月別アーカイブ : 2018/09

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台風前夜

2018/9/30

この記事を書いている時点で、台風本体は紀伊半島近くを北東に向かって北上中だが、赤城高原では日中に日が差す時間帯があるなど、雨も風もまだほとんど影響がない。

予報では夜のうち通り過ぎていく感じであるが、強風注意報がどうしたこうしたと村の防災無線が流れていたので、引き続き警戒は必要だ。

そんなことで外出もままならずなので、最近撮影した秋のSLみなかみ号でも載せておこう。

FUJIFILM X-H1 / XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR / Velvia
FUJIFILM X-H1 / XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR / Velvia

この時期になると、SNSなどネット界隈はヒガンバナの写真や映像であふれる。

観光目的用に群生地もあちこちあるようだが、本来は鳥獣被害の防止を目的としているので、やはり田んぼの畦に咲く姿がよく似合う。

2枚目のカットでは、そんな田んぼの守り神ヒガンバナと、収穫を終え稲架掛けされた稲わらを組み合わせてみた。

台風前々夜

2018/9/29

この記事を書いている時点で、台風本体はまだ先島諸島辺りを北東に向かって北上中だが、刺激された秋雨前線の雨雲はすでに関東まで掛かってきている。

赤城高原も時折思い出したようにパラパラと雨が降るものの、依然として台風前夜、いや前々夜と言った落ち着いた感じである。

家回りで飛ばされそうなものは犬を除いてはすべて片付けた。前回の台風で折れてブラブラしていたソメイヨシノの枝も切り落とし、とりあえず備えは済んでいる。

さてさて、被害が大きく広がらぬようチンタラせずに、さっさと通り過ぎて行って欲しいものだ。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Velvia

朝はそこそこ冷え込むようになってきた。夜明け前の東の空が、良い感じに色づく季節の到来だ。

カテゴリ:季節感

休息ノビタキ

2018/9/28

寒い寒いと文句を言っていたのに、今日は予期せぬ台風前の秋晴れで、久しぶりに20℃超えとなった。

近所の牧草地では、通りすがりの冬羽のノビタキ5羽が、三々五々羽根を休めていた。北からやってきてこれからさらに南へ向かうわけだが、行く手には台風24号が待ち受けている。

もちろん危険は台風だけではない。ハイタカなど猛禽類に襲われることもあるわけだし、道中無事に切り抜けて越冬地までたどり着いて欲しいね。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

来春登場予定のパナの新型フルサイズ機LUMIX Sは気になることろだが、やはり望遠野郎にはマイクロフォーサーズのほうが都合よい。

なんと言ってもこのコンパクトなセットで実質800mm相当というのは何にも代えがたいものがある。

残念ながら、LUMIX Sにはマイクロフォーサーズレンズは装着ならずだった。フランジバックが同じ20mmでは仕方なしだし、クロップするとS1Rの4800万画素でも1200万画素になっちまうし、あまり訴求力は無かったか。

こうなると、某C社同様に同じメーカーで異なるマウントを維持していかなければならないので、メーカーとしてなかなか大変と思われるが、マイクロフォーサーズのユーザーも一定数存在しているので、そのマーケットを見限るのももったいないところだろう。

パナもマイクロフォーサーズから撤退などと要らぬ煙が立たぬよう、先日の発表ではG用のマイクロフォーサーズで10-25mm F1.7などという、何ともまた玄人好みのレンズを発表している辺りは抜かりがない。しかもSUMMILUXにVARIOが付くというのは初めてではないだろうか。

S1は先日の発表だけでは詳しい仕様が不明だが、とりあえず今のパナ機は4K/60Pが標準になっているのは間違いない。プリ連写のような飛び道具はともかく、恐らくG9が実現していることで基本的な部分はほとんどできるのでないだろうか。

ちょっとだけ期待していた8Kも、最初のモデルでは見送られたようだが、2020年までには何らかのアナウンスがあるかもしれない。α7Sのような動画特化モデルの登場など、その可能性は充分あるだろう。

まだまだGFX50Rから目が話せない、あ、あれ?

