月別アーカイブ : 2021/08

portfolio

五輪について毎度思うことだが、いつからかプロスポーツ選手の参加が認められるようになり、どうにもそれがしらけさせる要因なんだろうなと。

プロスポーツはそれぞれでその頂点を目指す世界大会が用意されているのだから、何もアマチュアスポーツの祭典だった五輪にまで踏み込んでこなくても良いと思うぞ。

野球やサッカーなんてその最たるもので、ゴルフ・テニスも然り。ひとえに米のテレビ放映権料欲しさに視聴率稼ぎのためだろうね。

どう見てもサッカーはフルメンバーで戦うワールドカップのほうが盛り上がるし、今大会で金だった野球なんて米はメジャーの一流どころが参加していないので、そこで1位と言っても釈然としない。まあそれはWBCも同じだし、そもそもメジャーのリーグ対決が「ワールド」シリーズだしねw

言ってしまえば五輪なんて欧州貴族の道楽の成れの果てで、もっともらしく平和の祭典を掲げてはいても、結局は金と利権まみれの拝金主義の権化ということが今回も随所に現れ、前言通りしらけ感満載だった。

ついでにもう少し付け加えると、団体競技と芸術点とかいう素人には意味不明な採点競技もどうかと思う。やはり人が純粋に個人の能力を競い合うほうが良いのではないだろうか。

そういう意味で古代オリンピックに立ち返って、陸上、水泳、体操、それにレスリングや柔道など格闘系に絞れば、どこの国でもやってる国体の世界版みたいなアレなら金もかからず、ほぼ世界中の国で開催できると思うぞ。

メダルも金だけでよろし。1位以外、それ以下は点数だけにすればもっと分かりやすい。なまじ銀とか銅があるから結果が未練がましくなる。

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

今朝は台風一過と言って良い感じかな。昨日は終日風は強かったが、台風9号が思いの外日本海寄りのコースだったので、雨はほとんど降らなかった。

さて、その台風が日本海側を通り過ぎていったせいでフェーン現象となるので、今日は結構暑くなる感じ。平野部では40℃超えがあるのではないかな。

カテゴリ:季節感, 独り言

今日がまさかの振替休日とは知らなんだ。なんか1日儲けた感じw

本業が立て込むと自ずから放置される個人的なプロジェクトに再度火を入れて、少しでも先に進めなければ。

火と言えば、昨夜は五輪の聖火が消えるのを観たが、本当に安心安全で事が進んだのか見届けねばなるまい。閉会式が済んでお終いではなく、遅れてやって来る感染の波がどれだけ広がったのかそこを注視しないと。

しかし、開会式と閉会式合わせて160億?掛けたと言われているが、とてもそこまでの金をつぎ込んだとは思えないしょぼい内容だったな。

こういう状況なので殊更派手にやる必要もなく、国体のように粛々と開会と閉会だけで済ませるのでも良かったと思うが、中途半端に安普請過ぎて予算はどこに消えたのかと訝られても仕方あるまい。

どこか特定の業者に無駄に金が流れてなければよいがのぉ..

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

台風が連チャンでやって来ているので一過とならず、天気は朝からグズグズしている。

そう言えば、閉会式の中継でアナウンサーが一生懸命感動の押し売りをしていたが、テレビ画面は例のL字枠が表示されて「台風が鹿児島に上陸」「大規模災害に注意」とか同時に表示しているのが妙にシュールだったな。

嬉々としたメダル獲得数の報告の傍ら1日の感染者数を憂うというアレと同じで、右手で賛美の拍手をしつつ左手で批判のシュプレヒコールという大いなる矛盾を見させてもらった2週間だったぞ。

カテゴリ:気象・天体, 独り言

シグマがSportsラインに新たに発売する「150-600mm F5-6.3 DG DN OS」は良いなぁ。

前モデルは3kg近くあって今どきこの重さはねぇーよなぇというのがあったが、新モデルは防塵防滴のまま2kgまで抑え込んできたのが良い。

実は一時Contemporaryのほうをマウントアダプタを介してマイクロフォーサーズで使っていたことがあった。35mm版をマイクロフォーサーズで使っていたので周辺光量落ちも気にならず、画質もそう悪い印象も無かったのだが、タイミング的にパナライカ100-400が出てきてすぐに入れ替えてしまった。

