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オケラゲット

2016/3/16

20160316

先日の雪解けでぬかるんだ休耕田にモズが降り立ち、ひとしきり地面をほじくり返してオケラを捕まえていた。

オケラは子供の頃によく田んぼで捕まえたが、ある年齢以降..恐らく科学部だった中学生の頃が最後と思われる..見た記憶がなかったので、意識したのかなり久しぶりのことのように思う。

普段は空を見上げたり、遠くを眺めたりすることが多いので、時々は足元にも目を向けなければと思う次第である。

ちなみに写真のモズは雄で、すぐ近くには雌もいたので、映像的にはこの後求愛給餌を期待したのだが、この雄は腹が空いていたと見え、すぐに自分で食べてしまっていた。

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避暑トンボ

2015/7/21

20150721

避暑トンボが庭先を飛び交っている。梅雨の間はひっそりと枝先や草の先っぽに留まっていることが多いが、梅雨明けを察知して朝からスイスイ飛び回っている。体色はまだオレンジ色であるが、ひと夏を過ごして外界に下る頃には、名前の通り赤く成熟していることだろう。

犬連れ散歩中に道脇のアキアカネを手持ちハイスピード撮影。アキアカネは一旦飛び立っても、虫を無事に捕食するとまた同じ場所に戻ってくるので撮影は容易い。ただ、この後試しにホバリング中の個体を狙ってみたが、P900ではそれはさすがに無謀というものであった..

冬季、降雪後に道路に塩化カルシウム(カルシウムの塩化物)が撒かれることがあるが、塩カルの場合は融雪が目的であり、凍結防止用に撒かれるのは塩化ナトリウム(いわゆる塩)である。両者ともほぼ似たような効き目ではあるが、塩化ナトリウムのほうが効果の持続性が高く、コスト面で有利なので、高速道路などで事前に散布されるのは塩化ナトリウムのほうである。

さすがに今の季節に融雪剤を撒くことはないのだが、雨中に高速道路を走行すると、冬の間に散布された塩化ナトリウムが流されずにまだ残っていることがあり、それが車体周りに付着するのである。

そんな理屈を知ってか知らずか、ヒョウモンの仲間..ウラギンヒョウモンかな?..が塩分を目当てに入れ替わり立ち代りやって来ては、盛んに車体の下部に近いところを舐めていた。

生きものにとって水分と同時に塩分補給は重要なので、この手の行為はヒョウモンに限らず、ほ乳類でも普通に見られる。以下の映像は廃屋の漬物桶に集まるニホンジカを捉えたもので、資料としてなかなか興味深い。

塩化ナトリウムより強力な塩カル..水に溶けると発熱して低温でも融雪効果が高い..が車体に付着すると腐食の元になるので、雪道を走行した後には必ず洗車、それも下回りを入念に洗浄するのがベターだ。

その昔、頻繁に北海道へ渡道を繰り返していた頃、洗車を怠りタイヤが外れなくなって苦労したことがあった。ホイールを止めていたボルトが錆びて回らくなってしまい、修理に結構高く付いたことがあったのだ。

と言うことで、今の季節であってもまだ車体に融雪剤の類が付着することをヒョウモンに教えてもらったので、早々に洗車場で下回りを洗浄しようと考えているところだ。

例えスチル撮影であっても、P900で翔んでいるトンボや蝶の撮影など望むべくもないが、サンプルのようにゆっくり徘徊する昆虫であれば、それなりに撮ることは可能である。もちろん、AFしか使えないため、常に主題を中央に配置する必要があるのは、歩く鳥編と同様である。

サンプル映像は、焦点距離135mm付近にてレンズ前30cmで撮影している。P900としては精一杯のマクロ撮影となって至近距離であるため、画角を変えるべくズームで引いた途端に焦点移動?が発生してしまっている。一旦このような込み入った背景にピンを持っていかれると、再びズームで寄ってもピンが戻ることはほぼ絶望的である。

赤城高原も今日はこの夏一番の暑さだった。コーヒーも朝の一杯はまずホットだが、昼はもうアイスコーヒーでないとやってられないって感じ。先月某社のノベルティでもらったUSB駆動の卓上扇風機が、朝からブンブン回りっぱなしである。

暑い暑いとぼやいていたら、どうやら草津白根山がきな臭くなったようだ。火山性地震が3倍になって、国道292号含め周辺道路が再び閉鎖になった。町には仕事で出入りしているだけに、ちょっと心配なのである。面倒なことにならなければいいが..