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Velvia

先日、富士山が例年より4日早く初冠雪だったらしいが、赤城高原も寒い日が続いている。寝る時は毛布掛けだし、日中も気温が上がらないのでフリースベストを着て過ごしている。

それより本州直撃コースの台風24号が気になる。21号には庭の桜(ソメイヨシノ)の枝をやられているので、ちょっと風が心配なところだ。

フォトキナの前日カンファレンスをYouTubeで眺めていたが、まずはパナ..&ライカ&シグマ連合..がやってくれたなぁというのが第一印象。

企業としてあらかじめ予定されていた通りの筋書きなのだろうが、結果的に後出しジャンケンの帝王と言われていた某C社のお株を奪うような、一連のフルサイズ狂想曲の中ではもっともインパクトのある発表だったと言える。

何しろナイコンZとEOS Rに無いものがすべて入っているというスキのない仕様なのだから、まさにどうだといった感あり。しかも派手にアドバルーンを打ち上げた割にやや残念感漂う両社と異なり、フォトキナの前夜祭で粛々と発表を行うというスマートさも好印象。王者とチャレンジャーの違いがなせることなのだろうが、パナの攻め方に本気度がうかがえる。

正直な話、パナのマイクロフォーサーズ機を10年近く使ってきている割に、心の何処かに「家電屋のカメラ」とか「女流一眼でしょw」とか、卑下したレッテルを貼って使っていたのも事実で、何かそれが今回のパナの本気度を見せられて、ようやくシン・パナソニックになった感じだw

と言いながら、その後の富士フイルムの発表の方に心ときめく自分がいるのも確かだったりする。1億画素のカメラはまあともかく、他社の高級フルサイズ機と同じ価格帯に落としてきたGFX50Rは、なかなか良いところを付いてきた。

レンズを一から揃えるのはなかなか大変だが、どのみち各社ともミラーレス対応の新型マウントに変更しているので、その恩恵を最大限受けるためには同様に最新のレンズに買い換える必要がある、という点では皆同じ。

それにGFXにはマウントアダプタを介せばEFレンズを3000万画素クロップで使える機能もあるので、次を見越して再びEFマウントレンズを揃えても無駄がないかも。EOS Rはもちろんのこと、αにも、フジXにも、m4/3機にも、そしてシグマがEF-Lアダプタを出せばLUMIX Sでも使えそうだしね。

こうなると俄然不利になったのはどことも友好的でない鎖国状態のナイコンZだなぁ。盲目的ニコ爺はともかく、将来を憂う先見の眼を持つユーザーたちの注文キャンセルが増えなければいいけどねw

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Velvia / Dレンジ優先

黄金色のライスフィールドを走るSLみなかみ号。9月の里で秋らしい景色といえば稲穂の海だろう。

三代目XのT

2018/9/25

各所でX-T3はどうですかとか、買わないのですかとかよく聞かれる。何れそのうちX-T2を置き換えるかもしれない..まだやっぱりX-H1を追加しようか揺れている..が、今すぐの必然性は高くない。

先日の記事で「中身はまったく別物に仕上がっている」と書いたが、それはAF周りと連写性能、それに動画についてであり、海外のサイトで作例を見る限り、画素数が若干アップしても画質はX-T2と変わらないし、裏面照射センサーの割に高感度性能もそれほど向上したようには見えない。

動画と連写に関して言えば、4K60Pなら動画専用機化しているGH5があるし、連写が必要なシチュエーションならG9を使う。この辺り、今のところはパナのマイクロフォーサーズ機と役割分担が出来上がっている。

AF周りでは、サンプル映像を見る限り進化した顔認識と瞳AFには惹かれるものがあるが、これもそれが厳密に求められる状況となればG9を使う。それほどG9の人体認識機能は高く、まだパナに一日の長があると見ている。

