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G9 PROの動物認識AFは遅まきながらも気が付いてからは便利に使っている。

E-M1Xは欲しいという知り合いにちょっと前に譲ってしまったので、手持ちのカメラではG9 PROが唯一動物認識AFを備えていることになるが、細かいこと言わなければ性能的にはE-M1Xのそれと大差ない感じだ。

E-M1Xにはそれなりに稼がせてもらったが、新コロナ禍で業務内容を変えて以降は撮影依頼の仕事を受けなくなっているので、特にこの一年は稼働率が落ちているのと、仕事で使わないとなるとやはりあの大きさのカメラは持ち出すのにためらいがw

E-M1Xの握り心地はなかなか気に入っており、車脇で使う分には別に大きくても良いのだが、アクセサリーなど取り外せば小さくなるほうが合理的ではあるので、同じOM-DならE-M1Mk3のほうが出番が多くなるのは自明の理だ。

とは言えG9もE-M1Mk3もバッテリーグリップ的なアクセサリーは使っておらず、マイクロフォーサーズ本来の小さく携行を最優先としている。

OM-Dの次の新型がグローバルシャッター搭載という噂を耳にするが、ガタイがE-M1Xのような一体型でないことを期待したいね。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

ノスリが見ている先にのんびり歩くキジバトが。と書くとあたかもノスリが獲物として狙っているようにも見えるが、実際はノスリがキジバトを襲うのはレアケースである。

飛んでしまえば飛翔速度はキジバトのほうが早いのと、そもそも猛禽類が地上を歩く鳥類を待ち伏せ方式で狩るというのはなかなかハードルが高いのである。

鳥を襲うならオオタカやハイタカのように物陰からいきなりさらうか、飛んでいるところを上から急降下して襲うのが常道だ。

何よりノスリが待ち伏せ猟で狙っているのはノネズミかモグラなどの地上性の小動物である。

ちなみにこの時もG9 PROの動物認識AFはどちらもキッチリ認識していた。特にキジバトは見え隠れしながら歩いていたが、鳥と認識できる形になるとAF枠がすぐに現れて追随していた。

情報を掌に

2021/10/7

そう悩むことなく今回はiPhoneを13 miniに変更した。

ノーマルの13と13 miniではバッテリーの容量以外に機能的に差がないので、検討比較は13 Proだったが、11 Proでも十分重いと感じている身に200g超えのProはなかなか厳しく、Pro Maxに至っては問題外である。

miniになって11 Proよりスクリーンサイズが小さくなったものの、先日も書いた通り日常的にiPad Proを使っているのでそこは気にならず。

むしろ片手操作時に対角の隅まで指が届くようになったのはありがたく、掌に収まるminiのサイズ感こそ個人的に情報端末に求めるスペックだというのを再認識した。

サイズ的に近い8以前に比べると若干厚みが増しているが、いつものシリコンケースを被せてこのくらいの厚みがあったほうが、誤操作で落下させることも少なくなって良い。

Proとその上のPro Maxはカメラ機能に力が入っているが、大抵の場合は専用機としてカメラを携行しているので、現行程度の性能でとりあえずは十分であるし、そもそも日中ならどっちで撮っても見分けはつかないだろう。

バッテリーに関して、12 miniは容量が少ないという情報があって見送ったのだが、13では公称で2時間延びているので問題ないだろう。それに山行ではAndroidとの2台持ちだしね。

ちなみに11 Proの余生はそれまでの先代同様にアプリの実機テスト用である。以前はクライアントからテスト用に貸し出しされることがあったが、昨年来の新コロナ渦でそれも無くなってしまっている。開発用に最低三世代前くらいまでのOSバージョンは用意しておきたいところだ。

ただ、セールス的にminiはAppleが期待するほどではなさそうなので、果たしていつまでこのサイズが残されるのか危ういのかも..

