月別アーカイブ : 2018/11

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山は雪だった

2018/11/20

山はまだ白くないなどと書いたら、見透かしたように今日の上越国境は広範囲に冠雪していてびっくり。

FUJIFILM X-H1 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS / CLASSIC CHROME

FUJIFILM X-H1 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS / Velvia

と言いつつ、昨日は終日雲の中だったので、気温が低ければさもありなんという気もしていたけどね。朝、三峰山に虹も掛かっていたし。

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例年なら初雪となってもおかしくない時期だが、未だに上越国境の稜線は地肌が見えている状況。

先週ちょっと冷え込んで霜が降りたものの、その後はこの時期にしては暖かい日が続いている。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / CLASSIC CHROME

久しぶりにWindowsを起動し、データベースソフト..敢えてアプリとは言わないw..であるAccessを動かしている今日この頃。

久しぶりというのは語弊があるが、うちはエンドユーザー向けのデスクトップ業務システムではほとんどFileMakerによる開発に移行してしまっているので、新規でAccessでの開発を受注することは稀で、あっても改修作業がその多くを占める。

AccessはWindowsと同じMicrosoft製のOfficeソフトの一員だが、当初は単独のデータベース管理システムの位置づけであった。

当時は猫も杓子もオフコン..今どきの若いITエンジニアは知らないだろうなぁ..からのダウンサイジング流行りで、Accessは日本語版の発売と同時にほぼ国内市場を専有してしまう勢いだった。

日本語版の最初のバージョン..Win3.1対応で16bitだったなぁ、確か..である1.1からの付き合いなので、かれこれ四半世紀が経つが、これは関わりがあるプラットフォームでは一番長いものだ。

地方の田舎ゆえ、ODBCでOracleやSQL Serverと接続する的なクライアントサーバシステムもどきを多数手がけ、SQLを覚えたのもAccessやVB4による開発だったなと懐古中。

今やすっかりオブジェクト指向プログラミング脳なので、VBのサブセット版的なVBAをいじっていると、ついコードの最後にセミコロンを書いてしまってコンパイルエラーになるとか、妙に懐かしい気持ちにもなるw

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ツチグリ

2018/11/18

雨上がりに森の中を歩いていて、久しぶりにツチグリを見つけた。キノコを探していたわけではないが、斜面を登ろうとして足元を見て気が付いた。

東北では食べる地方もあるようだが、好んで食するほど美味いものでもないと聞いている。見た目はココア風味のチョコレート菓子のようにも見えるけどね。

湿気を好むのはキノコの仲間と同様で、乾いている時は地面に潜って目立たないが、湿度が高くなると開くようだ。とは言え、白い外皮が広がってなければ、恐らく気が付かずにいただろう。

FUJIFILM X-H1 / XF18-135mm F2.8 R LM WR / CLASSIC CHROME

ツチグリで思い浮かべるのが胞子を飛ばすシーン。待っていれば穴が広がって勝手に飛び出すのだろうが、それ待つほど暇ではなかったので、ちょっと指で押してみた。

左手にカメラを構え、横着して手持ちノーファインダーで撮影したので、グダグダの映像になってしまったがw、胞子が飛ぶ様子は判るだろう。

ピョーンと

2018/11/17

先日の記事で、シカの牡は4歳まで年齢を判断できると書いたが、シカの仲間はカリブー..いわゆるトナカイのこと..を除いて牝には角がないので、そこはなかなか難しい。

1〜2歳なら体の大きさと顔付きで若いだろうと判断できるが、それ以外では何とも言えないかな。

あと、写真の個体のように道の真中を無防備に歩いている奴も、危険を察知する経験値が少ないと判断できるので、若齢と言えるだろうね。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

この朝もまた薄暗い時間帯だったので、ISO12800で撮影。

ただ驚いたのはこの後の行動。こちらが先にシカが歩いてくるのを発見したので、遮蔽物のない農道脇にしゃがみ込んで待っていると、さすがに違和感を感じたかあちらさんも気が付いた。

すると、すぐに写真左方向に向きを変え、2・3歩駆け出したかと思ったら、まさに言葉通りピョーンとジャンプして、2m近い電柵を飛び越えて行ってしまった。

連中は何気に普段は電柵を避けるように行動しているが、いざとなると軽々と飛び越えてしまうその身体能力は、侮りがたし野生動物って感じである。

ちなみに、一応その瞬間も連射はしているのだが、シャッター速度が低速の上に電子シャッターに設定してあったので、見事に被写体ブレで全滅であるw

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ブナの林床

2018/11/16

森の中を歩く時、行って来いのコース取りなら、行きは樹冠を見上げつつ周囲に目を配りながら歩き、帰りは逆に目線を下げて林床で探しもの、というのが大抵のパターンだ。

もちろん、光線状態が変わるので帰りも周囲には注意しているが、やはり足元のローアングルな世界も捨てがたい。

ただ、難点はフジノンレンズは総じて最短撮影距離が長く、マクロ撮影的な近接能力が低いので、その場合はマイクロフォーサーズの出番となる。

FUJIFILM X-H1 / XF10-24mm F4 R OIS / Velvia

FUJIFILM X-H1 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS / Velvia

FUJIFILM X-H1 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS / CLASIC CHROME

FUJIFILM X-H1 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS / CLASIC CHROME
FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Velvia

ブナの森で目線を下げると、当然ながらブナの色々に目が届く。実、落ち葉、枯れ葉、実生、そして倒木などなど。

でも、あまり這いつくばって撮影していると、周囲への警戒が疎かになるので要注意だ。シカはガサガサと賑やかにやって来るが、クマは案外音を立てないので、うっかりばったりは勘弁である。

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狩猟解禁

2018/11/15

今年も猟期がやって来た。鉄砲打ちも高齢化が進んでサンデー毎日な人ばかりなので、平日だと言うのに解禁日初日の猟区はオレンジ色な人たちで賑わっていた。

毎年のことなので判ってはいたが、天気が良く遠望が利きそうだったので、いつもの林道を上っていくと、これまたいつも定点に利用している空き地..車がすれ違うために広くなっている..はすでに先客の軽トラックとジムニーが並んでいた。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / PROVIA

まだスペースはあったが、ここに出入りしているグループに知り合いはいないので、少し上流側に移動。ここも視界は開けているが、対岸にすぐ右岸側の尾根が迫っていて、少々圧迫感がある。ま、こればかりは仕方ない。

日が短くなっているので、午後3時頃には左岸側の尾根が影を落とし始める。紅葉が終わって落葉ちょい前ぐらいの落広林が西日の斜光線に照らされ、空と影とコントラストを演出していた。

ちなみに今日の銃声は2回で、かなり下流方向から聞こえてきた。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S. / 上:ツグミ 下:シメ

今朝はこの秋一番の冷え込みだったが、日が昇る頃に近くの雑木林からキョキョッという懐かしい声が聞こえてきて、ようやくツグミを今シーズン初認である。

10羽ほどの群れだったので、まだこれから南下する個体だったかもしれないが、これでめぼしい冬鳥が揃ったことになる。

カテゴリ:季節感, |タグ:,

先日、ロシアで撮影された雪の急斜面を必死で登る子グマの映像が、良い意味でも悪い意味でも話題になっていた。

件の映像は世間で話題になる前にすでに観ていたが、映像のアングルや音がカットされている点で、ドローンによる撮影だとすぐに判った。さらに言えば、親グマの行動から明らかにドローンを避けようとしているのがよく判るものでもあった。

良い意味でと言うのは、子グマが親に遅れまいと、何度滑り落ちてもすぐにチャレンジして最後は無事に登りきるという美談の脚本に対してだが、悪い意味に関しては、前述の通りドローンによる意味威嚇が問題視されている点にある。

テレビニュースでは、前者の部分だけを取り上げて、お涙頂戴の感動物語に仕立て上げていたのは言うまでもない。ドローンで撮影するという手法については、そもそも番組制作やニュース報道でマスゴミが上等手段にしているので、そこをとやかく言っても自分たちも同じ穴のムジナだからね。

SNSやネットニュースでは逆にドロハラ..生きものに対するドローンハラスメントだとさ..として批判的な意見が多数寄せられ炎上、それでも結果的にバズったことになっていたのが印象深い。

野生動物を撮るカメラマンがドローンを手にした時、まず真っ先に考えるのは、自分が撮影対象にしている生きものをこれで撮ってみたいという欲求であり、それは動物カメラマンアルアルでもある。

が、ドローンの電源を入れてモーターが回り出した途端、その考えが甘いことにすぐ思い当たる。ドローンの名前の由来でもあるミツバチの羽音を強力にしたような激しいモーター音と、そのプロペラの回転が引き起こす意外に強力なダウンウォッシュ..周辺に巻き起こる風圧..に。

拙者の周辺でも、ドローンを導入してすぐにフィールドで生きものに対し飛ばしてみたが、まだ豆粒程度の大きさなのに、近づいたら速攻で逃げられた的な話には枚挙にいとまがない。

拙者個人では、そんな事態は導入前から簡単に想像がついていたので、そもそも生きものを撮影することに使おうとは思わなかったが、空撮中に排斥目的と思われる猛禽類..ハイタカ・トビ・ノスリで経験あり..が近寄ってきたことがあったため、撮影者の意図したものでなくても、生きものに対し影響が及ぶこともあるのは事実だ。

アフリカのサバンナの草食獣や北極圏のカリブーなど、動物の群れを空撮した映像は昔から普通に撮られているが、それらはヘリコプターやセスナを使い、比較的高空から望遠レンズを使って撮影したものである。つまり、対象となる動物たちから見て脅威とみなされない距離感を保ってのことである。

ドローンの場合はそこまで高度上げられないし、高度が高いということは気流の動きも不安定、しかも望遠レンズで安定して撮影は望めずなので、個人や低コストで運用するドローンには不向きとなり、迫力あるシーンを狙いたいとなれば、必然的にドロハラ行為を引き起こす..ならざるを得ないを含めて..のである。