フィルムシミュレーションにETERNAが入った..想像通り搭載プロセッサーに依存する機能のようだ..が、これもメイン機であるX-H1で使えるのでまあそれで良し。

ただ、GFX譲りのカラークロームエフェクトにはかなり興味がある。物撮りで商品撮影する際に、彩度高いオブジェクトで階調表現の幅が広げられるのは素晴らしく良い。X-T3を率先して使う理由があるとすればこれだろうか。

その他、先だって丸の内で実機を触って感じた点で言えば、記事でも書いた通り視度調整にロックが付いた点はカイゼンである。が、露出補正ダイヤルが小さくなったのか奥に引っ込んだのか、とにかく右手親指の腹で回しづらくなってしまったのはカイアクと言わざるを得ない。

動きやすいとか何とか意見があったのだろうが、それならば視度調整同様にロックを設ければいい話なのに、なぜこういう何気に使い勝手が良かったところをわざわざ悪くするのか理解不能だ。

という事で、最初に書いた通りX-T3には今のところ食指は動かない。年が明ける頃にはキャシュバック以上に値が下がるだろうから、検討するとすればその頃だろう。

よく比較されるが、X-H1とX-T系はまったく別のカメラである。出力される絵がX-T2と同等でもX-H1を買い足す意味は大いにあり、それはフィールドで使う前提であれば尚更だ。なのでX-T3導入に早急な必然性を感じない理由は、その逆を理解できれば自明の理であろう。

ちなみにX-T3には最初からシルバーモデルが用意されており、実機を見た限りノスタルジーとかそんなことを抜きにしても美しいと感じた。では自分で使うかと聞かれれば、趣味であれば半分イエス、でも仕事でも使うからやっぱりノーだ。

その理由は2つあり、野外で野生動物を撮る都合上、反射して光るものはアウトというのが1つ。2つ目は、ブツ撮りする際のライティングの反射が、意図せず商品に写り込む可能性をできるだけ排除する必要があるためだ。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / PROVIA

マルチに反射する光。野の生きものが警戒するのはこんな乱反射である。と、こんな夏を思わせる写真も最後だな。

我が道を行く富士フイルムが、昨今流行りのフルサイズ機を出すことは当面ないだろう。当面と書いたのは、上場企業なのでそこは市場の声が高まれば可能性はなくはないという意味であって、個人的な本音ではその線はないと思っている。

そもそも自社のX-Trans CMOSセンサーで、35mmフルサイズ機に対して画素数が同クラスなら画質で追いついたと説明しているし、特にそれ以上の高画素フルサイズ機に対しては、中版センサー機で挑むことをGFX50Sの発表時に明言している。

近日中にGFX50Sの下位モデルが出るようだが、驚くべきは来年辺り100メガピクセル(1億画素!)センサー搭載の上位モデルが出るという話もある。確かにGFXの発表会でGFレンズは1億画素までOKという話があったので、あながち噂レベルのことでもないのだろう。

以前から言っていることだが、業務で使う限り高画素は必要ないのだが、富士フイルムのあの色を中版センサーで出力できるGFX50Sには大いに興味がある。純粋に仕事の道具として見るとコスト的にまったく割に合わないので二の足を踏んでいるが、趣味として見ればコストは度外視できる..金があればの話だがw..のでね。

そんなことで、各社のフルサイズ機が百花繚乱の様相を呈してくると、うっかりGFX50Sに手を出さないような言い訳を色々思案できるので、それはそれでありがたいことだ。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / CLASSIC CHROME

先日の台風に飛ばされたのか、はたまた誰かが運んだのか、庭に1本だけ植わっているクヌギのドングリが、駐車場脇に落ちていた。我が家のあちこちにこうして木の実が運ばれ、気が付かないうちに勝手に発芽していることがある。

このクヌギ、15年くらい前になるだろうか、下の倅が小さい時にどこかで拾ってきたドングリを、となりのトトロの映画よろしく庭先に埋めたもののうち、どれかが発芽して勝手に成長したものだ。日当たりが悪いところに植わっている割に、樹高が7mほどに成長している。

若雀群れる秋

2018/9/23

猛暑を乗り切ったスズメの若鳥たちが、少しずつ群れを作るようになった。とうに親離れしていて親鳥は別行動だが、冬になる前に隣近所、親族郎党一切合財が集まって、群れはさらに大きくなる。

