カテゴリ : 花・植物

portfolio

どうでも良いと言えば良いのだが、写真で飯を食えている人を写真家だと思っている話をSNSで読んだのでちょっと違和感。

写真家は読書家とか美術家とかその人の趣向を指す立ち位置を現す言葉なので、職業を指す言葉ではないと思っている。

写真撮影やストックフォトなど写真収入だけで飯を食えているのであれば、プロカメラマンという言葉がまさにそれに当たるだろうし、まあ百歩譲ってプロの写真家というべきだろう。

プロとは仕事として対価を受け取り生計を立てていることと同意であり、その対義語が趣味の域を出ないアマなのである。

言葉の定義が厳密に決まっているわけではないので、曖昧で都合よくどうとでも意味を解釈できてしまうのだが、愛好家が写真家を名乗ってもまったく問題ないが、それで飯を食ってないのでプロカメラマンとは言わんよね?って話。

FUJIFILM X-H2 / XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR / Velvia

マムシグサの実が熟すのが例年より若干遅い感あり。これも天候不順の影響なのか。見た目まだ夏と秋がせめぎ合っている感じだ。

カテゴリ:独り言, 花・植物|タグ:

X-T4は背面右上のコマンドダイヤルに露出補正が割り当てられない。

すぐ上の軍艦部に専用ダイヤルが用意されているからだと思うが、X-T2まではその露出補正ダイヤルを親指の腹で回せたのだが、X-T3以降はダイヤルが奥に引っ込んでしまい、グリップした状態で回すのはほぼ無理なのである。

X-H2ではリアコマンドダイヤルにデフォルトで露出補正が割り当てられており、X-H1からそこは引き継がれたようで良かった。

ちなみにGH6でも同様に右側のモードダイヤルで露出補正が可能なのだが、OM-1はE-M1の頃からリアダイヤルに露出補正を割り当てられない残念仕様である。

この辺り、EOSの頃から染み付いた長年の癖で、露出補正は右手親指でクルクルしたいのである。

FUJIFILM X-H2 / XF50mm F1.0 R WR / PROVIA / F1.0

実が紫色だからムラサキシキブってことらしいが、確かにこの色合の実は山野では少ない。種子を散布する意味で鳥を媒介するのであれば、赤いほうが目立つからね。

ちなみにムラサキシキブとは書いたが、もしかしたらコムラサキかも。

電子シャッター使用時に1/180,000秒..18,000じゃないぞw..まで拡張されたX-H2。日中晴天下でF1.0をNDフィルタの世話にならずに余裕で使えるというのはありがたい。

特にフジのX&GFXでは、低速はメカニカルシャッター、高速は電子シャッターというのを意識することなくシームレスで切り替えてくれるので助かる。

正直X-T4の1/32,000秒でも必要十分ではあったけど、この辺りは5世代目の画像処理エンジンの恩恵なのだろう。

FUJIFILM X-H2 / XF50mm F1.0 R WR / Nostalgic Nega. / F1.0
FUJIFILM X-H2 / XF50mm F1.0 R WR / Nostalgic Nega. / F1.0

利根沼田界隈でも下界に降りれればまだコスモスもチラホラ。

GFXだけだったノスタルジックネガが、X-H2のフィルムシミュレーションにも搭載された。

コスモスは漢字表記では秋桜で、そんな秋桜を小春日和にノスタルジックネガで撮れば、我々の世代には山口百恵の名曲のイメージそのまま。

黒檜

2022/10/13

群馬は地理的に関東平野北部に位置し、実際人口密集地のほとんどはその平野部..標高で5m〜130mぐらい..に集まっているが、グンマーの異名は伊達ではなくw、県の面積の3分の2近くが山間地である。

気候区分で見れば、日本海側と隔てる上越国境を北に背負っているため、その多くは太平洋側に属するが、赤城・榛名・妙義のいわゆる上毛三山から北側について言えば、冬季は特に日本海側の気候の影響を強く受ける。

そのため植生も日本海側に多く見られる種が分布しており、上州武尊山の山麓から奥利根に広がるブナ林は日本海側と多くの点で共通点が見られる。

iPhone 13 mini / 新潟県

Google Pixel 6a / 群馬県

このヒノキによく似た赤褐色の樹皮が特徴のクロベ。別名でネズコと呼ばれ、耐久性が高いため建築用に適しており、ヒノキ・サワラ・アスナロ・コウヤマキと並んで木曽五木の一つに数えられる。