FUJIFILM GFX100S / GF45-100mmF4 R LM OIS WR / ETERNA BLEACH BYPASS / 上州武尊山

このところ北海道は天候が芳しくなく荒れ模様だったが、先日は大雪山系の旭岳で初冠雪だったようだ。ただ、例年だと9月に降ることが多いので、今年は意外にも遅かったということになる。

こちらではまだそこまでの気温の低さにはなっていないが、上信越の県境部ではそろそろそんな便りが届きそうな時期に入りつつある。

あともう一箇所冬前に入っておきたい北部山域があるので、週間天気予報とにらめっこの毎日である。

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窓辺ヒヨ

2021/10/6

仕事場の窓辺から見えるヤマボウシに、ヒヨドリが連日入れ代わり立ち代わりやって来て、熟した実をついばんでいる。

先月は見えない奥のほうでゴソゴソしていたが、こちらから見えない位置の実を食べ尽くしたようで、ここ数日は観念したようにほぼ丸見え状態で食べるようになった。

それでも窓越しとは言えこちらの視線が気になるのか、一回の食事時間は長くてもせいぜい1〜2分程度といったところで、すぐに飛んでいってしまう。

こちらもロジックを検討したりシミュレーションして頭を巡らしているタイミングに視線を送っている程度だが、そういう時に限ってよくやって来ているので、結果的に連中を注視しているような感じになってしまっている。

まあヒヨドリにしてみればいい迷惑だろうが、そもそもヤマボウシはうちの庭木だし、見るくらいは良いじゃんと思わなくもないw

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

と言いつつ見るだけでなく撮る行為もしてしまうのがカメラマンの悲しい性。ヒヨドリがよく見える位置..3mも離れていない..に来るようになって以降、サイドテーブルに望遠レンズ付きのカメラが置いてあるのは連中には内緒だw

ちなみに写真の下部に薄っすらと白い影があるのはブラインド越しだから。レタッチでこの程度までなら軽減できる。

さすがにブラインドを上げると寄ってこないのは過去に実験済み。特にカケスとヒヨドリは警戒心が強くて難しい。

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霧虹

2021/10/5

霧虹はいわゆる白い虹ってやつで、日の出直後や日の入り前に周囲に霧が漂っていると見られる現象だ。

理屈では普通の虹と同じだが、霧の粒(水滴)は雨粒より小さいので光が色で分光されず、同じ方向に反射するので結果的に混ざりあって白く見える。

朝晩に霧が出やすい尾瀬ヶ原辺りでは時々見られて話題になるが、条件が揃えばどこでも見られる。そもそも白いので出ていても現象自体に気付いてないということが多いだろうね。

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO
OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

この時は谷側からガスが湧いてきていたが、弱いながらも東から稜線を超える風の影響もあって、尾根上で霧の壁が出来ていた。

太陽を背にこの霧の壁を撮ったのが一枚目の写真..意図的にアンダー気味にしている..である。つまり霧虹が出ることを予想できたというわけ。

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先週の台風一過の翌朝、近所の牧草地や休耕地の至るところにノビタキの姿があった。

時期的に秋の移動に当たるので、それ自体は珍しいことではないが、これだけまとまって見かけるのは珍しい光景である。

そしてその日のうちに大半は姿を消していたので、やはり大風を避けての緊急避難だった思われる。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

台風はともかく、この時期毎日のように姿を見かけるのは、同じ個体が滞在しているのではなく、南下中の個体が入れ代わり立ち代わりといったところだろう。

種にもよるが、北上する春の移動はバラけていてなかなかそれと感じることは少ないのだが、秋の移動の場合はそこそこの数でまとまって行動する傾向がある。

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まさか本当に庵野秀明が制作しているとは。

夏前にネットでそんな話題を見かけて、まだシン・ウルトラマンも上映していないのでてっきりネタかと思っていたが、先日のMINAMATAの上映前に予告編が流れたのを観て、よもやよもやだと思わず頷いてしまったw

平成以降のライダーはまったく分からない..うちの子供らは仮面ライダーはほとんど観なかったので..が、本郷猛こと藤岡弘が演じた仮面ライダー1号、それに一文字隼人こと佐々木剛演じた2号はまさにどんぴしゃの世代なので、あのテイストで制作されるとなると期待感高まるな。

PVからして当時の映像の完コピで、しかも主題歌の「レッツゴー!! ライダーキック」を歌っているのが主役を演じる池松壮亮っていうのも泣かせるw

何しろ同ソングは当時子供歌謡で名を馳せた子門真人..およげ!たいやきくん等..のほうが印象が強いが、当初は主役の藤岡弘が歌っていたしね。

アクションも当時はこれまた藤岡本人がほとんど代役使わずに演じていたのは有名な話で、それで骨折か何かで途中で打ち切りになってしまい、急遽2号ライダーに変わったという流れだったはず。今回その本郷猛を演じる池松壮亮は佐藤健や岡田准一並みにアクションがイケる役者なので、その辺りも期待値高いな。

ちなみにまったくの余談だが、先日のジョニー・デップ演じるユージン・スミスの風体が、どう見ても庵野秀明にしか見えなかったのはここだけの話だw

FUJIFILM X-T4 / XF10-24mmF4 R OIS WR / Velvia

FUJIFILM X-T4 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Velvia

今朝は台風一過となったので、予想通り激しく朝焼けとなった。しかも西側の中層にも雲が残っていたため、東も西も赤いマフラー並みに真っ赤っかという珍しい状況だった。

その台風自体は上陸せずに東の海上を北上して行ったので、内陸はほとんど影響がなかった。

カテゴリ:季節感, 映画・映像|タグ:

防風林脇の路傍の草むらから、子供のソフビの玩具を鳴らすような甲高い音が聞こえてきた。

昔から秋口に時々耳にしていた声..一応Pixel5で録音はした..ではあるが、季節的にも鳥ではなく明らかにけものであることは間違いない。しかし、声の主が誰かまでは分からなかった。

とその時、草むらからその声の主が飛び出してきて、あわやこちらの足に飛びかかるかと思って避けたところ、空中?で反転して農道に着地、こちらをマジマジと見上げているではないか。

日の出前で薄暗いこともあって、初めはパッと見ノラネコかと思ったが、鼻筋の白い模様からすぐにハクビシンと分かった。それもまだ小さい幼獣といった感じ。

雰囲気的に親とはぐれたか何かで、必死に親を探して呼んでいたところに拙者が通りがかったので、足音を聞きつけて近づいてきたといった様子であった。

確かにハクビシンの出産時期は他の哺乳類より遅く、多くは夏から秋にかけてになるので、時期的にまさにそういうことなのだろう。

しばらく目を合わせてどうしたものかと思っていたら、防風林の奥から先ほどと音質は似通っているがトーンは低い感じ..それでも十分甲高いけどね..の声が聞こえてきて、ハクビシンの子供は踵を返してその音源の方向へと林の中へ消えていった。

ちなみに場所は過去2回ほどナマビシンを見かけた近くである。

FUJIFILM GFX100S / GF23mm F4 R LM WR / Velvia

写真があると言えば一応ある。が、その時手にしていたのは18mm相当の超広角レンズが付いた1億画素カメラで、しかもパノラマモード設定というオチ..

まあ知っている人が見ればそれと判るとは思うが、とりあえずハクビシンの幼獣をGFX100Sのパノラマモードでしかも日の出前に手持ちで撮影したのは世界初だろうなw

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The 雲海

2021/9/30

先日は県北の2000m級の稜線を歩いたが、その時に観た雲海はさながら飛行機に乗ったかのようなで、これぞまさに雲海って眺めだった。

されど雲海を眼下に見下ろすということは雲の上にいるということなので、確認したい山域や肝心の谷筋などは当たり前のように視界ゼロである。

とにかく眺めだけは良いんだけどね..

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

それでも時折ガスが途切れることはあり、眼下の色付き始めた山容から県北の紅葉が始まりつつあることはわかる。

カテゴリ:季節感|タグ:

MINAMATA

2021/9/29

ジョニー・デップ主演の映画「MINAMATA」を観てきた。

ジョニーはどうしてもパイレーツ・オブ・カリビアンのジャック・スパロウなどからくる、被り物俳優のイメージが付いて回るが、本作は一応エンタメ枠ではあるものの、社会問題を題材にしたドキュメンタリーっぽい作りの作品である。