Contemporaryのほうは2kgを切っていて価格も安くコストパフォーマンスは良かったが、防塵防滴でなかったのが今ひとつ。構造的にズームレンズで防塵防滴であるかないかの差は結構大きい。

新モデルはLマウントとEマウント対応ということで、ミラーレス機に特化してきた。複数マウント使いならばマウントコンバーターで使い回せる一眼レフ用のEFマウント版が良いのは分かっているが、前述のような理由で導入には至っていない。

そして本題はこの150-600のXマウント版が欲しいって話。

フジがXマウントの仕様を公開したので、トキナー同様にシグマもXマウント版のレンズを出すことを公言しているが、フジにすでにあるスペックではなく、逆にフジにはないカテゴリーでレンズを投入して欲しく、その筆頭がこのクラスの超望遠レンズということ。

フジも噂では来年あたり純正で150-600クラスを投入してくるらしい..出るとすればX-H2と一緒かな..が、純正は絶望的に価格が高いのが目に見えているのでw、ここは一つシグマに頑張ってほしいところである。

実現すれば35mm版換算で225-900mmとなり、しかも1.4倍・2倍のテレコンも使用でき、最大1800mm相当までイケることになってこれはかなり魅力的だぞ。

死愚魔さん、夜露死苦! ←我々の世代には馴染み深いw

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

夜半に風が吹いたり雨が強く降ったりした翌朝、田舎の路上によく散乱している紫色の花びらがあるが、正体はこのクズの花。

カタカナ表記だと何やら最低っぽい響きだwが、その昔、奈良の国栖がくず粉の産地だったのでこの名前があるというのはよく知られた話で、葛きりや生薬の葛根湯もこのクズが原材料である。

日本では田舎の山野にふつうに自生しているが、繁茂力がかなり高いため、世界的には多くの国で侵略的外来種に指定されている。

道路愛護など路傍で草刈りの際に邪魔になることは確かだな。

台風三連星

2021/8/7

9号・10号・11号とまるで黒い三連星のジェットストリームアタックかの如き台風3連発の天気図は珍しい。

近年の夏場の日本周辺の海水温の高さをデータで見れば、今後もこんな天気図がちょくちょく見られるようになるんだろうなと思う。

しかもマッシュ..10号ねw..は五輪の閉会式当日に太平洋岸をかすめて行く予報なのだから、どんだけ呪われてってんだ五輪って感じw

ただ、すでにほうぼうで言われている通りこの季節のこの時期を選んだことにすべての原因があるのであって、突然の出来事でもなんでもなく、人為的な問題であるのは間違いない。

情報として知らなかったのでミスだったのではなく、知っていても尚強行したのだから、これによって生じるいかなる問題もすべて開催を決定した関係者の責任である。

FUJIFILM GFX100S / GF23mm F4 R LM WR / Velvia

FUJIFILM GFX100S / GF23mm F4 R LM WR / Velvia

先日の夕焼けはこの夏一番の焼け具合だった。夏の夕焼けは大気中の湿気に左右される。

聞いているだけで汗が流れ落ちてくるようなミンミンゼミやアブラゼミの大合唱が終わり、ヒグラシのカナカナと共に急速に夏の光が失われていく。

カテゴリ:気象・天体|タグ:

前日に仕舞い忘れていたほうき..この時期は夕方に雷雨が来ることが多いので..でそのまま玄関前を掃こうと思って持ち上げて何やら違和感が。

Google Pixel 5

違和感の原因はナナフシ。ほうきの上でしっかり擬態のポーズだが、さすがにこれは目立つぞw

子供の頃に捕獲したときの印象でナナフシは脚がすぐに取れるイメージが残っていたので、慎重に静かに近くの生け垣に退避願う。

Google Pixel 5

逃した後、そう言えばナナフシって羽がないんだっけ?と思い調べてみたら、これはナナフシではなくナナフシモドキだった。

モドキとはまた胡散臭い名前を付けられたものだとは思うが、ナナフシを模した別の種というわけではなく、れっきとしたナナフシの仲間ということだ。

羽がないということは生息域はかなり限定的..自分の意志で分布を広げられない..のように思えるが、実際はどこにでもいる普通種で、卵もしくは自身が鳥に捕食されて糞で生息分布を広げる戦略らしい。

