年別アーカイブ : 2018

portfolio

赤おぼろ月

2018/7/24

D5がリコール対象で部品交換に出したところ、代車が軽のekワゴンであった。が、これがアイドリングストップ車であることを知らなかったため、いきなり信号待ちでエンジンが停止してちょっとビックリ。

フットブレーキを離すと再始動する仕様のようで、それにはまあすぐ慣れたのだが、エンジン停止中は気持ちエアコンの効きが落ちるので、車外温度計が43℃とか指しているのを見ると、ちょっと精神衛生上よろしくなかったw

ところでアイドリングストップは燃費が向上してエコだという触れ込みだが、停止中の時間が長ければそれなりに効果はありそうだが、何となくエンジン再始動時のほうが燃料を食うのではないかというのが、オヤジ世代としての率直な感想である。

軽自動車ぐらいの小排気量ならばそう気にするほどではないのかもしれないが、果たして実際のところはどんなもんだろうか。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Velvia

月と雲の位置関係によっては、夕焼け後の残照がイイ感じになることもある、そんな例かな。

カテゴリ:気象・天体, 独り言|タグ:

記録更新

2018/7/23

この暑さでは今年は記録更新があるだろうなと思っていたが、やはり熊谷が最高気温を塗り替えた(41.1℃!)ようだ。災害レベルという報道もあるようだが、死人が出ているのだからそれもまた然り。

こうなるとまさにこの時期に行われる2020年の東京五輪が気掛かりである。35℃超えたら屋外の運動行為は禁止にとか真剣に議論されているさなか、いくら朝早いとはいえ都内でフルマラソンとかにわかに信じられない。

前回大会同様に秋に開催とか今更日程の変更はできないのは分かっているが、商業五輪とまで揶揄されるスポーツの祭典で、暑さによる死傷者が出ないことを祈るばかりだ。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Velvia

とりあえず昨日の夕焼けは今年一番だったが、こちらもまだ更新がありそうな予感あり。

カテゴリ:季節感

Adobe Camera Raw(以降ACR)のフジのXシリーズが登場した頃の初期のバージョンでは、フィルムシミュレーションのカラープロファイルも怪しく、カメラ内現像に比べて解像感も甘い印象があった。

そんなことで、食わず嫌いと言うか生来の保守的な性格もあって、フジに関してはACRを避けてきたのだが、満を持して登場したフジの純正現像アプリであるX RAW STUDIO(以降XRS)には致命的な問題があって、接続したカメラと同一の機種で撮影したRAWしか現像できないのである。

XRSはデスクトップ製品ではあるが、基本的にカメラ内の現像エンジンに依存しているので、異なるカメラの撮影データを現像できないというのは一貫した動作とも見て取れるのだが、撮影当時のカメラが手元にないというのは普通にありえる話なので、少なくても同一世代のセンサー搭載機なら現像できるようにしても良いように思う。

何より現在の仕様ではうっかり古いカメラを下取りにも出せないということになるw

で、先日たまたま手元にX-T2が無くて、Web素材ということもあって現場の判断でダメ元でACRを使ってみることになったのだが、X-H1登場後の最新バージョン(10.4)で試したところ、カメラ内現像に比べてもなかなか遜色ない感じで仕上がっているように思える。

左がマツヨイグサをPROVIAで撮影したもので、右がACRのVelviaで現像し直したもの。

左がCLASSIC CHROMEで撮影、右はACRのCLASSIC CHROMEで現像。

左がヒルガオをPROVIAで撮影、右はACRのPROVIAで現像。

左がベニシジミをETERNAで撮影したもので、右がACRのPROVIAで現像し直したもの。

CLASSIC CHROMEとヒルガオの例で判る通り、Web上ではほとんど見分けがつかない。Velvia独特の緑もカラー再現されているように思える。強いて言えば、レンズごとの歪曲や収差の補正に若干の違いが見られるので、特に広角でパースが強い場合は注意が必要だろう。

X-H1に関してはETERNAも選択できる。もしかしてX-T2でも使えるかと期待したがそこはさすがに選択肢にすら出てこなかった。

印刷物の場合はXRSで現像してPhotoshopでレタッチが順当だが、Web用途ならACRで問題なく、何れ必要に応じて使い分けるのが良い。もちろん、撮影に使用したカメラがなければ必然的にACRに頼ることになるが、現在はそれもさほど気にするほどではないようだ。

今日の県内の最高気温は、関東の天気予報ではお馴染みの前橋や館林をさしおいて、何と北毛の沼田だった..翌日のニュースを見たら最終的には伊勢崎が最高気温とのこと..らしい。

沼田市内のどこで計っているのか知らないが、仮に市役所近辺だとすると標高で約410mあるので、もはやそんなことは関係ないほど日本の上空の空気全体が暖められているということなのだろう。

こうなるとどこぞで雷雲の一つも発生して夕立ちが来てもいいようなものだが、今日もお湿りなくムシムシしたまま夜を迎えている状況だ。

FUJIFILM X-H1 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS / Velvia

こういう湿気の多い日は日没直後によく焼ける。フィルムシミュレーションをVelviaに設定すると、上越国境の仙ノ倉山のスカイラインが夏の残照に浮かび上がった。

カテゴリ:季節感|タグ:

オカノトラノオは、花穂の垂れ下がる具合がトラの尾に似ているという理由からこの名前があるらしいが、知っての通り日本には今も昔もトラは生息していない。

されど、古来より大陸と人の往来があって貢物として毛皮などが渡来したり、実際に見聞きした人の話で描かれた屏風絵や掛け軸の存在により、トラは案外一般庶民にも認知されていたようである。

ご多分に漏れず後世の講談で脚色されてはいるものの、朝鮮出兵時の加藤清正公による虎退治の武勇伝も、想像でしかイメージできない魔物的な生きものを槍で突いて倒したとして、当時はかなり面白おかしく語られていたはずである。

まあ実際は鉄砲でズドンだったとは思うが、関ヶ原を戦った七本槍の一人としての名声は、それだけヒーロー的な扱いを受けるにふさわしかったと思われる。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / PROVIA

オーソドックスに写真素材用として撮るとこんな感じ。花は下から順に咲いていくので、このくらいの咲き加減だとまだ垂れるほどではない。でも実際のトラの尾とはかなり違うよね。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / PROVIA

こちらはイメージ写真。花穂を前ボケにして落ちた花一つだけ強調してみた。花自体はかなり小さいので、専用のマクロレンズでも使わないとクローズアップはかなわない。

カテゴリ:花・植物|タグ:

この暑いのに

2018/7/19

暑いと口にすると余計に暑く感じる気がするが、いやでもやっぱり暑い。恐らく赤城高原に住むようになってから一番暑い夏かもしれない。

昨日より気持ち気温は低いはずだが、湿度が高くてモヤモヤしているのはフェーン現象のせいだろう。フェーン現象については10年前に記事書いているのでそちらをどうぞ。

http://bigdipper.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/post_b193.html

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

何やら気配に振り向くと、こんにゃく畑の奥をシカが1頭右に左に走っていた。

電柵があるため隣接する森に逃げ込めないようだが、だったら入ったところから出ていけば良いものを、朝からすでに暑いというのにご苦労なこった。見ているこちらが汗をかきそうだよ..

カテゴリ:ほ乳類, 季節感|タグ:

いやーぁ、思わず暑い暑いと独り言を呟いてしまうほど暑い。例年なら今頃が梅雨明けの頃合いなのだが、すでに盛夏全開の日本の夏といった感じである。

終日、サーバー代わりのiMacで延々と4K動画のエンコードを何十本と流しているので、エアコンのない仕事場は暖房でも効いているかのごとく空気がモヤモヤと温かい。時々高原の風が新鮮な空気を吹き込んでくるのだが、それとて熱風に近い温度である。

このまま暦通りに暑い夏が長く続くのか、はたまた早くに秋がやってくるのか、どうにも予想がつかない状況だが、どちらにしてもどこかで帳尻は合わせてくるのは必定である。どうしたって地球が太陽の周りを回るのは365日と決まっているのだから。

FUJIFILM X-H1 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS WR x1.4 / Velvia

今週は連日のように夕焼けに染まっているが、この日は燃え盛るプロミネンスさながらの夕焼けとなった。気温は下がっているが、視覚的には暑いぞw

カテゴリ:季節感

昆虫と言えどこれだけ暑いと日中に姿を見かけるのは難しいが、辛うじて冷涼な高原の朝なら始動前の小さな虫たちを見つけることができる。

写真はどちらもシジミチョウの仲間で、まだ寝ているのか?近づいても逃げることがないので撮るのは簡単だが、何せシジミの如く小さいため、専用のマクロでないこともあってあまり近づくことはできない。

以前ならこんな小さい虫に目が行くことなどあまりなかったのだが、このところ故あって種名を調べるべく昆虫図鑑と首っ引きだったせいか、自然と足元を探すようになっているようだ。

FUJIFILM X-H1 / XF18-135mmF3.5-5.6 R LM OIS WR / PROVIA

一枚目がヤマトシジミで、二枚目がベニシジミ。シジミのように小さいとか何とか書いてしまったが、名前の由来は羽根の形がシジミ貝に似ていることに由来しているそうだ。

XF18-135はフジノンでは唯一の高倍率ズームであるが、望遠側の描写が甘い..当方所有の個体は別に問題ない..とか何とか、他のレンズに比べるとあまり評判がよろしくない。そもそもフジ信者たちは単焦点崇拝が強いので、そういう意味でも7.5倍という高倍率ズームに対して拒否反応が出るのだろう。

XF18-135とXF100-400の2本あれば事実上ほぼ何でも撮れるので、荷物を減らしたいフィールドでは重宝している。どちらも強力な手ブレ補正を搭載し、防塵防滴仕様であることもまさにフィールド向けと言って良い。

それに寄れないフジノンレンズ群にあって、XF18-135はマクロ域45cmで最大撮影倍率が0.27倍と割と近接能力もあるので、そこそこ小さな生きものを撮るのにも使える。

ヨンニッパ

2018/7/16

ソニーからCP+でモックアップ発表のあった、Eマウント版400mm F2.8、通称ヨンニッパの発売がアナウンスされた。モックアップの時点で軽量であることが示唆されていたが、いざ蓋を開けてみれば何と2.8kgという軽量なのには驚いた。

ヨンニッパと言えばスポーツ報道の定番レンズであり、今でもC社とナイコンの独壇場である。他社でも作って作れないレンズではないと思うが、主たる顧客が報道系とくれば、ボディ側がそれ相応の性能と頑強さを要求されるため、なかなかその2社以外からは聞かれないレンズである。

現行のC社とナイコンのヨンニッパが3.8kgと昔に比べたら軽量なのだが、それを更に1kgも下回るというのは、一体どんな魔法を使ったものか興味津々だ。パッと見でレンズ構成が先の2社とは大きく異なるのが判るが、老舗メーカーには思いもつかない方法を見つけ出したということなのだろう。

もともとソニーはビデオカムコーダーの市場ではパナと並んでプロ御用達のメーカーであるが、当然スチルの市場でもそこを狙ってきており、プロシューマー分野への足がかりとしてスポーツ報道への対応は必須条件である。

東京五輪を2020年に控え悲願のプロスポーツ分野への参入を目指すソニーにとって、昨年発表しているミラーレスのα9に引き続き、超軽量ヨンニッパはまさに渾身の一撃と言えるだろう。

しかし、160万という値段もまた最近のソニーの強気の姿勢が前面に出ている。既存のC社とナイコンより高い設定で果たして市場で受け入れられるのかどうか疑問ではあったが、早くも受注生産待ちが発生しているようで、どうやらその点は大きなお世話のようである。

Nikon F5 + AF-S Nikkor ED 400mm F2.8D / Canon IXY DIGITAL 200

もうかれこれ17年以上前の話だが、まだフィルムカメラ全盛期にC社EOSと併用する形でナイコンを使っていたことがあり、長玉系はロクヨンと一緒にヨンニッパも使っていた。

当時のC社とナイコンのヨンニッパはどちらも優に6kgを超える超弩級だったのだが、AF-S Nikkor ED 400mm F2.8DはAF-S化されると同時に胴筐がカーボンコンポジット製で登場、重量4.8kgは当時としては驚きの軽量だったのである。

ヨンニッパは元々は森の中や薄暮に活動する生きものを撮る目的で使っていたのだが、鳥を撮るには400mmは少々焦点距離が足らないので、常時1.4倍のテレコンバーターを噛ましていた。余談だが、ナイコンのテレコンは1.4倍も2倍も非常に優秀で、光が十分に回っている中ではテレコン装着をまったく感じさせない解像力だったのを今でもよく覚えている。

ちなみに2枚目の写真のバックパックに載っているのは、サブ機のNikon F4 + AF-S Nikkor ED 300mm F4Dである。このサンヨンがナイコン初の超音波モーター搭載レンズ..いわゆるAF-Sの始まり..だったと記憶しているが、このレンズもまたカミソリの如き切れ味のする描写力だった。

しかしまあ何れも時代を感じさせる懐かしい機材だ。撮影に使ったコンデジもIXYの200だしw

カテゴリ:写真・カメラ|タグ:,

蛍袋

2018/7/15

ホタルのシーズンはゲンジからヘイケに移りつつある..史実では平家が先で源氏が後だけど..が、水場が少ない赤城高原では野草のホタルブクロが見頃である。

ホタルブクロは日向よりも日陰を好む山野草である。暑さを逃れて木陰に入り、ふと足元に目を向けるて草陰にひっそりと花を見つけたりすると、何となく風鈴をイメージして涼を感じたりするものだ。

ホタルを捕まえて家に帰る道すがら、何か入れるものがないかと見つけたのがこの野草。花の中にホタルを入れて急いで家に持ち帰る、といったシーンが想像できる名前であり、実際由来はそんな感じのようであるが、昔の話なので定かではない。

でもそう思わせるにあまりある雰囲気があるのも事実である。でも残念ながら赤城高原にその入れるホタルがいないけどね。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / PROVIA

こういうシーンではXF16-55がホントに素晴らしい。逆光耐性、開放でのボケ具合、どれをとっても単焦点レンズ顔負けである。

このアングルで撮るためにしゃがみ込んでノーファインダーだが、縦位置で液晶モニタをチルトすれば、X-H1の手ブレ補正で歩留まりもほぼ100%だ。