東北など日本海側の多雪地域に多く見られる種だが、前述の通り日本海側の気候の影響を受けて、県内でも有数の多雪地帯である上越国境沿いの深い谷や、奥利根の源流部でも見ることができる。

よくもまあこんな狭い急峻な地形でここまで巨木になるもんだと感心するほど大きなものを目にすることがある。

長い年月をかけて成長しその後に倒木更新を図るわけだが、親木を糧として再び根付くのもまたクロベというあたりは、気候的な条件の厳しさゆえの成長戦略の当たりということになろうか。

カテゴリ:花・植物|タグ:

XF150-600mm

2022/9/29

フジの主力であるX-T系やX-H系も、OM-1やE-M1系に負けず劣らず防塵防滴性能を売りにしており、自然の中で撮影するカメラマンへの訴求力は高い。近年は風景などの分野ではそこそこ使っているカメラマンを見掛ける。

ただ、対象がワイルドライフとなるとこれはもうさっぱりで、本格的にフジのカメラで生きもの撮影しているカメラマンは国内では稀有な存在で、実際その手の情報を探すと引っかかるのは海外のカメラマンばかりだ。

国内に限って言えばワイルドライフは鳥が主であるが、そうなるとXマウントのラインナップで不足するのが超望遠レンズである。

これまではXF100-400mmの35mm換算600mmが最長であったが、野鳥撮影では600mmは標準の域なので、絶対的に焦点距離が足らない。この分野では最低でも800mmは必要である。

XF100-400もテレコンをかませれば焦点距離を伸ばせるのだが、相性が良くないのかメーカー純正にも関わらず1.4倍でも開放だと条件次第でキレが良くない結果となる。

そんな中で満を持して登場したのがXF150-600mmということになる。

もっとも、満を持してと言うと聞こえは良いが、実際はラインナップ拡充で優先順位が低く先送りにしていただけと思われ、だからワイルドライフカメラマンからXシリーズは相手にされてなかったのだろう。

iPhone 13 mini

XマウントはAPS-Cなので実質的に望遠端900mmF8相当の超望遠ズームとなる。このクラスでは珍しい全長が不変のインナーズームで、ズーム操作しても重量バランスが変わらない点は良い。ズーム操作も極めてスムーズ。

が、ワイド端にしても小さくはならないので、XF100-400のような携行性が犠牲になっているとも言える。実際、いつも使っているショルダー系のカメラバッグにはどうやってもカメラボディ付きでは入らないw

最初はソニーのFE200-600mmとサイズ感がまったく同じなのでどこぞのOEMを疑ったが、FEは2kgだがXFは1.6kgとかなり軽量。レンズ構成も異なる。

軽量と書いたが、XF100-400よりは長く重いのだが、実際に持ってみるとその重量差を感じさせず、XF100-400を望遠端まで伸ばした状態ではXF150-600のほうがバランスが良い。

ただ、軽量化のためか外装はプラスチックを多用しているので、触ってみるとそれなりにチープ感あり。それはそれで冬場は冷えなくて良いのでこの辺りは好みかな。

FUJIFILM X-T4 / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / CLASSIC CHROME / 谷川岳

肝心の画質は期待していた以上に良い。と言うか正直驚いている。

以前シグマの150-600mmをマウントアダプタを介して動画用途で使っていたことがあって、600mmの画質は2段程度絞らないとなかなか厳しかったが、本レンズは600mmF8つまり開放での画質が最も優れているのである。

これはつまり絞って撮る必要性がないことを意味しており、開放F値が暗いことを心配することが実質的に意味がないということだ。

実際、鳥屋..そんなにはいないと思うけど..はXF100-400に1.4倍をかませて35換算で840mmF8で使っていると思うが、XF150-600なら運用上はむしろ焦点距離が伸びる上に画質面では勝負あったということになる。

FUJIFILM X-T4 / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / PROVIA / 秋ソバ

市場価格は20万円台中頃で、800mm以上の超望遠なんて200万近くするのがザラの中、この画質でこの価格はちょっと驚きのバーゲンプライスと言ってよいかも。

これは邪推だが、フジもマーケティング的にガリバー3社のように単焦点の超望遠レンズを揃えても今さらプロ市場に割って入れるわけもなく、それならコンシューマ向けに価格を抑えてラインナップを拡充するほうを選んだと言えよう。