しかも本種は単為生殖なので、自然界で観られるのはほとんどがメスとのこと。そう言えば最近群馬の森でオスのナナフシが見つかってニュースになっていたのを思い出した次第。

カテゴリ:小動物|タグ:

機材背負ってえっちらおっちら森林限界の上へと上がってきた。

標高2000m前後の稜線はちょうど雲が湧く高さで、北から夏雲が次から次へとダイナミックに湧いては南へと流れていき、観ているものを飽きさせない。

Google Pixel 5

Google Pixel 5

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

Google Pixel 5

ただ、観察自体はこれがまたなかなか大変。苦労して対象..当然天狗様ね..を発見して追尾しても、雲に入られたり雲の下に回り込まれたりすると当然そこでロストとなって、再びサーチの繰り返しだ。

流行りの山ガールたちの好奇の目に耐えながらの観察も、担いできた3リットルの水が底を尽きかけたので、雷雨警戒もあって午後早々に昼飯食ってから撤収。

帰路は稜線鞍部のニッコウキスゲなど横目で愛でながらのんびりと下山してきたが、車まであと1kmのところで水が尽きて最後はやや熱中症気味にw

カテゴリ:季節感, 猛禽

日本上空の寒気がいなくなったせいか、しばらく天気が安定しそうな感じである。

高原は涼しいと先日書いたばかりだが、昨日はさすがに扇風機を回していないと汗が引かない程度に暑かった。ぬこ様対策で一応エアコンがあるのだが、オフィス勤めから身を引いて随分経つので、長時間エアコンの冷気の中にいるのは辛いのである。

ダラダラ暑いのはもちろん勘弁だが、軽く汗が浮くくらいがちょうど良い。

それにしても今夏の北海道は暑そうだね。群馬では正常運転とも言える熱中症警戒アラートが初めて発表されていると言うから、生粋の道民は相当堪えているのではと推察。

その昔によく北海道に通っていた頃の記憶でも、夏場の平野部でふつうに窓閉めて車中泊が出来ていたのを憶えているので、猛暑のイメージがまったくない。

しかしこうなると東京は暑いからと言ってわざわざ札幌にマラソンを移したのが完全に裏目に出て、まさにどうすんのって感じ。ここまでケチのつく五輪も珍しいのではないだろうか。もはや呪われていると言われても否定できまいw

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

朝晩は涼しい高原ではエノコログサの穂が朝露に濡れている。

うちのぬこ様のお気に入りなので猫じゃらし用に数本摘んでいくが、秒でボロボロにされるのでこれは毎日の日課だw

「感染者数の多い少ないを騒いでも仕方ない、死亡者数で判断するべきだ」といういかにももっともらしいことをシャーシャーという輩がテレビでもSNSでも目につくが、分母が増えれば上に乗っている数字も必然的に増える..下手すれば指数関数的に増加する..ことなど小学生だって分かる話だぞ。

感染者数が200人も満たない豪なんてそれでもロックダウンに踏み切っているのを知らんのか?いくら海で隔てられた島国だと言っても鎖国していた時代とは違うって分かってんのかね。

Google Pixel 5

林道上にマスクの落とし物。以前ならコンビニ袋が目立ったものだが、有料化されて以降は入れ替わるようにマスクが目につく。

これも昨年から続くもう見慣れた風景となっているが、こんなのが一体いつまで続くのか..

カテゴリ:独り言

下界はいざ知らずだが、赤城高原の8月はそろそろ盛夏から晩夏というのが適当な季節感である。特に秋の虫が鳴き始める朝夕の涼しさは高原特有のもので、関東平野の一翼を担う平野部とは一線を画す。

暑さが厳しいことで知られる群馬の平野部も今年はまだ本気を出しておらず、日本で一二を競うお馴染みの猛暑感は(まだ)ない。それでもとてもスポーツに最適なシーズンだとは言えないけどねw

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

標高の高い山の上では群れをなしている避暑トンボだが、ちょっと前から赤城高原にも姿を見せ始めている。

アキアカネが姿を見せ始める頃、山の上ではエゾハルゼミからエゾゼミにバトンタッチし、低地ではアブラゼミにツクツクボウシの鳴き声が混ざり始め、午後遅く鳴き出したヒグラシに夕暮れとともにスズムシが続く。

