようにしている。それに交換レンズの貸し借りもできるので、右も左も判らない初心者の場合はこの考え方がもっとも適当だろう。

FUJIFILM X-T3 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / ETERNA

SNSなどに参加している意識高い系の若い子はほっといてもフルサイズ機に行くが、鳥や昆虫など小さな生きものを狙うなど撮影目的がハッキリとしている人たちは、自然とマイクロフォーサーズ機を選ぶようである。

オリンパスはその辺りの市場動向のニーズをよく判っているフシがあるが、同じマイクロフォーサーズ陣営のパナは家電屋さんという性格もあろうが、どうも全方位で品揃えしていく傾向があるので、やや心配な面があるのは否めない。

カテゴリ:写真・カメラ

午後からシトシトと日本の梅雨明らしい雨が落ちている。

本来の梅雨とはこういった風情ある降り方をしていたはずだが、いつの頃からからまるで夏の夕立と変わり映えしない、いや、それどころか南国のスコールのような激しい降りをすることが多くなった。

シトシトならちょっとくらい濡れてもイイっかという気にもなるが、ザーっとやられるととてもそんな気分にはならない。

FUJIFILM X-T3 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS / ETERNA

朝のうちは梅雨の晴れ間で、久しぶりに谷川岳が姿を見せていた。この時期にしては珍しく、天神尾根にはまだ結構な残雪が見られる。

カテゴリ:季節感|タグ:

赤城高原に今シーズン初の避暑トンボが姿を見せた。見かけたのはナツアカネを4個体ほどだったが、これから続々と上がってくるだろう。

FUJIFILM X-T3 / XF35mm F1.4 R / PROVIA

XF35mmはそこそこ寄れて、最短撮影距離付近でも画質は問題ない。

ただ、さすがに開放付近ではピントが浅くなるので、この時はF4まで絞っている。それでもピントが来るのは背中の範囲までだが。

カテゴリ:小動物|タグ:

平気なの?

2019/6/25

田んぼの畦でよく見かける菊のような白い花はシロバナムシヨケギクといって、その名の通り除虫菊と呼ばれている。

ピレトリンという殺虫成分が抽出できるため、防虫目的で明治以降に米国から持ち込まれた帰化植物である。

戦後直後ぐらいまでは日本が栽培量で世界一だったほどで、現在国内どこに言っても見かけないことはないくらい分布が広いのはその頃の名残であろう。

英語でモスキートコイルと呼ばれる日本の蚊取り線香が、この除虫菊のピレトリンが練り込まれた線香であることはよく知られている。

FUJIFILM X-T3 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / PROVIA

虫から見たら近づきたくないように思える防虫菊だが、モンシロチョウが盛んに蜜を吸っているところを見ると、蜜には殺虫成分はないようだ。

もっとも、考えてみれば受粉を虫に頼っているのだから、当たり前と言えば当たり前の話だね。