ま、性能はともかく商業的に失敗したXF200mmF2の同じ轍を踏むまいという意識はあったろうしねw

FUJIFILM X-T4 / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / PROVIA / ホオノキの実

もちろん気になる点もある。

まず、XF200mm同様に色が白..正確にはつや消しシルバー..だということ。よく言われるレンズ鏡胴内の温度対策らしいが、老舗ニコンが黒鏡胴である..一時ブルーグレイもあったが..ことを考えると、言われるほど外装の色に相関性はなく、単に見た目優先のことと思われる。

スポーツ分野では白でも構わないが、ワイルドライフ撮影で目立つのはご法度なので好ましくない。それに傷も目立つw

FUJIFILM X-T4 / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / Classic Nega. / 沼田市街地

そしてこれは特に強く言いたいのだが、フードの先端にラバーが付いてないのはいだだけない。このクラスのレンズは一時的にレンズ先端を下にして立てて置くことがある..インナーズームなのでそれが可能..ので、フード先端にぐるりラバーを巻いて欲しい。

こういった点はメーカーの経験値の差であって、よく先達のキヤノン・ニコンを見習って欲しい。別売りでも良いのでオプションで出して欲しいぞ。

FUJIFILM X-T4 / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / PROVIA / ヒョウモンチョウ

その昔はロクヨンクラスを普通に使っていたが、天狗様相手に3000mm超のコリメート撮影が主体になって以降はめっきり必要性を感じなくなっていた。なのでXF150-600mmはそれ以来の超望遠レンズという事になる。

さて、ワイルドライフ撮影ではマイクロフォーサーズが有利なのは依然変わりはないが、900mm相当の優秀な超望遠がラインナップされたことで、今後フジXがどうなるのか予断を許さなくなってきたな。

果たしてOM-1の牙城を揺るがし、拙者の機材でその地位を再びフジXに明け渡すことになるか今後の動向に注視せよw

今週末に無印X-H2が発表される運びだが、今の時点ですでにどんなものが出るかは容易に想像がつく。

H2Sの立場を考えれば、噂通り8K4000万画素ということで決まりであるが、それを聞いても尚H2Sの方に惹かれるのも事実だ。市場価格も30万切ってきたしね。

ピクセルシフトで1億6000万画素という飛び道具もあるとは言うものの、GFX100Sの存在もあるが、正直その1億画素を持て余している..GFXはほとんどパノラマ撮影機と化している..のも事実で、仕事含め自分の使い方だと2000万画素あれば十分ということもある。

ただ、以前から言っている通りH2SはキャラがOM-1+GH6のマイクロフォーサーズコンビともろ被りなので、それはそれで悩みどころ。両機とは画作りがまったく異なるので、そこを逃げ道にすることも可能なんだけどね。

ま、それでもやはり無印H2を見てからってことに変わりはないのだが..

FUJIFILM X-T4 / XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR / PROVIA

前に使っていたXF55-200はその価格からは想像できない高画質な写りだったが、XF70-300もそれに勝るとも劣らず良い。

望遠マクロとしてハーフマクロ域まで寄れるのと、1.4倍のテレコンかまして600mm相当のコンパクトな望遠ズームにもなる。

X-H2が4000万画素になると、XF14やXF35など既存のレンズで世代が古いものはその解像度に耐えられないと言われているが、このXF70-300はXF90やXF33辺りと並んで問題なさそうな性能である。

未だ公開中の「トップガン マーヴェリック」。今シーズンの興行成績こそワンピースREDに抜かれてしまったが、それでも近年まれに見る大ヒット作品と言えよう。個人的にももう一度劇場に足を運ぶならトップガンだと思うし。

さすがにもうネタバレは問題ないと思うので憚りなく書くが、劇中後半によもやよもやで古のF14トムキャットが登場し、旧式なれどなんとか主人公を洋上のエイブラハム・リンカーンに帰還させる重要な役割を担うことに。

が、そんな米軍ではとうの昔に世代交代して現役を退いたF14..2006年に全機退役..が、何で都合よく敵基地の格納庫にあったのかという設定にケチをつける輩もいるようだが、この現実世界で未だにそのF14を現役で運用している国があるのである。

それは今や反米の旗手として米から悪の枢軸国とまで名指しされるイランである。

イランは今でこそ反米路線だが、1970年代までは親米国家..いわば米の傀儡国家だな..だったため、その当時に導入したF14を独自にメンテナンスして運用する技術を開発しており、現時点では米より確実に飛ばすことが可能な唯一の国なのである。