季節の境目はパレットの色が徐々に混じり合うように微妙な移ろいだが、夏と秋の境は虫たちのリレーで繋がれていく。

カテゴリ:季節感, 小動物|タグ:

業務含めマイクロフォーサーズ機で困ることはほとんどなくて、強いて言えば初見のクライアントの担当者がカメラ好きだったりすると、「フルサイズじゃないんですか?」という目で見られることぐらいかw

iPhone 11 Pro

雑誌のグラビアでキレイなオネイサンでも撮るなら35mm版の85mm辺りの大口径レンズが常道だが、そんなポートレートの依頼でもない限り背景が無闇矢鱈にボケるのは一般的な商業写真ではご法度なので、絞らなくても被写界深度が得られるマイクロフォーサーズのほうが適している。

画質はセンサーサイズが大きい35mm版のほうが良い!という論調があるのは否定はしないが、実際の印刷物に仕上がった成果物を見て、センサーサイズを看破できる人はほとんどいないと断言しても良い。

iPhone 11 Pro

ということで、柄が大きく見た目の押しが強いE-M1Xは、商業分野でも取材用としては最強なのである。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO / E-M1系のライブコンポジット撮影は飛び道具

ただ、そんなマイクロフォーサーズが誰の目から見ても不利であるのは高感度性能である。これに関しては画素辺りの面積が広いほうが集光に関して有利なのは自明の理なので、夜景や薄暗いところでの撮影では分が悪い。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO / E-M1系は夜景の手持ち撮影はお手の物

業務でもない限り個人的に夜景を撮ることはないが、生きもの撮影では朝夕や林内など光が十分でないケースは多々あって、そういう場面では35mm版のセンサーサイズは有利だと思う。

それでも今さら高価で巨大な超望遠レンズを担ぐことを良しとはしないので、小型軽量で山野を自由に動き回れるマイクロフォーサーズバンザイの主義を変えるつもりはサラサラなく、まあ高感度性能はそのアクティブ性能とのバーターと思って諦めているのが実際のところだ。

が、この春、その芳しくない高感度性能に救いの手が差し伸べられた。それがDxO PureRAWというRAW現像ソフト..正確にはレタッチ前のプレ現像的な位置付け..である。

DxOはディープラーニングによるAI技術である「DeepPRIME」を用いてデモザイキング..RGBの画素混合の過程でノイズを低減する..を行うことで、純正の現像処理では実現できないノイズ除去を実現しているのである。

難しい話はさておき、実際に結果を見てみるのがわかりやすい。

何れもデータとして共通しているのはパナのG9PROとパナライカ100-400で、ISOは通常ではまず使わないISO12800である。左が純正のJPEGで右がDxOの現像結果で、中央のスライダーを移動させると比較できる。


拡大画像 ビフォア / アフター

拡大画像 ビフォア / アフター

拡大画像 ビフォア / アフター

どうだろう、ISO12800の高感度ノイズがここまで劇的に低減されるのは驚異的ではないか。Photoshopでもノイズを低減できるが、引き換えに解像感が失われてベタッとした結果になるが、DxOにはそれが見られない。

むしろ解像感は増していて、何より不自然さがないのが良い。まだ試していないが、これなら恐らくISO25600でも十分使えるのではないかと想像できる。

独立した別フローなのでPCに取り込んでからの後処理になるが、正直ここまでノイズレスになるのであれば、マイクロフォーサーズの弱点をカバーして俄然その優位性が引き立ってくると言えよう。

尚、DxOはRAWデータを対象とするので、メーカー側で対応したプロファイルが用意される必要があるが、今のところ手持ちの機材はすべて対応済みであった。

ただ、手放しで良いことばかりではなく、現像速度はPCの性能に依存する。マイクロフォーサーズの2000万画素程度なら1〜2分と言ったところだが、GFX100Sの1億画素で試してみたら、うちの古いMac(2.5 GHz Core i7 16GB)では5分近く処理に時間がかかった。

まあ毎時必要な処理ではないのでそう気にすることもないが、それでも近々のM1Macの導入は待ったなしなのは間違いないな。

カテゴリ:写真・カメラ|タグ: