タグ : ヤマトシジミ

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雪国の山里の田んぼはすでに冬じまいとなって、後は根雪を待つだけとなっている。

気温が上がって前日の積雪は解けたが、その雪解け水の残る田んぼでは、アキアカネたちが最後の産卵行動で大忙しだった。

FUJIFILM X-H2 / XF18-120mmF4 LM PZ WR / Velvia

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S. / アキアカネ

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S. / ヤマトシジミ

遠くばかり集中して眺めているので、時折り足元の周辺にも目を落とすと、打って変わった陽気を謳歌する虫たちに気が付く。

チョウ色々

2023/7/18

チョウやトンボは探さなくても翔んでいる限りは目につくので、ヒマ?に任せてよく撮らせてもらうが、虫屋ではないため、識別となるとまだまだの状況となることがほとんど。

以下は最近東日本周辺で撮影したチョウの仲間。

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S. / ベニシジミ

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S. / ツバメシジミ

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S. / モンキチョウ

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S. / ヒメウラナミジャノメ

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S. / ヒョウモンチョウ

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S. / クロアゲハ

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S. / ヤマトシジミ

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S. / ダイミョウセセリ

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S. / キマダラセセリ

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S. / チャバネセセリ

虫の名前も昔から存在が知られて意識されていると気の利いた名前がつく傾向があるが、それでも鳥に比べると圧倒的に近縁種が多いため、それ以上に色や形で分類されていくというのはある。

フリーで仕事していると無償や値引きを公然と要求されることがあるが、何か志しがあってやっているのだから無償奉仕的な精神論などクソくらえである。

例えば写真や映像なら、自然の中で写真を撮ることがプライスレスなのは撮っている本人の気持ちだけで、成果物をタダ貸せだ他人様に言われる筋合いは1mmもないぞ。

写真や映像でそれを平然と要求してくるメディアや自治体は結構多い..多いのはただで宣伝してやる的なアレね..ので、それが面倒でストックフォトサービスを立ち上げて運営している。

今どきはSNSを探せばただで写真を提供する輩はいくらでもいるので、そういう向きはそっちで探してくれって話。但し、著作や出処の保証はない可能性もあるけどね。

システム開発やWeb制作などIT系だと、「今回は安くして次回また仕事出すから」的なヤツも結構ある。若い頃は仕事欲しさに対応したことは何度もあるが、そういう案件に限って次があった試しはないので、今は絶対に引き受けない。

相手を下に見て無償や値切りをしてくる輩は、おのれが適正な価格で仕事を取れてないことの裏返し、つまり自身の無能さの現れでもあるので、そこはよく肝に銘じたほうがよいぞ。

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S./ ヤマトシジミ

それでも例外はあって、こちらがその理念に共感できたり、長い目で見てメリットがあると判断できれば無償対応も無いわけではない。

が、足元を見てくるヤツは長年の嗅覚ですぐわかるので、そういう手合いは門前払いである。こちらも伊達に長くフリーランス稼業で世の中を渡っているわけではないのでね。

まあ顔を洗っておととい来やがれって感じだなw

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マクロレンズは各マウント毎に一応一通り持っているのだが、虫屋ではないので野外での使用頻度としてはそこまで出番が多いわけではない。

商品撮影の物撮りで使うことはもちろんあるが、ものにもよるがその多くは標準ズームで事足りてしまう。

マクロレンズの多くは単焦点レンズなので、物撮りだと対象の大きさが変わる毎に三脚の位置をずらさなければならないのが面倒で、三脚固定のままズームを動かしたほうが楽というのがある。

アクセサリーなど小物系のアイテムではマクロレンズの出番となるが、この場合はスライダーまたブームを併用することになる。

野外では少し離れて距離をとって使う望遠マクロや、グッと近づいて広く接写できる広角マクロの性能を有したレンズのほうが使い勝手がよく、前者ならマイクロフォーサーズのパナライカの100-400mm、後者は最近手に入れたオリのED8-25mm PROが良い感じである。

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO / 50mm相当 / ヤマトシジミ

10mm程度のヤマトシジミにここまで寄れる。超広角ズームなのに望遠側が50mmまであるのはやはり便利で、カメラ2台持ちのケースでは常用ズームの座をED12-100PROより奪いつつある。

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO / 16mm相当 / ヒメジョオン

16mm相当でギリギリ近づいて絞り開放で撮影。マイクロフォーサーズだがF4でもここまで近づくと背景はそれなりにボケる。35mm版の超広角ズームにありきな、画面の四隅が無理やり引っ張られたような画作りでないのも良い。

そもそも絞り開放でこの画質が担保されるのもマイクロフォーサーズならではだろう。

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO / 16mm相当 / ヤマトシジミ

ヤマトシジミに16mm相当で最短まで近づくとこんな感じ。

Google Pixel 5

3枚目のカットはほぼ最短撮影距離なのでこのぐらい寄ることになる。

神経質なモンシロチョウやスジグロシロチョウ辺りだとここまで近づくのが困難だが、種類によっては専用マクロでなくても十分写せるのがわかるだろう。

密怪生命

2018/11/4

この秋の自然界をテーマにした写真展で最大の目玉だったのは、間違いなく今をときめく佐藤岳彦氏だろう。

某自然写真の大御所をして、次は佐藤岳彦の時代だろうと言わしめる若手の有望株..という言い方を今どきするのかw..の佐藤氏は、個人的にも以前からその独特の視点による切り口には大いに興味を惹かれていた。

