月別アーカイブ : 2018/11

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デジタルカメラはデータ消失に備える必要があると書いたが、メディアがシングルスロットだった時代、そもそもデータが消えてしまっては..またはうっかり消してしまっては..どうにもしようがなかったのは事実。

ことにSDカードは接点むき出しで耐久性に難があり、水濡れや静電気などにも注意が必要だ。

ただ、少しでもそのリスクを減らすべく、流行りの大容量を避け、敢えて容量の少ないメディアを使うというやり方を取っていた時期もある。そうすれば、万が一の時の被害を少なく抑えることができたからね。

メディアの交換が面倒という意見もあったが、フィルムカメラ時代の生き残りのようなオッサンカメラマンにとって、メディアの入れ替えなど何ということもないのである。フィルム時代は36コマで否応なしに「交換」を強要されたしw

それが最近になって、各種フラッグシップ系のモデルにはメディアのダブルスロットが増えてきている。ニコキャノのお高いフラッグシップとそのすぐ下のモデルは当然としても、フジのXシリーズならX-T2から、パナのGシリーズならGH5からという具合に。

個人的にことさらダブルスロットでないとイカン!とは言うまいが、この秋に登場したニコキャノのフルサイズミラーレスがシングルスロットだったことは、業界と市場に驚きをもたらしたのは記憶に新しい。

それぞれのメディアにどのように保存するかは使う側の判断だが、少なくてもうちのチームは両方のメディアに同時記録する二重化方式を採用している。特に2枚目のスロットには64〜128GBの大容量タイプを常時入れっぱなしにして、次の撮影時までフォーマットせずにおき、万が一1枚目のメディアにトラブルが発生しても即復旧できるようにしている。

先日も書いた通り今のところデバイス自体に起因する万が一には遭遇していないが、PCにコピーする前にうっかりフォーマットしてしまって、件の2枚目からリカバリできたケースがあったのは事実だ。

余談だが、そのダブルスロットもやはりメーカー毎に少しづつ使い勝手が違うところがあって、時々戸惑うことがある。

例えば再生時、フジの場合は使う側の意思で切り替えない限りスロットは固定されているのだが、パナの場合は1枚目が空になると気を利かせて2枚目の中身が表示されるのである。

さっきフォーマットしたのにアレ?ってなってから、スロット番号を見て気がつくことがたまにあるので、慌てているとバックアップ用の2枚目もフォーマットしそうでちょっと怖い仕様である。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Velvia

明け方、東の空に雲が残っていたが、この感じは焼けるかもと様子を見ていると、期待通りに光芒付きで朝焼けになってくれた。

カテゴリ:写真・カメラ

先日、拙者のブログ記事を読んだ取引先のヤングな若者に、何故ニコンをナイコンと書くのか聞かれたが、結論から言うとさほど深い意味はなく、キヤノンをC社と書くのと一緒で単なるネタであるw

で、早速ネタに使わせてもらうこととして、今を遡ること約20有余年前、アラスカのカトマイで出会ったナショナル・ジオグラフィックのカメラマン氏が、当時拙者が持ち込んでいたEOS-1と超音波モーター搭載のEF500mm..当時のニコンのレンズはジーコジーコとうるさかった..を興味津々にいじりまくりつつ、キャンプサイトでカメラ機材の話で盛り上がったのだが、そこで初めてネイティブでNikonの発音「ナイコン」を聞いたのである。

そう、米ではNikonのことをナイコンと呼ぶのである。日本を代表するカメラメーカー世界のニコンなので、それまでニコンで何の疑いもなかったので、驚天動地だったのは言うまでもない。

同じ年の秋にデナリNPで出会ったフランスの動物カメラマンは、片言の英語でニコンと発音していたので、それも驚いた理由の一つだ。試しにGoogle翻訳でNikonと入力して、英語とフランス語でスピーカーに喋らせてみるとよく判る。

そしてもう一つ。今夏もシリーズが公開されて話題になっていたジュラシック・ワールドだが、その最初のシリーズであるジュラシック・パークの続編「ロスト・ワールド」で、ヒロインのジュリアン・ムーアがヴィンス・ヴォーン演じるカメラマンに、「そのナイコン貸して」というシーンがある。

吹替版では「カメラ貸して」になっているので気が付かない人も多いと思うが、ジュリアン・ムーアはヴィンス・ヴォーンが首から下げていたNikon F5..確かAFニッコールの85mm F1.4辺りが付いていたと記憶..を受け取って、ステゴサウルスに近づくという流れだった。

余談ついでにさらに一つ。ロスト・ワールドは公開が1997年5月なので、撮影自体は恐らくその一年以上前と思われるが、Nikon F5が発売されたのは1996年10月のことなので、まだ世に出ていない最新のフラッグシップ機が、映画の小道具に使われてたことになる。

