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市場動向調査とその他諸般の事情もあって、いくつかのアカウントで複数のSNS界隈をウォッチしている。

とりわけ写真関係では、こちらの意志とは関係なく..好きでフォローしているわけでなく仕事の都合上という意味ね..フォローしている誰ソレさんが読んでいます、イイねしましたみたいな投稿やリツィートも多い。

FUJIFILM X-T3 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / PROVIA

そういう中で流れてくる数々の写真を見ていると、異様に彩度の高いものが目につく。どのカメラメーカーの設定にもそのようなモードがある..キヤノンならピクチャースタイルの風景とか、フジならフィルムシミュレーションのVeviaとか..が、それ以上に明らかにPCで過剰とも言えるレタッチが施してるあることがよく分かる。

レタッチ行為とそのなれの果て自体は個人の趣味なので好きにすればいいと思うが、そういった輩に限ってメーカーにこだわり、挙句の果てにこのカメラだから撮れた、このレンズでないとこの写りは実現できないなどとコメントを添えてしまう。

FUJIFILM X-T3 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / PROVIA

素材として写真や動画を扱う立場としてハッキリ言ってしまえば、最終的な出力がレタッチが前提なら、今どきのどのメーカーのカメラ・レンズを使おうともまったく関係ないと断言できる。フルサイズかAPS-Cか、マイクロフォーサーズなどというセンサーサイズの違いもね。

メーカーのプロモでお抱えカメラマンの「xx社のxxだからこそ撮れた一枚」みたいなキャッチを読む度に、宣伝宣伝と割り切って読むことになるが、片腹痛いと思うのは拙者だけではあるまいw

FUJIFILM X-T3 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / PROVIA

ということで、仕事柄どのメーカーのカメラがオススメかという相談をよく受けるのだが、自分の好みのメーカーで選べば良いという回答しかできないのである。

強いて言えば、PCと同じで周囲に同じメーカーの製品を使っている人がいると、使い方で分からないことがあったら聞くことができるとは答えるようにしている。それに交換レンズの貸し借りもできるので、右も左も判らない初心者の場合はこの考え方がもっとも適当だろう。

FUJIFILM X-T3 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / ETERNA

SNSなどに参加している意識高い系の若い子はほっといてもフルサイズ機に行くが、鳥や昆虫など小さな生きものを狙うなど撮影目的がハッキリとしている人たちは、自然とマイクロフォーサーズ機を選ぶようである。

オリンパスはその辺りの市場動向のニーズをよく判っているフシがあるが、同じマイクロフォーサーズ陣営のパナは家電屋さんという性格もあろうが、どうも全方位で品揃えしていく傾向があるので、やや心配な面があるのは否めない。

カテゴリ:写真・カメラ