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E-M1Xの最新ファームによってインテリジェントAFに追加された鳥認識AF。機械やエレキの力で実現するなら、わざわざ人が職人技を磨かんでも良いがモットーの拙者としては大歓迎な機能である。

サンプル動画では鳥が枝に止まっていても飛んでいてもしっかり捕捉しているように見えているので、案外使えるのかもと期待を寄せるものの、すぐに試せるような適当な個体はそうなかなか見つからないものだw

オープンな水辺でカモやカモメなどの水鳥や、トビやノスリが帆翔しているシーンなら逆に簡単に撮れて当然と思っているので、確認したいのはよくある込み入った背景や枝被りにどう対応してくれるのかという点だ。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

とりあえずテストなんで適当なカットで恐縮。ちょうど家の周りをエナガの小群が周回していたので、ネコに邪魔されながらもw横着して家の中から狙ってみた。窓は開けて撮っている。

ちゃんと追尾被写体設定を追加された「鳥」に設定したものの、最初は全然鳥を認識しているふうがないので妙だなと調べたところ、AFがただのコンティニュアスAF(C-AF)だとダメで、追尾AF(C-AF+TR)にする必要があった。普段は車とか鉄道とか飛行機を撮ることがなく、インテリジェントAFのお世話になったことが殆どなかったので、これは知らないとちょっとワナっぽいかもw

追尾AFに切り替えてエナガを追いかけてみると、これが面白いようにエナガを見つけ出しては被写体枠..四角い枠が体全体を囲う..が表示され、画面内を動き回るエナガをしっかり追尾して回る。

エナガは時に重力を無視したようなアクロバティックな動きをするので、人の目で見ても鳥と認識しづらい形状になると当然のように諦めるが、再び鳥?と認識できる形状になるとすぐに被写体枠が復帰してくれる。

白い被写体枠が鳥全体を囲んだタイミングでAFを作動させると、エナガの目を中心とした緑枠に切り替わり、そこでシャッターを切ると目にピンが来たカットが撮れる仕組みである。

実は枝被りなどがまったく期待していなかったのだが、手前に枝や葉っぱが被っていてもその後ろのエナガにちゃんとピンが来ているのはちょっと感動。特に目が見えている時の歩留まりはなかなか素晴らしい。

もう少し実践的なシーンで試してみるが、とりあえずうちでのE-M1Xの立場は延命しそうではあるなw

長寿ワシ

2020/11/25

琵琶湖の湖北に今年もオオワシが渡ってきたと知らせが届いた。毎年観察している知人によれば今年も同じ個体であることが確認できたということなので、1998年以来かれこれ23年連続の渡来となる。

個人的には1999年に同個体を観察した記録がフィールドノートに記載があって、写真も撮っているはずなのだがちょっと探した限り見つけられず。当時はフィルムなので大箱の中のどこかにあるはず。

ノートにはすでに成鳥とあるので、少なく見積もっても29歳程度はいっている..成鳥になるのに5〜6年はかかる..と思われ、もしかしたら30歳を超えている可能性もあるかな。

先日のアホウドリもそうだが、大型の鳥類は比較的寿命が長い種が多く、オオワシだと飼育下では札幌の円山動物園で2002年に亡くなった個体が52歳という例があるが、それでも野生下で長寿を全うするのはなかなか厳しいので、30歳前後ともなるとやはり長生きの部類と言えるだろう。

それに継続して観察されていることで個体識別もしっかり行えるので、こうした貴重なデータが取れることになる。やはり地道にでも調査は続けていくことに意味があるので、先般話題になった気象庁の生物季節観測中止の件は見直してほしいと思うぞ。

ちなみに我らが天狗様ことイヌワシでも、我々研究会の先輩たちの代から地道に継続して続けられてきている調査によって、野生下の個体で年齢を確認できているケースがいくつかある。それらの例ではいずれも30歳を超えており、中には40年近い個体がいることも分かっている。

長く生きるためには怪我も病気もなくまずは健康であることが条件となるが、と同時に十分な餌資源の確保ができていることの証でもあるので、個体の情報もさることながら生息地や越冬地の環境の変化についてもデータを取り続けることが肝要であろう。

