ハクビシンの子っこ
防風林脇の路傍の草むらから、子供のソフビの玩具を鳴らすような甲高い音が聞こえてきた。
昔から秋口に時々耳にしていた声..一応Pixel5で録音はした..ではあるが、季節的にも鳥ではなく明らかにけものであることは間違いない。しかし、声の主が誰かまでは分からなかった。
とその時、草むらからその声の主が飛び出してきて、あわやこちらの足に飛びかかるかと思って避けたところ、空中?で反転して農道に着地、こちらをマジマジと見上げているではないか。
日の出前で薄暗いこともあって、初めはパッと見ノラネコかと思ったが、鼻筋の白い模様からすぐにハクビシンと分かった。それもまだ小さい幼獣といった感じ。
雰囲気的に親とはぐれたか何かで、必死に親を探して呼んでいたところに拙者が通りがかったので、足音を聞きつけて近づいてきたといった様子であった。
確かにハクビシンの出産時期は他の哺乳類より遅く、多くは夏から秋にかけてになるので、時期的にまさにそういうことなのだろう。
しばらく目を合わせてどうしたものかと思っていたら、防風林の奥から先ほどと音質は似通っているがトーンは低い感じ..それでも十分甲高いけどね..の声が聞こえてきて、ハクビシンの子供は踵を返してその音源の方向へと林の中へ消えていった。
ちなみに場所は過去2回ほどナマビシンを見かけた近くである。
写真があると言えば一応ある。が、その時手にしていたのは18mm相当の超広角レンズが付いた1億画素カメラで、しかもパノラマモード設定というオチ..
まあ知っている人が見ればそれと判るとは思うが、とりあえずハクビシンの幼獣をGFX100Sのパノラマモードでしかも日の出前に手持ちで撮影したのは世界初だろうなw