劇中の敵基地は雪山のあるようなタイガの森林地帯にあって、それだけではイランを想像するのは難しいシナリオになっているが、飛行可能なF14が格納庫に鎮座ましましているシチュエーションだけみれば、イランをネタにしているのはすぐわかる。

30年前のトップガンと言えばF14だし、事前のプロモでチラッとF14が映るシーンもあるが、さすがにF14が作戦行動に飛ぶのは無理があると思って作品を観て、最後の最後に主人公が乗り込むシーンには鳥肌が立った。ああなるほどそういう使い方があったかとねw

FUJIFILM X-T4 / XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR / ETERNA BLEACH BYPASS

早朝の赤城高原では半袖ではもう寒くて震えるようだが、南から湿った空気が運ばれてきている状況でたまたま気温が高かったりすると、植物たちが蒸散作用で水分を外に出すので、うっかり路端を歩くとヒザ下がびしょ濡れになってしまう。

でも逆光に輝く水滴は自然の宝石のようで美しい。

以前から問題視されていたネット上での生きもの販売だが、ここに来てヤフオクが「持続可能な取引」を目指して、生体販売のガイドラインを定めたとのこと。

特に個人が販売目的で野生下の個体を採取して出品する..オオクワガタやゲンゴロウ、メダカなどレッドリスト種..行為を禁じ、業者が繁殖させた個体のみ流通させる方向になったようである。

メルカリやラクマ辺りでは以前から生体販売は不可だったが、ここに来てようやくヤフオクも追随する形になったと言えよう。

そもそもレッドリストに載っているような種は論外だが、そうでなくても特定の人気の生きものの需要は高く、爬虫類や昆虫などは乱獲と言ってもいいほどのひどい有り様になっていると聞く。

例えば絶滅が危惧されるレッドデータであり天然記念物でもイヌワシ辺りだと、無許可での捕獲行為自体が法律に抵触するし、そもそも乱獲するほど数がいない。← ネットで売るのも大変だけどw

その点で昆虫や魚類などは罠を仕掛けて用意に捕獲できるので、マーケットから締め出さない限りやりたい放題にあるのは世界中どこでも同じ状況である。

生きものの採集がすべて悪いとは言わないが、絶滅に瀕していたり採集行為がそれを誘発するようでは本末転倒なので、個人で愛でる範囲、責任持てる範囲で関わるべきだろう。

FUJIFILM X-T4 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / PROVIA

珍しく横向きに花をつけるホタルブクロ。遠目に見かけた時は最初なんの花かわからなかった。

宵を待つ花

2022/8/28

今の時期に路端に咲く花といえばマツヨイグサだ。漢字では待宵草などと洒落た名になるが、明治初期に移入されたれっきとした帰化植物である。

毎日見ているとさもずーっと咲いているように思えるが、和名の通り夕方から咲き始めて翌朝にはしぼんでしまう一日花なので、隣接する蕾がかわりばんこに咲いているだけである。

夜に咲くということ、本種は蛾の仲間が受粉させる虫媒花の位置づけになる。

FUJIFILM X-T4 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / PROVIA

本種のことを月見草と言う地方もあるようだが、ツキミソウはツキミソウでまた白い花が別に存在するので、方言ということになろうか。

尚、そのツキミソウ自体も本種同様に帰化植物である。

カテゴリ:花・植物|タグ:

妖艶の赤

2022/8/22

本種は一般的には花豆と呼ばれているが、正式な種名はベニバナインゲンである。

もともとは中南米の高地原産で、観賞用に江戸時代に持ち込まれ、現在のように農作物として栽培されるようになったのは明治期以降とのことだ。

原産地がメキシコなので県内でも標高の高いエリアで栽培されており、片品村や旧六合村(現在の中之条町)、それに我が赤城高原でも生産している農家がある。

FUJIFILM X-T4 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Velvia

つる性植物なのでインゲンマメ同様に栽培時は棚を立ててそこに生やすことになる。夏の赤がなかなか妖艶だ。

Google Pixel 5

特産としている片品村では花豆を使ったソフトクリームやジェラートアイスが知られていて、村内の他、尾瀬の山小屋でも食べられる。

写真は中之条の六合村観光物産センターで食べられる花豆ジェラート。どちらも花豆成分濃厚でズッシリと濃密に甘く甲乙つけがたい。

カテゴリ:花・植物|タグ: