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オカノトラノオは、花穂の垂れ下がる具合がトラの尾に似ているという理由からこの名前があるらしいが、知っての通り日本には今も昔もトラは生息していない。

されど、古来より大陸と人の往来があって貢物として毛皮などが渡来したり、実際に見聞きした人の話で描かれた屏風絵や掛け軸の存在により、トラは案外一般庶民にも認知されていたようである。

ご多分に漏れず後世の講談で脚色されてはいるものの、朝鮮出兵時の加藤清正公による虎退治の武勇伝も、想像でしかイメージできない魔物的な生きものを槍で突いて倒したとして、当時はかなり面白おかしく語られていたはずである。

まあ実際は鉄砲でズドンだったとは思うが、関ヶ原を戦った七本槍の一人としての名声は、それだけヒーロー的な扱いを受けるにふさわしかったと思われる。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / PROVIA

オーソドックスに写真素材用として撮るとこんな感じ。花は下から順に咲いていくので、このくらいの咲き加減だとまだ垂れるほどではない。でも実際のトラの尾とはかなり違うよね。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / PROVIA

こちらはイメージ写真。花穂を前ボケにして落ちた花一つだけ強調してみた。花自体はかなり小さいので、専用のマクロレンズでも使わないとクローズアップはかなわない。

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