20140725

アニマルキラーは通電しているはずだが、トンボたちには何ら関係ないようだ。朝一番に畑に出ると、列をなして沢山のアキアカネが電線に止まって休んでいる。

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ジメジメ天気

2014/7/13

今日は晴れるのかと思っていたら、朝からどんよりとした空模様に。おまけにジメジメして何ともスッキリしない。

遠出しても映像ライブラリのフッテージは撮れそうにないので、先日手に入れた新しいガンマイクのテストに裏山の森へ。しかし、鳥も巣立ち期で親もそんなに鳴くことがないので、あまり良いデータは録れなかった。曇っているせいかセミも鳴かないしね。


20140713

ついでにこれまた新しいマクロ撮影用のアクセサリーを試す。林縁とはいえ薄暗い中、ISO1600程度まで上げてみたが、ベニシジミの体毛はよく解像しているようだ。レンズもカメラも最近の機材はどれもソツがない。

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何やらデカイ台風がやって来そうだ。

しかも太平洋岸を東進してきそうな進路が予想され、このパターンは梅雨前線に南から必要以上に雨風が吹き込んで刺激し、雨台風になることが多い。それに風も強く吹くことは判りきっているので、犬以外で飛ばされそうなものは軒下と物置に収納して退避した。

何より今週の外の予定はすべてキャンセルだ(苦笑)。

20140708

数日前からチラホラ見かけていたが、今朝は一気にアキアカネの姿が増えていた。下界で孵化した成虫が、その下界の暑さから逃れるために赤城高原に避暑してきたのだ。これから秋深まるまで周辺に滞在し、涼しくなった頃を見計らって再び水辺に降りていくのである。

久しぶりに朝から姿を見せた上越国境を背景にまずは一枚。

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車に積みっぱなしだった装備品を片付けていたところ、無くしたと思っていたCFカードをサルベージした。

4月に撮影で出かけた際、カメラバッグに仕舞ったと思っていてそのまま見つけられずにいたのだが、リアシート下に置いてあったスライダードーリーの収納ケース内に落ちていたのを発見。もはや何が写っているのかさえ忘れていたが、中身を確認したら若いタヌキが写っていた。

20140612

珍しく真っ昼間から民家近くの休耕田をうろついていたのだが、不意に一点を凝視して立ち止まったところをカシャ。しばらく撮影の後、ビデオでも撮っておこうと静かに車から降りたところ、我に返ったように逃げていってしまった。動画撮影では三脚必須なので、こういうタイミングでチャンスをものにするのはなかなか難しい。

20140612b

で、タヌキが凝視していた場所に降りてみると、狙っていたのはアオダイショウだったようだ。タヌキの食事の邪魔をしてしまったようで申し訳なかったと思う反面、アオダイショウはひとまず命を拾ったことになるので、まあどっちもどっちかな。

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眼纏と書いてメマトイ。子供ころは目回りブンブンと呼んでいた(笑)が、そのメマトイがうるさい季節である。

メマトイは、山間地を中心に特に今の季節、執拗に目の周りに集まってくる小型の虫である。以前はメマトイという独立した分類があるのかと思っていたが、基本的には小型のハエの仲間のようである。

同じように集団で集まってくる連中に、吸血もあるブユ..ブヨとかブトとも呼ばれる..がいるが、ブユは朝夕など気温が低い時間帯の行動を主としており、日中は比較的おとなしい。が、その点メマトイは日がな一日お構いなしにやって来るので、終日同じ場所で待機してい時などイライラする原因の一つ、いや主たる理由と言える。

同じような不快生物に蚊やダニ、ヤマビルなどが挙げられるが、前出のブユと蚊はディート系の虫除けで、ダニやヒルは生息環境の見極めでとりあえず対処できるものの、メマトイは追い払うこれと言った方法がまだ確立されていないから面倒なのだ。唯一は風が吹くという他力本願だけが頼みなのである。

強制献血の後に痒みの置き土産をいただく面々(ヤマビルを除く)と違って、メマトイ自体、直接害を及ぼすことはない..線虫系の眼病の元を媒介するケースはあるようだ..のだが、目に向かって次々と決死のダイビングを図ろうとするので、撮影や観察行為においては邪魔者以外何者でもない。

目の水分や眼球のタンパク質?を求めて群がると聞いてはいるが、カメラのファインダーやレンズの前玉、望遠鏡の接眼レンズなどにも節操無くまとわり付いているので、黒く光るものなら何でもいいようである。眼鏡使用者はいくぶん裸眼の人よりはマシのようだが、サングラスは黒いとかえって誘引する原因にもなるので、一概に解決策とはいえない。

ヒマに任せて一機ずつ撃墜し、足元をうろつくアリの目の前に落とすと嬉々として運んでいくので、まあそんな非生産的な行為で気を紛らわし、メマトイ除けスプレーなるものが世に出まわることを期待してやまない昨今である。虫除け、ダニ除け、ハチ除け、ヒル除け、それにクマ除けなど、すでにスプレー缶行商のような携行品の数々に囲まれているので、今更1本増えたところで困ることはないぞ(苦笑)。

20140529

撮影中、特に動画の場合はレンズの前を飛ばれると別の意味でストレスとなるが、そのメマトイ、同じ山域でも場所によってずいぶん集まりに違いがある。一昨日は風が止むと途端にメマトイタイムの始まりであったが、昨日はほとんど集まることなく快適..ブユは結構いたので言葉に語弊があるな(笑)..に過ごせた。

ただ、どんな条件だといるとかいないとかの区別が付かないので、今後もメマトイとの攻防は続くことであろう。

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秋茜

2013/9/10

20130910

夏うちは地味な色合いだった避暑トンボも、

何となく俗名の赤とんぼっぽくなってきた。

高標高地の居残り組もそろそろ下界へ降りる頃なので、

これでようやく山で惑わされることも無くなりそうだ。

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