Canon EOS-1D MarkII N / EF28-300mm F3.5-5.6L IS USM

晩秋の知床半島の海岸段丘上を、海風に煽られながら知床岬目指して飛ぶオオワシ。11月も中旬ともなるとオオワシ・オジロワシの秋の渡りの季節である。

オオワシ・オジロワシの秋の渡りのコースは、概ねサハリンから宗谷岬を経て北海道へ入ってくる個体が多い。

多くはオホーツク海沿岸に沿って南下、知床半島を通過して道東を中心とした道内の越冬地に向かうことになるが、湾や不凍河川のサケ・マスなど餌量に依存することになるので、状況によってはさらに分散し、本州方面に降りてくる個体も出てくる。

ただ、件の湖北の個体は、到来時期からして北海道に留まることなく本州の日本海側を琵琶湖を目指して直接やって来ていると思われる。

23年も無事に越冬できている成功体験は、野生動物にとっても相当に大きな魅力と見ることができるということだ。

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その長大な翼を羽ばたかせることなく延々と波間を滑るように飛ぶ能力を持つアホウドリ。

名前だけ聞けば何ともまた失礼極まりない名称が付けられた鳥ではあるが、個人的に鳥類の中では野生のペンギンと双璧をなすまだ見ぬ憧れの種の一つである。

同じ仲間で南半球の南極海周辺に生息しているワタリアホウドリなど翼開長が3.6mもあって、現存する中で世界最大の鳥でもある。

我らが天狗様ことイヌワシが大陸の亜種まで含めて1.8〜2.4m、オオワシが2.2〜2.5m、一般的に大きいと知られているコンドルでさえ3.2mなので、いかにアホウドリの仲間が大きいか分かるだろう。

アホウドリは国内にも生息しており、夏の間はアリューシャン列島周辺で生活していて、冬に繁殖のために日本近海へ移動してくる渡り鳥的な動きをしている。

今でこそ現繁殖地の鳥島ともども国の天然記念物に指定されて保護されているが、それ以前は羽毛や食肉目的の乱獲と、糞の堆積物から得られるリンを目的とした繁殖地の破壊が原因で生息数が激減した経緯がある。

アホウドリは飛ぶことには関して長けていたが、絶海の孤島に暮らすあまり人をあまり恐れない性格と、地上を歩き回る姿がのんびりとしていて捕獲自体は容易..飛ぶためには長い助走が必要なのだ..であるため、それが名前の由来と言われている。

ちなみにこれは以前にも書いたが、アホウドリ研究の第一人者である長谷川先生は、大海原をグライダーのように優雅に飛ぶ姿を現して、長崎界隈で古くからの呼び名であるオキノタユウ(沖の太夫)を提唱している。

そんな国内のアホウドリだが、鳥島の他に尖閣諸島に由来する2つの個体群がおり、双方は割と以前から別種ではないかと言われてきていた..鳥島産のほうが大きくくちばしの形状も長い..が、先ごろ北大の総合博物館と山階鳥類研究所の共同研究で正式に別種であるとする論文が発表された。

ただでさえ数を減らして絶滅が危惧されている(絶滅危惧II類)上に、これにより希少種が2種類に増えることでその保護の重要性がさらに高まったことになる。

鳥島では火山活動が活発化する兆しがあるので、近くの小笠原諸島の聟島に繁殖地を移設する計画が近年進められてきているが、尖閣諸島に関しては中国とのいざこざを理由に調査も上陸もままならないため、これ以上面倒できな臭い事態にならないことを願いたいものである。

ちなみにゴルフのプレーでパー5から3打少なく終了することをアルバトロスというが、これはアホウドリが絶滅危惧種で珍しいことから、滅多に見られないプレーということでアホウドリの英名であるAlbatrossに由来としている。