一億総カメラマン時代の現在、美しいものを当たり前のように美しく撮れる写真家、カメラマンの類は掃いて捨てるほどいると言って良い。

人と同じものを撮っていてはオリジナリティを主張することもままならないが、さりとて自分だけのテーマを見つけることもそう容易い話でもないのは、悲しいかな凡人でも少し考えればすぐ判る。佐藤氏はそんな中で明らかに他の同業者とは異なる視点を持つ稀有な表現者である。

動物が駆ける、鳥が飛ぶ、蝶が舞う、魚が泳ぐ、そんな生きものの生の躍動に焦点を当てるのは誰でも思いつくことであり、言わば当然の成り行きなのだが、密怪生命では生の次、いや生の前にある死に焦点を当てて、死から生への連綿とした命のつながり、やり取りを見事に表現している。

生きものの死を表現する写真家と言えば、自然界の報道写真家を標榜する宮崎学氏と、アラスカに生きる人と生きものの生命の地図をテーマにしていた星野道夫氏が挙げられる。

宮崎氏は死をつぶさにそしてありのままに写し撮って、観る側に問題提起をする手法を用いているが、星野氏は写真だけでなく自分の気持ちを紡いだ言葉による表現を好み、観る者と同時に読み手にその思い、命のつながりを伝える方法を取っている。

密怪生命では、死体やその成れの果てを記録している時点で宮崎氏と似ているが、一瞬これは何を撮ったもの?と観る側に考えさせはするものの、意図するしないは別にして、深く思考しなければそれは一枚一枚が完成された美しいカットにもなり、一歩踏み出して、例えば冬虫夏草だと判れば、死が次の命の糧になることを暗示させるカットにもなる。

写真を見る側の姿勢や思いによって、どちらにも受け取れるような構成になっているのは、佐藤氏の考えなのか、はたまたデザイナーの仕事なのかは判らないが、密怪生命はなかなかアグレッシブに攻めたチャレンジャーな作品集と言えよう。

それと密怪のイメージとして何となくダーク感があるが、一連のカットが影や陰、それに闇などシャドウを強調した作風にまとめてあるが、各主題にはしっかりスポットが当たっているなど、暗い林内における撮影技術も巧みで感心させられる。

この写真集がこの値付けで商業的に成功するようであれば、とかく出版不況で写真集は暗い未来しか見えてこない状況において、写真集制作にもまだまだチャンスがあると思わせてくれる、そんな気がしてならない。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / PROVIA / 1/2にトリミング

森で密怪な生命を探してみたが、凡人にはヤマトシジミぐらいしか目につかず。気温が低いので近づいてもまったく逃げない。

ところで、密怪生命は先月オリンパスギャリーへ写真展を観に行くつもりでいたのだが、上京する仕事が先送りになってしまって、結局観に行けずじまいだった。

そんなことで、密怪ならぬ密林から写真集を手に入れて、チビチビとスコッチ飲みながら夜ごとページを捲っている、という状況を先週飲み会の席で話題にしたところ、取引先の若い子たちが是非見たいというので先日の打ち合わせの時に見せてきたが、皆興味津々で顔寄せ合って眺めていた。

何人かはその場で早速密林に注文を入れていたが、意外にインスタばえだけに興味があるというわけでもないのだなと、ちょっと今どきの若い子らを見直した次第である。

カテゴリ:写真家, 小動物|タグ:

昆虫と言えどこれだけ暑いと日中に姿を見かけるのは難しいが、辛うじて冷涼な高原の朝なら始動前の小さな虫たちを見つけることができる。

写真はどちらもシジミチョウの仲間で、まだ寝ているのか?近づいても逃げることがないので撮るのは簡単だが、何せシジミの如く小さいため、専用のマクロでないこともあってあまり近づくことはできない。

以前ならこんな小さい虫に目が行くことなどあまりなかったのだが、このところ故あって種名を調べるべく昆虫図鑑と首っ引きだったせいか、自然と足元を探すようになっているようだ。

FUJIFILM X-H1 / XF18-135mmF3.5-5.6 R LM OIS WR / PROVIA

一枚目がヤマトシジミで、二枚目がベニシジミ。シジミのように小さいとか何とか書いてしまったが、名前の由来は羽根の形がシジミ貝に似ていることに由来しているそうだ。

XF18-135はフジノンでは唯一の高倍率ズームであるが、望遠側の描写が甘い..当方所有の個体は別に問題ない..とか何とか、他のレンズに比べるとあまり評判がよろしくない。そもそもフジ信者たちは単焦点崇拝が強いので、そういう意味でも7.5倍という高倍率ズームに対して拒否反応が出るのだろう。

XF18-135とXF100-400の2本あれば事実上ほぼ何でも撮れるので、荷物を減らしたいフィールドでは重宝している。どちらも強力な手ブレ補正を搭載し、防塵防滴仕様であることもまさにフィールド向けと言って良い。

それに寄れないフジノンレンズ群にあって、XF18-135はマクロ域45cmで最大撮影倍率が0.27倍と割と近接能力もあるので、そこそこ小さな生きものを撮るのにも使える。