しかもテーマが世界的にもよく知られる日本の水俣病という公害問題ということで、ハリウッド俳優が主演を演じることが逆に日本人にとっては外から見える国内問題を覗き見しているように感じられる不思議な作品とも言える。

そもそも水俣問題を世界に知らしめたのが、当時米ライフ誌とも契約していたマグナム・フォトのカメラマンだったユージン・スミスなので、米国人が同氏を演じることに何の違和感もないのも実際のところだ。

水俣の公害問題自体は国も関係してすでに過去のものとして蓋をしていることから、国内の熊本が舞台なれど関係各所から適切な協力が得られなかったことは、スクリーンを通して観る景色から容易に想像がつく。何しろユージンの当時元妻だったアイリーン・美緒子・スミス氏は、今でも筋金入りの反核の環境活動家だしね。

撮影のほとんどが有明海から遠く離れたセルビアということで、日本人的には石造りの漁村風景に異国感が漂う..冒頭のドローンショットはさすがに熊本のようだ..のはいささか難はあるが、そういう仔細な点よりもやはり俳優陣の演技力に目が行くのは間違いない。

主演がジョニー・デップなのでどうしてもそこに衆目が集まるが、真田広之や國村隼、浅野忠信など国内の著名な俳優陣も出演している。

最初にエンタメ枠とは書いたが、それはあくまで正確に史実のみを時系列で追った作品ではないのでドキュメンタリーとできないだけであって、テーマは限りなく重く、そこに楽しさやハッピーエンド的な演出は1mmもないことは言うまでもない。

されど本作で描かれている内容は日本で起きた紛れもない事実であるので、日本人はぜひとも観ておくべき作品と言えるだろう。エンドロールに登場する福島原発事故共々ね。

FUJIFILM GFX100S / GF23mm F4 R LM WR / Velvia

フィルムとデジタルという時代的な背景の違いもあるが、WebやSNSで安っぽく大量に写真が消費されていく現在と比べ、写真一枚の持つ意味の圧倒的な重さにあらためてそういう時代があったのだということを思い出せてくる作品だった。

SNSでいいねを押してもらって喜んでいる自称写真家たちこそ、時代を知り己の軽薄さを悟り、表現者とは何たるかを知るべきだな。

冬眠する哺乳類について調べていて、そう言えばアナグマも冬眠するんだったなと。

冬眠することでよく知られているのは同じクマの名を冠するツキノワグマとヒグマがいるが、体型からくる印象からかアナグマをクマの仲間だと思っている人は多い。

分類上、目まで遡れば同じ食肉目に属するが、ツキノワグマやヒグマは独立したクマ科で、アナグマはイタチ科に分類される。つまりクマと名前に付いていても、どちらかと言うとテンやイタチに近い仲間ということになる。

テンやイタチは冬眠せずに冬でも活動するが、アナグマは科の異なるクマ同様に冬眠する辺り、なかなか分類というのはややこしく素人には理解が難しい学問である。

アナグマにしろクマにしろ、冬眠と言ってもヤマネのように仮死状態に入るわけではなく、穴の中でうつらうつらして一冬を過ごす..ただし積極的に採餌活動は行わない..ので、正確には冬の巣篭もりという表現のほうが正しい。

ただ、食生活だけ見るとアナグマはかなりの部分でイノシシと似通っているが、イノシシは冬ごもりをしないので、アナグマのほうがより動物性の餌資源に依存しているということになろうか。

E-M1X / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

林道の奥、150mは離れていたが何かがよたよたと動いているのに気がついた。同じ場所でよくキツネを見かけるのでいつもの個体かと思いつつも、双眼鏡で覗くとアナグマであることが分かった。

こんな時間帯に珍しいと思い、こちらに向かってくるのを期待してその場にしゃがみ込んで姿勢を低くして待機..アナグマは近眼で目が良くない..したが、残念ながら100mほど先で畑脇の防風林へと姿を消した。

目が悪くとも鼻は非常に良いが、こちらに気がついたわけではなく、興味がそっちに向かったというところだろう。もちろん興味とは餌探しであって、大好物のミミズやカブトムシの幼虫などを終日..一般的に活動時間は夜間が多い..探し回っているのである。

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