違和感への気づき
自然観察において、観ている景色の中でいかに「さっきは無かった」「いつもと違う」という記憶との差分を探し出す、または何となく違和感に気づくというのは大事である。
先だって探索に必要なのは経験則と感と書いたが、まさにその感の部分がそれ。
特に「さっきは無かったよな」という直近での気づきは大事で、それこそが生きものを探すのに必要な感覚なのである。
100m程度の距離内であれば目が効く人なら目視でもいけるが、猛禽類のように広範囲に動き回る生きものの場合は時にその距離は数kmにも及び、双眼鏡やスコープを覗くことで視野も狭くなるので、そこは経験が物を言うことになる。
ちなみにソースコードの海で違和感感じて、不具合の予兆を探し出すことにも通じる?かもw
ちょっと前にエゾハルゼミの大合唱がにぎやかなブナの森へ足を運んだ。そこが目的地ではなかったので正確にはブナ林を通り抜けて、というのが正しいが。
標高も1300mを超えていたので、赤城高原では花期を過ぎたムシカリがまだこれからだったり、北向きの斜面ではまだミツバツツジが咲いていたりしていた。
下山はGPSトレースを辿ってまた同じ森を通ってきたが、帰りは足元を見る余裕が生まれるため、エゾハルゼミの抜け殻やギンリョウソウなど見つけながら降りてきた。
そう言えば森に入ってすぐ、林内を枝伝いに移動していく大きめの猛禽を目視したのがこの日のトピックかな。クマタカだったと思うが、もしかしたらハチクマの線も捨てきれない。