ちなみに、動物撮影でドローンがもっとも有効的に使われているのは、クジラやシャチなど鯨類の分野だろう。海の中にはドローンの騒音も風圧も届かないのと、彼らもいざとなれば海中深く潜行すればいいので、陸上を逃げ惑うしかすべがない動物とは状況が異なるようだ。

人も生きものも含め、相手が嫌がらないことをしないという道徳的にごく普通の感覚が、ドローンという個人でも手に入れられる武器を手に入れた途端に勘違いというダークサイドに落ちてしまい、欲求が倫理的な判断を超えてしまう事態に落ちる。そして他の第三者に認められたい、褒められたいという欲求を満たすべく、SNSという愚衆の巣窟に公開することで、さらなら負の連鎖に陥るのである。

前述のクマ映像に関して、ドローンで接近して撮らなければクマの親子が危険な斜面を逃げ惑うこともなかったろう。SNSに公開しなければ世の中に知れ渡り炎上することもなかったろう。そしてドローンもSNSもなければ、カメラマンも要らぬ欲に惑わされることもなかったろう。

ドローンは、人に生きものに、有形であれ無形であれ危害を加える恐れのある道具なだけに、節度を持ち適切に運用することが求められる。それを逸脱すれば、規制という名の抑圧されたルールに縛られることになり、結果的に自分たちの首を締めることになるのだから、ダークサイドに落ちることなく心して使って欲しいものだ。

DJI Mavic Pro

この秋の4K空撮映像から静止画を切り出し。直近ではフルサイズミラーレスカメラが話題になり、このブログでもネタで使っているが、一番欲しいのは実はDJIの新型ドローンMAVIC 2 PROである。

空撮で痛切に感じることは、極小センサーによるダイナミックレンジの狭さだ。その点、MAVIC 2 PROはハッセル社製カメラと1インチセンサーを積んでいるので、画質が向上していることが期待できる。

ところで拙者がドローンを使う理由は、なんと言っても鳥の目を持って非日常的な視点を得られることに尽きる。鳥に興味を持ち、天狗様に憧れた時点で生まれた必然的な願いであった。

そしてよもや生きているうちに自分でカメラを飛ばし、その世界を自由に撮影して観ることができるなどと思いもしなかった。つくづく時代が夢に追いついたことに感謝したい。

カテゴリ:写真・カメラ|タグ:,

今日は近所の防風林でシメを初認。これから南下していくのか、越冬個体として定着するのかはまだ不明だが、まずは何より。

近所ではないが、先週ベニマシコも確認しているので、これでツグミ以外の常連組は揃ったかな。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Velvia

日の出前、上越国境と西の空の境界がほんのりサーモンピンクに染まる。何となく冬羽のベニマシコ色って感じ。

カテゴリ:季節感|タグ:,

お若いのに

2018/11/12

この秋はシカをよく見かける。シカは近所に通年いるので珍しくもないが、明るくなって目視できる時間帯にオープンな場所で遭遇するのは珍しいかな。

この朝出会ったのは若い牡ジカ。牡の場合、4歳までは角の枝分かれの数で正確に判断できる。この若い個体は2尖なので満二歳ということになる。

シカたちの恋の季節はまだ進行中だが、こんなところで言葉通りにのんびり道草食っているようでは、青春時代の人間と違ってまだそっちの方に興味はないのだろう。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

まだ稜線からお天道さまが顔を出しておらず、撮影するにはちと暗くISO12800とかになってしまったが、こちらに気づいて固まってしまったようで、スローシャッターでもブレずに写った。

この後10秒ほど睨み合って後、思い出したように駆け出して、隣接する森の中へ逃げ込んでいった。

カテゴリ:ほ乳類|タグ:

近所の紅葉

2018/11/11

備忘録的に季節の動きを少しアップしておく。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Velvia / Dレンジ優先

源流部を除いて、坂東太郎こと利根川の川幅が最も狭くなるのが棚下の綾戸渓谷だ。その標高250m付近が県北では紅葉が見頃になっている。

撮影中にヤマセミがキャラキャラ鳴きながら川面を上流方向に飛び去っていった。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / PROVIA

庭のシロツメクサの中にコナラのどんぐりが落果して発芽、その幼木が小さいなりに紅葉中。親木の方はかなり落葉しているけどね。

撮影中にキタテハがシロツメクサの花に寄ってきたが、こちらの動きに敏感で写真は撮らせもらえなかった。昨日に続き今日も暖かい一日だったので、こういう日は昆虫も動きが活発だ。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Velvia / Dレンジ優先

標高820m付近のいつもの散歩コースもかなり落葉が進んで、農道も隣接する畑も落ち葉で埋め尽くされている。こういった林縁脇の畑は自然の腐葉土ができるので、農家も助かっている。

撮影中にすぐ近くの林内からシカの警戒声が響き、同時にガサガサと数頭が逃げ去っていく姿を見た。