一つでも目を多くすることで、冬に向けて乏しくなる餌を探しやすくすることと、ハイタカなど猛禽から狙われることへの備えであるが、普段は寄ると触ると揉めてばかりいるスズメたちも、これから春までは呉越同舟と言ったところだろう。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

近所の集荷場に集まる若スズメたち。この中にうちの庭で巣立った個体もいるだろうか。

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タカ渡る秋

2018/9/22

先日、予定していたアポがクライアントの都合で急遽先送りになったため、昼を挟んで久しぶりにフィールドへ出撃。

昼前から良い風が吹いていたが、天狗様は隣の谷奥にチラッと出ただけでほぼボーズ。まあこんなことは日常茶飯事なので、午後の後半戦は一つ西側の尾根筋でのタカ渡り観察にチェンジ。

県内にも何ヶ所かタカ渡りの観察ポイントがあるが、メッカである白樺峠や伊良湖岬のようにバンバン数が飛ぶことはまずない。なのでこうして何かのついでに県北で観察ポイントを探すことを20年以上続けている。

風が強いせいかさほど高い高度でないコースで、ポツポツとサシバが飛んいくのを夕方まで観察。3時間で100羽ほど..少しハチKを含む..の記録は、この辺りでここ数年ではまあまあの結果だ。

が、後で白樺では4000飛んだと聞いてちょっとビックリだが、もしかしたらその前振りの動きだったのかも。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Velvia

この日は夕方にはピタッと風が止んで、久しぶりにイイ感じに西の空が焼けた。

撮影後、引き上げ間際に双眼鏡で頭上をザッと見渡し、数羽のサシバたちが西を目指して飛んでいくのを見送った。

カテゴリ:猛禽|タグ:

雨のSL

2018/9/21

パナの噂のフルサイズ機は、どうやらライカのSLマウント..正確にはL/TマウントLマウント..に決まりっぽい。その場合、先日の記事でも書いたが、ライカブランドレンズの価格の高さがネックとなるのだが、そこにシグマが加わることでその懸案が解決することになる模様。

シグマは言わずとしれた世界最大の交換レンズメーカーであり、実はライカと昔から縁の深いことは知る人ぞ知るである。かくいう拙者も、ライカRを使っていた頃にシグマ製Rレンズ..シグマ銘ではなくライカブランド..を何本か使っていたことがあるくらいだし。

ということで、このパナ・ライカ・シグマ陣営は、シグマ製SLレンズのラインナップ次第で、意外にC・Nより早くにシステムが完成する可能性が出てきたかも。ナイコンの金ラインや某C社のLレンズ的なプライム製品にはライカSLレンズを、普及価格帯にはパナとシグマのSLレンズをと言った具合に。

と、ここで気になるのはマイクロフォーサーズレンズとの互換性だ。確かライカはL/TマウントLマウントの口径もフランジバックも正式には公開していないはず。口径は比較サイトで51mmと記載されているのを見かけるが、フランジバックは不明のままだ。

もちろんミラーレス仕様なので短いことは当然だが、フランジバック長が20mmあるマイクロフォーサーズとの差を上手く埋められるマウントアダプタを介せるかが気になるところだ。

仮にマイクロフォーサーズレンズを装着できても、35mmフルサイズと比べてクロップされる分画素数が減るので、そこに意味があるのかという意見もあろうが、そこはほら動画番長を目指すパナのことだ、クロップされた場合は4Kで120Pのハイスピードができるとか何かそんな飛び道具的なギミックを期待せずにいられない。

αにZ、それにEOS Rも良いが、今のところパナのFF機の動向が最右翼な感じだね。

FUJIFILM X-H1 / XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR/ PROVIA

この日は風こそ吹かなかったが、雨が強く降っていて撮影にはイマイチだったので、1/15で軽く流し撮りしてお茶を濁した。

背景が空なので、もう少し流動感を出すなら1/8でも良かったかもしれないが、雨の影響はやはり大きい感じ。