メーカーが提供した小道具なのか、スチル撮影班のベータ機なのかは判らないが、まあよくある話といえばそんなもんかもしれないね。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / CLASSIC CHROME

久しぶりに防湿庫からNikon F3 Limited + MD-4を引っ張り出す。レンズは当時の師匠に影響されて手に入れた、Ai NIKKOR 105mm F1.8Sだ。

ニコンの無骨なイメージはまさに道具として完成された一眼レフカメラそのものだ。フイルム時代のAFカメラとしてはF5がもっとも優れていたが、デザインではこのF3が一番美しいと個人的には思う。

カテゴリ:写真・カメラ|タグ:

怪しく光る

2018/11/28

日の出前のまだ暗い時間帯、フクロウ調査を終えて森から出ようとしたところ、林道に怪しい2つの光。LEDフラッシュライトを消して待ち伏せていると、見掛けない軽トラックが林道を通り過ぎて行った。

乗っていたのはオレンジベストを着たハンター二人だったが、こんなに早くに出張ってくるのも珍しい。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

2枚目はまた別の日だが、今度は日没後の夕方で、また怪しいハンターかと思い待ち構えていたら、顔見知りの鉄砲撃ちで、イノシシの有害駆除に仕掛けた罠を見回りに来たとのこと。

もう猟期に入ってイノシシも警戒して耕作地に近付かなくなっているので、罠は回収しているそうだ。雪が積もれば林道奥も車で入れなくなるので、そんな人の事情もあるようである。

カテゴリ:鳥獣・環境問題

誤射

2018/11/27

北海道の恵庭で、林業関係者がシカ猟で来ていたハンターに誤射されて死亡したとのこと。

被疑者は動物と間違えて撃ったと言い訳しているようだが、伝え聞く話によれば、被害者は自衛のためオレンジベストを着用し、頭部に白い手拭いを巻いてヘルメットを被っていたらしい。

問題のハンターは、約120m先の林内で見え隠れする白い手拭いを、シカが警戒して逃げる時に見せる尻の毛と思い込んで誤射したとのことだ。つまり、獲物が突然藪の中で動いたとかそういう状況ではなく、一旦はスコープに姿を捉えてからそれが「何か」を確認もせずに発砲したことになる。

自分がこれから殺すものが何か、引き金を引けば確実にその命を奪うことになるのが判っていて、その確認を怠ったという信じられない話である。

よく確認もせずにぶっ放すアホなハンターに問題があるのは当然だが、とは言っても撃たれてからでは遅いので、目立つ格好や人工的な音を発するなど自衛を疎かにしてはならない。

先に鉄砲打ちが入っていることが判ればのこのこ山に入りはしないが、山の反対側入られていて、こちらが預かり知らぬ状態になっている時がもっとも危うい。

意図せず可猟区にも出かける身としては、状況的に他人事ではないのでよくよく注意しなければ。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Velvia / 子持山

季節外れの台風が接近してその影響なのか、今日はここ連日続いた霜も降りず、この時期にしては異様な暖かさであった。

カテゴリ:鳥獣・環境問題

低山の紅葉

2018/11/26

打ち合わせで東毛方面に出張った帰り、そのまま戻るのも芸がないので、赤城山の裾野を辿りながら帰ってきた。

標高で言うと250m付近だが、この辺りも紅葉はもう終盤戦となっていて、サンデー毎日なカメラ親爺たちも被写体を探すのに苦労していたようだ。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Velvia
FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Velvia / Dレンジ優先

FUJIFILM X-H1 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS / Velvia

南西向きの細い谷筋なので、日中でも日が射すことがなく暗い。

が、いつもの手ぶれ補正ではなく、今回は動画も抑えたかったので、三脚とNDフィルタで長時間露光を試みた。

カテゴリ:季節感, 景勝地|タグ:

今日は雑用を色々。車載装備を完全冬仕様に入れ替え、タイヤもスタッドレスに換装。

この秋の台風の影響で、折れて庭に散らかっていた庭木の枝を集めたり、伐ったまま放置してあった切り株を掘り起こしたり、境界に隣接する邪魔な桑の木をチェーンソーで切り倒したり等々。

今週はやや気温が高めに戻るようだが、取り敢えずこれでいつ本格的な冬になってもOKだ。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Velvia

FUJIFILM X-H1 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS / Velvia

FUJIFILM X-H1 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS / Velvia / 上州武尊山

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Velvia / 榛名山(左奥は妙義山)
カテゴリ:季節感|タグ:,

天狗様現る!

2018/11/24

みなかみ町に仕事で出掛けたので、帰りがけにたくみの里に立ち寄って、噂の天狗様を拝んできた。

FUJIFILM X-H1 / XF10-24mm F4 R OIS / CLASSIC CHROME

FUJIFILM X-H1 / XF10-24mm F4 R OIS / CLASSIC CHROME

天狗様も乙事主様も稲藁で作られていて、近くで見ると結構デカイのに驚く。イノシシなど軽自動車より大きい。

この「わらアート」の展示は今月末までなので、ご覧になる方はお早めに。

冬型の気圧配置が強まり、上越国境は終日雪雲の中。みなかみ藤原も降雪で、朝の時点で3cmと言っていたので、夕方にはさらに積み増しているだろう。

その影響で赤城高原でも早朝にはあて..上州の方言で風花のことね..が舞って、やや初雪扱いとなった。そう、我が家では雪の便りと共にストーブが設置されるのである。

ちなみに初霜でコタツ設置と決まっているので、最近はコタツに入って芋焼酎のお湯割りを頂いているw

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Velvia / Dレンジ優先
FUJIFILM X-H1 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS WR x 1.4 / Velvia

さすがに雪の便りが届くようだと、いつまでも紅葉ネタでは引っ張れないので、月初に撮影したSLみなかみ号をアップ。

1枚目は下りの時間帯という都合でやや逆光気味になるので、ややHDR風に撮影。ちょうどコンニャク掘りのシーズンなので、上手い具合に地域色を入れて撮影できた。

そう言えば、いつもと炭水車のカラーリングが違うなと思って調べたら、D51形498号機..なんて書くと鉄ちゃんみたいだけどコピペだからw..は今年で復活30周年記念らしい。名前も「SLぐんま みなかみ号」に変更されているそうだ。

カテゴリ:乗り物, 季節感|タグ:,

晩秋に桜

2018/11/22

朝夕に近所でフクロウの調査を実施中。今は彼らの求愛期なので、割と行動が大胆になっているのだ。

夕方は日が落ちる時間帯を狙って林縁を見て回り、朝は声を目当てに日の出ちょっと前の森の中を歩き回っている。今朝も2ペア4個体の鳴き交わしを確認しており、このうち1ペアはうちのすぐ近所に縄張りがあることは判っている。

谷を挟んだ隣の地区にも2ペアいるっぽいので、こちらは夕方に配り物を届ける..今期は地元の区長なんぞ仰せつかってるもんでね..時にちょっと寄り道して痕跡探しである。

FUJIFILM X-H1 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS / PRO Neg. Std

すでに紅葉も終わった標高600m付近の里山で、桜が咲いているのを見つけた。冬桜の一種のようだが、ジュウガツザクラとは花弁の数も付き方も違う。

まあ何れ観賞用の園芸種だとは思うが、それにしてもこの寒空に咲く桜の花というのも不思議な感じがする。

カテゴリ:猛禽, 花・植物|タグ:,

某S社の主力ミラーレスカメラで何やらきな臭い話がチラホラ。メディアの抜き差しの際にデータが全消失するトラブルがあった、という何とも恐ろしい話がSNS上に報告されている。

仮にメディアに記録中にカードを抜けば、それ以降保存されないというのは想定内だが、バッファからすでに書き込まれたデータまで全消失というのは、システム屋の端くれとしてちょっと考えられない状況だ。記録されないのではなく、恐らくフォーマット..またはそれに類する処理が走る..されていると想像できる。

ロットの個体差なのかバグなのかは今のところ不明だが、SNS全盛のこのご時世、メーカーも知らぬ存ぜぬでウヤムヤにすること即炎上を意味するので、派手な火の手が上がる前、煙が出ているぐらいのうちに何らかの手を打たないと、悪名高き○ニータイマーの如き黒歴史を残すことになるかも。

ちなみに拙者はEOSメイン時代も含め、自分でうっかりフォーマットしてしまったケアレスミスwを除けば、幸か不幸かデバイスのトラブルでデータが消えたことはないが、エレキの塊であるデジタルカメラはもはやコンピュータ機器そのものといっても過言ではないので、万が一のデータ消失は想定しておくべきだろう。

FUJIFILM X-H1 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS / Velvia

今朝は氷点下2℃まで冷え込んだ。山が冠雪し、放射冷却で冷え込みが強くなると、朝は山が焼ける季節となる。SNSでボヤるのは勘弁だが、山が焼けるのはウエルカムである。

ということで、今朝は今シーズン初の谷川岳のモルゲンロートとなった。

FUJIFILM X-H1 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS WR / Velvia

浅間山に日が沈む。夕焼け空は良い天気の兆しと言われるが、どうやら明日は下り坂らしい。