Canon EOS 7D / EF500mm F4L IS USM / イヌワシ

長い翼でグライダーのように滑空すると言えば我らが天狗様も同様。

ひとたび上昇気流をつかまえてソアリングを始めれば、羽ばたきを忘れたかのように延々と飛ぶ姿を見せてくれる。

大型の鳥が悠々と大空を舞う姿にはある種の憧れを感じるよね。

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危うく出る出る詐欺になりかけていたオリンパスの「ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO」が、ようやく発売にこぎ着けたようだ。開発発表はE-M1Xと同じくらいの時期だったと思うが、ここに至るまでに相当な紆余曲折があったと推察する。

もしカメラ事業が譲渡されずオリンパス本体に残っていたら、事業自体の縮小は目に見えていたわけで、とても数がさばけそうにない当該レンズは逆に中止になっていた可能性が高く、今回の動きは結果的に身売り話の賜物かもしれない。

正直、生来の望遠野郎としては気になるレンズであるのは間違いないが、何しろお値段百万円を超える代物だからね。その予算を投じるならGFX100がとか、ブラマ12Kがとか考えてしまうので悩ましいw

実売は80万をやや切っているので、CやNそれにSの似たようなハイエンドレンズに比べれば安いものだが、どうしてもオリンパスであることと、マイクロフォーサーズであることが要らぬ心配を生む足かせ的な要因なのか。

ま、一番躊躇する理由はやはり現在進行中のその新生オリンパスの動向なので、今々軽々に手を出すわけにはいかない。新型のセンサーとEVFを積んだE-M1Xの後継機でも発表されていれば検討の余地はあるけどね。

ED150-400mm F4.5 IS PROは、CやNの望遠ズームそれに放送用レンズが実現しているテレコン内蔵型のレンズで、レバー操作で180-500mm F5.6に変化するギミック感満載仕様だ。

このレンズの購買層..国内ならほとんどが鳥屋のアマだろう..からすればどう考えても常に180-500mm F5.6として使うのは目に見えているので、テレコン内蔵なんて言ってしまえばオリの技術力の誇示的な意味合いと、ハイエンドレンズのラインナップの拡充、何より販売価格の底上げ的な目論見が透けて見えているな。

外付けのテレコンだと画質低下の要因のイメージが付いて回るが、内臓式なので画質に影響がない..そこまで含めたレンズ設計ということだ..のは担保されていると見て良いだろう。そういう部分は同社のPROレンズの性能を見ていれば、値段なりの性能であろうことは容易に想像できる。

180-500mm F5.6は35mm版換算で360-1000mm F5.6だが、そこにさらに各テレコンを組み合わせるとMC-14付きで500-1400mm F8、MC-20付きで750-2000mm F11というレンジになって、この仕様こそがオリンパスのマイクロフォーサーズというアドバンテージと言うこともできるので、前述した買うのに躊躇する理由と相反する部分でもあるので、このレンズを欲する購買層のこれまた悩ましい部分だろうか。

尚、個人的にはED300mm F4 PROの系統で、ED500mm F5.6 PROを1.5kgで実売40万くらいならと思っているが、どうだろうね新生オリンパスさん。何ならED600mm F8 PROで1.8kgなんて仕様でも良いかもw

さすがにE-M1Xの後継機はまだその気がないようだが、春頃に事前にアナウンスのあった鳥認識AF対応のファームアップは行われるとのことで、これについては非常に気になっているところだ。

何しろかねてから公言している通りE-M1Xの身の振り方に関わってくる問題なんでねw

サンプル映像だと最初にAIで鳥自体を大まかに認識し、その後のAFオン動作で顔もしくは目にピンが来るような感じである。

自分の使い方に合うのかは実際にフィールドで試さないとまだ何とも言えないが、映像だけ見れば使えそうなレベルにありそうではある。少なくてもキツツキとアオサギ、飛んでいるタンチョウのシーン辺りは無難にこなしているのではないだろうか。

FUJIFILM X-H1 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / PROVIA

ツグミもこの冬の越冬個体が定着し始めてきているようで、まとまって行動していた一時よりは数が少なくなってきている。

ただ、まだドライフルーツ的に木の実が得られるようで、なかなか樹冠付近から地面に降りてこないけど。

さて、件のE-M1Xの鳥認識AFが上のような状況で使えるのか気になるね。サンプル映像のキツツキやアオサギは同様に背景があるものの、鳥との間が離れていたり、背景の絵柄自体はそこまで込み入ってないので、現段階では割り引いて見る必要があるかな。

まあ被写体の認識にAIを用いているなら問題ないと思うけども、こればかりは実際に試さないとね。

薄暮F1.0

2020/11/17

大口径レンズこれすなわち明るいハイスピードレンズなので、ポートレート以外なら夜の街並みとか夜景とか狙うのが本来の使い方なんだろう。

が、田舎の農村地帯なんでそんなハイカラでエモいインスタ映えするような被写体などどこにも転がっていないのが現実w

何より朝5時だと空が白み始めるまでまだ1時間以上あるので、数えるほどもない外灯だけがポツっと明るい。

FUJIFILM X-T4 / XF50mm F1.0 R WR / ISO640 / Classic Nega.
FUJIFILM X-T4 / XF50mm F1.0 R WR / ISO320 / Classic Nega.

FUJIFILM X-T4 / XF50mm F1.0 R WR / ISO160 / Classic Nega.

それにしても薄暮..最初の2枚は肉眼でも視認は厳しい状態..で低ISOが使えるのはF1.0の威力だな。何気にAFが動くX-T4もスゴイけど。

周辺減光も思っているよりは影響なく、画面の均一性も悪くない。

昔持っていたキヤノンのEF50mm F1.0LではF1.0で「ただ撮れるだけ」だったが、XF50mm F1.0は開放から遠慮なく使えるのがスゴイ。

便追

2020/11/8

こんな時期にまだヒバリがいるよと思ったが、しばらく遠目に眺めていてやや違和感あり。そもそも赤城高原ではヒバリは漂鳥ですでに下界に下っているはず。

いやまてよ、ではタヒバリ?と思って取り敢えず数枚シャッターを切ってから調べたが、どうやらビンズイ(便追)のようである。

一般的にビンズイも漂鳥扱いだが、赤城高原での繁殖例はない(はず)。覚満淵など赤城山の標高の高いところでなら夏鳥のイメージが強いかな。

秋の季節移動の途中に立ち寄ったのだろうが、いつもながらこの手のタヒバリ属の仲間の識別は難しいね。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO

ビンズイは見た目は地味だがさえずりはなかなか美しく、その声を聞くと初夏の高地をイメージする。森の中よりは草原に隣接する林縁部や疎林を好む。

県内だと前述の覚満淵や榛名湖畔、尾瀬や野反湖辺りで夏場によく見掛ける。

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アトリ増量中

2020/10/25

件のアトリたちはまだ同じ場所に居着いているが、何となく数が増えているようで、今朝の段階では倍近くの500羽くらいは居そうな感じである。

このままさらに集まって数が増えそうにも思えるが、これだけの数の腹を満たす餌がそうあるとは思えないので、何れ餌が枯渇すれば場所を移動するだろうな。

OM-D E-M1 MarkIII / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

今朝はジョウビタキが庭先にも姿を見せた。例年と同じ個体がわからないが、今年も雄である。

ただ、ジョウビタキが越冬するかどうかはこの冬の積雪状況にかかっているので、まだどうなるかはなんとも言えない。

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続々と冬鳥

2020/10/24

先日、アトリの群れに続いてマヒワの群れを確認した。マヒワは赤城高原では例年は越冬していないので、平野部に移動中にたまたま立ち寄っただけだろう。

近所の農業用水池にオナガガモとコガモが浮いているのも確認しており、続々と冬鳥たちが渡ってきているようだ。

そんなことで、シメとツグミもそろそろ姿を見せても良い頃合いだな。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO / スズメ

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-20 / カワラヒワ

留鳥も今年巣立った若鳥たちが親元を離れ、子供らだけで集団を作っている。

餌が乏しくなる厳しい冬を越すためには、なるべく沢山の目があったほうが良い。ハイタカなど小鳥を狙う猛禽類から逃げる上でも同様である。

そう言えば、今日は赤城高原では初めてソウシチョウの群れを確認した。ガビチョウ同様に割と昔から赤城山の南面に生息していることは知っていたが、ガビチョウの後を追うようにジワジワと生息範囲を拡大してきているようである。

近所の雑木林で300羽はいると思われるアトリの群れを確認した。

アトリは冬から春先にかけてそれこそ万の単位で集まることがあるので、300羽程度なら大した数ではないが、スズメの若鳥が集まってもなかなかその数にはならないので、やはりこの数だと相当に賑やかである。

実は先週前半ぐらいに、家の窓からやや遠目ながらまとまった数で飛び交っている小鳥の群れを観ていて、この季節にこの数は珍しいなと思っていたところであった。

ちょっとオヤジギャグっぽい言い回しであれだが、今年はアトリのアタリ年かもねw

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-20

ズームレンズではないので一部を切る撮るしかなかったが、 ニセアカシア数本に渡ってビッシリとアトリが留まって賑やかであった。

これからまだ南下するなりして徐々に分散すると思われるが、万が一この数でヒマワリレストランにやって来られると、ヒマワリ貧乏で破産しそうで怖いw

それと暗すぎて写真は撮れなかったが、今朝ジョウビタキの姿と声を今シーズン初認している。こちらは例年並みと言ったところだ。

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夏に噂のあったパナの新型マイクロフォーサーズ機、BGH1が正式に発表された。

EVFもなければモニターもなく、本体を手で保持するような意匠など微塵もない形からして、見事なまでに業務用途を標榜しているプロダクツである。

業務で動画撮影となると、撮影目的に合わせてリグを組み、外部モニターやレコーダー、マイク等々を組み合わせて使うのがスタンダードなので、極端な話カメラ本体はセンサーとプロセッサにレンズマウントが付いていれば、形状はプレーンなスクエアが良いのは自明の理である。

マルチカメラワークでの取り回しの良さや、ジンバルやドローンに積載するのにも好都合であろう。なぜ動画を撮影するのにスチルカメラの形をしているのだろう?という問いに、パナが出した答えがBGH1ということになろうか。

形はともかく、スペックから見て取れるのはGH5Sの正当な後継機ということだ。C4Kを記録するので画素数はGH5Sと同様に1000万画素あれば十分で、この辺りの考え方はソニーα7S系と同じだ。

デュアルネイティブISOによる常用感度がISO51200..204800まで拡張可..というマイクロフォーサーズ機にあるまじき高感度性能はGH5S譲りで、別売りだったV-Logも最初から標準で搭載され、C4K/60Pを4:2:0 10bitでSDカードに記録できる辺りはスペックアップしている。

業務機なのでSDI出力やBNC端子などの装備は当然としても、マルチカメラワーク時に遠隔操作するためにEthernetのLAN端子を装備しているのは珍しい。しかもPoE+対応機器ならLAN端子から給電も可能のようである。

取り敢えず、オリンパスの身売り騒動時にパナもマイクロフォーサーズから撤退するのではないかとまで噂されていたが、現時点でそこは完全否定、杞憂に終わったようだ。

ソニーα7SIIIに対して画素数が少なすぎるとか明後日の方向から批判しているような輩が、BGH1はEVFやモニターが無いじゃないかどうやって写真を撮るんだとか、的外れで恥ずかしい批判を展開しないことを望むぞw

30万を切る価格で登場するBGH1は、業務用シネマカメラとしては破格に安い。が、外付けモニターなど出力デバイスが別途必要になるのと同時に、三脚運用かジンバルでの可搬が必須となるので、実際に運用するには他に持ち出しが必要になることは覚悟しなければならないず、そういう意味で使うにはそれなりの覚悟が必要なカメラだな。

FUJIFILM X-T4 / XF35mm F1.4 R / ETERNA

しばらく続いていたエゾビタキの立ち寄りもパタリと無くなり、端境期っぽい状態だなぁと思っていたが、今朝は蒟蒻畑でノビタキを見掛けた。

ま、そんな時ほど望遠レンズは持っていないってのはどうよw